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第6話「のぼせる前に、現実を見る」
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「…………うわあああああああ」
その朝、いつものように、風呂上がりの濡れた髪のままプロジェクターの電源を入れ、ニュースを流していた義春は、
とんでもない見出しに目を疑った。
________________________________________
【速報】「栄進アカデミー」経営破綻、取締役全員逮捕――
横領・脱税・粉飾決算。受験直前の中高生に混乱も。
________________________________________
「えっ……うそだろ……」
画面には、見慣れたロゴマーク。
あの、燃える炎のような「E」マーク……かつて義春が命をすり減らしていた、あの高校受験塾だ。
「……まじかよ……」
画面の中で、キャスターが淡々と伝える。
「主な原因は、経営陣による長年の着服と、脱税行為。
取締役陣と財務部長、そして社長が共謀していたとされ、告発により発覚。
追徴課税額は7億円を超え、支払い不能により民事再生も叶わず、自己破産申請に踏み切ったとのことです」
「……何やってんだよ……あいつら……」
気づけば、手に持っていたタオルがぽとりと床に落ちていた。
________________________________________
ニュースでは、「受験直前の生徒への影響」「未払いの給与」「教材費の返還問題」などが取り上げられ、
塾に通っていた生徒や保護者がインタビューで不安を口にしていた。
「先生が好きだったので、ショックです」
「いきなり“明日から塾ありません”って言われて……」
「これから高校受験なのに、どうすれば……」
義春は、ため息をつきながら、湯気のように頭を抱えた。
「……俺が辞めたときには、もう危なかったのかもな……」
________________________________________
でも、そのときふと思った。
――もし、JFOODがつぶれたら?
株主優待。
無料外食ライフ。
配当金でのFIRE生活。
そのすべてが、JFOODという一本の大木にぶら下がったブランコみたいなもんじゃないか……。
「……意外と、俺のFIRE生活って、グラグラしてるな……?」
ふと、怖くなった。
________________________________________
それで、義春は考えた。
「よし……この際、“JFOOD株主のリアル食生活”を、ちゃんと発信しよう」
毎食、JFOODの系列店で食事をしている。
どんな店舗で、どんなメニューで、どういう雰囲気で、栄養バランスはどうなのか。
「株主が、日常的に利用しているリアルな記録」としてYouTubeで発信できたら、
株の信用にもなるし、自分の食生活アーカイブにもなる。
「で、もしJFOODの経営がヤバくなったら……俺の“飯生活”は、真っ先に察知できる……」
________________________________________
そうと決まれば、すぐ行動。
JFOODの株主専用窓口に、問い合わせを送った。
「私は12年来のJFOOD株主であり、現在も系列飲食店を日常的に利用している者です。
このたび、個人チャンネルにて『株主のリアルな食生活記録』という形で、
JFOODの各店舗での食事風景を撮影・発信したく、許可をいただきたく存じます」
返信は意外と早かった。
「恐れ入りますが、過去に無断撮影による迷惑行為、バイトによる炎上案件等が続いた経緯がございますため、
現在、撮影許可は原則として受け付けておりません」
「うわ、ダメか……」
実際に義春も、**“しょうゆ差し舐め事件”**や、
**“カツカレーで顔洗うドッキリ”**など、
バイトによる悪質ないたずら動画がバズって、企業イメージが大きく損なわれたのを覚えていた。
「いや、わかるけども……俺、FIREした中年ですよ? しょうゆなめませんって……!」
________________________________________
そこで、もう一度メールを送った。
「過去の炎上を理解しております。
しかし私は株主であり、個人での無加工・ノンバズ系記録を目指しております。
顔出し・モザイク・編集済み提出も可能。
もし許可いただけるなら、試験的に一本、ご査収の上で判断していただくことも可能です」
すると――
「……弊社としても、株主様の“リアルな食体験”を否定するものではございません。
一度、担当者との面談をお願いできれば幸いです」
「よしっ、食いついた!」
________________________________________
数日後、義春は珍しくシャツに袖を通し、JFOOD本社に向かった。
オンラインじゃなく、リアル面接。
緊張したが、受付で名前を告げると、意外なほど丁寧に案内された。
会議室にいたのは、広報部の担当者と、店舗企画チームのマネージャー。
「お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」
「株主の方からこういった申し出は、正直初めてでして……」
「いえ、こちらこそありがとうございます。
……あの、俺、しょうゆなめるつもりないんで……!」
その一言で、場が一気に和んだ。
________________________________________
そして1時間後――
「……では、水野様のほうで撮影ポリシーをご提示いただけるなら、
社内の研修店舗を数店、試験的に撮影いただくことを許可いたします。
“株主モニター企画”として、将来的に広報部とも連携できればと……」
「ありがとうございます! もう、めっちゃ丁寧に食べます!」
「いや、食べ方は普段通りで大丈夫です(笑)」
こうして、義春はJFOOD公認(仮)となり、株主グルメ発信者としての第一歩を踏み出すこととなった。
________________________________________
帰り道、宇都宮行きの新幹線で駅弁(※JFOOD系列)を開きながら、彼はスマホのカメラを構えた。
「はい、どうもこんにちは、“湯けむりFIRE食堂”です。
本日は、駅弁シリーズ第1弾、“おだし香る炊き込みご飯弁当”。
この鮭の塩気がちょうどいい……あとで味噌汁飲みに銭湯行きます」
“湯気の中のFIRE生活”は、いよいよ全国へ向かって発信され始めたのだった。
次回――
コラボ依頼!? まさかの「湯上がり限定メニュー」企画始動!
