世界はいつも自分を中心にまわっている。

まるおさん

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一章 第三話

2.屍を越えていけ

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 ヨアン村から少し東に向かった所にある小さな森。
 普段は木の実、山菜の収穫や狩り、木材の確保など村人達の生活からも身近な場所である。

 木漏れ日が射し、鳥のさえずりと木々のざわめきが聞こえる中、今日も木こりが鉈を振るう音が辺りに響いている――。
 コン、コン、コン、コン。
 木こりは何度も何度も、懸命に木を打ち付けているが、木が倒れる気配は一向にない。    
 それでも木こりは鉈を振るい続ける。
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も――。

「……………………いや無理だろっ!」

 その木こりこそイナトだった。

「当たり前じゃん。今さら何キレてんの?」

 畜舎で出会った金髪のチンピラ1ことアルが呆れ顔で話しかけてきた。奥ではチンピラ2ことオトヤがウマ(シカウマというウマとシカを合わせたような動物)に荷物を積んでいる。
 今日は3人で薪に使う用の木を採りに来ていてその帰り支度をしていたのだ。
 自分のすぐ横には自分の胴まわりと同じくらいの太さの木が立っていて、幹には鉈を打ちつけた傷がついている。それを見て思わずため息が漏れてしまった。

 ここ数日、村の仕事とは別にこの木を切り倒す為に鉈を振るっている。一見ただの木材確保のための伐採作業。鉈よりもノコギリを使った方が早いのも解っているし、実際アル達と作業するときはそうしていた。
 しかし、この「鉈でこの木を倒す」というのが、村長から仰せつかった「修行」なのだ。



 始まりは4日前。この世界に転生して5日目の昼下がり。
 山での事件に遭い、やはり自衛のための力は必要だと思い、かつて凄腕の騎士であったと聞く村長に、稽古をつけてもらえないかと相談した事から始まった。

「稽古をつけてもらえませんか」
「いいよ」想像以上に軽く返されてしまった。
「えっ軽っ!?    良いんですか!?」
「いいよ。儂も退いてからこういう事が少なくなっとったでの。腕が鳴るわい」

 村長は大きく肩を回しながら張り切っている。これは下手すると死ぬかもしれん。

「お、お手柔らかにお願いします……」
「まぁ、そう遠慮するでない。なら、まだ時間もあることじゃし、早速少し見せてもらおうかの」
「今からですか?」
「あぁ。今の力を見せてもらうだけじゃ。そう時間はとらんよ。とりあえず、お主は鉈と剣を持って村の東の通りの入り口に集合じゃ」
「はい。剣はどこに置いてあるんです?」
「何を言うとる。お主の杖の事じゃよ」

 背中に嫌な汗が流れる。
 仕込み刀はこの世界に来てから、まだ一度も抜いてないが、もしかして既に看破されていたのか? いや、確証がない限りシラを切り通してみよう。そうしないと仕込みの意味がない。

「ああ、杖を木刀代わりにするんですか?」
「ははぁ。これこれ、見くびってもらっては困るのう。確かに良う出来とったが、あの杖の反りは剣の反りじゃ。多分、鞘の方を長くして杖としても使えるようにしとるんじゃろうが、仕込みの見極めくらい、ある程度経験の有る者なら出来るわい」

(……これは逃げ切れないな)

 現時点ではまだ、かまかけの可能性もあるが、今回はおそらく本当に見抜かれているだろう。人間の観察力や勘は侮れない。しかも蓄積された経験からのそれはかなり正確なものだ。多分これ以上あがいても無駄だろうし白状しよう。

「……すみません、そうです。仕込みです。でも、やましい事に使う為ではなくて、そのままだと怖がられたり、絡まれたりするので目立たないようにするためなんです」
「はっはっはっ。わかっとるよ。だが、実際その時が来れば抜かねばならん。じゃから今から剣として手に馴染ませんとな」
「解りました。ではすぐに準備してきます」

