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18章 龍球王国 後編
376、任務放棄
ディロンは暴れまわるキメラの頭を踏み砕きながら斧を担いだ。
「なぁライトぉ。俺らだけでもキジンとか言う奴らの屋敷に行こうぜ。頭を押さえちまえば俺らの勝ちだろ?」
ライトは血油の付かない刀の峰をジッと見つめた後、サッと納刀した。
「……もし俺たちが本丸をつつくことで余計な化け物を引きずり出したとしたらどうする?」
「オメーそれ一生弄ってくるつもりじゃねぇよな? 居ねぇだろそんなの。見ろよこいつを。ただの魔物にプレート埋め込んでるだけだぜ」
「ただ埋め込んでいるだけっていう風には見えないが……それに貴様が考えそうなことくらいグルガンやこの国の知将たちが考えないとでも思うか? 国で定めた法か、または何らかの罠を警戒してか……とにかく踏み込めない何かがあるだろうから、本丸を目指すのには反対だ」
「慎重すぎて面白くねぇって言ってんだよっ! 俺は根っからの冒険者なんでな、まどろっこしいのは嫌いなんだっ!」
ディロンは相変わらず不満たらたらでライトに反抗する。ここにウルラドリスが居てくれたら多少はわがままも抑えてくれたかもしれないが、船に戻らせたためにライトに当たり散らしてくる。
「ところでそのグルガンは上で何してやがる? 作戦を立てるだけ立てて高みの見物か?」
「レッドも戻ってこないことから察するに、上で戦っているんだろう。それもレッドでさえ瞬殺出来ない敵を相手にしているのなら尚更遅くもなる。俺たちには俺たちにしか出来ないことがあるだろう? ぶつくさ文句言わず次に行くぞ」
「チッ……ん?」
ディロンはふと顔を上げた遠くの建物の隙間に被害を気にすることなくズンズン歩いていく集団を目にする。自分たちには被害が及ばないとでも言いたげな進行に違和感を禁じ得ない。
「おい、ライト。あれが見えるか?」
「何だ?……え? どこのことを言ってる?」
「あぁ? ったく、しょうがねぇな。ほら、あそこの建てもんだよ。突き当たりのとこの隙間っ」
「いや、遠いな。あんなとこ裸眼で見えるかっ。貴様もしかしてその呪いの首飾りのせいで魔物化が進行しているんじゃないだろうな?」
「だったらどうだってんだよ。そんなことよりも、この状況を無視してズンズン歩き回ってる連中はどこのどいつだと思うよ?」
ライトは思案する。ディロンの質問への答えではなくその先の行動についてだ。ディロンは今の任務に飽き飽きしている。中枢を叩けないならそれに勝る別行動がしたいと考えているに違いない。
「……行くか」
「お? 何だよ急に……」
「惚けるな。今貴様が見たという連中の後をついて行きたいのだろう?」
「まぁな」
「俺も少々変だと思っていたんだ。この魔物たちの動向はどうにも腑に落ちない。最初こそ祠を積極的に狙っていたかと思ったが、本物が1つ壊れたと情報が入ってから、明らかに俺たちの行く手の邪魔をするように目的が変わったように思う。それについ先ほど変な武器を持った集団から人質を救ったが、危険だというのに切羽詰まっているように見えなかった。これは全て別の意図を隠すための陽動なのではないかとな」
「探りを入れたくなったってか? オメーも悪くなったなぁ」
「ふんっ。その連中はどっちに行った? 貴様の案内が頼りだぞ?」
ディロンはニヤリと笑って嬉しそうに案内をする。ライトは祠の優先度を意図的に下げてディロンが見たという連中の行方を追った。
*
南西方面にあるタイジョウ家の領地『上護』。
いつもなら文官の仕事をこなすためにコウカクの屋敷にいるはずのタイジョウ家当主シオン=タイジョウは、この地より動くことが出来ず、缶詰状態となっていた。
それというのもトガノジョウ率いる軍勢が押し寄せ、全方位を固められて逃げられなくなっていたのだ。
「シオン様ぁ~っ!!」
小柄な男性が屋敷内をドタドタと走り回る。
眼鏡をかけた華奢な体型。柳色のマッシュヘアで、鼻の上に薄いそばかす。一応こう見えても19歳であり、見た目が幼く見えることを本人は気にしている。
彼の名はナリユキ=ヨツヤ。タイジョウ家の家臣『ヨツヤ家』の当主である。
