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第4章 帝都アウシルバード編
67 それぞれの稽古
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「随分と腕を上げたな、ロンジン。この調子ならば再度レオーネと戦ってみるのも面白いかも知れんな」
「ありがたきお言葉。しかしですぞ! 陛下も空いた時間を作っては訓練に励んでおられるのです。ですから中々追いつけないのですぞ」
フライヤとロンジン隊長は稽古が終わって二人で談笑しているようだ。
そして僕たちはというと、
「ハァハァ……流石はレン様! 魔法のみならず剣の腕前もここまですごいなんて感激よ! しかも私の力では、どちらもまだ本気を出させられないレベルか。もっと頑張らなくちゃ!」
練習試合を終えて、ルナが更にやる気を出したようだ。
実際にルナの実力はすごかった。あの槍さばきと、風魔法の使い方は9歳とは思えないよ。それに魔力の流れを見て動きを読んでくるし、獣人族特有の身体能力でとんでもないスピードだしね。
僕が風魔法で速度強化する魔法を覚えていなかったらスピードでは勝てなかったかも。ただ魔力の操作はもっと練習が必要だね。もっと効率的に使えるようになれば化けるだろうな。僕が9歳のときと比べるとやっぱりとんでもない強さだよ。火魔法もまともに使えなかったんだからね。
『ルナとやら。お主、見どころがあるな。獣人族にしては魔力量も多いし、体捌きも中々のものだ。フライヤが才能があるというのが分かるな』
「ルシア様、ありがとうございます! 直々に褒めていただけるなんて光栄です!」
ルナが姿勢を正してルシアにお辞儀をしながらお礼を言っている。きちんとした話し方や行動もできるんだな……
『レンよ、どうだ? 稽古をつけてやったのだ。何かアドバイスはないのか?』
ルシアが僕に話を振ってくる。
「僕がアドバイスなんておこがましいけど、そうだな。せっかくこれだけの魔力があるんだから、きちんと魔力の操作を覚えることが大事だと思う。
具体的には、魔法を使うときには魔力の形を意識すること。身体強化は全体だけじゃなく部分強化を覚えること。まずはこれぐらいかな?」
『ふむ。まあ適切なアドバイスだな。もう一つ付け加えるとすれば、お主は魔力が見えておるのだから、自分のどこからマナを取り込んでおるのか分かるだろう?』
「はい。全身から取り込んでいます」
『そうだ。お主もレンと同様に紋章を使わずマナを取り込めるという人間種では例外の者。しばらくの間はマナを取り込むときにマナ自体を意識をして、マナが魔力に変わる感覚を掴むのだ。そうやっていけば魔力変換効率が上がる。魔力を蓄える速度が上がり、魔力貯蔵量が増えることにもつながるぞ』
「はい! 分かりました! ご指導ありがとうございます!」
ルナがルシアと僕にお辞儀をしている。ニコニコ笑顔でとても嬉しそうだ。本当、素直で真っ直ぐな性格なんだろうな。
稽古を終えた僕たちは、それぞれの部屋に戻った。
明日は16時に帝都支部に集合だ。それまでの時間は、皇宮でルシアと勉強や修行をすることになっている。とりあえず明日に備えて休むとするか。
僕は食事会で色んな話をしたことを思い返しながら眠りについた。
疲れもとれてスッキリと目覚めた僕は、窓から外の様子を見る。今日も朝から快晴で気持ちがいい。そういえば、今はずっと晴れが続く時期なんだと昨日の食事会のときにリオンが話してたな。
ラムセティッド大陸の気候は長い乾季と短い雨季の繰り返しらしい。
朝食のあとはルシアと勉強。今日もアイラさんが食堂まで案内してくれた。陛下の義妹と知ったから少し不思議な気分になったんだけど、それがアイラさんに見抜かれたみたいで、「皇宮で働いているみんなが知ってる当たり前のことなのでお気になさらず」と言われてしまった。
陛下の近くで働いていると、普段会えないような人に会えたり、珍しい経験ができたりするのが楽しいんだって。何かわかる気がするな。
お昼からは昨日の訓練室を借りて、剣と魔法の修行。目の前への転移は連続2回やるのも成功。昨日よりもコツが掴めてきたな。目を閉じなくてもできるようになりそうだ。ちなみに昨日のルナとの稽古では時空間魔法は秘密にしてるからもちろん使ってない。
魔法の修行のあと剣の稽古をしていると、リオンがやってきた。今からロンジン隊長に稽古を付けてもらうんだって。
少し離れたところでリオンとロンジン隊長が稽古してるところを見たけど、リオンの槍は結構鋭くて威力もある。とはいってもロンジン隊長は重そうな斧を片手に持って楽々捌いていたけどさ。
「素晴らしいですぞ!」「そこはガードが甘いですぞ!」と指導してる隊長を見てたら、セバスのことを思い出したよ。元気にしてるかな?
