109 / 151
第108話 安堵
しおりを挟む
カラオケ店には複数のパトカーとバイクで警察官が5、6人ほどやって来た。
虎田と木島は事情聴取を含めて事務所の方に案内された。店側も監視カメラを確認したり警察に協力している。他にも店内で逃げる姿を目撃した客に服装や人相を聞いて回っている。
取り残された竹内たちは席を開けている虎田と木島の状況を考え、神妙に席に座っていた。歌うのも忍びないので皆一様に携帯をいじり、時間が経つのを待つ。ふいに竹内が立ち上がった。突然の行動に皆目で追う。
「……トイレ」
不審なものを見るような目に耐えられずポツリと呟く。
「あ、じゃあウチも」
と言って篠崎が立ち上がる。ちょいちょいジュースに口を付けていた二人だ。館川が「いってらっしゃ~い」と多少明るく声をかける。廊下に出ると未だ警察官が客に聞き込みをしているのが散見される。それを尻目にトイレに入る。さっさと用を足すと竹内は手を洗い、洗面所の鏡に自分の顔を映した。眉間にしわが寄り、イラ立っているのが見て取れる。
「……クソ野郎……」
ポツリと漏らした声にトイレの個室から出た篠崎が反応する。
「だね。やっぱ強引にでもついていくべきだった?」
篠崎は手を洗いながら春田とのやり取りを思い出す。
春田が血管がちぎれそうな程怒っていたのに若干引いてしまって機会を逃したが、どうせこの場は警察が来て安全になるのだし、館川達に後を任せて一緒に探すのも手ではなかっただろうかと思う。竹内は「見つからないのでは?」と水を差した手前、それでもついていくとは言えなかった口だ。自ら矛盾しそうな事を言ってしまい黙ってしまった。そのせいでイラついているのもある。
ポケットから携帯を取り出すと春田に電話をかけた。出ない。「チッ」と舌打ちして携帯を仕舞う。
「……竹内さん、行く?」
主語がないが”何に”行くかは検討が付く。少し考えるそぶりを見せると「……行く」と一言呟いた。
「そうこなきゃ」
右手を伸ばし左手で抱え込むと肩のストレッチをし始める。走り回るための準備を始めた。篠崎はやる気こそ人より無いが、陸上の大会、特に100m、200m走での注目株の一人だ。試合でもここまでの気合を見せる事は無い。
竹内も肩を回してまだ見つけてもいない男に対し、殴る準備を始めた。
トイレの扉を開いて入り口に向かって歩き出す。絶対許さないという気概を持って。
出入り口の自動ドアに近付くとまだ反応しない位置で扉が開いた。新しい客が入ってきたと思い、すれ違うように左にズレようとした時、その顔に気付く。
「「え?」」
二人してきょとんとする。無理もない。3、40分経ったかどうかだ。目の前にいたのはブチキレて店外に出ていった春田である。それに後ろには女性が4人ついてきていた。
「え?あれ?二人ともどうした?」
「ちょっ!あんたこそなんで……」
篠崎は周りの女性を見る。美人揃いだ。出ていった理由はおよそ5人の犯罪者をとっちめるためだ。決してナンパのために送り出したわけじゃない。だが竹内はそんな篠崎とは違い、落ち着いて顔を見渡す。3人は見たことのある顔だが、1人だけ見たことがない。
「……その人は?」
「ん?」竹内の視線の先を見るとナルルがいることに気付く。
「そう言えばまだ会ってなかったか。こいつは……」
ナルルが一歩前に出る。
「聖也の妻じゃ。よろしゅうの……」
「従姉妹だ」
遮るのが遅かったが、春田が学生であることと従姉妹だらけの面子の中に混じっているところから察しはつくだろう。ナルル本人は本気で言っていても、春田が否定すれば冗談になる。そのはず。
「……どうも竹内です。同じ教室のクラスメイトで……」
「待った待った待った!」
次に遮ったのは篠崎だ。
「何?どゆこと?なんでここで従姉妹が出てくんの?つかウチは会ったこともないし……て、そうじゃなくて!」
頭がこんがらがって大きい声で自分を落ち着ける。
「春田はさっき暴行野郎を探しに行くって出ていったよね?もう戻ってきたのは諦めたってこと?」
3、40分前には人を殺す勢いの顔をしていたのに、今はすっかりスッキリしている。
「いやぁ……そりゃあ、なんていうか……」
