76 / 718
第三章 勇者
第一話 異変
しおりを挟む
ラルフは清流で水を金属製の水筒に溜めていた。
山の湧き水は綺麗で飲みやすく、体が元気になるから、こういう所を見つけると水筒を空にして濯いだ後入れ直す。常に新しい水にすれば腐らないで済むからだ。何より美味しく飲めるのが一番良い。
そんな時、突然、ズンッという地鳴りが起き、一瞬ではあったが地震のように辺りが揺れた。
それに別段驚くでもなく、ラルフは川に即席の釣竿を垂らした。先ほどその辺の木の枝と釣糸を使って作った簡易的なものだが、性能は変わらない。
釣りは魚を釣り上げる腕が良ければ、多少道具に難があっても、釣れるのだ。現に数分後には一匹目が釣れていた。保存のきく携帯食料の節約のため、こうして食料確保に勤しんでいる。
ベルフィアも血の補給とミーシャの食事確保のために狩りに出掛けている。あいつに任せていれば食いっぱぐれる事も無いだろうが、こうして取るのは理由がある。
ベルフィアは吸血鬼という種族柄、食べ物に頓着がないので、食えそうな物と判断すると何でもかんでも獲って来てしまうのが二つの意味でいただけない。食えそうな物ではなく、食える物を獲って来てほしいものだ。
そんな事を思いながら今日は水の補給がてら四匹魚を釣った。
野営地に戻ると、先の地鳴りの訳が分かった。ベルフィアとミーシャの立つ場所のすぐそばに縮尺がおかしく見えるくらいでかいエビが横たわっていた。
それは陸上で暮らす甲殻魔獣。地中エビの仲間グランド・リクスターと命名される全長約5mの大型魔獣である。
体に対して細く長い鋏を持った足を何本も使って地中で静かに暮らしているが、そのでかさ故、食欲旺盛で自分より小さなものは何でも食べようと試みる。鋭い鋏は鋼をも割くと言われ、人が被害に遭ったというケースは珍しくない。
そのリクスターは、目の前で死んで転がっている。
ベルフィアが血抜きをした後、殻を引き裂いて中にある肉を確認していた。
「あっ!ラルフ、帰ってたのね」
ミーシャがいち早く気づき、ラルフに手を振る。
ベルフィアはラルフを見てリクスターを見ろと顎をしゃくった。
「こやつは食えルんか?そちがおらんと、ヨぅ分からんノんじゃ…」
殻をバリバリと剥がして新鮮な身を晒す。
「…確か食えるぞ。新鮮なうちが一番うまいってドワーフから聞いたことある。というかそれ…掘り起こしたのか?」
「こやつが妾ノ足を切っタから引きずり出しタ。ムカついタんで一発かましてやっタワ」
胸を張ってフンスしている。実に誇らしげだ。だが、それも納得の獲物である。今回のは当たり飯だ。
「一度食ってみたいと思っていたが…まさかこんな早くにその機会に恵まれるとはな…」
ミーシャはそれを聞いて俄然、興味津々である。
「早く食べましょう!お腹空いてきちゃった!」
「はっ!すぐにご用意いタします」
ベルフィアはその辺にある大木をへし折り、燃料にする為、木を拳で砕き始める。
「お前さぁ、こういうのはその辺の枝とかを拾って使うもんだろ?」
バキバキッ拳で砕く音に紛れてラルフの声はかき消される。途中で作業を止めて尋ねる。
「ん?」
「いや、その辺でいいだろ。火を付けようぜ」
―――――――――――――――――――――――
美味しい食事を済ませ、張り切って道を急いだ先、空気に何かの違和感を感じた。
「何か臭わねぇ?」
「におい?まさか私じゃないわよね?」
アルパザ以降、汗を拭うくらいしかしていない。ミーシャは自分の着ている服をクンクン嗅ぐ。ベルフィアには代謝が驚くほど無いので、臭いはほぼ無い。リクスターを引き摺り出した時の土のにおいくらいしかついていない。
「何と失礼な奴じゃ!女性に対し、でりかしーがない!!」
「違うって!勘違いだ!なんか焦げ臭くないか?」
ラルフに言われて二人は辺りを嗅ぎ始める。
「言われてみれば、なんか焦げ臭い…」
「さっき焼いタ、飯ノ残りじゃないかい?」
確かに、多すぎて食べきれなかった身を焼いて、袋に包み、今日の晩御飯の為にとっておいた奴の可能性もある。しかし、臭ってなかったのに唐突に焦げ臭さが出るものだろうか?
