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第7章 土の大龍穴編
121 シルスの探し物
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『元気そうだな。シルスよ。ユレアード大陸に来る用事があったゆえ、寄ってみたぞ』
ルシアがにこやかに話しかける。
「ガハハハッ! ユレアードに来る用事とは土龍様にでも会いに来られたんですかのう。そうそう。ご依頼の件の打ち合わせをしたかったのです。さあさあ、中に入られよ」
名前はシルスさんというのか。ドワーフ族の年齢は分かりにくいんだけど、結構年輩の雰囲気がする。しかもルシアが龍族というのも知ってるんだな。ご依頼の件って何だろう? 僕は色んなことを考えながら、ルシアのあとを付いて室内に入る。
「カノアや。ルシア様とお連れの方がいらっしゃったぞ。お茶を4人分用意してくれ」
「は~い!」
奥の方から元気な男の子の返事が聞こえる。魔力反応で見えたもう一人だな。
『シルスよ。我は今、全ての大龍穴の確認をしておるのだ。その旅に同行させ修行をつけておるのが人族のレンだ』
「はじめまして。ウェスタール王国から来ましたハンターのレンと言います。よろしくお願いします」
挨拶をすると、シルスさんは僕の方をじっくり見ている。
そこにお茶を持ってきたドワーフ族の男の子がテーブルの上に並べはじめた。
「儂はここで職人をやっておるシルスだ。ふむふむ。人族のレンとやら。お主、只者ではないのう。まあ、ルシア様がお連れしている時点で普通では無いのだが、その若さで練達の気配を感じるのう」
シルスさんが興味津津な表情で僕を見てる。
『フハハハ。流石の目利きだな。レンは我と同じ空の紋章の所有者である。確かに只者ではないな』
「なんと! ルシア様以外にも時空間魔法の使い手がいたのですか!」
シルスさんは空の紋章や時空間魔法のことも知ってるのか。
『カノアも元気そうだな。修行は進んでおるか?』
「はい! 毎日、じいちゃんの手伝いをしながら頑張ってます!」
ルシアはカノアくんとも知り合いなのか。ドワーフ族の年齢は分かりにくいから、僕より年下に見えるけど、すごく年上かも知れないよね、
「ルシア様のお連れの方、はじめまして。シルスじいちゃんの孫のカノアと言います。ドワーフの年齢は分かりにくいでしょ? 僕は今年で11歳になります。今は職人の道を極めるための修行の身です。よろしくお願いします」
「はじめまして。ハンターをしているレンです。ちなみに僕は12歳。年も近いし、こちらこそよろしくお願いします」
カノアくんは見た目通りの若さでホッとしたよ。これで30歳とか言われたらビックリするもんね。
「カノアたちの挨拶も一通り済んだようだし、お茶でも飲んでくだされ」
僕たちは椅子に座ってお茶をいただくことにした。
そこでルシアが人間界に来てからの旅のことや、僕との関係などをシルスさんとカノアくんに説明する。
シルスさんもカノアくんもものすごく驚いてたね。火龍様にヴァン様、アクアにエルデボロス様の話をまとめて聞くことなんて普通無いだろうし。カノアくんが「レンにいちゃんってすごいんだね!」と目を輝かせながら叫んでたのが印象的だったな。
あと話の中で分かったのは、シルスさんは主に木を使って物を作る木工職人だということ。それも世界で並ぶものはいない腕前を持つ職人らしい。そこに弟子入りしたのが実の孫であるカノアくん。
ルシアが持っているこだわりの家具の大半はシルスさんが作ったものなんだって。
『ところで、何か打ち合わせをしたいと言っていたな。いつものようにお主に渡している魔道具で連絡をしてくればよいのに』
「依頼の物が完成間近なのですが、完璧な物にするには足りないものがあるのです。色々と考えておったのですが、やはりこの案しかないかと考えが固まってきたときにちょうど来られたのですぞ」
『ふむ。ちょうどタイミングがよかったのだな。しかし我が依頼をしたのが昨年であるが、予想より随分と早い進み具合だな』
「ガハハハ! それはカノアのおかげですな。飲み込みが早いし、何よりもルシア様の依頼の品を作るのが楽しくて仕方がないそうで、そればかりやっておりますからな」
シルスさんの言葉を聞いたカノアくんがとても嬉しそうな表情を浮かべている。
『それはカノアにも感謝だな。そして、足りないものがあると言ったな。……魔石だな?』
「ええ! その通りです。ルシア様からお預りした魔石も素晴らしい物ですが、それでも足りないのです。やはり特殊個体クラスの魔石が必要となりますな」
特殊個体の魔石!? クイーンサンドワームみたいな相手から魔石を取らないといけないってこと?
『やはりそうなるか。我もオーダーした品に妥協はしたくないからな。分かった。魔石を取ってくるとしよう』
「ちょっとルシア! 簡単なおつかいみたいに言ってるけど、クイーンサンドワームみたいな魔物と戦うのはまた僕なんじゃないの? 勝てる自信は無いよ! それに特殊個体なんてすぐに見つかる魔物じゃないでしょ?」
きっとルシアは修行の一貫と称して特殊個体と戦うのは僕になるはずだ。戦うのはいいんだけど、勝てなかったときにルシアもシルスさんも困るのは嫌だもんね。
「ガハハハハッ! レンの修行とは特殊個体と戦うほどの域に達しておるのか! それは只者では無いはずじゃのう。お主が勝てるかどうかは置いといて、特殊個体の居場所なら心当たりがあるぞい」
えっ? もう特殊個体の場所の特定は終わってるの!?