右頬を人差し指で掻きながら困ったような顔をする。その動作を見て竹内は気づいた。
「……そっか。それじゃ戻ろう」
「は?!」
篠崎は言われた意味が分からず困惑する。竹内が篠崎の脇をすり抜ける瞬間「……右袖」と篠崎にしか聴こえないくらい小さな声で呟く。
「右そ……?」
その言葉に従って春田の右袖を見ると、赤茶けて、ほんのり黒ずんだシミが付いている。それが血だと確信するのに然程時間はかからなかった。そしてそれに気付いた時、竹内の行動にも合点がいった。
「……分かった。お疲れ春田」
いつもの平坦な感じに戻る。竹内同様踵を返して戻ろうとする。が、すぐに止まって振り返った。
「部屋戻ったらその人たち紹介してよ」
顎をしゃくって部屋に来るよう催促する。突然の切り替わりに不自然さを感じたものの、それ以上言及がなかったので、何となく察してくれたのだと解釈する。安堵する春田に並んで声をかけたのはポイ子だ。
「なんか見逃されましたけど良かったんですかね?」
二人の雰囲気に多少の困惑を見せる。
「思うところがあるから逆に何も言わなかったととれるよね~。不穏な空気を感じ取ったかも?」
マレフィアは二人はきっと言葉に出来ない何かを感じ取って言及しなかったのではないかと推察している。
「そんな事より……自己紹介する度に主張するつもりか耳長ぁ」
イライラした顔でヤシャはナルルを睨みつける。
「主張じゃと?当然の事を言うとるんじゃ。鬼の姫よ、嫉妬は見苦しいぞ?」
ギリッ
凄い歯ぎしりが鳴る。音が頭上から聴こえるのでヤシャが食いしばったのはわざわざ確認しなくてもすぐに分かる。(煽り耐性ないしなぁ……)と思いながら右手を上にあげてちょっと手を振る。
「はいはい喧嘩しなーい。ここに来たのは今日くらい俺の友達には安全に家に帰ってもらうためだから協力してくれ」
と言った後、了解も得ずに歩き始める。特に文句もなく後ろからついていく。相変わらず警察は客室に聞き込みをしている。警官が一人部屋から出てくる。春田たちが通り過ぎようとすると「うおっ!」と驚く。その目は見上げるほどでかいヤシャを見ていた。
春田でさえ一瞬訝しい顔をしたがヤシャを見て仕方ないなと構わず進む。ヤシャは驚かれるの事態が日常茶飯事なので涼しい顔だ。
「でっかい女だったなぁ。プロレスでもやってんだろうか?」
驚いた警官に別の警官が合流して話しかける。
「びびったぁ……殺されるかと思った……」
胸を押さえて動悸を落ち着ける。「大袈裟だなお前」と笑っていた。とその時、警察無線に情報が入る。それに耳を傾けるとハッとする。
「ここはもういい。聴取終わったらとっとと移動するぞ」
その言葉と共に警官が何人かぞろぞろ女の子2人を連れ立って事務所から出てくるのが見えた。警官は店員に一言二言話すと、「立体駐車場だ」と言って出て行った。
ひと騒動終わった後の客は無駄に使われたこの時間に対して店側に一言言いに行くのが見える。自分たちのせいで迷惑をかけた事を考えると気が重いが、悪いのは暴漢であって自分たちではない。ようやく解放された二人はため息を吐きながら借りている部屋に急ぐ。
そこには壁のようにでかい女の人がいた。見たところ虎田より30cmは背が高い。その上肩幅も広く、体の凹凸を見なければ女だとは思わなかっただろう。
その他にも小柄な女性とグラビアアイドルのような女性、あと春田の従姉妹が部屋の前にいた。
「春田くん!」
その女性陣のすぐ前に丁度ドアノブに手をかけた春田がいた。
「おおっ、もう良かったの?」
虎田はその様子を見て駆け出した。春田がいる。それだけで嬉しかった。彼に抱きつくと少しよろけたが受け止めてくれた。いつもなら空気の読める彼女もこの場のピリッとした空気を感じとることは出来なかった。
「おいおい、大丈夫か?」
「……そっちこそ……」
相当心配されたらしい。
「ちょっと春田。あんた……」
と木島が発言したところで虎田のことを見る。今回ばかりは邪魔することは出来ないだろうと感じて黙った。
しばらく抱き合って、どちらからともなく離れると春田が口を開いた。
「取り敢えず、歌っていくか?帰りは全員送ってくから」