「そんなワけないノぅ…」
ベルフィアは即座に撤回する。この臭いは当分の間、野ざらしにした死臭も交じっている。
「おいおい…まさか!!」
ラルフは突然走り出す。
「ちょっと!ラルフ!」
この先には小高い丘にある目的地、ゴブリンの丘が見えてくるはずである。ラルフは一度訪れた事があり、どんな場所かは知っている。滞在中に週に一度の鍛冶も見学した。
その場所が、ラルフが辿り着いた時、焦土と化しているのは夢か幻想かはたまた妄想としか思えなかった。
女子供も関係なく焼け死に、建物の下敷きになったり、肉が飛び散りバラバラになっている。
戦士たちは武器を取り、全員が逃げる事なく何かに挑んでいた。歪な金属の塊を引っ提げてとにかく突進しているが、なす術なく殺された。
「…嘘だろ?」
一方的である。魔族と戦ったのなら、魔族だって犠牲の一つや二つ当たり前に出るはずだが、ゴブリンと戦った敵の姿が見えてこない。
なんせゴブリン以外の死骸がないのだ。
「やれやれ、ここもここでやりあっとルノぅ…完全に出鼻をくじかれタじゃないか…」
ベルフィアは追い付くなり悪態をつく。
「この規模を壊滅させたの?相手は誰かしら…」
ミーシャはこんなことをする意味と、敵が犠牲無く済んだ状況を鑑みて、魔王の誰かを想像したが、いずれも襲う理由がない。勿論、今は会議に出られない手前、現状を知らないだけとも言えるが。
ラルフはまた一人勝手に走り出す。観光客として来た時、歓迎してくれたホブゴブリンの家を目指して急ぐ。
家は完全に倒壊し、見る影もない。
ざっと見た限りでは、死体がないが、家の下敷きになっている可能性もある。
「ラルフー!こっち来てー!」
ミーシャが大声で呼んでいる。
ラルフが急いで戻ると、ミーシャとベルフィアが同じ場所を不思議そうに見ていた。そこには瓦礫に埋まって死にかけているゴブリンを必死になって助けようとする小さなゴブリンがいた。子供のゴブリンが親を助ける為に頑張っているようだ。
瓦礫が重くて、それ以上動かず、それでも小さなゴブリンは引っ張り出そうとしていた。1mmも動いていない様子から、非力さが分かる。
「何見てんだよ!助けるぞ!!」
「しょうがないノぅ…」
ベルフィアはラルフが動くより速く瓦礫を持ち一人でグワッと揚げてしまった。同時にラルフが小ゴブリンと一緒に引っ張り出す。虫の息のゴブリンにすぐさま回復剤を振り掛ける。
「あぁ…ラルフ良かったの?」
「良いも何も、助ける為には必要なことだ」
ラルフのなりふり構わない精神は立派だが、これでは自分の回復がままならない。
「もっと考えてから使えラルフ。そちはすぐ死にかけルほど弱いんじゃぞ?」
ベルフィアはラルフに苦言を呈す。まぁ言っても、これのおかげでミーシャが助かったのも事実だから、一概に全てを否定する事も出来ないのだが…。
すっかり生気の戻ったゴブリンを確認した小ゴブリンは、どこかに歩いていく。
「あれ?ちょ…どこ行くんだよ?」
小ゴブリンはその辺の瓦礫の中を覗いたり、倒れているゴブリンを片っ端から揺さぶったりして生きている同胞を探していた。
「健気なゴブリンじゃノぅ」
「ベルフィア。あの子についていってあげて、他に生存者がいれば、ここに連れて来てくれる?」
ミーシャは先のラルフの行動から感銘を受けたのと生存者から情報を聞き出そうと考えた。
「承知いタしましタ」
ベルフィアは文句一つ垂れず、小ゴブリンについていく。
助けたゴブリンの意識がはっきりしてくると、事情を聴こうと声をかけた。
「大丈夫か?痛いところはないか?」
