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第一章 『再臨の悪役令嬢』
第一章1 『交錯と愛熱き告白』
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騒動が終わった宴会場では、貴族達が興奮冷めやらぬといった様子でざわめいている。しかし言ってしまえば新しい『ネタ』が提供されたというだけで、前までと何が違うのかと言われたら何も違わない。
誰かの噂話、自分の自慢話。そして――、いつも通りの、『あの人』への嘲笑、とか。
転生者たる二人にとって、なんとも居心地の悪い空間だった。
いくら転生する前もこうした環境を目にすることはあっても、貴族社会ほど明確な権力闘争とどす黒い利害が渦巻くようなものではなかった。何というか純粋に、気持ち悪い陰険さなのだ。
「はあ、早く帰りたいな……」
「そうだな……」
少女のうちひとり、温厚そうな青髪の少女がため息を吐く。ふわふわとした肩ほどまでの青い髪と透き通るような青の瞳、そして二つの髪留めがチャームポイントの少女だ。
そんな彼女に、もう一人の少女が迎合する。茶髪で、右側の髪は短めに、左側の髪は長めに残して切られた特徴的な髪型。ボーイッシュな雰囲気の紫の瞳の少女である。
どうやらアデリナも死刑にならないようだし、色々シナリオとは食い違っているわけなので、一般人である二人にできることはたぶんもうないだろう。
貴族の陰険パーティにお力添えする気は一切ないし、宴会に長居する意味はもうな――、
「きゃああ!!」
少女の悲鳴と共に、ばしゃんという水の音が響き渡って、二人ははじかれたように音のした方へ目を向けた。
「――あら、大変。手が滑ってしまいましてよ」
「な、ぁ、う……」
視線の先には、アデリナ・カレリナ。空になってしまったグラスをもてあそびながら、目の前の女を一瞥して興味もなさげに立ち去って行く。
呆然と彼女の背中を見つめる少女のドレスには、大面積のワインの染みができていた。
キャロル・テイラー。
先ほどうるさいと声をかけてきた、一応少女二人の『友達』。
――ワインをかけられたのだ。そう理解するのに時間はかからなかった。
宴会会場が、にわかにざわめいた。
「あ……アデリナちゃん、もしかしてあれを見てたのかな?」
「報復か? し、しかしなぜ……」
「――何故か、知りたい?」
戸惑う二人の背後から、揶揄うような、飄々としたような、しかし深く沈みこむような声がさらりと耳を撫でた。
いつの間にか後ろに回っていたのか――アデリナの声で、間違いない。
「あ、あで……」
「ふふ。……貴女たち、お名前は?」
にこ、とアデリナが二人に笑いかける。そのあまりの美しさといきなり推しに話しかけられた反動で、二人は硬直する。
ただ名乗ればいいだけなのに、頭は焼き切れそうなほどぐるぐる回っていた。
「ま、マリア……マリア・エーリンです」
「エリカ・レヴィタナであります!」
「そんなに緊張しないで。『前回』はいなかったから、気になって挨拶しちゃっただけで……」
「「えっ?」」
萎縮したようにおどおどと名乗り上げるマリア。敬礼でもしかねないほどびしっと背筋を伸ばし名乗るエリカ。
そんな緊張が服を着て歩いているかのような二人を見て、アデリナはくすりと笑う。
「仲良くして欲しいわ。だから、――ねえ、このこと、内緒にしてくださいね?」
人差し指を唇に当てて、彼女はそう言う。一体何をなのか、名言することはないまま。
そしてそんな意味深な一言を残していって、――彼女はまた、去っていった。風のように、痕跡を残さずに。まるで最初からいないかのように。でも、相手の心には深く彼女の姿が刻まれて。
アルトゥールの婚約破棄を華麗にかわし、宴会が始まる前の行為への『報復』を行い、嵐のように、しかし風のように会場を回る彼女は、すべての視線を集め続けている。
その視線に怖気づくこともなく、アデリナ・カレリナは会場の中心を闊歩する。そうして彼女は、その男と目を合わせた。
「……よくやったよ、アデル。あとのことも任せていいね?」