そうして訓練室で修行を続けていると、約束の時間が近づいてきた。
「そろそろハンターギルドに行く準備をしようか。軽くシャワーを浴びたいから、そのあとエントランス集合でどう?」
『分かった。フライヤにも伝えておこう』
僕は部屋で準備を整えてエントランスに向かった。するとルシアとフライヤが先に来ていて、リオンとルナが話をしていた。
「おっ! レンも来たね! 今、ルシア様に今後のご予定をお聞きしてたんだけど、明日には帝国を立たれるそうなんだ。せっかくお会いできたのに残念だという話をしてたんだよ」
「あっ、そうなんだ。明日には帝国を出るんだ。今、知ったよ」
「レン様は知らなかったの? 私、レン様にもう会えないのかと思うと寂しくて寂しくて……」
「明日出発というのはまだ聞いてなかったけど、旅の日程はルシアにお任せだし、長居しないのは分かってたからね。
二度と会えないわけじゃないんだから、そんなに寂しがらないでよ。またきっと会えるよ」
「本当に? 約束だからね! 必ず会いに来てよね! 来なかったら私が会いに行くからね!」
ルナが顔を赤くして僕に迫ってくる。僕は「ルナもリオンも王国に来るのなら大歓迎だよ!」と伝えると何か微妙な顔をしていたけど、最後には笑っていたから多分大丈夫だろう。リオンがルナをからかってたみたいだったけど、兄妹仲がいいんだな。
「それでは参りましょう、ルシア様。レンも話は終わったようだし出発するぞ」
フライヤが僕とルシアに声をかけて、僕たちはハンターギルドの帝都支部へと向かった。
「ありがたきお言葉。しかしですぞ! 陛下も空いた時間を作っては訓練に励んでおられるのです。ですから中々追いつけないのですぞ」
フライヤとロンジン隊長は稽古が終わって二人で談笑しているようだ。
そして僕たちはというと、
「ハァハァ……流石はレン様! 魔法のみならず剣の腕前もここまですごいなんて感激よ! しかも私の力では、どちらもまだ本気を出させられないレベルか。もっと頑張らなくちゃ!」
練習試合を終えて、ルナが更にやる気を出したようだ。
実際にルナの実力はすごかった。あの槍さばきと、風魔法の使い方は9歳とは思えないよ。それに魔力の流れを見て動きを読んでくるし、獣人族特有の身体能力でとんでもないスピードだしね。
僕が風魔法で速度強化する魔法を覚えていなかったらスピードでは勝てなかったかも。ただ魔力の操作はもっと練習が必要だね。もっと効率的に使えるようになれば化けるだろうな。僕が9歳のときと比べるとやっぱりとんでもない強さだよ。火魔法もまともに使えなかったんだからね。
『ルナとやら。お主、見どころがあるな。獣人族にしては魔力量も多いし、体捌きも中々のものだ。フライヤが才能があるというのが分かるな』
「ルシア様、ありがとうございます! 直々に褒めていただけるなんて光栄です!」
ルナが姿勢を正してルシアにお辞儀をしながらお礼を言っている。きちんとした話し方や行動もできるんだな……
『レンよ、どうだ? 稽古をつけてやったのだ。何かアドバイスはないのか?』
ルシアが僕に話を振ってくる。
「僕がアドバイスなんておこがましいけど、そうだな。せっかくこれだけの魔力があるんだから、きちんと魔力の操作を覚えることが大事だと思う。
具体的には、魔法を使うときには魔力の形を意識すること。身体強化は全体だけじゃなく部分強化を覚えること。まずはこれぐらいかな?」
『ふむ。まあ適切なアドバイスだな。もう一つ付け加えるとすれば、お主は魔力が見えておるのだから、自分のどこからマナを取り込んでおるのか分かるだろう?』
「はい。全身から取り込んでいます」
『そうだ。お主もレンと同様に紋章を使わずマナを取り込めるという人間種では例外の者。しばらくの間はマナを取り込むときにマナ自体を意識をして、マナが魔力に変わる感覚を掴むのだ。そうやっていけば魔力変換効率が上がる。魔力を蓄える速度が上がり、魔力貯蔵量が増えることにもつながるぞ』
「はい! 分かりました! ご指導ありがとうございます!」
ルナがルシアと僕にお辞儀をしている。ニコニコ笑顔でとても嬉しそうだ。本当、素直で真っ直ぐな性格なんだろうな。
稽古を終えた僕たちは、それぞれの部屋に戻った。
明日は16時に帝都支部に集合だ。それまでの時間は、皇宮でルシアと勉強や修行をすることになっている。とりあえず明日に備えて休むとするか。
僕は食事会で色んな話をしたことを思い返しながら眠りについた。
疲れもとれてスッキリと目覚めた僕は、窓から外の様子を見る。今日も朝から快晴で気持ちがいい。そういえば、今はずっと晴れが続く時期なんだと昨日の食事会のときにリオンが話してたな。
ラムセティッド大陸の気候は長い乾季と短い雨季の繰り返しらしい。
朝食のあとはルシアと勉強。今日もアイラさんが食堂まで案内してくれた。陛下の義妹と知ったから少し不思議な気分になったんだけど、それがアイラさんに見抜かれたみたいで、「皇宮で働いているみんなが知ってる当たり前のことなのでお気になさらず」と言われてしまった。
陛下の近くで働いていると、普段会えないような人に会えたり、珍しい経験ができたりするのが楽しいんだって。何かわかる気がするな。
お昼からは昨日の訓練室を借りて、剣と魔法の修行。目の前への転移は連続2回やるのも成功。昨日よりもコツが掴めてきたな。目を閉じなくてもできるようになりそうだ。ちなみに昨日のルナとの稽古では時空間魔法は秘密にしてるからもちろん使ってない。
魔法の修行のあと剣の稽古をしていると、リオンがやってきた。今からロンジン隊長に稽古を付けてもらうんだって。
少し離れたところでリオンとロンジン隊長が稽古してるところを見たけど、リオンの槍は結構鋭くて威力もある。とはいってもロンジン隊長は重そうな斧を片手に持って楽々捌いていたけどさ。
「素晴らしいですぞ!」「そこはガードが甘いですぞ!」と指導してる隊長を見てたら、セバスのことを思い出したよ。元気にしてるかな?
そうして訓練室で修行を続けていると、約束の時間が近づいてきた。
「そろそろハンターギルドに行く準備をしようか。軽くシャワーを浴びたいから、そのあとエントランス集合でどう?」
『分かった。フライヤにも伝えておこう』
僕は部屋で準備を整えてエントランスに向かった。するとルシアとフライヤが先に来ていて、リオンとルナが話をしていた。
「おっ! レンも来たね! 今、ルシア様に今後のご予定をお聞きしてたんだけど、明日には帝国を立たれるそうなんだ。せっかくお会いできたのに残念だという話をしてたんだよ」
「あっ、そうなんだ。明日には帝国を出るんだ。今、知ったよ」
「レン様は知らなかったの? 私、レン様にもう会えないのかと思うと寂しくて寂しくて……」
「明日出発というのはまだ聞いてなかったけど、旅の日程はルシアにお任せだし、長居しないのは分かってたからね。
二度と会えないわけじゃないんだから、そんなに寂しがらないでよ。またきっと会えるよ」
「本当に? 約束だからね! 必ず会いに来てよね! 来なかったら私が会いに行くからね!」
ルナが顔を赤くして僕に迫ってくる。僕は「ルナもリオンも王国に来るのなら大歓迎だよ!」と伝えると何か微妙な顔をしていたけど、最後には笑っていたから多分大丈夫だろう。リオンがルナをからかってたみたいだったけど、兄妹仲がいいんだな。
「それでは参りましょう、ルシア様。レンも話は終わったようだし出発するぞ」
フライヤが僕とルシアに声をかけて、僕たちはハンターギルドの帝都支部へと向かった。
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