ラルフを見るや、怯えて後ずさりした。
手を伸ばすとビクッとしてさらに離れる。
「ふむ…この行動から察するに、人間が襲ったと見るのが適切か…」
ミーシャは今回の首謀者を分析する。ラルフは否定したかったが、この行動はそうとしか思えなかった。悲しいことだが、人が日和見のゴブリンに一方的に虐殺したのが事の発端だろう。
「尚更あり得ないだろう…ゴブリンは見た目は魔族に見えるけど、種族的には人だぞ?人類が日和見主義ってだけで滅ぼすなら太古の昔に絶滅しているさ…」
だが、これも絶対ではない。特定の種族以外は要らないと豪語する迫害主義も偏在している。
暴徒と化したグループが突如牙をむいたという可能性は無きにしも非ずである。
「ならこの私が直々に尋ねようではないか!」
ミーシャは胸を張って堂々と手を突き出す。
「さぁゴブリン!ここであったことを洗いざらい吐いてしまいなさい!」
しかしゴブリンは答えない。
「あっ、ゴブリンは一部の特権階級以外喋れないんだっけ…」
ラルフはふとホブゴブリンが言っていた事を思い出す。喋りたくとも喋り方を知らないのだ。
「じゃどうすんの?」
「喋られる奴が生きている事を望むのみだな…」
ベルフィアのゴブリン救出はすぐに終了し、ラルフたちが救ったゴブリンを含めて七体の救出に成功。無傷の小ゴブリンを含めて、八体の生存者を保護するも、結局、口が利けるゴブリンには会えなかった。
「これは…行くしかないかな…キングの所に」
山の湧き水は綺麗で飲みやすく、体が元気になるから、こういう所を見つけると水筒を空にして濯いだ後入れ直す。常に新しい水にすれば腐らないで済むからだ。何より美味しく飲めるのが一番良い。
そんな時、突然、ズンッという地鳴りが起き、一瞬ではあったが地震のように辺りが揺れた。
それに別段驚くでもなく、ラルフは川に即席の釣竿を垂らした。先ほどその辺の木の枝と釣糸を使って作った簡易的なものだが、性能は変わらない。
釣りは魚を釣り上げる腕が良ければ、多少道具に難があっても、釣れるのだ。現に数分後には一匹目が釣れていた。保存のきく携帯食料の節約のため、こうして食料確保に勤しんでいる。
ベルフィアも血の補給とミーシャの食事確保のために狩りに出掛けている。あいつに任せていれば食いっぱぐれる事も無いだろうが、こうして取るのは理由がある。
ベルフィアは吸血鬼という種族柄、食べ物に頓着がないので、食えそうな物と判断すると何でもかんでも獲って来てしまうのが二つの意味でいただけない。食えそうな物ではなく、食える物を獲って来てほしいものだ。
そんな事を思いながら今日は水の補給がてら四匹魚を釣った。
野営地に戻ると、先の地鳴りの訳が分かった。ベルフィアとミーシャの立つ場所のすぐそばに縮尺がおかしく見えるくらいでかいエビが横たわっていた。
それは陸上で暮らす甲殻魔獣。地中エビの仲間グランド・リクスターと命名される全長約5mの大型魔獣である。
体に対して細く長い鋏を持った足を何本も使って地中で静かに暮らしているが、そのでかさ故、食欲旺盛で自分より小さなものは何でも食べようと試みる。鋭い鋏は鋼をも割くと言われ、人が被害に遭ったというケースは珍しくない。
そのリクスターは、目の前で死んで転がっている。
ベルフィアが血抜きをした後、殻を引き裂いて中にある肉を確認していた。
「あっ!ラルフ、帰ってたのね」
ミーシャがいち早く気づき、ラルフに手を振る。
ベルフィアはラルフを見てリクスターを見ろと顎をしゃくった。
「こやつは食えルんか?そちがおらんと、ヨぅ分からんノんじゃ…」