「ええ。もともとわたしの仕事ですから」
――イリヤ・カレリナ。
元老院のメンバーであり、その中でも上澄みで大権を掌握しているカレリナ公爵。手がけている事業は真に多岐にわたるが、基本的に貴族の中では平和主義と中立を貫いている。
そんな彼が、当主補佐――『外務代表』たるアデリナに何か仕事を任せた。その状況に、貴族達が生唾を呑む。
一体カレリナ公爵家は、どこと手を結ぶつもりなのか、と。
こうして、カレリナ当主と合流したアデリナはもう一度、今度は主役としてスポットライトを浴びて、宴会場の中心に立った。
そうして、少女は『彼』に歩み寄る。
艶やかで夜空のように美しい黒髪が、全てを睥睨するようなその佇まいが、今ここにいる彼女そのものが、まるで宴会場を満たしているかのような気迫を持つ。
「――わたしたち、カレリナ公爵家と。同盟を組んでくださる?」
告白でもするかのような静かに燃える口調で、愛を語るような恍惚とした目で、社交界イチの忌み者に手を差し伸べた悪役令嬢は、そう言った。
多くの貴族たちが、口を押さえる。そうでもなければ、はしたなくも叫び声を上げてしまいそうだったからである。
マリアとエリカも、押さえはしなかったが同じほどに驚いていた。
なによりも、ワインをかけられたばかりのキャロルがドレスを握って何やら怖いことをつぶやいている。純粋に怖い。
「……本気で、そんなことを言っているのか?」
ぽつりと、青年がつぶやく。
宴会場でただひとり正式な軍服を着て参席したその青年。転生してから先ほどまで、マリアとエリカも飽きるほどに彼に関する噂と悪口を聞いた。
むしろそのせいで帰りたかったけれど――社交界の華、アデリナ・カレリナが今、そのひとに手を差し伸べて同盟を申し出ている。
「カレリナ公爵家外務代表として、この同盟申告が本気であることをお約束いたします」
「…………」
会場が、恐ろしいほどに静まり返っている。
普段とはまた違った意味で、その青年に全ての視線が集まっていた。青年はただじっと、差し伸べられたその手を見つめている。
そして、アデリナと目を合わせた。
黒色の瞳。艶やかな黒の髪。夜空のようで、月のようで、光輝く雲の上の人のように見える彼女と、目が合う。
ふる、と唇を震わせた後に、青年は手を心臓の位置に当てて、応えた。
「……ファンドーリン公爵家外務代表、ヴィクトル・ファンドーリンの名において、同盟申告を受理する。同盟条約の批准については、当主と追って話し合いの末に決定する」
「ええ。ぜひ心ゆくまで、話し合ってくださいな」
「「「――!!」」」
カレリナ公爵家がファンドーリンの忌子に手を差し伸べた。そしてその手は取られ、恐らくはこの後同盟条約の締結へと進むことになる。
こんな大衆の前で宣言したくらいなのだから、間違いなくここにいる全員への牽制が意図にあるに違いない。
マリアがちらっとキャロルの方を見ると、案の定卒倒しそうになっていた。
そもそもテイラー子爵家はアデリナの言葉を借りればホーネット公爵家の金魚のフンのようなものだから、この状況は美味しくはないだろう。
(それもそうだよね、ファンドーリンとカレリナが一緒になっちゃったら、ホーネットの立場が悪くなる。うーん、グラナートと手を組むことになるかな? でも今日敵対しちゃってるよね。それともアルトゥールだからいいのかな)
「おい何考えてるんだ、マリア? またなんかきったないこと考えてるんじゃないか?」
「汚いけど、必要な事だよ。私は絶対金魚のフンとか哀れな噂話大好き女子になんてなりたくないもん。情勢の情報は分析しないと。ちゃんと情報リテラシー持たないとだめだよ」
「道徳か情報の先生かなにかか???」
どこかで飽きるほど聞いた気がする説教だった。
――なにやともあれ。
こうして、アデリナはアルトゥールとの婚約を破棄し、リチャードとの婚約をかわし、マリアとセリカという『特別』に接触し、ヴィクトル・ファンドーリンを通して同盟の締結へと進むことに成功した。
この宴会は、乙女ゲームのシナリオを完膚なきまでに破壊しアデリナの作る未来を築き上げるための、起点となったのだ。
何故、こんなことになったのか、って?