虎田と木島は事情聴取を含めて事務所の方に案内された。店側も監視カメラを確認したり警察に協力している。他にも店内で逃げる姿を目撃した客に服装や人相を聞いて回っている。
取り残された竹内たちは席を開けている虎田と木島の状況を考え、神妙に席に座っていた。歌うのも忍びないので皆一様に携帯をいじり、時間が経つのを待つ。ふいに竹内が立ち上がった。突然の行動に皆目で追う。
「……トイレ」
不審なものを見るような目に耐えられずポツリと呟く。
「あ、じゃあウチも」
と言って篠崎が立ち上がる。ちょいちょいジュースに口を付けていた二人だ。館川が「いってらっしゃ~い」と多少明るく声をかける。廊下に出ると未だ警察官が客に聞き込みをしているのが散見される。それを尻目にトイレに入る。さっさと用を足すと竹内は手を洗い、洗面所の鏡に自分の顔を映した。眉間にしわが寄り、イラ立っているのが見て取れる。
「……クソ野郎……」
ポツリと漏らした声にトイレの個室から出た篠崎が反応する。
「だね。やっぱ強引にでもついていくべきだった?」
篠崎は手を洗いながら春田とのやり取りを思い出す。
春田が血管がちぎれそうな程怒っていたのに若干引いてしまって機会を逃したが、どうせこの場は警察が来て安全になるのだし、館川達に後を任せて一緒に探すのも手ではなかっただろうかと思う。竹内は「見つからないのでは?」と水を差した手前、それでもついていくとは言えなかった口だ。自ら矛盾しそうな事を言ってしまい黙ってしまった。そのせいでイラついているのもある。
ポケットから携帯を取り出すと春田に電話をかけた。出ない。「チッ」と舌打ちして携帯を仕舞う。
「……竹内さん、行く?」
主語がないが”何に”行くかは検討が付く。少し考えるそぶりを見せると「……行く」と一言呟いた。
「そうこなきゃ」
右手を伸ばし左手で抱え込むと肩のストレッチをし始める。走り回るための準備を始めた。篠崎はやる気こそ人より無いが、陸上の大会、特に100m、200m走での注目株の一人だ。試合でもここまでの気合を見せる事は無い。
竹内も肩を回してまだ見つけてもいない男に対し、殴る準備を始めた。
トイレの扉を開いて入り口に向かって歩き出す。絶対許さないという気概を持って。
出入り口の自動ドアに近付くとまだ反応しない位置で扉が開いた。新しい客が入ってきたと思い、すれ違うように左にズレようとした時、その顔に気付く。
「「え?」」
二人してきょとんとする。無理もない。3、40分経ったかどうかだ。目の前にいたのはブチキレて店外に出ていった春田である。それに後ろには女性が4人ついてきていた。
「え?あれ?二人ともどうした?」
「ちょっ!あんたこそなんで……」
篠崎は周りの女性を見る。美人揃いだ。出ていった理由はおよそ5人の犯罪者をとっちめるためだ。決してナンパのために送り出したわけじゃない。だが竹内はそんな篠崎とは違い、落ち着いて顔を見渡す。3人は見たことのある顔だが、1人だけ見たことがない。
「……その人は?」
「ん?」竹内の視線の先を見るとナルルがいることに気付く。
「そう言えばまだ会ってなかったか。こいつは……」
ナルルが一歩前に出る。
「聖也の妻じゃ。よろしゅうの……」
「従姉妹だ」
遮るのが遅かったが、春田が学生であることと従姉妹だらけの面子の中に混じっているところから察しはつくだろう。ナルル本人は本気で言っていても、春田が否定すれば冗談になる。そのはず。
「……どうも竹内です。同じ教室のクラスメイトで……」
「待った待った待った!」
次に遮ったのは篠崎だ。
「何?どゆこと?なんでここで従姉妹が出てくんの?つかウチは会ったこともないし……て、そうじゃなくて!」
頭がこんがらがって大きい声で自分を落ち着ける。
「春田はさっき暴行野郎を探しに行くって出ていったよね?もう戻ってきたのは諦めたってこと?」
3、40分前には人を殺す勢いの顔をしていたのに、今はすっかりスッキリしている。
「いやぁ……そりゃあ、なんていうか……」
右頬を人差し指で掻きながら困ったような顔をする。その動作を見て竹内は気づいた。
「……そっか。それじゃ戻ろう」
「は?!」
