花より大福

HAHAH-TeTu

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ピッタクラフト

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「花餅さん、今回はこの方なの、」
拝歌さんは膝に置いたカバンから二つ折にした写真をテーブルの上に取り出して花餅さんの方へ差し出した。
「資料の方は揃っています?」
出会いの工芸社ピッタクラフトは
コウディネーターがベストパートナーと
マッチングと綺麗な文字通りで印刷してある、
どうやら結婚紹介所らしい、
「来週までにこの二人の相性を見て貰えます、」
「わかりました、生まれた時間と出生地の方は揃ってます、」
「生まれた時の時間ってそんなに大事何ですか?」
「そうです、その時の星回りが起点なのでとても重要ですね・」
「地上での活動の始まり第1ハウスが決まるんでとても大切です、」
「花餅さんのお陰で出会いの工芸士マスターの資格がもう少しで取れそうなのよ・・」
「貴方の占いとても好評なのよお陰で所長なも誉められたわ・・」
「私も占いの意欲が維持出来て助かっています、」
「マスターになったら謝礼は増額するから頑張って・・」
占いの依頼が
済むと僕達は喫茶店ハトハルに向かった、
「花餅さん結婚相談所ですか、」
「そうよ、曼陀君、」
「女性が社会に進出するって事はマッチングの仕事が増えて行くのよ、」
「特に30才前後には依頼が集中するの、諦めがつきやすい年齢なのよ・・・」
「花餅さん、そんな事例を見て嫌には成らないんですか・・」
「特殊な年齢だから味気ない決断ってあるけど私はホロスコープのデータが欲しいから気には成らないわ、」
「バラバラな年齢のホロスコープより星占いの精度が研鑽できて助かるわ、」
「それに私は恋人らしい出会いを演出してるのよ、」
「年が若いってそれだけで妥協した出会いをリメイクできているって拝歌さんは言ってくれるわ、」
「星占いで最高のマッチングが出来ればそれは出会いなのよ、
なんとなくしっくりくるとか、一緒に長く居られるとか感じて貰えると結婚相談所でもこんな出会いがあり得ると納得してくれるらしいの、」
「そうだと思うよ、だいたい僕達はテレビや映画でドラマチックな出会いに憧れ過ぎてると思うよ、」

「仕事の選択に似てる所もあるわね、自分に合った仕事探しが幻のように逃げて行くのと同じかな?」
「自分に合った相手を探している割りには自分を理解してなかったりしてるところはにてるね・・」
「生活していけるだけの最低条件を満たしていれば後は二人がどこまで気を許せるかにかかっていると思うよ、」
「だって結婚しても別々に生きているんだから、お互いの人格は尊重しなくちゃだめね❗」
「愛情を所有の観念とすれ違える人があるけどそうならないように注意して生活しないとね!・」

「愛情ってなんなんですか、花餅さん」「、愛情は相手を尊重して相手の為に生きる事よ、別々に生きてる個体が相手の為に思いやる事が愛情なのよ、別々の生き物が相手を思いやって生きる場を作って行く事じゃないかしら、」
「星占いはその生き物が神の一部だと認識できるように指し示して上げる事だと今は思ってるのよ、・・」
「ただ結婚に所有の概念を持ち込み過ぎるとトラブルの原因になりがちね・・」
「自分の物にしようとする自分に分かりやすい理由がお互いを少しずつ傷着けているのよ、」

「お互いが別々に生きてる事を見失うと一緒に繰らしても幸せには慣れないのはその為だと思ってるわ、」
「難しく言うと唯物主義って事ですね、」
「人は大切に思われて輝きを増す生き物なのよ!」

「目的合理主義を家庭の中に持ち込まない様に注意しなくちゃね、お互いを思いやって安心出来る家庭を築かないとね、、やっぱり信頼して思いやりが感じられる家庭が1番ね!」
「愛情って概念が多くのドラマで歪められているのも問題ね、」

「お互いの人格を尊重して理想の幸福を築いてゆく事でしかこの危険を克服する事は出来ないのよ、」
「星占いでも人間に与えられた物は試練、そう言う物がホロスコープのチャートに与えられるのよ、」
「ホロスコープを読み解いて行くと聖書が真実を記した書物である事が確認できるのよ、」
「千手観音を作った仏師を想像するだけで人間の歴史がどういう事かわかるわね、」

