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ストーカーってやつですか?その2
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「……家に、来る? 職場からも近いよね?」
「……檸檬くん……」
涙目で見返してしまう。
ゴールドが帰った後、大家さんに連絡して、ストーカーが彷徨いているため私の借りている部屋の住人を男ってことにして欲しいとか、名前は絶対に教えないで欲しいと連絡した。
「お、お言葉に甘えちゃおうかな……」
こうして、1日分の荷物を詰めたら、一応一週間分持つよう言われて、檸檬くんの家にお邪魔することとなった。
「ここってーー、この前は気づかなかったけど、マンション?」
「うん。あ、でも親は一緒に住んでないし、客間あるから」
建物のエントランスに来て、そう気がついた。
れ、檸檬くんのお家の人は一体何者なんだろう。
「あ……、ごめん、片付けるんで、10分ーーいや、5分だけ待っててもらえる?」
「もちろんだよ! むしろごめんね、いきなりご迷惑を」
いいんだよ、とか重そうだから、と私の荷物を先に持って彼は部屋のなかへ消えて言った。
しかしゴールドさんは、一体どうやって私の本名と住所を突き止めたんだろう。
そんなことを考えていると程なくして、玄関の扉が開く。
「終わったよ。どぞ」
「お邪魔しまーす」
玄関を入るとドアの並ぶ廊下を進み、突き当たりがリビングだった。
昼間なのもあり、開放感のある光景が飛び込む。
「ここがリビング。好きな時間に使って。リビング横のこっちの部屋が俺の部屋」
「了解です!」
「ここが客間になってるから、桜はここを使って……シーツとか、最近洗ったばっかりだけど一応今洗濯機かけてる」
廊下に戻って、玄関に一番近い部屋へ案内された。真っ白な寝具のベッドと机があり、持参した荷物バッグが置かれていた。
「わ……ベッドまであるなんて。ありがたくお借りします」
その後トイレやお風呂を案内され、使うときはノック等ルールを決めて、家の鍵を渡された。
「桜は、危ないから、絶対一人で家に戻らないでね。俺一緒に行くから」
「わ、わかった」
「帰りは大体20時半前後になるかも。桜は?」
「何もなければ19時。私の方が早いね。お世話になる間、先帰れる日は夕飯作るね!」
「……助かるけど、桜って料理できるの」
思いっきり不審な目で見られる。
失礼しちゃう!
「こう見えて、ちゃんと自炊してますー……、サラダは、一人前とか買った方が安いから大抵サラダパック買ってるけど」
キッチンを見せてもらうと、フライパンや調味料は揃っているのに、冷蔵庫はミネラルウォーターのみと言う不思議な状態。
「買い出し行きますか」
「ハイ。なんもなくてすません」
近くのスーパーに歩いていく。今まで会ったことがなかったのか、会社からも近いそこは、時々利用するところだった。
「檸檬くんも、ここ使ってたんだね。どこかであってても不思議はないかも」
「桜も買い物ここなんだ? あ、一つ大事なこと言ってなかった」
カゴを持って歩き出したところで、ピタリと止まり振る帰る。
眼鏡越しに真面目な表情の檸檬くんと目が会った。
「俺のこと、これからちゃんと“廉”って呼んで」
「あ! そうだよね。知り合いとかあったらまずいしね」
「うんうん。結局“檸檬くん”呼びに戻ってるからびっくりしたよ」
真剣な目にドキッとした。また前を向いて歩き出す。
「なんか気恥ずかしくってさぁ。じゃ、廉くん、嫌いな食べ物とかあるーー?」
「ーーっ」
「? 廉くん? 」
「あ、ゴーヤ以外なら大体食べれるよ」
「おーー、えらい! なんか直近で食べたいものある?」
「えっなんっだろ。おむすび? サンドイッチとか? 菓子パン?」
……なんとなく、普段の食生活が伺い知れる内容だ。
「……檸檬くん……」
涙目で見返してしまう。
ゴールドが帰った後、大家さんに連絡して、ストーカーが彷徨いているため私の借りている部屋の住人を男ってことにして欲しいとか、名前は絶対に教えないで欲しいと連絡した。
「お、お言葉に甘えちゃおうかな……」
こうして、1日分の荷物を詰めたら、一応一週間分持つよう言われて、檸檬くんの家にお邪魔することとなった。
「ここってーー、この前は気づかなかったけど、マンション?」
「うん。あ、でも親は一緒に住んでないし、客間あるから」
建物のエントランスに来て、そう気がついた。
れ、檸檬くんのお家の人は一体何者なんだろう。
「あ……、ごめん、片付けるんで、10分ーーいや、5分だけ待っててもらえる?」
「もちろんだよ! むしろごめんね、いきなりご迷惑を」
いいんだよ、とか重そうだから、と私の荷物を先に持って彼は部屋のなかへ消えて言った。
しかしゴールドさんは、一体どうやって私の本名と住所を突き止めたんだろう。
そんなことを考えていると程なくして、玄関の扉が開く。
「終わったよ。どぞ」
「お邪魔しまーす」
玄関を入るとドアの並ぶ廊下を進み、突き当たりがリビングだった。
昼間なのもあり、開放感のある光景が飛び込む。
「ここがリビング。好きな時間に使って。リビング横のこっちの部屋が俺の部屋」
「了解です!」
「ここが客間になってるから、桜はここを使って……シーツとか、最近洗ったばっかりだけど一応今洗濯機かけてる」
廊下に戻って、玄関に一番近い部屋へ案内された。真っ白な寝具のベッドと机があり、持参した荷物バッグが置かれていた。
「わ……ベッドまであるなんて。ありがたくお借りします」
その後トイレやお風呂を案内され、使うときはノック等ルールを決めて、家の鍵を渡された。
「桜は、危ないから、絶対一人で家に戻らないでね。俺一緒に行くから」
「わ、わかった」
「帰りは大体20時半前後になるかも。桜は?」
「何もなければ19時。私の方が早いね。お世話になる間、先帰れる日は夕飯作るね!」
「……助かるけど、桜って料理できるの」
思いっきり不審な目で見られる。
失礼しちゃう!
「こう見えて、ちゃんと自炊してますー……、サラダは、一人前とか買った方が安いから大抵サラダパック買ってるけど」
キッチンを見せてもらうと、フライパンや調味料は揃っているのに、冷蔵庫はミネラルウォーターのみと言う不思議な状態。
「買い出し行きますか」
「ハイ。なんもなくてすません」
近くのスーパーに歩いていく。今まで会ったことがなかったのか、会社からも近いそこは、時々利用するところだった。
「檸檬くんも、ここ使ってたんだね。どこかであってても不思議はないかも」
「桜も買い物ここなんだ? あ、一つ大事なこと言ってなかった」
カゴを持って歩き出したところで、ピタリと止まり振る帰る。
眼鏡越しに真面目な表情の檸檬くんと目が会った。
「俺のこと、これからちゃんと“廉”って呼んで」
「あ! そうだよね。知り合いとかあったらまずいしね」
「うんうん。結局“檸檬くん”呼びに戻ってるからびっくりしたよ」
真剣な目にドキッとした。また前を向いて歩き出す。
「なんか気恥ずかしくってさぁ。じゃ、廉くん、嫌いな食べ物とかあるーー?」
「ーーっ」
「? 廉くん? 」
「あ、ゴーヤ以外なら大体食べれるよ」
「おーー、えらい! なんか直近で食べたいものある?」
「えっなんっだろ。おむすび? サンドイッチとか? 菓子パン?」
……なんとなく、普段の食生活が伺い知れる内容だ。
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