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第七十六話 特異能力
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「それは聖也様の放つオーラによるものじゃないかと思いますが?」
「……オーラだって?」
帰宅途中、自分の境遇についてポイ子に聞いたところ、とんでもない答えが返ってきた。
無言で歩くのも変な感じだったので、話題に困った春田は最近気になっていた事を口にしたのだが、まさか答えが返ってくるとは露程も思わず驚いた。
「私たちが聖也様を常に知覚できるのは、当時の魔王様の気配を辿っているからなんです」
その話はポイ子がやって来た日に聞いている。
「え……常に知覚できるのか?」
「ええ、常にです」
自分の知らぬところで、元の世界からやって来た部下たちに常日頃から居場所を把握されていた。「探れば」とか「気にすれば」とかの労力は要らないらしい。特に隠していることがないので構わないが、プライバシーなどなかったのだとふと思う。
「俺には特異能力とかそういうの無いのに……」
全てが常人レベルで平均的な春田には、そんな意味の無さそうな能力でも欲しかったと子供のようにブー垂れてしまう。
「何をおっしゃいます?特異能力なら既に持ってるじゃないですか。周りから慕われるカリスマという能力が」
「それこそ何言ってんだよ……カリスマなんざあるわけがないだろ」
英雄、または宗教などの教祖や国の王様などに備わる求心力の事だ。人々を魅了し心酔させる事が出来る力。
それがあるなら何故今まで白い目で見られたり、出身地を離れて独り暮らしをしつつ、人の目を気にする必要があるというのか?
「私たちがこの世界に来たことで何かが変化しているのではないでしょうか?」
「……劇的な変化と言えば、マレフィアが魔法で認識改変をしたのが最近の事だが……その前から関わりがあるしなぁ……」
ポイ子は顎に手を当て、俯き加減で考えてみる。思ったより早く閃いたようにハッとなって春田に向く。
「……これはあくまで予想なのですが、私が来た事で希薄だった聖也様の存在を、浮き立たせてしまった可能性があります」
「……つまり……どういう事だ?」
ポイ子は手の中に何も持っていなかったが、突然リンゴを出現させる。
「これは何でしょうか?」
クイズ形式で春田に聞いてくる。
「リンゴだな」
「正解です。食べます?」
「いらない。毒だし……」
その問いには常識とでも言わんばかりに即答を決める。
「その通り。一見リンゴでも中身は違います。これは私の体の一部を使って複製したリンゴ擬きです。人が食せばまず間違いなく死ぬでしょう。しかし、これを知るのはこの世界に3人しか存在しません。聖也様とマレフィア様、そしてヤシャ様だけが知りえる情報なのです」
当然だ。というよりそれ以外が知っていたら不味い。
「……それで?」
ポイ子の言っている事の真意が聞きたくて先を促す。
「先ほども言いましたが、これは私の体の一部。リンゴの体を成していても中身は粘性の液体であり、おまけに毒持ちです。これを他人が何らかの方法で知ってしまったらどうでしょうか?一般的回答をすれば、触れるのも危険であると思うでしょう」
頷きながらポイ子を見る。ポイ子は春田に目を合わせたあと、自分の右手に乗ったリンゴ擬きに視線を移す。
「ならば一部だけを知ってしまったらどうでしょうか?このリンゴはリンゴ擬きであり、中身はスライムであるとか……この世界の常識ではあり得ない事が目の前で起こり、何のコーティングもしていないのに形が固定されているリンゴ擬き。毒があると知らなければ、不用心だとしても触って確認してみようという気になりますよね?」
「それはまぁ……確かに」
客観的に考えれば、そんなものがこの世に存在するなどあり得ない事だ。中身が粘性の液体だなんて、普通の人間の感性なら味も気になる事だろう。目の前のリンゴ擬きは食べたくないが、ゼリーを食べたくなった。
