一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?

大好き丸

文字の大きさ
50 / 718
第二章 旅立ち

第十一話 崩れる

しおりを挟む
「なんだ!?空が…!!」

すっかり日の暮れた空が明るく照らし出された。
目がつぶれるほどの光が遠い戦場で輝いていた。

何が起こったのか分からず、アルパザの戦闘は敵味方関係なく呆気にとられた。万が一、今攻撃でもされれば深手を負う事も考えられるが、どうでもいいくらいに注視してしまった。

あの空で行われていた戦闘。
どちらかの勝敗が決した破滅の光だ。
どちらも味方が敗れれば死が確定する。

アルパザ陣営はミーシャを攻撃の要とした守りの戦争。

魔族陣営は全てを破壊する攻めの戦争。

どちらもミーシャの死が絶対視される状況である。
その為、特に顕著に心配したのがラルフとベルフィアだ。

今一番きついところで戦っているのが最強ミーシャとはいえ一対軍。多数などという表現では生ぬるいほど厳しい状況である。

とはいえ、すぐに立ち直ったのもラルフとベルフィアだった。

ミーシャは不意打ちでやられはしたが、それは”古代種エンシェンツ”との戦いで疲弊したのが大きいし、”みなごろし”の逸話を知っていれば、あの大群が屁でもないことぐらい予想できる。
ベルフィアはミーシャに限って敗北はあり得ない、
とそれほどまでに信頼していた。

問題は人間ヒューマンであるラルフ。
魔族に名指しで命を狙われているという”白の騎士団”でもない限り、ありえなそうな状況がラルフの立ち直りを加速させた。

相手はちょっとした因縁のある人狼ワーウルフ、ジュリア。ベルフィアに比べたら怖くはないが、強さは折り紙つき。手を振り払う程度で人の腕を折る事が出来る(経験済み)。

その上、ラルフには傷をつけられない程、実力と身体の出来に雲泥の差がある。

さらに、守衛の連中も騎士団も歯が立たない。
団長をぶつければ、あの高速の斬撃で倒せるだろうが、警戒心から寄って来やしない。

考えるまでもなく団長他、守衛と騎士団の壁を超えられたら、なす術がない。正に膠着状態。だがその時、

ドギャッ

「グァッ!!」

ベルフィアとジャックスの戦いが動く。
一瞬気を取られてしまったジャックスに、ベルフィアが攻撃を仕掛けたのだ。

ベルフィアの振り抜いた右拳はジャックスの防御した左腕を骨折させ、後方に吹き飛んでいた。

本来、受け流すべき渾身の一撃を、繊細なコントロールが間に合わずに受け止めた結果、へし折れる事態となった。戦闘中に余所見をしていた不甲斐なさと言えるが、早めに復帰し攻撃に転じれた精神の強さが攻防の勝敗を分けるきっかけとなった。

「余所見は行かんノぅ。余裕を見せられル状況でも無かろうに…おやおや、左腕は大丈夫かえ?わらわはぬしが心配でタまらぬ…ふふふ」

わざとらしくジャックスを煽るベルフィア。
この一見余裕そうに見えるベルフィアだが、あの一撃を防いだジャックスに内心驚いていた。

完全に虚を突いた攻撃だったと認識していたが、攻撃の軌道上に左腕が滑り込んできたのだ。
無意識のうちに防御に転じられるほどの練度。

ベルフィアは知る由もないが、モンクの中でも達人と呼ばれるレベルの経験によるスキル”無拍子”がジャックスには備わっている。

戦闘中に何のリソースも割かずに行動できる”無拍子”。
体に蓄積された経験は嘘をつかない。
知っていたとして、この人狼ワーウルフが、まさか使えるとは夢にも思わなかっただろう。

「グッ…クソッ!」

どれだけそのスキルが凄いと言っても傷は傷、左手を庇うように、半身になって隠す。

「まだやルノか?しょうノない…諦めて首を差し出せば、苦しめず逝かせてやルノに…」

「フゥゥッ…情ケ無用」

一撃で済むと思ったが、そういうわけにはいかなかった。しかしようやく手ごたえがあったのだ、このチャンスをモノにすれば勝てる。

「馬鹿ナ…兄サンガ…」

ジュリアもそのベルフィアの不意打ちに気付いて、気を取り戻す。モンクの中でも練度の高い兄が傷つけられるのは、随分久しぶりの事だ。そしてあれだけのダメージは初めてだった。