 それから、一度家に戻り服の上から帯を着け、自分の鉈と杖を持って東の通りに向かった。
 東の通りを歩き入り口近くに向かうと、約束通り村長が待っていた。傍らにはウマを連れている。どこか移動するのだろうか。

「お待たせしました」
「おお。では早速じゃが、あそこがわかるかの」と、村長が大体3キロ位先だろうか、東に見える小さな森を指した。
「木を採りに行く森ですよね」
「そうじゃ。とりあえず、準備運動にあそこまで走って行くかの」
「…………はい」

 森まで村長はウマに乗り、自分は走って移動を開始した。



 現世では高校時代は部活で登山をしていた。その時は3キロ走るくらい本当に準備運動レベルだった。しかし部活を引退して十年近く、本格的なスポーツから離れ、バイトしかやってこなかったブランクは大きい。
 1キロ位を過ぎたあたりで息が上がり始め、半分に差し掛かるときには既に脚にきていた。歩くのと殆ど同じ速度でようやく森の作業場まで走りきり、一度休憩となった。

「思っていたより酷いのぅ。この程度走れんで、よく山を越えてこれたもんじゃ」
「ハァ……、ハァ……、本当に……、そう思います……」

 村長が少し困ったような顔で言ったことに、膝に手をつき肩で息をしながら、一言答えるのがやっとだった。

「とりあえず、この往復を毎日走る。普段の仕事の時もじゃ。これは欠かさんようにの」
「……はい」
「ふむ。では休んでる間に剣を見せて貰えるかの」

 村長に杖を渡す。村長は近くの切り株に座り、杖の全体を眺めると、柄の部分を握り鞘からゆっくりと刀身を引き抜く。

「ほほぉ。見事なもんじゃのぅ」村長が目を丸くして感心していた。
「この細さの片刃はこの辺では珍しいが、それでもそこらの兵士が持っている剣とは比べ物にならんの。よく鍛えられておって、強度はともかく切れ味は相当なもんじゃろう。正直に言って、旅人の身には余る代物じゃのう。普通に拵えれば貴族か上の将校か……。こんなもの一体どこで手に入れおった?」

 そんな代物だったのか……。本当にそうそう表に出せる物でなくなったな。

「……詳しくは言えないですけど、貰い物です。俺が旅を始めるきっかけを作った人が、餞別に拵えてくれたんです」
「成る程。どうりでキレイなもんじゃ。この剣、人どころか物すら斬ったこと無いじゃろう」
「ええ、斬るどころか殆ど抜いたことすらありません。まぁ、出来るだけ抜かないようにしたいっていうのもありますけど」
「そうか。まぁ、そうじゃな」村長は鞘に刀身を納めると杖を自分に返してきた。
「では、そろそろ始めるかの。はじめに、お主は何の為に力をつけたい?」
「はい。さっき言いましたけど、自衛です。今までは運良くなんとか来れましたが、今回の事で武器を持っていても、使えないと意味が無いことが身に染みました。なので、最低限自分の身は自分で守れるようになりたいです」
「よろしい。では――」

 今までのにこやかな雰囲気とは一転。村長から刺すような圧力が発せられた。

「その手で人を殺す覚悟はあるかの」

 戦う事に対する覚悟を問われているのだろう。恐怖よりも背筋の伸びる真剣さを感じる。
 正直、人を殺す覚悟なんて無い。自分の身さえ守れれば良いのだ。真剣な問いには、たとえ情けなくとも素直に答えねばなるまい。

