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第七十八話 一時のくつろぎ
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マンションに帰ってみると良い匂いが玄関先まで立ち込めていた。
「ただいまー」
春田は玄関からリビングまで聴こえる大きな声でヤシャたちに伝える。ポイ子も続いて「ただいま帰りましたー」と同じように声を出す。
リビングからぴょこッと顔を出して「おかえり~」とマレフィアが出迎える。見た感じかなりくつろいだ見た目をしている。
髪を結う事も無くボサボサに流し、櫛の一つも入れていない。白のゆったりとしたタンクトップ一枚と、赤いランニングパンツの涼し気な恰好でコロコロ転がっている。
「おかえり」
ヤシャもキッチンから顔を出して春田とポイ子を向かえる。
「疲れただろう?早く着替えてこい。夕飯にしよう」
堂に入ってる。もはや主婦と言って差し支えない。気を抜いたら「お母さん」と言ってしまいそうだ。
春田は「へいへーい」と気のない返事の後、シャツを脱いで洗濯機に入れる。ポイ子と一緒にリビング入りすると、良い匂いの正体が分かった。
「おっ?今日はパスタか」
皿一杯に盛られたスパゲティの山は大食い用のごとく盛られ、その上にミートソースをかけた、トマトベースのパスタだ。キッチンにはレシピ本が置かれていて、見て作ったのが分かる。しかしここまで完璧に作られると、大家族と長年この世界に住んで来たのかと思えるくらいに庶民的でこちらも堂に入っていた。
広めのダイニングテーブルの上に所狭しと並ぶ無骨な料理。ポイ子たちがいなかった頃は帰って2時間はボーっとしてボチボチご飯を食べに行くところだが、帰ってすぐご飯など中学生以来、1年ちょっとぶりくらいか。買ったこともないランチョンマットが敷かれ、飲料水もコップに注がれる。実に至れり尽くせりである。ランチョンマットは多分マレフィアが創造したのだろう。なんかおしゃれで花がある。
春田が椅子に座るとテレビを見ていたマレフィアもキッチンで洗い物をしていたヤシャも春田のそばに立っていたポイ子もそそくさと椅子に座る。皆がそろった所で「いただきます」だ。
素朴な味わいだったが、家族同然の仲間たちと食べるとおいしく感じる。
「しかし多いな……作りすぎじゃないか?」
「食べきれなければ残しとけ、私が食べる」
「え!?ズルイ!私が食べます!」
その言葉にヤシャとポイ子の視線がぶつかる。直接物理で殴り合っているわけではないが、テーブル越しに睨みの飛ばし合いでバチバチやり合っていた。このやり取りも何度目か、割とすぐ喧嘩するのでマレフィアはスルーしているが、春田は止めに入る。
「……固まっちまうぞ。とっとと食おうぜ」
そう言うと、ゆっくりだがまた食べ始めた。
「……それと、これは俺が全部食べる」
二人は一瞬、残念そうな顔をするが、ヤシャはすぐに涼しい顔になる。当然だろう、春田の為に作ったのだから全部食べてもらった方が気持ちが良い。ポイ子は残念そうな顔を崩さず、渋々といった感じで食べる。
マレフィアはフォークに巻き取った勢いで白いタンクトップにソースを散らす。ただ、テレビを観ながら食べていたので、全く気付いていない。
「マレフィアー、ソースが散ったぞ?大丈夫か?」
胸元に散ったソースを確認して「ん?ああ……」という声を出した後、気にせず食べ始める。
「はぁ……こいつのシャツは自分で作ったものだ。新しく作り直すだろ」
マレフィアはテレビに夢中で答える気すらないみたいなので代わりにヤシャがため息をつきながら答える。
「そういえば滝澤の奴は何か言ってたか?部屋に閉じこもってちゃ金は稼げん。早いとこ仕事がしたいんだが?」
「まだ何も……そうだな、明日にでも聞いてみるか。菊池兄も反応がいまいちだったし、冗談のつもりで言ってた可能性も捨てきれない。昨日の今日で突き上げるとへそを曲げるかもしれないから。さりげなく聞いてみるさ」
ヤシャはフンッと鼻を鳴らして不満げだ。