朝の警報音で目を覚ました彼はヨツヤの領地である『習志野』を隠居した父親に任せ、シオンを守るためにこの屋敷に転がり込んでいた。
──スパァンッ
情報伝達のために急ぎ襖を力の限り開けると、蝋で滑りやすくしていたのか一気に開く。シオンが待機する部屋を訪れたナリユキの目に飛び込んできたのは槍の穂先。
「わぁっ!!?」
ドタタッと腰を抜かすと槍を引いてふんっと鼻を鳴らす女性がいた。
栗色のロングヘアのサイドテールであり、瞳の色は赤茶色。シオンより年下であり最近当主になったばかりの若大将。
タイジョウ家家臣オオハシ家の当主ミズキ=オオハシ。
「お、驚かせないでくださいよっ! ミズキさんっ!」
「それはこっちのセリフ。そんな思いっきり開けなくたって良いでしょうがっ」
彼女はナリユキよりも早く屋敷に到着していた忠義者。しかし当主の身でありながら領民をほっぽり出してシオンの下に駆けつけた節があり、こちらも隠居したばかりの父親が尻拭いをしたと思われ、当主としての自覚は薄い。
「どうかされましたか? ナリユキさん」
ミズキの背後に鎮座するシオンをチラッと視界に入れたナリユキは屁っ放り腰で這いつくばりながら視線が通る位置まで移動する。
「は、はいシオン様っ! 敵はセイタロウ様の第2包囲網を抜けて最終防壁まで迫っていますっ! このままでは突破されるのも時間の問題ですっ!」
敵の狙いは南西の長シオン=タイジョウ。
しかもトガノジョウが指揮をするトウダ一派が相手となると知識人ばかりのタイジョウ家は分が悪い。
現在は戦上手のヒラナガ家当主セイタロウ=ヒラナガがトガノジョウの部下を抑えているようだが、時間の問題だろう。
「しかし思ったよりも進行は遅い。今すぐにも私の首を取りたいところでしょうが、それが上手く行ってないのはセイタロウさんの戦術が噛み合っているのとトウダ家に不慣れな地形のおかげでしょう。籠城戦となってしまった以上、こちらは助けが来るまでの我慢比べになっていますが……」
『無色の水晶』による通信方法で助けを求めたいのは山々だが、相手も馬鹿ではない。通信を遮断する結界を即座に張って外界との連絡方法を絶っている。
この騒動に乗じて陸の孤島と化したタイジョウの屋敷。絶体絶命のピンチといって差し支えない。
「もはや私が出る他、道はありませんね」
シオンも武器を取る。タイジョウ家の家宝である『最上大業物・名鎗『蜻蛉切』』。
彼女が得意とするのは鎗術であり、タイジョウ家伝来の『四季貫流鎗術』免状の腕前。
彼女の技が今ベールを脱ごうとしていた。
その頃のトガノジョウは澄ました顔でタイジョウの屋敷がある小高い丘を眺めていた。
「解せんな。この私がこのようなことに駆り出されるなど……」
「殿ぉ、何を哀愁に浸っているんですか? もう少しでタイジョウの屋敷ですぜっ!」
「そうですとも。とっととあの女をふん縛って連れてきゃ良いんすよ。しかしあいつらも強情ですよねぇ~。シオン殿を差し出すだけで何もしねぇっつってんのにぃ」
トウダ家の家臣ミツヨシ=シュウジとマサヒデ=タカガミはトガノジョウに擦り寄る。本来であればずっと側に置いているシンクロウが策謀において優秀である故、セイタロウの策謀などひっくり返してすぐにも屋敷の前で踏ん反り返れたのかもしれないが、どの道もうすぐ屋敷の前に着くので贅沢は言わない。
(……酒の席だったな。ヨリマロ様がシオン殿を気になる女性として見ていることを口にされたことがあった。シオン殿を捕まえ、ヨリマロ様の前に連れて行けばどうなる? 考えるだけでも悍ましい……)
トガノジョウは組んだ腕に力を入れて自分の身分を嘆く。
「……いっそこの私の手で手篭めに……」
「ん? 何か言いましたか殿?」
「な、何も言っておらんわっ! それよりも早く……」
恥ずかしそうに耳を赤くしながら指示を飛ばそうとした時、背後から部下が走ってきた。
「殿っ! 何者かが背後から攻めて来ておりますっ!!」
「何っ!? しまったもうバレたかっ! どこの誰だっ!」
「それが……2人の異国人のようで……」
「異国人だとっ!?」
トガノジョウが部下を押し除けるように背後に目をやると、軍勢向かってくる2つの影を目撃する。
「……ううむ。あれは何を目的としているんだ?」