「……いっ、いえ、そこまでは。相手を倒すほどの強さはいいです。自分の身さえ守れれば――」
「そうか、なら止めじゃ」
「えっ?」

 村長からの圧がピタリと止んだ。稽古を止めるって?  
 呆気にとられた自分の顔を見て村長が答える。

「気付かんか?  自分の身を守れるようにとお主は言ったな。では自分の身に刃が向けられた時、身を守る最短かつ確実な手段はなんじゃ」

 村長の問いに、命を狙われた事の無い頭で考える。    
 逃げる?   命乞い?  条件によって方法は変わってくる。いや、求められてるのはもっと普遍的で単純な回答だろう。
 確実に身を守るには。対処法ではない、根本的な原因の排除。

 答えは――、相手を殺す。殺さなければ、殺される。

 自分の回答を察したか、村長が続けた。

「向けられた刃から確実に身を守るには刃を向ける者が無くなれば良い。即ち相手を殺す事が一番確実に近い方法ということになる。仮に相手を殺さず無力化するなら、それこそ相手と余程の実力差が必要じゃ。それこそ一朝一夕で身に付くものではない。敵もそれまで待ってはくれんかも知れんしの」村長は一息置いて静かに、毅然とした態度を以て言った。
「お主がこれから修羅場に身を置き、お主が無事に生き残れた時、その生は、お主が築いた死屍累々の上に成り立ったものと心得よ」
「…………はい」

 ぬけぬけと間抜けた答えを言ってしまった自分に幻滅した。

 戦いでの覚悟を問われるシーンなんて、漫画やラノベではもはや定番だ。物語内で同じ問いが出た時、いつもなら脳内で今の答えを即答し、したり顔でページをめくり答え合わせをするだろう。
 しかし、いざ現実でその状況に置かれ選択を迫られたとき、殺人や暴行など現世での犯罪行為を無意識に選択肢から外して考えてしまう。それが、自分の命が他の命によって守られていて、あまつさえそれも当然の権利として忘れることができるような社会で生まれ育った動物の習性なのだ。
    
「まぁじゃが、剣の使い方を学んでおれば何かしら出来ることも増えるじゃろう。よって稽古はつけるが、心得は努、忘れん様にな」
「はい。肝に銘じます」

 仮に人を殺める覚悟が出来たとして、もしまた事件に巻き込まれた時にその選択を出来るかどうか、今は自信のかけらも無かった――。



「それじゃあ、そろそろお主の腕を見せてもらおうかの。わざわざそんな代物を持っとるくらいじゃ。何かしら剣は習ったことはあるんじゃろ?」
「習ったといっても、若い時に型を習っただけで、実戦的な事は何も。何なら真剣を使ったことも殆どありません」
「そうか。なら怪我はせんようにの」
「はい。一度練習させて貰います」

 帯に杖を差し、手を切るのが怖かったので左手で鯉口を少し避けて握る。
 慎重にゆっくりと横に抜き打ち、それから柄を両手で握り上段から振り下ろす。同時に刃が空を切る甲高い音が鳴った。久しぶりだが、ある程度真っ直ぐに振れているようだ。
 一度 左上段で構え、左手を帯に送り、同時に右手は袈裟懸けに振り下ろし血振るい。そのまま左手で鯉口を握り納刀。
 種類は滅茶苦茶だが、納刀まで居合いの型ではよくある動作を昔の記憶を呼び起こすように確かめる。

「では、お願いします」と声をかけると村長は静かに頷いた。

 高二の頃に一年だけ習っていた居合道。そこで覚えた制定居合の型を披露した。型の大まかな流れを辛うじてまだ覚えているだけなので、細かい形の正確さは壊滅的だろうし、なんなら型自体も間違えているかもしれない。それでも正直よく十二本覚えていたなと思った。

「ふむ。自分でもわかっとると思うが、使いもんにならんな。自分の持つ剣を怖がっておるようじゃどうにもならん。暫くはその型を繰り返して自分の剣に慣れよ。まずはそれからじゃ」

 それから村長が切り株から立ち上がると「では、最後に組み手でもするかの」と言って杖を構えた。
「ああ、お主は真剣で良いぞよ。どうせ当たらんし」
「えっ?  で、でも、万一事故でもあったら……」
「ない」