「まどろっこしい……連絡先を聞いたんだろう?すぐにでも聞いてみたらどうなんだ?」
「ヤシャ様。聖也様は明日聞くと言ってます。焦らずお待ちいただくようお願いします」
ヤシャの発言を予期していたポイ子は即座に間に入る。チッと舌打ちするものの「……それもそうだな」と納得する。
「聖也。学校はどうなんだ?面白いか?」
聞いてることは親のそれである。
「別になんてことはない。最近は会話相手も増えたから気の休まる時があんまりなくて困っているくらいだよ」
贅沢な悩みだ。背景として生きてきたので、会話自体を苦痛と感じる典型的陰キャである。
「そうか、つまらなくないのはいい事だ。力がない分、しっかり知識を蓄えろ。でも気張りすぎるなよ?何かあれば私たちを頼るんだ」
「ああ、ありがと」
ヤシャは言う事は言ったと満足したのか、皿に乗った麺をぺろりと平らげ、キッチンに向かう。自分の食器をさっさと洗っている。早い。つい今食べ始めたのにみんなが半分消費する間に皿はシンクに行く。とてもじゃないがマネできる事ではない。はやる気持ちを抑えてゆっくり食べる。
皿を洗い終わったヤシャが風呂に入ろうと洗面所に入ったところでポイ子とマレフィアは、ふと虚空を見つめて停止した。
「ん?」
突然の行動を訝しんだ春田はその二人を交互に見る。まだ食べ途中だというのに手が完全に止まっている。マレフィアがもう食べられないとかなら分かるが、ポイ子がこの量を取り込めないなどあり得ないし、二人同時に停止した所を見るにそんなくだらない事ではない。
何かあったのか聞こうと座り直した時、
「……感じたか?」
ヤシャが洗面所から顔をのぞかせる。
「ええ、感じました」
ポイ子も意味深に応える。
「……っかしーなぁ……こんなはずないのに……」
マレフィアは首をかしげる。
「ちょ……おいおい、何の事だよ……全然分かんないんだけど……」
首をかしげたいのはこちらだと言わんばかりに疑問を口にする。マレフィアは春田をチラリと見た後、腕を組んで言うべきか逡巡する。が、それも一瞬の事、すぐに口を開いた。
「元の世界からのお客さんよ……」
「ただいまー」
春田は玄関からリビングまで聴こえる大きな声でヤシャたちに伝える。ポイ子も続いて「ただいま帰りましたー」と同じように声を出す。
リビングからぴょこッと顔を出して「おかえり~」とマレフィアが出迎える。見た感じかなりくつろいだ見た目をしている。
髪を結う事も無くボサボサに流し、櫛の一つも入れていない。白のゆったりとしたタンクトップ一枚と、赤いランニングパンツの涼し気な恰好でコロコロ転がっている。
「おかえり」
ヤシャもキッチンから顔を出して春田とポイ子を向かえる。
「疲れただろう?早く着替えてこい。夕飯にしよう」
堂に入ってる。もはや主婦と言って差し支えない。気を抜いたら「お母さん」と言ってしまいそうだ。
春田は「へいへーい」と気のない返事の後、シャツを脱いで洗濯機に入れる。ポイ子と一緒にリビング入りすると、良い匂いの正体が分かった。
「おっ?今日はパスタか」
皿一杯に盛られたスパゲティの山は大食い用のごとく盛られ、その上にミートソースをかけた、トマトベースのパスタだ。キッチンにはレシピ本が置かれていて、見て作ったのが分かる。しかしここまで完璧に作られると、大家族と長年この世界に住んで来たのかと思えるくらいに庶民的でこちらも堂に入っていた。
広めのダイニングテーブルの上に所狭しと並ぶ無骨な料理。ポイ子たちがいなかった頃は帰って2時間はボーっとしてボチボチご飯を食べに行くところだが、帰ってすぐご飯など中学生以来、1年ちょっとぶりくらいか。買ったこともないランチョンマットが敷かれ、飲料水もコップに注がれる。実に至れり尽くせりである。ランチョンマットは多分マレフィアが創造したのだろう。なんかおしゃれで花がある。
春田が椅子に座るとテレビを見ていたマレフィアもキッチンで洗い物をしていたヤシャも春田のそばに立っていたポイ子もそそくさと椅子に座る。皆がそろった所で「いただきます」だ。