「聖也様と私が出会うまでの17年間。このリンゴ擬きの様に、みんなは聖也様の中身を知らぬまま接してきたことになります。このタイミングで人が集まりだした事実を考えれば、中身を周知する私と出会ったことにより覚醒したのではないか、と考えたわけです」
「えっと……つまり前世の俺が魔王だったと知っている奴なんてこの世界にいないから爪弾きになっていたが、魔王だと知っている部下がやってきて俺と邂逅した事で、みんなが気にし始めたって事か?でもお前が創造したその擬きの様に、当人たちが知っていても結局他人は知らないだろ?」
ポイ子はふふんと鼻を鳴らす。
「だからここで、あえて覚醒という言葉を用いたんです」
リンゴを手に包むと何もなかったように消えてなくなった。
「話題の最初にも出ましたが、特異能力という言葉。私たちは聖也様を常に感じ取り、場所を特定できます。これは体力や時間、その他一切の事に関わらず自然に行えるのです。聖也様の隠されていた能力は知ってもらう事で初めて発揮されるのではないかと想像します」
子供の頃、散々魔王だ何だと言ってきたが、それが真実でも嘘だと捉えられ、相手にもされず頭のおかしい子認定され続けた。ポイ子の言う事が正しければ「知っている」事、つまりは心から信じてもらう事が、何か自分でも制御不可能な気配の放出に関わっているのだ。と、こう言いたいわけだ。
タイミングの合致を考えればあながち間違いではないような気もするが、今更こんな能力が覚醒されたとしたら迷惑なだけである。まだ魔王を吹聴していた頃に備わっていれば、その求心力で王様を目指したかもしれないが、心をへし折られ、色々知ってしまった現在では無用の長物である。今となってはそんな気分1mmたりとも残っていない。
「……てことは……俺が今後、他人に関わったら、なんか知らないうちに親しくなるって事なのか?」
「あくまでも私の想像のお話なので断言できませんが、もし聖也様がこれ以上人間の部下が欲しくないなら、関わらないのが良いと思います」
突拍子もない事だが否定はできない。というより最初こそ否定していたがこの考えの方がしっくりくる。自分の隠し能力が制御不可能な求心力だとするなら今すぐ彼方に投げ飛ばしたいところだが、元魔王である自身の魂にくっ付いてきた能力である可能性が高いので諦めるしかない。それともう一つ。
「あいつらは部下じゃないぞ」
「……オーラだって?」
帰宅途中、自分の境遇についてポイ子に聞いたところ、とんでもない答えが返ってきた。
無言で歩くのも変な感じだったので、話題に困った春田は最近気になっていた事を口にしたのだが、まさか答えが返ってくるとは露程も思わず驚いた。
「私たちが聖也様を常に知覚できるのは、当時の魔王様の気配を辿っているからなんです」
その話はポイ子がやって来た日に聞いている。
「え……常に知覚できるのか?」
「ええ、常にです」
自分の知らぬところで、元の世界からやって来た部下たちに常日頃から居場所を把握されていた。「探れば」とか「気にすれば」とかの労力は要らないらしい。特に隠していることがないので構わないが、プライバシーなどなかったのだとふと思う。
「俺には特異能力とかそういうの無いのに……」
全てが常人レベルで平均的な春田には、そんな意味の無さそうな能力でも欲しかったと子供のようにブー垂れてしまう。
「何をおっしゃいます?特異能力なら既に持ってるじゃないですか。周りから慕われるカリスマという能力が」
「それこそ何言ってんだよ……カリスマなんざあるわけがないだろ」
英雄、または宗教などの教祖や国の王様などに備わる求心力の事だ。人々を魅了し心酔させる事が出来る力。
それがあるなら何故今まで白い目で見られたり、出身地を離れて独り暮らしをしつつ、人の目を気にする必要があるというのか?