「知らねぇよ。頭領に直接聞いてみようじゃねぇか」
ライトとディロンがトガノジョウの軍勢に相対する。
「なぁライトぉ。俺らだけでもキジンとか言う奴らの屋敷に行こうぜ。頭を押さえちまえば俺らの勝ちだろ?」
ライトは血油の付かない刀の峰をジッと見つめた後、サッと納刀した。
「……もし俺たちが本丸をつつくことで余計な化け物を引きずり出したとしたらどうする?」
「オメーそれ一生弄ってくるつもりじゃねぇよな? 居ねぇだろそんなの。見ろよこいつを。ただの魔物にプレート埋め込んでるだけだぜ」
「ただ埋め込んでいるだけっていう風には見えないが……それに貴様が考えそうなことくらいグルガンやこの国の知将たちが考えないとでも思うか? 国で定めた法か、または何らかの罠を警戒してか……とにかく踏み込めない何かがあるだろうから、本丸を目指すのには反対だ」
「慎重すぎて面白くねぇって言ってんだよっ! 俺は根っからの冒険者なんでな、まどろっこしいのは嫌いなんだっ!」
ディロンは相変わらず不満たらたらでライトに反抗する。ここにウルラドリスが居てくれたら多少はわがままも抑えてくれたかもしれないが、船に戻らせたためにライトに当たり散らしてくる。
「ところでそのグルガンは上で何してやがる? 作戦を立てるだけ立てて高みの見物か?」
「レッドも戻ってこないことから察するに、上で戦っているんだろう。それもレッドでさえ瞬殺出来ない敵を相手にしているのなら尚更遅くもなる。俺たちには俺たちにしか出来ないことがあるだろう? ぶつくさ文句言わず次に行くぞ」
「チッ……ん?」
ディロンはふと顔を上げた遠くの建物の隙間に被害を気にすることなくズンズン歩いていく集団を目にする。自分たちには被害が及ばないとでも言いたげな進行に違和感を禁じ得ない。
「おい、ライト。あれが見えるか?」
「何だ?……え? どこのことを言ってる?」
「あぁ? ったく、しょうがねぇな。ほら、あそこの建てもんだよ。突き当たりのとこの隙間っ」
「いや、遠いな。あんなとこ裸眼で見えるかっ。貴様もしかしてその呪いの首飾りのせいで魔物化が進行しているんじゃないだろうな?」
「だったらどうだってんだよ。そんなことよりも、この状況を無視してズンズン歩き回ってる連中はどこのどいつだと思うよ?」
ライトは思案する。ディロンの質問への答えではなくその先の行動についてだ。ディロンは今の任務に飽き飽きしている。中枢を叩けないならそれに勝る別行動がしたいと考えているに違いない。
「……行くか」
「お? 何だよ急に……」
「惚けるな。今貴様が見たという連中の後をついて行きたいのだろう?」
「まぁな」
「俺も少々変だと思っていたんだ。この魔物たちの動向はどうにも腑に落ちない。最初こそ祠を積極的に狙っていたかと思ったが、本物が1つ壊れたと情報が入ってから、明らかに俺たちの行く手の邪魔をするように目的が変わったように思う。それについ先ほど変な武器を持った集団から人質を救ったが、危険だというのに切羽詰まっているように見えなかった。これは全て別の意図を隠すための陽動なのではないかとな」
「探りを入れたくなったってか? オメーも悪くなったなぁ」
「ふんっ。その連中はどっちに行った? 貴様の案内が頼りだぞ?」
ディロンはニヤリと笑って嬉しそうに案内をする。ライトは祠の優先度を意図的に下げてディロンが見たという連中の行方を追った。
*
南西方面にあるタイジョウ家の領地『上護』。
いつもなら文官の仕事をこなすためにコウカクの屋敷にいるはずのタイジョウ家当主シオン=タイジョウは、この地より動くことが出来ず、缶詰状態となっていた。
それというのもトガノジョウ率いる軍勢が押し寄せ、全方位を固められて逃げられなくなっていたのだ。
「シオン様ぁ~っ!!」
小柄な男性が屋敷内をドタドタと走り回る。
眼鏡をかけた華奢な体型。柳色のマッシュヘアで、鼻の上に薄いそばかす。一応こう見えても19歳であり、見た目が幼く見えることを本人は気にしている。
彼の名はナリユキ=ヨツヤ。タイジョウ家の家臣『ヨツヤ家』の当主である。
朝の警報音で目を覚ました彼はヨツヤの領地である『習志野』を隠居した父親に任せ、シオンを守るためにこの屋敷に転がり込んでいた。