素朴な味わいだったが、家族同然の仲間たちと食べるとおいしく感じる。
「しかし多いな……作りすぎじゃないか?」
「食べきれなければ残しとけ、私が食べる」
「え!?ズルイ!私が食べます!」
その言葉にヤシャとポイ子の視線がぶつかる。直接物理で殴り合っているわけではないが、テーブル越しに睨みの飛ばし合いでバチバチやり合っていた。このやり取りも何度目か、割とすぐ喧嘩するのでマレフィアはスルーしているが、春田は止めに入る。
「……固まっちまうぞ。とっとと食おうぜ」
そう言うと、ゆっくりだがまた食べ始めた。
「……それと、これは俺が全部食べる」
二人は一瞬、残念そうな顔をするが、ヤシャはすぐに涼しい顔になる。当然だろう、春田の為に作ったのだから全部食べてもらった方が気持ちが良い。ポイ子は残念そうな顔を崩さず、渋々といった感じで食べる。
マレフィアはフォークに巻き取った勢いで白いタンクトップにソースを散らす。ただ、テレビを観ながら食べていたので、全く気付いていない。
「マレフィアー、ソースが散ったぞ?大丈夫か?」
胸元に散ったソースを確認して「ん?ああ……」という声を出した後、気にせず食べ始める。
「はぁ……こいつのシャツは自分で作ったものだ。新しく作り直すだろ」
マレフィアはテレビに夢中で答える気すらないみたいなので代わりにヤシャがため息をつきながら答える。
「そういえば滝澤の奴は何か言ってたか?部屋に閉じこもってちゃ金は稼げん。早いとこ仕事がしたいんだが?」
「まだ何も……そうだな、明日にでも聞いてみるか。菊池兄も反応がいまいちだったし、冗談のつもりで言ってた可能性も捨てきれない。昨日の今日で突き上げるとへそを曲げるかもしれないから。さりげなく聞いてみるさ」
ヤシャはフンッと鼻を鳴らして不満げだ。
「まどろっこしい……連絡先を聞いたんだろう?すぐにでも聞いてみたらどうなんだ?」
「ヤシャ様。聖也様は明日聞くと言ってます。焦らずお待ちいただくようお願いします」
ヤシャの発言を予期していたポイ子は即座に間に入る。チッと舌打ちするものの「……それもそうだな」と納得する。
「聖也。学校はどうなんだ?面白いか?」
聞いてることは親のそれである。
「別になんてことはない。最近は会話相手も増えたから気の休まる時があんまりなくて困っているくらいだよ」
贅沢な悩みだ。背景として生きてきたので、会話自体を苦痛と感じる典型的陰キャである。
「そうか、つまらなくないのはいい事だ。力がない分、しっかり知識を蓄えろ。でも気張りすぎるなよ?何かあれば私たちを頼るんだ」
「ああ、ありがと」
ヤシャは言う事は言ったと満足したのか、皿に乗った麺をぺろりと平らげ、キッチンに向かう。自分の食器をさっさと洗っている。早い。つい今食べ始めたのにみんなが半分消費する間に皿はシンクに行く。とてもじゃないがマネできる事ではない。はやる気持ちを抑えてゆっくり食べる。
皿を洗い終わったヤシャが風呂に入ろうと洗面所に入ったところでポイ子とマレフィアは、ふと虚空を見つめて停止した。
「ん?」
突然の行動を訝しんだ春田はその二人を交互に見る。まだ食べ途中だというのに手が完全に止まっている。マレフィアがもう食べられないとかなら分かるが、ポイ子がこの量を取り込めないなどあり得ないし、二人同時に停止した所を見るにそんなくだらない事ではない。
何かあったのか聞こうと座り直した時、
「……感じたか?」
ヤシャが洗面所から顔をのぞかせる。
「ええ、感じました」
ポイ子も意味深に応える。
「……っかしーなぁ……こんなはずないのに……」
マレフィアは首をかしげる。
「ちょ……おいおい、何の事だよ……全然分かんないんだけど……」
首をかしげたいのはこちらだと言わんばかりに疑問を口にする。マレフィアは春田をチラリと見た後、腕を組んで言うべきか逡巡する。が、それも一瞬の事、すぐに口を開いた。
「元の世界からのお客さんよ……」
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