“お風呂のあとにちょうどいい飯”を、農大の知識でプロデュース!?
――湯けむり、まだまだ立ち上がる。
その朝、いつものように、風呂上がりの濡れた髪のままプロジェクターの電源を入れ、ニュースを流していた義春は、
とんでもない見出しに目を疑った。
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【速報】「栄進アカデミー」経営破綻、取締役全員逮捕――
横領・脱税・粉飾決算。受験直前の中高生に混乱も。
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「えっ……うそだろ……」
画面には、見慣れたロゴマーク。
あの、燃える炎のような「E」マーク……かつて義春が命をすり減らしていた、あの高校受験塾だ。
「……まじかよ……」
画面の中で、キャスターが淡々と伝える。
「主な原因は、経営陣による長年の着服と、脱税行為。
取締役陣と財務部長、そして社長が共謀していたとされ、告発により発覚。
追徴課税額は7億円を超え、支払い不能により民事再生も叶わず、自己破産申請に踏み切ったとのことです」
「……何やってんだよ……あいつら……」
気づけば、手に持っていたタオルがぽとりと床に落ちていた。
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ニュースでは、「受験直前の生徒への影響」「未払いの給与」「教材費の返還問題」などが取り上げられ、
塾に通っていた生徒や保護者がインタビューで不安を口にしていた。
「先生が好きだったので、ショックです」
「いきなり“明日から塾ありません”って言われて……」
「これから高校受験なのに、どうすれば……」
義春は、ため息をつきながら、湯気のように頭を抱えた。
「……俺が辞めたときには、もう危なかったのかもな……」
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でも、そのときふと思った。
――もし、JFOODがつぶれたら?
株主優待。
無料外食ライフ。
配当金でのFIRE生活。
そのすべてが、JFOODという一本の大木にぶら下がったブランコみたいなもんじゃないか……。
「……意外と、俺のFIRE生活って、グラグラしてるな……?」
ふと、怖くなった。
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それで、義春は考えた。
「よし……この際、“JFOOD株主のリアル食生活”を、ちゃんと発信しよう」
毎食、JFOODの系列店で食事をしている。
どんな店舗で、どんなメニューで、どういう雰囲気で、栄養バランスはどうなのか。
「株主が、日常的に利用しているリアルな記録」としてYouTubeで発信できたら、
株の信用にもなるし、自分の食生活アーカイブにもなる。
「で、もしJFOODの経営がヤバくなったら……俺の“飯生活”は、真っ先に察知できる……」
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そうと決まれば、すぐ行動。
JFOODの株主専用窓口に、問い合わせを送った。
「私は12年来のJFOOD株主であり、現在も系列飲食店を日常的に利用している者です。
このたび、個人チャンネルにて『株主のリアルな食生活記録』という形で、
JFOODの各店舗での食事風景を撮影・発信したく、許可をいただきたく存じます」
返信は意外と早かった。
「恐れ入りますが、過去に無断撮影による迷惑行為、バイトによる炎上案件等が続いた経緯がございますため、
現在、撮影許可は原則として受け付けておりません」
「うわ、ダメか……」
実際に義春も、**“しょうゆ差し舐め事件”**や、
**“カツカレーで顔洗うドッキリ”**など、
バイトによる悪質ないたずら動画がバズって、企業イメージが大きく損なわれたのを覚えていた。
「いや、わかるけども……俺、FIREした中年ですよ? しょうゆなめませんって……!」
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そこで、もう一度メールを送った。
「過去の炎上を理解しております。
しかし私は株主であり、個人での無加工・ノンバズ系記録を目指しております。
顔出し・モザイク・編集済み提出も可能。
もし許可いただけるなら、試験的に一本、ご査収の上で判断していただくことも可能です」
すると――
「……弊社としても、株主様の“リアルな食体験”を否定するものではございません。
一度、担当者との面談をお願いできれば幸いです」
「よしっ、食いついた!」
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数日後、義春は珍しくシャツに袖を通し、JFOOD本社に向かった。
オンラインじゃなく、リアル面接。
緊張したが、受付で名前を告げると、意外なほど丁寧に案内された。
会議室にいたのは、広報部の担当者と、店舗企画チームのマネージャー。
「お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」
「株主の方からこういった申し出は、正直初めてでして……」
「いえ、こちらこそありがとうございます。
……あの、俺、しょうゆなめるつもりないんで……!」
その一言で、場が一気に和んだ。
________________________________________
そして1時間後――
「……では、水野様のほうで撮影ポリシーをご提示いただけるなら、
社内の研修店舗を数店、試験的に撮影いただくことを許可いたします。
“株主モニター企画”として、将来的に広報部とも連携できればと……」
「ありがとうございます! もう、めっちゃ丁寧に食べます!」
「いや、食べ方は普段通りで大丈夫です(笑)」
こうして、義春はJFOOD公認(仮)となり、株主グルメ発信者としての第一歩を踏み出すこととなった。
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帰り道、宇都宮行きの新幹線で駅弁(※JFOOD系列)を開きながら、彼はスマホのカメラを構えた。
「はい、どうもこんにちは、“湯けむりFIRE食堂”です。
本日は、駅弁シリーズ第1弾、“おだし香る炊き込みご飯弁当”。
この鮭の塩気がちょうどいい……あとで味噌汁飲みに銭湯行きます」
“湯気の中のFIRE生活”は、いよいよ全国へ向かって発信され始めたのだった。
次回――
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――湯けむり、まだまだ立ち上がる。
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