「私たちがこの世界に来たことで何かが変化しているのではないでしょうか?」
「……劇的な変化と言えば、マレフィアが魔法で認識改変をしたのが最近の事だが……その前から関わりがあるしなぁ……」
ポイ子は顎に手を当て、俯き加減で考えてみる。思ったより早く閃いたようにハッとなって春田に向く。
「……これはあくまで予想なのですが、私が来た事で希薄だった聖也様の存在を、浮き立たせてしまった可能性があります」
「……つまり……どういう事だ?」
ポイ子は手の中に何も持っていなかったが、突然リンゴを出現させる。
「これは何でしょうか?」
クイズ形式で春田に聞いてくる。
「リンゴだな」
「正解です。食べます?」
「いらない。毒だし……」
その問いには常識とでも言わんばかりに即答を決める。
「その通り。一見リンゴでも中身は違います。これは私の体の一部を使って複製したリンゴ擬きです。人が食せばまず間違いなく死ぬでしょう。しかし、これを知るのはこの世界に3人しか存在しません。聖也様とマレフィア様、そしてヤシャ様だけが知りえる情報なのです」
当然だ。というよりそれ以外が知っていたら不味い。
「……それで?」
ポイ子の言っている事の真意が聞きたくて先を促す。
「先ほども言いましたが、これは私の体の一部。リンゴの体を成していても中身は粘性の液体であり、おまけに毒持ちです。これを他人が何らかの方法で知ってしまったらどうでしょうか?一般的回答をすれば、触れるのも危険であると思うでしょう」
頷きながらポイ子を見る。ポイ子は春田に目を合わせたあと、自分の右手に乗ったリンゴ擬きに視線を移す。
「ならば一部だけを知ってしまったらどうでしょうか?このリンゴはリンゴ擬きであり、中身はスライムであるとか……この世界の常識ではあり得ない事が目の前で起こり、何のコーティングもしていないのに形が固定されているリンゴ擬き。毒があると知らなければ、不用心だとしても触って確認してみようという気になりますよね?」
「それはまぁ……確かに」
客観的に考えれば、そんなものがこの世に存在するなどあり得ない事だ。中身が粘性の液体だなんて、普通の人間の感性なら味も気になる事だろう。目の前のリンゴ擬きは食べたくないが、ゼリーを食べたくなった。
「聖也様と私が出会うまでの17年間。このリンゴ擬きの様に、みんなは聖也様の中身を知らぬまま接してきたことになります。このタイミングで人が集まりだした事実を考えれば、中身を周知する私と出会ったことにより覚醒したのではないか、と考えたわけです」
「えっと……つまり前世の俺が魔王だったと知っている奴なんてこの世界にいないから爪弾きになっていたが、魔王だと知っている部下がやってきて俺と邂逅した事で、みんなが気にし始めたって事か?でもお前が創造したその擬きの様に、当人たちが知っていても結局他人は知らないだろ?」
ポイ子はふふんと鼻を鳴らす。
「だからここで、あえて覚醒という言葉を用いたんです」
リンゴを手に包むと何もなかったように消えてなくなった。
「話題の最初にも出ましたが、特異能力という言葉。私たちは聖也様を常に感じ取り、場所を特定できます。これは体力や時間、その他一切の事に関わらず自然に行えるのです。聖也様の隠されていた能力は知ってもらう事で初めて発揮されるのではないかと想像します」
子供の頃、散々魔王だ何だと言ってきたが、それが真実でも嘘だと捉えられ、相手にもされず頭のおかしい子認定され続けた。ポイ子の言う事が正しければ「知っている」事、つまりは心から信じてもらう事が、何か自分でも制御不可能な気配の放出に関わっているのだ。と、こう言いたいわけだ。
タイミングの合致を考えればあながち間違いではないような気もするが、今更こんな能力が覚醒されたとしたら迷惑なだけである。まだ魔王を吹聴していた頃に備わっていれば、その求心力で王様を目指したかもしれないが、心をへし折られ、色々知ってしまった現在では無用の長物である。今となってはそんな気分1mmたりとも残っていない。
「……てことは……俺が今後、他人に関わったら、なんか知らないうちに親しくなるって事なのか?」
「あくまでも私の想像のお話なので断言できませんが、もし聖也様がこれ以上人間の部下が欲しくないなら、関わらないのが良いと思います」
突拍子もない事だが否定はできない。というより最初こそ否定していたがこの考えの方がしっくりくる。自分の隠し能力が制御不可能な求心力だとするなら今すぐ彼方に投げ飛ばしたいところだが、元魔王である自身の魂にくっ付いてきた能力である可能性が高いので諦めるしかない。それともう一つ。
「あいつらは部下じゃないぞ」
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