 言い切りおった。まぁ、そうでしょうとも。あんな人間離れしたプレッシャーを出せる人に勝てるとは最初から思っていない。思うとも思わない。かすり傷でもつけられたら大金星だ。

「わかりました!  では、いきます!」
「ああ、手段は問わん。本気で来るがいい」

 3~4メートルの間合いを開け、刀を構え睨み会う。
 対峙する村長の眼が怖すぎる。さすが歴戦の戦士の迫力といったところだろう。今にも取って食われそうである。
 今出来ることは、どうせ勝てないのだから全力を出して、現時点での能力を見せることである。
 なに、達人と言えども人間だ。刃に触れれば怪我をする。嫌でも意識はするだろう。
 …………。

「一つ、よろしいでしょうか?」
「なんじゃ?」
「やっぱり鞘を使ってもいいですか?」
「まだ言っとるのか。万が一にも当たりゃせんと言うとるじゃろう」
「いえ、万が一の時に、自分が怪我するのが怖いんです!」
「…………よかろう」

 刀を抜き、少し離れたところに置いて元の位置に戻る。
 いや、だってそうでしょうよ。実際、居合の稽古でも、刀を振り下ろした先の自分の足の指を切り飛ばしたりすることがあるんだよ。初心者なら元より、一応の経験者でも馴れない内は真剣なんて使っちゃ駄目だよ。
 再び同じくらいの間合いで村長と対峙し、踏み込める体勢をとって構えた。



「じゃあ、いきます」
「うむ。何時でもよいぞ」

 村長と見れば睨み合いながら、まずは深く息を吐く。
 右手が震える。
 膝が笑う。
 息が浅く感じる。
 意識しないと足を踏み込むことも儘ならない。
 このまま飛び出せば、下手なマリオネットの様に身体の連動がバラバラになりそうだ。
 集中。
 昔から何かに集中したい時のルーティンがある。
 対象の中心に視線を集中させ、息を吐く度に体の密度が増していくイメージを持つ。
 呼吸する毎に血液が全身に巡り、酸素が神経を叩き起こす。
 そして全神経が指先まで張り詰めたのを実感した時、眼前の目標に向かって文字通り一心不乱に飛び出した。

「ふっ!!」

 足を踏み込み、大股で飛びだすような形で真正面から横一閃。
 村長はほとんど同時に後ろに飛び退き、鞘は空を切った。すかさず勢いに任せ上段から袈裟懸けに振り下ろす。

 通常、訓練された、もしくは経験のある戦士であれば、渾身の力で攻撃しながらも相手や自分の動きや出方を、冷静に考えながら戦うのが常だろう。しかし、ただ刀を振ったことがあるだけの自分にそんな芸当ができるはずもなく、ただ相手のいる方に鞘を振り、当たることを祈るしかない。

「たぁぁぁっ!!」

 そんな儚い想いを乗せ上段から迫る一撃を、村長は事も無げに上体を軽く反らしただけでかわした。
 全力の空振りにより、反動で少し体が持っていかれそうになるが直ぐに次の攻撃に移るため、村長を追いかけようと踏ん張る。
 だがその時既に、村長は自分の視界から消えていた。

「――っ!  はぁぁ!!」

 目よりも先に、とりあえず鞘を返し真横に向かって薙ぎ払う。牽制のつもりもあるが、それ以前に右上段から振り下ろした鞘を全力で振り返す事のできる方向がそれしかない。
 大振りの太刀筋はまたもや空振り、後から追い付いた視界にやはり村長はいない。
 戦いの中で完全に相手を見失う。これは実際の戦場に置いては死を意味する。
 直後、背後から鋭い殺気が発せられた。

(やられるっ!)