ジュリアは気を引き締め直す。
どんな相手であれ油断は禁物だ。

兄の心配はしているが、助けるなど言語道断。
兄の邪魔になるし、任務にない事はしてはいけない。

もうすぐ”稲妻”が姿を現す。
実際にはすでに来ても、おかしくなかったが”竜巻”が遅れている可能性も考慮すれば魔王を相手取って死闘を繰り広げたことだろう。あの光は十中八九”稲妻”の「落雷」だと思われる。

あれを使用したのであればただでは済まない。
楽観論ではなく、その威力を目の当たりにした事があるからこその純粋な評価であり、”稲妻”という英雄に対する信用、信頼でもある。

一気に勝負に出るべきか思案し始めた頃。

「どぅおりゃあぁぁぁっ!!」

守衛のリーダーが斧をまたしても横凪ぎに振るう。ジュリアは斧の軌道に合わせ、潜るように紙一重で避けると、踏み込もうとする。

「せいっ!」

しかし、斧は突如軌道を変えさらに襲ってくる。リーダーは掛け声だけ勇ましく、斧を振るったが次の手に移れるよう加減していたようだ。元戦士だというが現役並みの実力で、その豪腕も衰えることなく凄まじい。

踏み込んだ足を狙い、完璧に合わせてきた攻撃、そのはずが、ジュリアは飛ぶ事で回避に成功する。

斧は地面に刺さり、リーダーは無防備となる。空中で旋回するジュリア。体を捻りながら空中にいる様は、この後の展開を予想させる。旋風脚だ。

万が一この人狼ワーウルフの蹴りを食らえば、死ぬ可能性が高い。さらに、今この段階で避ける事は不可能。斧を手放し、蹴りの軌道に両腕を出す。そして案の定、右回し蹴りが飛んでくる。

ガギッ

一応、着けていた手甲の形が変わるほどの一撃。
金属を曲げ、ビギギという音が体の中で響き渡る。両腕の骨にヒビが入る音だ。
蹴りの勢いが凄まじく、踏ん張っていた両足の地面が抉れて後退を余儀なくされる。
1m下がった所で停止し、片膝をついて痛みを堪える。

「セッカチネ、少シ待ッタラドウナノ?」

「かっ…!ぐっ…お前…女だったのか?…驚きだな」

ジュリアはムカッと来る。
種族毎に性別は分かりにくいこともあるが、自分は見たら分かるだろう。出るとこ出てるし、引っ込むところは努力している。女の肢体を目の前にしてなんという失礼な男か。

「オ前ノ目ハ節穴ダナ。コレデモ アタシハ、美人ト評判ナノダケド?」

「へぇ…マジ?価値観の違いってやつだな…俺ならもっとマシなのを押すね…」

戦士の誇りか、はたまた人間ヒューマンの意地か。傷ついた身で、それでも尚、煽る姿勢は「お前には屈しない」という精一杯の負け惜しみだ。
ジュリアは足元に刺さっていた斧を取り上げ、その手で弄ぶ。中々に良い代物だ。

戦斧という戦士特有の、両手持ちの斧で重量も去ることながら、破壊力も段違いの武器だ。軽々と持ち上げてしまう人狼ワーウルフの筋力は脅威と言う他ない。

「そいつは…俺の自慢の武器でね…返してもらえるとありがたいが…」

腕の痛みを堪えつつ、言葉を発する。予想外のダメージだったろうし、万が一、斧を返してもらっても振るうのは難しい。

目の前で苦しむリーダーを前に、ジュリアは斧を振り上げる。

「ソンナニ大切ナラ、モウ離レナイ様ニ、体ノ一部ニシテアゲルワ」

ヤバい死ぬ。周りの部下の他、騎士の面々もリーダーの死を直感し、動こうとするが間に合うわけがない。そこにひとつの小さな影がジュリアに一直線に飛んできた。その影は、リーダーの顔のすぐ横を掠め、ジュリアの腹部に当たる。