──スパァンッ
情報伝達のために急ぎ襖を力の限り開けると、蝋で滑りやすくしていたのか一気に開く。シオンが待機する部屋を訪れたナリユキの目に飛び込んできたのは槍の穂先。
「わぁっ!!?」
ドタタッと腰を抜かすと槍を引いてふんっと鼻を鳴らす女性がいた。
栗色のロングヘアのサイドテールであり、瞳の色は赤茶色。シオンより年下であり最近当主になったばかりの若大将。
タイジョウ家家臣オオハシ家の当主ミズキ=オオハシ。
「お、驚かせないでくださいよっ! ミズキさんっ!」
「それはこっちのセリフ。そんな思いっきり開けなくたって良いでしょうがっ」
彼女はナリユキよりも早く屋敷に到着していた忠義者。しかし当主の身でありながら領民をほっぽり出してシオンの下に駆けつけた節があり、こちらも隠居したばかりの父親が尻拭いをしたと思われ、当主としての自覚は薄い。
「どうかされましたか? ナリユキさん」
ミズキの背後に鎮座するシオンをチラッと視界に入れたナリユキは屁っ放り腰で這いつくばりながら視線が通る位置まで移動する。
「は、はいシオン様っ! 敵はセイタロウ様の第2包囲網を抜けて最終防壁まで迫っていますっ! このままでは突破されるのも時間の問題ですっ!」
敵の狙いは南西の長シオン=タイジョウ。
しかもトガノジョウが指揮をするトウダ一派が相手となると知識人ばかりのタイジョウ家は分が悪い。
現在は戦上手のヒラナガ家当主セイタロウ=ヒラナガがトガノジョウの部下を抑えているようだが、時間の問題だろう。
「しかし思ったよりも進行は遅い。今すぐにも私の首を取りたいところでしょうが、それが上手く行ってないのはセイタロウさんの戦術が噛み合っているのとトウダ家に不慣れな地形のおかげでしょう。籠城戦となってしまった以上、こちらは助けが来るまでの我慢比べになっていますが……」
『無色の水晶』による通信方法で助けを求めたいのは山々だが、相手も馬鹿ではない。通信を遮断する結界を即座に張って外界との連絡方法を絶っている。
この騒動に乗じて陸の孤島と化したタイジョウの屋敷。絶体絶命のピンチといって差し支えない。
「もはや私が出る他、道はありませんね」
シオンも武器を取る。タイジョウ家の家宝である『最上大業物・名鎗『蜻蛉切』』。
彼女が得意とするのは鎗術であり、タイジョウ家伝来の『四季貫流鎗術』免状の腕前。
彼女の技が今ベールを脱ごうとしていた。
その頃のトガノジョウは澄ました顔でタイジョウの屋敷がある小高い丘を眺めていた。
「解せんな。この私がこのようなことに駆り出されるなど……」
「殿ぉ、何を哀愁に浸っているんですか? もう少しでタイジョウの屋敷ですぜっ!」
「そうですとも。とっととあの女をふん縛って連れてきゃ良いんすよ。しかしあいつらも強情ですよねぇ~。シオン殿を差し出すだけで何もしねぇっつってんのにぃ」
トウダ家の家臣ミツヨシ=シュウジとマサヒデ=タカガミはトガノジョウに擦り寄る。本来であればずっと側に置いているシンクロウが策謀において優秀である故、セイタロウの策謀などひっくり返してすぐにも屋敷の前で踏ん反り返れたのかもしれないが、どの道もうすぐ屋敷の前に着くので贅沢は言わない。
(……酒の席だったな。ヨリマロ様がシオン殿を気になる女性として見ていることを口にされたことがあった。シオン殿を捕まえ、ヨリマロ様の前に連れて行けばどうなる? 考えるだけでも悍ましい……)
トガノジョウは組んだ腕に力を入れて自分の身分を嘆く。
「……いっそこの私の手で手篭めに……」
「ん? 何か言いましたか殿?」
「な、何も言っておらんわっ! それよりも早く……」
恥ずかしそうに耳を赤くしながら指示を飛ばそうとした時、背後から部下が走ってきた。
「殿っ! 何者かが背後から攻めて来ておりますっ!!」
「何っ!? しまったもうバレたかっ! どこの誰だっ!」
「それが……2人の異国人のようで……」
「異国人だとっ!?」
トガノジョウが部下を押し除けるように背後に目をやると、軍勢向かってくる2つの影を目撃する。
「……ううむ。あれは何を目的としているんだ?」
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