それは――、
誰かの噂話、自分の自慢話。そして――、いつも通りの、『あの人』への嘲笑、とか。
転生者たる二人にとって、なんとも居心地の悪い空間だった。
いくら転生する前もこうした環境を目にすることはあっても、貴族社会ほど明確な権力闘争とどす黒い利害が渦巻くようなものではなかった。何というか純粋に、気持ち悪い陰険さなのだ。
「はあ、早く帰りたいな……」
「そうだな……」
少女のうちひとり、温厚そうな青髪の少女がため息を吐く。ふわふわとした肩ほどまでの青い髪と透き通るような青の瞳、そして二つの髪留めがチャームポイントの少女だ。
そんな彼女に、もう一人の少女が迎合する。茶髪で、右側の髪は短めに、左側の髪は長めに残して切られた特徴的な髪型。ボーイッシュな雰囲気の紫の瞳の少女である。
どうやらアデリナも死刑にならないようだし、色々シナリオとは食い違っているわけなので、一般人である二人にできることはたぶんもうないだろう。
貴族の陰険パーティにお力添えする気は一切ないし、宴会に長居する意味はもうな――、
「きゃああ!!」
少女の悲鳴と共に、ばしゃんという水の音が響き渡って、二人ははじかれたように音のした方へ目を向けた。
「――あら、大変。手が滑ってしまいましてよ」
「な、ぁ、う……」
視線の先には、アデリナ・カレリナ。空になってしまったグラスをもてあそびながら、目の前の女を一瞥して興味もなさげに立ち去って行く。
呆然と彼女の背中を見つめる少女のドレスには、大面積のワインの染みができていた。
キャロル・テイラー。
先ほどうるさいと声をかけてきた、一応少女二人の『友達』。
――ワインをかけられたのだ。そう理解するのに時間はかからなかった。
宴会会場が、にわかにざわめいた。
「あ……アデリナちゃん、もしかしてあれを見てたのかな?」
「報復か? し、しかしなぜ……」
「――何故か、知りたい?」
戸惑う二人の背後から、揶揄うような、飄々としたような、しかし深く沈みこむような声がさらりと耳を撫でた。
いつの間にか後ろに回っていたのか――アデリナの声で、間違いない。
「あ、あで……」
「ふふ。……貴女たち、お名前は?」
にこ、とアデリナが二人に笑いかける。そのあまりの美しさといきなり推しに話しかけられた反動で、二人は硬直する。
ただ名乗ればいいだけなのに、頭は焼き切れそうなほどぐるぐる回っていた。
「ま、マリア……マリア・エーリンです」
「エリカ・レヴィタナであります!」
「そんなに緊張しないで。『前回』はいなかったから、気になって挨拶しちゃっただけで……」
「「えっ?」」
萎縮したようにおどおどと名乗り上げるマリア。敬礼でもしかねないほどびしっと背筋を伸ばし名乗るエリカ。
そんな緊張が服を着て歩いているかのような二人を見て、アデリナはくすりと笑う。
「仲良くして欲しいわ。だから、――ねえ、このこと、内緒にしてくださいね?」
人差し指を唇に当てて、彼女はそう言う。一体何をなのか、名言することはないまま。
そしてそんな意味深な一言を残していって、――彼女はまた、去っていった。風のように、痕跡を残さずに。まるで最初からいないかのように。でも、相手の心には深く彼女の姿が刻まれて。
アルトゥールの婚約破棄を華麗にかわし、宴会が始まる前の行為への『報復』を行い、嵐のように、しかし風のように会場を回る彼女は、すべての視線を集め続けている。
その視線に怖気づくこともなく、アデリナ・カレリナは会場の中心を闊歩する。そうして彼女は、その男と目を合わせた。
「……よくやったよ、アデル。あとのことも任せていいね?」
「ええ。もともとわたしの仕事ですから」
――イリヤ・カレリナ。
元老院のメンバーであり、その中でも上澄みで大権を掌握しているカレリナ公爵。手がけている事業は真に多岐にわたるが、基本的に貴族の中では平和主義と中立を貫いている。
そんな彼が、当主補佐――『外務代表』たるアデリナに何か仕事を任せた。その状況に、貴族達が生唾を呑む。
一体カレリナ公爵家は、どこと手を結ぶつもりなのか、と。
こうして、カレリナ当主と合流したアデリナはもう一度、今度は主役としてスポットライトを浴びて、宴会場の中心に立った。
そうして、少女は『彼』に歩み寄る。
艶やかで夜空のように美しい黒髪が、全てを睥睨するようなその佇まいが、今ここにいる彼女そのものが、まるで宴会場を満たしているかのような気迫を持つ。
「――わたしたち、カレリナ公爵家と。同盟を組んでくださる?」
告白でもするかのような静かに燃える口調で、愛を語るような恍惚とした目で、社交界イチの忌み者に手を差し伸べた悪役令嬢は、そう言った。
多くの貴族たちが、口を押さえる。そうでもなければ、はしたなくも叫び声を上げてしまいそうだったからである。
マリアとエリカも、押さえはしなかったが同じほどに驚いていた。
なによりも、ワインをかけられたばかりのキャロルがドレスを握って何やら怖いことをつぶやいている。純粋に怖い。
「……本気で、そんなことを言っているのか?」
ぽつりと、青年がつぶやく。
宴会場でただひとり正式な軍服を着て参席したその青年。転生してから先ほどまで、マリアとエリカも飽きるほどに彼に関する噂と悪口を聞いた。
むしろそのせいで帰りたかったけれど――社交界の華、アデリナ・カレリナが今、そのひとに手を差し伸べて同盟を申し出ている。
「カレリナ公爵家外務代表として、この同盟申告が本気であることをお約束いたします」
「…………」
会場が、恐ろしいほどに静まり返っている。
普段とはまた違った意味で、その青年に全ての視線が集まっていた。青年はただじっと、差し伸べられたその手を見つめている。
そして、アデリナと目を合わせた。
黒色の瞳。艶やかな黒の髪。夜空のようで、月のようで、光輝く雲の上の人のように見える彼女と、目が合う。
ふる、と唇を震わせた後に、青年は手を心臓の位置に当てて、応えた。
「……ファンドーリン公爵家外務代表、ヴィクトル・ファンドーリンの名において、同盟申告を受理する。同盟条約の批准については、当主と追って話し合いの末に決定する」
「ええ。ぜひ心ゆくまで、話し合ってくださいな」
「「「――!!」」」
カレリナ公爵家がファンドーリンの忌子に手を差し伸べた。そしてその手は取られ、恐らくはこの後同盟条約の締結へと進むことになる。
こんな大衆の前で宣言したくらいなのだから、間違いなくここにいる全員への牽制が意図にあるに違いない。
マリアがちらっとキャロルの方を見ると、案の定卒倒しそうになっていた。
そもそもテイラー子爵家はアデリナの言葉を借りればホーネット公爵家の金魚のフンのようなものだから、この状況は美味しくはないだろう。
(それもそうだよね、ファンドーリンとカレリナが一緒になっちゃったら、ホーネットの立場が悪くなる。うーん、グラナートと手を組むことになるかな? でも今日敵対しちゃってるよね。それともアルトゥールだからいいのかな)
「おい何考えてるんだ、マリア? またなんかきったないこと考えてるんじゃないか?」
「汚いけど、必要な事だよ。私は絶対金魚のフンとか哀れな噂話大好き女子になんてなりたくないもん。情勢の情報は分析しないと。ちゃんと情報リテラシー持たないとだめだよ」
「道徳か情報の先生かなにかか???」
どこかで飽きるほど聞いた気がする説教だった。
――なにやともあれ。
こうして、アデリナはアルトゥールとの婚約を破棄し、リチャードとの婚約をかわし、マリアとセリカという『特別』に接触し、ヴィクトル・ファンドーリンを通して同盟の締結へと進むことに成功した。
この宴会は、乙女ゲームのシナリオを完膚なきまでに破壊しアデリナの作る未来を築き上げるための、起点となったのだ。
何故、こんなことになったのか、って?
それは――、
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