「ウッ!?」

それはラルフの使用する投げナイフ。
距離はかなりあったが、上手いこと当ててきた。

刺さりはしなかったが、小突かれた様なダメージとなる。
痛みより不意をつかれた驚きが、ジュリアの体を一瞬膠着させる。
リーダーはその隙を見逃すことなく、その場から急いで逃げる。

「っぶねー…助かったぜ!ラルフ!」

リーダーはお礼を言いつつ回復に入る。
部下たちに守られながら、回復アイテムを取り出す。
魔族との戦いにおいて一発でひっくり返される事が多々ある現状、回復アイテムは戦場において必須。この戦いにおいてもぬかりはない。

「油断すんなよな!アイツは人狼ワーウルフの中でも強い!牽制しつつ余裕をもって戦うべきだ!」

ラルフがリーダーに対して言葉を発する。
雑魚の中でも戦闘に長けた人間ヒューマンを仕留められる寸前に邪魔が入る。そしてその邪魔な奴はラルフ。

「コノ…羽虫ガ!」

斧をラルフに向かって放り投げる。
戦斧を投擲武器にするなど魔族くらいだろう。
その強肩により放られた斧は弧を描きながら確実にラルフに向かって来る。

当たり所が悪ければ死ぬ。
だが、ラルフの強固な壁を打ち砕くには、この程度では足らない。

シャリンッ

妙な音だった。完璧な軌道が斜めに外された時、この音は鳴り響いた。
ラルフに迫った斧の刃に剣の切っ先を当て、勢いに逆らわずあの速度の中、徐々に力の向きを変え、受け流した。

ゼアル団長はいつの間にかラルフの前に、壁となって立ち塞がっていた。

「おいおい、助けてくれたのか?あんたに助けられるなんてな…ありがとよ。」

「勘違いするな、奴等に勝たせたくないだけだ。この勝利は一部の隙もなく人類の勝利で決着させる」

団長は剣を振ってラルフを見ずに答える。

「カァ!!」

牙を剥き出しにして怒りにまみれる。目が赤く染まり、”血走った目”を団長に向けるが簡単に抵抗レジストされてしまい、何事もない顔で冷ややかにジュリアを見ていた。

「そのスキルは格下相手のモノだろう。私を前にして使用するとは、実力差も見えぬほど戦闘経験が浅いか、あるいは単なる愚か者か…」

剣を構えつつ前に進む。
部下たちは前を開け、団長の行く手を阻まない。
ジュリアの眼前に立ち、戦闘時の突きの構えで相対する。避けられぬ戦い。

ここまで挑発されて、逃げるのは性格的に難しい。
しかし、ジュリアはジャックスと消滅させられた仲間たちの事を思い出し、意地を捨てる。

あの武器を軽々と防ぎ、兄が危険視する相手となれば自分の力を過信したところで埋められる理はない。

ラルフは思い通りに行った事に内心満足する。このカードは願ってもない事だ。自分が動かなければまだ睨み合っていた事だろう。ヘイトをこちらに向けるだけでよかった。
まさか団長が身を挺して守って、無傷でここまで運ぶとは夢にも思わなかったが、いずれにしろこれで戦況は変わる。

バジィッ

その時、結界に亀裂が走った。
どこかに攻撃を加えられたのだ。
今ここに相当量の兵士がいる。他に守備を振る前に人狼ワーウルフに邪魔されたため少数の騎士しか四隅を守っていないことに今更気付く。

「しまった!結界が!!」

リーダーが大声で叫ぶと、結界に大きな裂け目ができる。まだ三つは無事だが、町の入り口左側が破られた。敵に侵入を許したことが、人の心をかき乱す。
この屈強な男たちも恐怖を抑えられず誰からか分からないが小さな悲鳴が洩れる。そしてそれは力の持たぬもの全員の総意でもあった。

「おい…そんな嘘だろ?」

ラルフは飛来する敵を視認して絶句した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!

ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!? 夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。 しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。 うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。 次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。 そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。 遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。 別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。 Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって! すごいよね。 ――――――――― 以前公開していた小説のセルフリメイクです。 アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。 基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。 1話2000~3000文字で毎日更新してます。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~

テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。 しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。 ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。 「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」 彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ―― 目が覚めると未知の洞窟にいた。 貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。 その中から現れたモノは…… 「えっ? 女の子???」 これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。

俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?

くまの香
ファンタジー
 いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。

処理中です...