ルシアがにこやかに話しかける。
「ガハハハッ! ユレアードに来る用事とは土龍様にでも会いに来られたんですかのう。そうそう。ご依頼の件の打ち合わせをしたかったのです。さあさあ、中に入られよ」
名前はシルスさんというのか。ドワーフ族の年齢は分かりにくいんだけど、結構年輩の雰囲気がする。しかもルシアが龍族というのも知ってるんだな。ご依頼の件って何だろう? 僕は色んなことを考えながら、ルシアのあとを付いて室内に入る。
「カノアや。ルシア様とお連れの方がいらっしゃったぞ。お茶を4人分用意してくれ」
「は~い!」
奥の方から元気な男の子の返事が聞こえる。魔力反応で見えたもう一人だな。
『シルスよ。我は今、全ての大龍穴の確認をしておるのだ。その旅に同行させ修行をつけておるのが人族のレンだ』
「はじめまして。ウェスタール王国から来ましたハンターのレンと言います。よろしくお願いします」
挨拶をすると、シルスさんは僕の方をじっくり見ている。
そこにお茶を持ってきたドワーフ族の男の子がテーブルの上に並べはじめた。
「儂はここで職人をやっておるシルスだ。ふむふむ。人族のレンとやら。お主、只者ではないのう。まあ、ルシア様がお連れしている時点で普通では無いのだが、その若さで練達の気配を感じるのう」
シルスさんが興味津津な表情で僕を見てる。
『フハハハ。流石の目利きだな。レンは我と同じ空の紋章の所有者である。確かに只者ではないな』
「なんと! ルシア様以外にも時空間魔法の使い手がいたのですか!」
シルスさんは空の紋章や時空間魔法のことも知ってるのか。
『カノアも元気そうだな。修行は進んでおるか?』
「はい! 毎日、じいちゃんの手伝いをしながら頑張ってます!」
ルシアはカノアくんとも知り合いなのか。ドワーフ族の年齢は分かりにくいから、僕より年下に見えるけど、すごく年上かも知れないよね、
「ルシア様のお連れの方、はじめまして。シルスじいちゃんの孫のカノアと言います。ドワーフの年齢は分かりにくいでしょ? 僕は今年で11歳になります。今は職人の道を極めるための修行の身です。よろしくお願いします」
「はじめまして。ハンターをしているレンです。ちなみに僕は12歳。年も近いし、こちらこそよろしくお願いします」
カノアくんは見た目通りの若さでホッとしたよ。これで30歳とか言われたらビックリするもんね。
「カノアたちの挨拶も一通り済んだようだし、お茶でも飲んでくだされ」
僕たちは椅子に座ってお茶をいただくことにした。
そこでルシアが人間界に来てからの旅のことや、僕との関係などをシルスさんとカノアくんに説明する。
シルスさんもカノアくんもものすごく驚いてたね。火龍様にヴァン様、アクアにエルデボロス様の話をまとめて聞くことなんて普通無いだろうし。カノアくんが「レンにいちゃんってすごいんだね!」と目を輝かせながら叫んでたのが印象的だったな。
あと話の中で分かったのは、シルスさんは主に木を使って物を作る木工職人だということ。それも世界で並ぶものはいない腕前を持つ職人らしい。そこに弟子入りしたのが実の孫であるカノアくん。
ルシアが持っているこだわりの家具の大半はシルスさんが作ったものなんだって。
『ところで、何か打ち合わせをしたいと言っていたな。いつものようにお主に渡している魔道具で連絡をしてくればよいのに』
「依頼の物が完成間近なのですが、完璧な物にするには足りないものがあるのです。色々と考えておったのですが、やはりこの案しかないかと考えが固まってきたときにちょうど来られたのですぞ」
『ふむ。ちょうどタイミングがよかったのだな。しかし我が依頼をしたのが昨年であるが、予想より随分と早い進み具合だな』
「ガハハハ! それはカノアのおかげですな。飲み込みが早いし、何よりもルシア様の依頼の品を作るのが楽しくて仕方がないそうで、そればかりやっておりますからな」
シルスさんの言葉を聞いたカノアくんがとても嬉しそうな表情を浮かべている。
『それはカノアにも感謝だな。そして、足りないものがあると言ったな。……魔石だな?』
「ええ! その通りです。ルシア様からお預りした魔石も素晴らしい物ですが、それでも足りないのです。やはり特殊個体クラスの魔石が必要となりますな」
特殊個体の魔石!? クイーンサンドワームみたいな相手から魔石を取らないといけないってこと?
『やはりそうなるか。我もオーダーした品に妥協はしたくないからな。分かった。魔石を取ってくるとしよう』
「ちょっとルシア! 簡単なおつかいみたいに言ってるけど、クイーンサンドワームみたいな魔物と戦うのはまた僕なんじゃないの? 勝てる自信は無いよ! それに特殊個体なんてすぐに見つかる魔物じゃないでしょ?」
きっとルシアは修行の一貫と称して特殊個体と戦うのは僕になるはずだ。戦うのはいいんだけど、勝てなかったときにルシアもシルスさんも困るのは嫌だもんね。
「ガハハハハッ! レンの修行とは特殊個体と戦うほどの域に達しておるのか! それは只者では無いはずじゃのう。お主が勝てるかどうかは置いといて、特殊個体の居場所なら心当たりがあるぞい」
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