「自分に足りない物を自覚する事が人と人が上手く立ち回るには必要なのよ!」
「自分に足りない物を美味しいって感じる事が正しい食欲だとするならば」
「幸せぬ家庭がどういうものか想像できると思うわ、」
「自分に足りない物を気づいて補え合える夫婦や家庭は幸せになれるのよ。」
「幸せな家庭って美味しい料理見たいな物かもね!」
「同じものを美味しいって感じて生活する事が大事なのね、」
「人生には忍耐が必要だと説く人はそうでない家庭があることを示唆してるのよ」「同じラーメンを美味しいって感じる事がどれだけ大切かは食事を通しても経験できる事よ」
「花餅さん写真見せて貰えますか、」
「綺麗な方ですね、」
「すぐ見つかるんじゃないのかな、」
「それが難しいのよ、皆ドラマチックなストーリーを求めるから、」
「ただお互いの希望通りにマッチングしても成功するとは限らないのよ、」
「本人の希望が回りの人に納得させる事が目的の場合があるのよ、いわゆる見えをはりたい場合があるの、」
「私はできるだけこう言う事は避けるように持って行くのよ、幸福な家庭を作って回りの人まで光を与える様に
星占いを使って二人に幸福のストーリーを差し上げるのよ」
「星占いを使ってそんな事できるんですか?」

「昔アガスティアの葉っぱに全ての人の運命が書いてあるって言う本が神秘的な運命論って事で少し人気になった事があるのよ!」
「人間って不思議なものでそう言う形にすり寄ってしまいがちなの、人間関係を位置付けるのよく使うのが血液型判断、
要するに鍋を食べる時に四人位のグループの役割を決めるのに
便利なのね、外国人は血液型に片寄っているから根拠はないと言ってるのよう、」
「初対面の人に私はこう言う人間性ですって言うよりA型ですって言うだけで説明できてしまうのは便利ね、」
「それにお互いの認識を修正してゆく作業は以外と楽しいのよ、」
「肉を取り分ける人がO型で小皿を皆に用意したりする人がA型で焼けた先から肉を食べる人は私B型なのと言ってしまうと回りがしようがないなと納得したりでとても便利なの」
「自分の理想像になるには誰でも努力する事が必要だし、努力が足りないと理想像には近づけないのよ、」
「花餅さんそんなに詳しくなってしまって後悔してないですか、」
「同じようなストーリーの本を何回も読むって退屈じゃ、」
「それがなかなか私の思った通りには行かないから上手くカップルが成立した時のは遣り甲斐わを感じるるのよ、」
「この方はどんな方何ですか、」
「彼女は通販の会社に勤めているのよ、」
「私はこの方のホロスコープを作って拝歌さんは候補に向いてそうな星座を教えて上げて、この次会うときには男性の資料を受け取ってホロスコープを作って二人のベストな出会いの日時をしていして上げるのよ、ピッピクラフト社は色んなイベント会社と提携していて二人の興味のあるイベントに参加してもらうのよ、
後はお互いが気に入った場合には連絡をもらって次のイベントに二人が決め手参加してもらうのよ、」

「例えばラグビー観戦、女性はクリスマスの音楽会なんかに誘ってもらうのよ、最後はこちらで用意したキャンプ場で朝から夜8時まで参加してもらってお互いに勘違いしている部分を修正してもらうのよ、」
後は、こちらからまたイベントを数回提案して結婚が成立したら、今度は結婚式場や新居の提案まで情報をしてるのよ、」

「それはよくできた会社ですね、」
「そうなの私も利用したい位なの、」
「出会いと情報とイベントでカップルを盛り上げるのが目的だとピッピクラフト社のパンフレットには書いてあるのよ、」

「カップルが成立すると私には六万円会社は二十万円入るらしいわ」
曼陀君には1日一万五千円払うわ、」
「それは助かります、1日1万五千円だと月に23万は稼げそうですね、僕は自力で大学に行こうと思ってるので助かります!」
「この仕事が軌道に乗ったらボーナスもタンマリ支払うから楽しみにしててね曼陀君、」
「曼陀君、私もそうよ、大学は自分のお金で行って人脈を広げて
会社を作るのよ、」
「占いをしてると会社に対する不満や会社が女性の結婚の妨げになってるの、」
「本格的ですねぇ!」
「曼陀君、学校ではあまりもうかってる話はしないで貰えると助かるわ、」
「趣味の占いで人助けをしている位にしといて、お願い・・」
自分の将来を明確にとらえている花餅さんはもう高校生を越えていた、
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