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第7話 このリア充め
しおりを挟む一緒に歩きながら、今度は彼が自分の事を色々と話してくれた。昨年結婚して娘が生まれたばかりらしく、可愛くて仕方がないらしい。
「圭一は結婚しているのか? あ、まだなのか。いいぞ結婚は」
「はははは……」
「俺は今、嫁と娘の為に生きているんだ」
「はぁ。そ、そうですか……」
アルフレッドは、金茶色の髪に青の目をした細マッチョのイケメンで、悔しいけど同じ男から見てもかっこいい。見るからにモテそうだし、結婚しててもおかしくないよね……。ふんっ、べ、別に羨ましくなんかないし!?
まあ、その爽やかイケメン君が幸せオーラを撒き散らしながら、いかに嫁と娘が素晴らしくて愛しい存在かを、隣で延々と語ってくれちゃっている訳で……。
うん、いい話だと思うよ。いい話だけど彼女いない歴年齢の俺には、リア充のキラキラ感は眩し過ぎてキツイですっ。もう泣いてもいいかな、これ!?
いい加減魂が抜けかけたころ、ようやく神殿に着いた。
おおっ、ナイスタイミング! さすが神様、ダメ元で苦しい時の神頼みをしてみた不心得者の望みを叶えてくれた!? ボッチの尊厳を救ってくれてありがとう!
それはともかく、荘厳な雰囲気の建物を想像していた神殿だが、予想と違って案外質素な外観だった。木造二階建ての素朴な雰囲気で好感が持てる。
扉は開かれていたので早速中に入ると、取り次ぎの人が入り口で控えていた。
アルフレッドが話を通してくれて、神官さんが出てきてくるのを待つ事になるみたいだ。
礼拝用なのだろうか? 木製の長椅子がズラズラと並んでいたので、勧められるまま適当な席に二人で座っていると、さほど待たずに奥の扉から一人の男性が出てきた。彼が神官さんらしい。
「お待たせしました。そちらの方ですか」
「ああ。少し訳ありでな。聖獣の卵付きだし、保護して連れてきたんだ」
「御苦労様です、アルフレッド。 初めまして、ケイイチ」
「初めまして神官さん。今日はよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ。神殿の知識がお役に立てれば幸いです」
どうやら二人は知り合いらしく、俺に質問する前に、先程アルフレッドに話したばかりの今までの事情を伝えて話し合っている。
「さて、では早速ですがもう少し詳しくお話を伺いましょうか」
「はぁ、と言ってもさほど話すことはないんですけど」
アルフレッドが話したのと同じような内容をもう一度して、その上で改めて聞かれたことにポツポツと答えていたが、すぐ説明し終わってしまった。
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