気づいたら異世界ライフ、始まっちゃってました!? 

飛鳥井 真理

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第一章 辺境の町

第52話 草原で昼食

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 刈り取ったばかりのフカフカの草の山の上に、一枚の布をフワリと敷いた。

 昨日、雑貨屋さんでまとめ買いした時に、たくさん買ってくれたからといってこの布をオマケしてくれたんだよね。その場で商品を一纏めに包んで渡してくれたんだ。
 風呂敷くらいの大きさなんだけど、袋代わりに物を包む他にもこうして敷物に出来るし、色々使えて重宝している。お金の無い今の私には布切れ一枚でも貴重で、貰えて嬉しかった。



 聖魔法で自分と布を『浄化』し、キレイにしてから、さっそく座って昼食の包みを開けた。



 ――まずは、喉がカラカラなので果実水から……。

 口に含むと、柑橘系の果酸っぱ甘い風味が口の中に広がった。香草でも入れてあるのか、後味はスッキリと爽やかで中々美味しい。

 控えめな甘さで喉ごしもよく、一気に飲んじゃった……。



 ――次は美味しそうな匂いに惹かれてつい買っちゃった串焼き肉……どんな味かなぁ。

 塊肉は一つ一つが大きくて一口では入らないので、カプッと噛みちぎってみる。ホーンラビットのお肉を使ってるって言ってたけど……うん、やっぱり塩があると全っ然味が違う!
 今まで自分で焼いたものには香草しか使えなかったから味がボヤけてたんだと分かる。
 こうして塩が加わっただけで、同じホーンラビットのお肉と思えないほど美味しくなってるからね。

 タレの方も何の香辛料を使っているのかは分からないけどピリっと辛味がきいてて、いくらでも食べられそう! 両方買ってよかった。



 ――パンの実も食べてみよう。

 おじさんが自慢するだけあって軽く火を通してあるだけで、匂いだけじゃなく味もバター風味がきいてる。肉と一緒に食べるとこれがまたいい感じで、無限ループ出来そうなくらい相性もバッチリだった!

 食べてみたかった街路樹のパンの実の方は、素朴な黒パンって感じで、ちょっと固いけどよく噛んで食べると旨味が出てきてなかなか味わい深い。

 パンの実の食べ比べは、両方とも個性があってどっちも美味しいという、うれしい結果になりましたっ。



 でもやっぱりちょっと買いすぎたよねぇ。

 お肉もパンの実も半分くらい残っちゃったので、大葉に包んだ。これは明日の昼食にすることにしよう。



 ――この大葉、本当に便利だよね。

 森の中ならどこにでも生えてるから調達に困らないし、火に強いから即席の器としても使える。
 効能も朴葉に似てて抗菌作用があるから、こうやって包んでおくと明日まで持つし。大葉の採取依頼が常設なのも頷ける。利便性が高いもんね。

 まあ採取報酬は安いし、町から出てすぐ手に入る安全な採取だから、子供のお小遣い稼ぎみたいになっているそうなのでやらないけど。
 
 さて、お腹もいっぱいになったことだし、夕方までまだ少し時間もあるし、この草原の薬草を調べて見ますか! 




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