聖獣と共に生きる~異世界でものんびりさせてもらえない男の奮闘記~

飛鳥井 真理

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第22話 魔力測定……のその前に?

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 神官さんのためになる話を聞きながら、地図の方も写し終えた。絵は得意なので、サラサラと短時間で仕上げることができ、腕が落ちてないことに満足していると……。

「へぇ、お上手なんですねぇ」

 横から覗き込んだ神官さんが感心したように言った。

「ははっ。まあ、これは趣味というか……好きなので」

「そうなんですね。ケイイチなら、絵の才能を生かした仕事も出来そうです……」

「いやいや。誉めすぎですって神官さん」

 綺麗に書き写された地図をまじまじと見つめながらそう言われて、圭一は照れ臭くなった。
 大人になってからは、こんな風に素直に誉められることなど久しくなかった。何だか気恥ずかしくて、思わず顔が火照ったの感じる。真っ赤になっちゃってるんだろうなぁ、もう。

 いたたまれず視線を逸らしアワアワと焦っている圭一を、神官さんは微笑ましそうに眺めていた。



「ふふふっ。それでは、移動しましょうか。魔力測定器は奥にありますので」

「あ、はい。神官さん、この地図、ありがとうございました」

「いえいえ、どういたしまして」

 貴重な地図を返却し、机の上を片付けてから立ち上がると、神殿の奥にある祭壇の方へ向かった。

「こちらです。この水晶で、今からケイイチの魔力を測定したいと思います」

「……これで測るんですか」
 
 綺麗な真円だけど、それを除けばただの無色透明な、普通の水晶に見える。

「ええ、この水晶玉が魔力値を鑑定する魔道具なんですよ。これに手を置き軽く魔力を流すだけで、対象者の魔力総量と、同時に属性が調べられるんです。早速、やってみましょうか」

「は、はいっ」



 神官さんに言われた通りに水晶玉に右手を置き、軽く魔力を流す……。

 ……うん?

 魔力を……流す?

 なんか、当たり前のように言われたけれど、それってどうやって!?

「あの、すみません神官さん。そもそも魔力自体がよく分からないというかですね? なので流そうにもどうすればいいのか、その……」

「ああっ!? すみません、そうでしたっ」

 あちゃーと神官さんが頭を抱えた。どうやら素でその事を忘れていたらしい。 

「ケイイチの世界には魔力が無いんでした……それは分からなくて当然ですよね。分かりました、まずはそこからですね。魔力操作の練習からしてみましょう!」

「はい、よろしくお願いします!」

 というわけで急遽、魔力操作の練習をすることになった。




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