 背後から一刀両断に切り捨てられるイメージが脳裏に浮かぶ。実戦であれば絶体絶命。しかし、これはあくまで稽古であり、負けたとしても当然殺される事はない。今日のところはここで観念して敗北に甘んじていいだろう。
 だが意外にも、考えるよりも先に身体は行動を起こした。

(――後ろ!)

 ほとんど脊髄反射で前方に飛び込みながら前転。同時に自分の首のすぐ後ろを何かが通りすぎていく。そのまま不格好に転がりながら体を捻り、後ろ側に向かって反転する。
 左手で地面を押さえ、前のめりに片膝を着き、相手の姿を捉えるために顔を上げる。
 そこでようやく村長の姿を捉えることが出来た。自分の眼前に杖を突き出している村長の姿を。

「…………参りました」こめかみから汗が一筋流れる。
「ふむ。良いじゃろう」そう言って村長は杖を下ろした。
それと同時に自分の集中力も切れ、疲労感が一気に体を満たし、体の中に押し止めていた息が一気に吐き出される。

「まぁ、剣に関しては、まともな鍛練を積んだ相手なら話にもならんが、最後の悪あがきは悪くない。自らを弱いと自覚していながら、格上の相手に対して生を諦めておらん。生き意地汚い、いい性格をしとる」
「それ……、誉めてます?」
「もちろんじゃ。新兵にここまで言うのは中々ないぞい」村長がにっこりと言った。


 組手を終え、村長は辺りを歩き始めた。
「では、そうじゃな」と言いながら辺りを見渡してどうやら木を見ているようである。そして一本の自分の胴回りくらいの太さの木の前で止まり、自分を手招きした。息を整えながら村長の元へ向かった。

「この木がどうかしたんですか」
「うむ。『力』を鍛える鍛練じゃ。この木をお主の鉈で切り倒せ」

 パッと見で無理と判る。このくらいの太さなら、通常の村の仕事でも大人の男二人がかりでする仕事だ。仕事の合間に修行の時間をとるとして、ノコギリも使わずに鉈だけで切ろうとすると、冗談抜きで半年以上かかるんじゃないか?

「まぁまぁ、一回鉈を振るって見せてみぃ。もちろん、さっきと同じく全力でな」

 言われるままに杖を置き、代わりに鉈を持つ。全力でと言われたので「木を切る」というより「鉈を叩きつける」つもりで振りかぶって袈裟懸けに刃を振り下ろした。
 鉈と木がぶつかる鈍い音と共に、表面の木の皮が少し砕け、同時に自分の手が砕けた。

「っ~~~~!!!!」

 強烈な痛みと痺れに、声にならない声を上げその場にしゃがみこむ。骨は折れていないようだが、これを毎日続ければいつか折れるだろう。

「くっくっくっ……。なるほどのう。くくっ……」
「結構本気で痛いので笑うの止めてもらっていいですか……」痛みに堪えながら精一杯、抗議した。
「すまんすまん。じゃが大体解った。くっくっくっ……」

 それから、少し手の痛みが引くのを待ち、村長がこれからの修行内容について話し始めた。

「それでは、おぬしの修行についてまとめるぞい。まずは体力作りの為、毎日村からここまで走ってくること。次に、剣に慣れるためにお主の剣の型の稽古をする事。慣れてきたらそこらの藪でも切ってみるといい。最後に、鉈での木の伐採じゃ。これは他の道具や人を使わず、おぬしの持てる力、技を以て行うのじゃ。そうじゃのう、これは二週間で出来なければ落第じゃ。出来なければ死ぬ程厳しい兵士用の訓練に切り替えるからの」
「はい」
「当然これらは村や家の仕事が終わってからじゃ。修行を理由に仕事が疎かになれば家を出ていってもらうからの」
「勿論です。余計な事にお時間貰ってますんで、村の仕事もしっかりやります」
「よろしい。じゃあ今日はもう良い時間じゃ。家に帰るかの」

 こうして、よくあるファンタジー小説よろしく、異世界の最初の村での修行生活が始まったのである。
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