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第28話 思わず本音が……
しおりを挟む印象的なブルーサファイアの瞳に白く輝く真珠のような肌、後ろでひとつに纏められて背中に流された長い髪は、思わず触れたくなるようなサラサラとした艶めくプラチナブロンドで、柔らかなランプの光の中でもをキラキラと輝いていた。見惚れるような神々しさ……なんて美しい女性なんだろう。
「……そ、そんな、いきなりストレートで美しいとか!?」
「す、すみません! 思わず本音がこう、ポロッと口から溢れてしまいましてっ」
「ほ、本音!?」
あまりの衝撃に思わず呟いてしまった俺の言葉で、ボンッ音がしそうなくらい、一瞬で顔を真っ赤にさせた妙齢の女性。彫像のように整った顔立ちを、冷たい印象を与える寒色系の色彩が彩っているために、初対面の人には取っつきにくい印象を与えることだろう。その氷の美貌が、俺のたった一言で一瞬のうちに溶けて、恥ずかしげで愛らしい照れ顔に……うむ、いいなっ。
目が覚めるような美しさを備えている、とんでもない美人さんなのに素直で驕ったところがないこの反応……フツメンの誉め言葉とか気持ち悪いとも言われなかったし。美女の上に性格まで良さげだとか、完璧か!?
それに、きっちりとした詰襟の騎士服で隠されているからこそ醸し出される危険な雰囲気と言いますか、目のやり場に困るほどの色っぽいナイスバディなんかもとても素晴らしくて感動ものです……生きててよかった!
そして……おおっ、耳が尖っている……この美人のお姉さんは、もしかして!?
「ま、まさか、本物のエルフさんですか!?」
「……本物? あ、あぁ。まあ、そうだが」
「おおっ、素晴らしい!」
本物のエルフさんが目の前にいらっしゃるっ。異世界最高かよ!
妖艶で神秘的な森の妖精さんやで……こんな人が実在して生きて動いているとか、素敵すぎる! これは本当、凄いことですよ、男性諸君! 何が凄いってね、さすがファンタジー界では美形揃いとされることの多いエルフ族……そのことを、異世界とはいえ、その身をもって体現してくださっていると言うことがですってっ……まさに理想そのものって感じ!
一人で内心興奮していると、様子を伺っていた神官さんが声をかけてきた。
「……ケイイチ、体調はもう大丈夫そうですね?」
「はい、バッチリですっ。ご心配お掛けしました」
そう言うと、寝かされていたベッドから立ち上がってみせた。
「よかったです。あ、彼女が例の神殿騎士ですよ……って、何か意外そうですね?」
「いや、騎士というくらいなので、てっきりアルフレッドのような男性の方がいらっしゃるのかと思ってまして」
彼女だったのか……一緒に旅をするかもしれないエルフの神殿騎士さんって。 俺の中では今、天使と悪魔がせめぎ合って大変なことになっているけど、美の誘惑と欲望に負けないように頑張ろうと一大決心をした。
騎士ってことはこのお姉さん、相当強いんだろう。でも、彼女を守れるくらい、俺も強くなりたい……なれるといいいな。
だが、続けて神官さんより暴露された、それよりもっと衝撃的な事実を聞かされ、早くも撃沈することになる。
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