篠崎は言われた意味が分からず困惑する。竹内が篠崎の脇をすり抜ける瞬間「……右袖」と篠崎にしか聴こえないくらい小さな声で呟く。
「右そ……?」
その言葉に従って春田の右袖を見ると、赤茶けて、ほんのり黒ずんだシミが付いている。それが血だと確信するのに然程時間はかからなかった。そしてそれに気付いた時、竹内の行動にも合点がいった。
「……分かった。お疲れ春田」
いつもの平坦な感じに戻る。竹内同様踵を返して戻ろうとする。が、すぐに止まって振り返った。
「部屋戻ったらその人たち紹介してよ」
顎をしゃくって部屋に来るよう催促する。突然の切り替わりに不自然さを感じたものの、それ以上言及がなかったので、何となく察してくれたのだと解釈する。安堵する春田に並んで声をかけたのはポイ子だ。
「なんか見逃されましたけど良かったんですかね?」
二人の雰囲気に多少の困惑を見せる。
「思うところがあるから逆に何も言わなかったととれるよね~。不穏な空気を感じ取ったかも?」
マレフィアは二人はきっと言葉に出来ない何かを感じ取って言及しなかったのではないかと推察している。
「そんな事より……自己紹介する度に主張するつもりか耳長ぁ」
イライラした顔でヤシャはナルルを睨みつける。
「主張じゃと?当然の事を言うとるんじゃ。鬼の姫よ、嫉妬は見苦しいぞ?」
ギリッ
凄い歯ぎしりが鳴る。音が頭上から聴こえるのでヤシャが食いしばったのはわざわざ確認しなくてもすぐに分かる。(煽り耐性ないしなぁ……)と思いながら右手を上にあげてちょっと手を振る。
「はいはい喧嘩しなーい。ここに来たのは今日くらい俺の友達には安全に家に帰ってもらうためだから協力してくれ」
と言った後、了解も得ずに歩き始める。特に文句もなく後ろからついていく。相変わらず警察は客室に聞き込みをしている。警官が一人部屋から出てくる。春田たちが通り過ぎようとすると「うおっ!」と驚く。その目は見上げるほどでかいヤシャを見ていた。
春田でさえ一瞬訝しい顔をしたがヤシャを見て仕方ないなと構わず進む。ヤシャは驚かれるの事態が日常茶飯事なので涼しい顔だ。
「でっかい女だったなぁ。プロレスでもやってんだろうか?」
驚いた警官に別の警官が合流して話しかける。
「びびったぁ……殺されるかと思った……」
胸を押さえて動悸を落ち着ける。「大袈裟だなお前」と笑っていた。とその時、警察無線に情報が入る。それに耳を傾けるとハッとする。
「ここはもういい。聴取終わったらとっとと移動するぞ」
その言葉と共に警官が何人かぞろぞろ女の子2人を連れ立って事務所から出てくるのが見えた。警官は店員に一言二言話すと、「立体駐車場だ」と言って出て行った。
ひと騒動終わった後の客は無駄に使われたこの時間に対して店側に一言言いに行くのが見える。自分たちのせいで迷惑をかけた事を考えると気が重いが、悪いのは暴漢であって自分たちではない。ようやく解放された二人はため息を吐きながら借りている部屋に急ぐ。
そこには壁のようにでかい女の人がいた。見たところ虎田より30cmは背が高い。その上肩幅も広く、体の凹凸を見なければ女だとは思わなかっただろう。
その他にも小柄な女性とグラビアアイドルのような女性、あと春田の従姉妹が部屋の前にいた。
「春田くん!」
その女性陣のすぐ前に丁度ドアノブに手をかけた春田がいた。
「おおっ、もう良かったの?」
虎田はその様子を見て駆け出した。春田がいる。それだけで嬉しかった。彼に抱きつくと少しよろけたが受け止めてくれた。いつもなら空気の読める彼女もこの場のピリッとした空気を感じとることは出来なかった。
「おいおい、大丈夫か?」
「……そっちこそ……」
相当心配されたらしい。
「ちょっと春田。あんた……」
と木島が発言したところで虎田のことを見る。今回ばかりは邪魔することは出来ないだろうと感じて黙った。
しばらく抱き合って、どちらからともなく離れると春田が口を開いた。
「取り敢えず、歌っていくか?帰りは全員送ってくから」
0
あなたにおすすめの小説
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる