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第6章 怨恨渦巻く陰謀編
99 解呪②
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王女様に解呪の魔法を使わない? ルシアの発言を聞いてその場で固まる僕たち。するとルシアが口を開く。
『解呪の魔法を使えば確かに呪いは解けるが、今、王女に起きている魔力の阻害が一気に治るわけではない。厄介なことに3か月もの時間をかけた呪いだからな。その効果を解くためには王女の努力次第ではあるが、それ以上の期間が必要となるであろう』
なるほど。解呪で呪いを解くとこれ以上ひどくなることはないけど、元に戻るためには時間がかかるということね。でも、解呪を使わずにどうするつもりだろう?
『そこで提案だ。我であれば呪いを解いた上で、その期間よりも短く、そして確実に元の状態に戻すことができる。ただし膨大な魔力が必要となるため、一瞬で元に戻すことはできない』
ルシアの魔力量でも一瞬で戻せないなんて、改めて呪いってすごいんだな。
『そもそも王女が障壁魔法を寝ている間にも使えるのであれば、呪いをかけられることもなかった』
うん。確かにそうだね。……ってルシアは何を言いたいのだろう?
『王女よ。少しの間、我とレンの旅に同行する気はないか? そうすればその間に呪いを解いて元の状態に戻し、ついでに常に障壁魔法を張れるように指導してやろう』
え~っ! ルシアの提案って王女様を旅に同行させることだったの? ……ああ。そうか。ルシアは王女様を時空間魔法で3か月前の状態に戻すつもりなんじゃないかな。それなら一瞬で3か月前に戻すっていうのは難しそうだ。障壁魔法もルシアが指導すれば使えるようになるだろうな。
「私は構いませんし、とてもありがたいお話しだと思いますが、女王様、よろしいのでしょうか?」
そうだよね。王女の一存では決められないよね。
「何を言っておるのじゃ! ルシア様の旅に同行して治してもらえるなんて、こんなありがたい話があるかえ! よろしいも何もない! ルシア様、そのご提案、謹んでお受けさせてくだされ」
あっ。もう話が決まった。
『うむ。それでは王女を預からせてもらおう。レンよ、お主も障壁魔法についてしっかり教えてやるのだぞ。お主にとっては妹弟子のようなものだからな』
「妹弟子……。話がいきなりすぎて驚いちゃうけど、分かったよ。僕もできる限りのことはやるよ」
「ルシア様、レン様、よろしくお願いします」
クリスタ王女が僕たちの側に来て、お辞儀をしている。綺麗な所作だ。さすがは王女様だね。
『ふむ。それでは早速だが王女は旅の支度を整えるのだ。荷物はどれだけあっても大丈夫だが、1か月程度は旅に同行するつもりで用意をしてもらおう。出発予定は明後日だ。よいな?』
「分かりました。準備に取り掛かります」
クリスタ王女はすぐに退室して行った。衣服だけでもたくさんあるだろうからね。すると宰相様が僕たちのところにやってくる。
「このようなお気遣いをしていただいて、何とお礼を申し上げればよいものか……。ルシア様、レン殿、クリスタ王女のこと、よろしくお願いいたします」
『気にするな。王女は治してやると約束したではないか。それだけのことだ』
宰相様が深々と頭を下げてお礼を述べられる。
「ところで、ルシア様。本日は王女がメインで食事を用意する話になっておりましたが、旅の支度で大変なご様子。そこで私の手料理を振る舞わせてもらってもよいですかな?」
宰相様って料理も得意なの?
『ほう。お主は店選びや食べるだけではなく、作る方もいけると申すか。流石は我のグルメ仲間だ。ありがたくベルスの料理を堪能させてもらおう』
本当に思いもよらない展開が次から次へとやってくるな。でも宰相様の手料理楽しみかも。
そんなわけで、王宮での話もいったん終わり、夕食は宰相様の料理を食べるためにあらためて伺うことにした。今はネイスエルの北にあるノルドウィークスという町に食べ歩きに来ている。
「ローネレウス大陸は広くないっていうけど、こうやって色んな町に来ると、広いとか狭いとかは感じないよね」
『うむ。5つの大陸ではローネレウス大陸が一番小さいのだが、それぞれの国の人口は余り変わらんからな。同じような町の数があり、同じようにグルメを楽しめるというわけだ。本当は島を周って郷土料理でも食べたかったのだが、それはまた今度の機会にしよう』
「そうだったね。ローネレウス大陸の周りにはたくさんの島があるんだもんね。そういうところも行ってみたいね」
ネイスエル女王国に来てからは、余りのんびりする時間が無かったように感じるな。サンネイシス帝国ではレナールさんに色々と案内してもらえたから、しっかりと観光もできたんだよね。
『昼食まではまだ時間があるな。レンはその辺の海で魔物と修行をしてこい。浮遊と水魔法の訓練だ。我はグルメの情報収集をしてくる』
「なんか雑な指示だけど、了解。行ってくるよ」
僕は近くの海に潜って、魔物討伐をこなした。浮遊の魔法と水魔法を使うのはかなりスムーズにできるようになってきたね。お昼ご飯の時間まで頑張ろうっと。
『解呪の魔法を使えば確かに呪いは解けるが、今、王女に起きている魔力の阻害が一気に治るわけではない。厄介なことに3か月もの時間をかけた呪いだからな。その効果を解くためには王女の努力次第ではあるが、それ以上の期間が必要となるであろう』
なるほど。解呪で呪いを解くとこれ以上ひどくなることはないけど、元に戻るためには時間がかかるということね。でも、解呪を使わずにどうするつもりだろう?
『そこで提案だ。我であれば呪いを解いた上で、その期間よりも短く、そして確実に元の状態に戻すことができる。ただし膨大な魔力が必要となるため、一瞬で元に戻すことはできない』
ルシアの魔力量でも一瞬で戻せないなんて、改めて呪いってすごいんだな。
『そもそも王女が障壁魔法を寝ている間にも使えるのであれば、呪いをかけられることもなかった』
うん。確かにそうだね。……ってルシアは何を言いたいのだろう?
『王女よ。少しの間、我とレンの旅に同行する気はないか? そうすればその間に呪いを解いて元の状態に戻し、ついでに常に障壁魔法を張れるように指導してやろう』
え~っ! ルシアの提案って王女様を旅に同行させることだったの? ……ああ。そうか。ルシアは王女様を時空間魔法で3か月前の状態に戻すつもりなんじゃないかな。それなら一瞬で3か月前に戻すっていうのは難しそうだ。障壁魔法もルシアが指導すれば使えるようになるだろうな。
「私は構いませんし、とてもありがたいお話しだと思いますが、女王様、よろしいのでしょうか?」
そうだよね。王女の一存では決められないよね。
「何を言っておるのじゃ! ルシア様の旅に同行して治してもらえるなんて、こんなありがたい話があるかえ! よろしいも何もない! ルシア様、そのご提案、謹んでお受けさせてくだされ」
あっ。もう話が決まった。
『うむ。それでは王女を預からせてもらおう。レンよ、お主も障壁魔法についてしっかり教えてやるのだぞ。お主にとっては妹弟子のようなものだからな』
「妹弟子……。話がいきなりすぎて驚いちゃうけど、分かったよ。僕もできる限りのことはやるよ」
「ルシア様、レン様、よろしくお願いします」
クリスタ王女が僕たちの側に来て、お辞儀をしている。綺麗な所作だ。さすがは王女様だね。
『ふむ。それでは早速だが王女は旅の支度を整えるのだ。荷物はどれだけあっても大丈夫だが、1か月程度は旅に同行するつもりで用意をしてもらおう。出発予定は明後日だ。よいな?』
「分かりました。準備に取り掛かります」
クリスタ王女はすぐに退室して行った。衣服だけでもたくさんあるだろうからね。すると宰相様が僕たちのところにやってくる。
「このようなお気遣いをしていただいて、何とお礼を申し上げればよいものか……。ルシア様、レン殿、クリスタ王女のこと、よろしくお願いいたします」
『気にするな。王女は治してやると約束したではないか。それだけのことだ』
宰相様が深々と頭を下げてお礼を述べられる。
「ところで、ルシア様。本日は王女がメインで食事を用意する話になっておりましたが、旅の支度で大変なご様子。そこで私の手料理を振る舞わせてもらってもよいですかな?」
宰相様って料理も得意なの?
『ほう。お主は店選びや食べるだけではなく、作る方もいけると申すか。流石は我のグルメ仲間だ。ありがたくベルスの料理を堪能させてもらおう』
本当に思いもよらない展開が次から次へとやってくるな。でも宰相様の手料理楽しみかも。
そんなわけで、王宮での話もいったん終わり、夕食は宰相様の料理を食べるためにあらためて伺うことにした。今はネイスエルの北にあるノルドウィークスという町に食べ歩きに来ている。
「ローネレウス大陸は広くないっていうけど、こうやって色んな町に来ると、広いとか狭いとかは感じないよね」
『うむ。5つの大陸ではローネレウス大陸が一番小さいのだが、それぞれの国の人口は余り変わらんからな。同じような町の数があり、同じようにグルメを楽しめるというわけだ。本当は島を周って郷土料理でも食べたかったのだが、それはまた今度の機会にしよう』
「そうだったね。ローネレウス大陸の周りにはたくさんの島があるんだもんね。そういうところも行ってみたいね」
ネイスエル女王国に来てからは、余りのんびりする時間が無かったように感じるな。サンネイシス帝国ではレナールさんに色々と案内してもらえたから、しっかりと観光もできたんだよね。
『昼食まではまだ時間があるな。レンはその辺の海で魔物と修行をしてこい。浮遊と水魔法の訓練だ。我はグルメの情報収集をしてくる』
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