殻をバリバリと剥がして新鮮な身を晒す。
「…確か食えるぞ。新鮮なうちが一番うまいってドワーフから聞いたことある。というかそれ…掘り起こしたのか?」
「こやつが妾ノ足を切っタから引きずり出しタ。ムカついタんで一発かましてやっタワ」
胸を張ってフンスしている。実に誇らしげだ。だが、それも納得の獲物である。今回のは当たり飯だ。
「一度食ってみたいと思っていたが…まさかこんな早くにその機会に恵まれるとはな…」
ミーシャはそれを聞いて俄然、興味津々である。
「早く食べましょう!お腹空いてきちゃった!」
「はっ!すぐにご用意いタします」
ベルフィアはその辺にある大木をへし折り、燃料にする為、木を拳で砕き始める。
「お前さぁ、こういうのはその辺の枝とかを拾って使うもんだろ?」
バキバキッ拳で砕く音に紛れてラルフの声はかき消される。途中で作業を止めて尋ねる。
「ん?」
「いや、その辺でいいだろ。火を付けようぜ」
―――――――――――――――――――――――
美味しい食事を済ませ、張り切って道を急いだ先、空気に何かの違和感を感じた。
「何か臭わねぇ?」
「におい?まさか私じゃないわよね?」
アルパザ以降、汗を拭うくらいしかしていない。ミーシャは自分の着ている服をクンクン嗅ぐ。ベルフィアには代謝が驚くほど無いので、臭いはほぼ無い。リクスターを引き摺り出した時の土のにおいくらいしかついていない。
「何と失礼な奴じゃ!女性に対し、でりかしーがない!!」
「違うって!勘違いだ!なんか焦げ臭くないか?」
ラルフに言われて二人は辺りを嗅ぎ始める。
「言われてみれば、なんか焦げ臭い…」
「さっき焼いタ、飯ノ残りじゃないかい?」
確かに、多すぎて食べきれなかった身を焼いて、袋に包み、今日の晩御飯の為にとっておいた奴の可能性もある。しかし、臭ってなかったのに唐突に焦げ臭さが出るものだろうか?
「そんなワけないノぅ…」
ベルフィアは即座に撤回する。この臭いは当分の間、野ざらしにした死臭も交じっている。
「おいおい…まさか!!」
ラルフは突然走り出す。
「ちょっと!ラルフ!」
この先には小高い丘にある目的地、ゴブリンの丘が見えてくるはずである。ラルフは一度訪れた事があり、どんな場所かは知っている。滞在中に週に一度の鍛冶も見学した。
その場所が、ラルフが辿り着いた時、焦土と化しているのは夢か幻想かはたまた妄想としか思えなかった。
女子供も関係なく焼け死に、建物の下敷きになったり、肉が飛び散りバラバラになっている。
戦士たちは武器を取り、全員が逃げる事なく何かに挑んでいた。歪な金属の塊を引っ提げてとにかく突進しているが、なす術なく殺された。
「…嘘だろ?」
一方的である。魔族と戦ったのなら、魔族だって犠牲の一つや二つ当たり前に出るはずだが、ゴブリンと戦った敵の姿が見えてこない。
なんせゴブリン以外の死骸がないのだ。
「やれやれ、ここもここでやりあっとルノぅ…完全に出鼻をくじかれタじゃないか…」
ベルフィアは追い付くなり悪態をつく。
「この規模を壊滅させたの?相手は誰かしら…」
ミーシャはこんなことをする意味と、敵が犠牲無く済んだ状況を鑑みて、魔王の誰かを想像したが、いずれも襲う理由がない。勿論、今は会議に出られない手前、現状を知らないだけとも言えるが。
ラルフはまた一人勝手に走り出す。観光客として来た時、歓迎してくれたホブゴブリンの家を目指して急ぐ。
家は完全に倒壊し、見る影もない。
ざっと見た限りでは、死体がないが、家の下敷きになっている可能性もある。
「ラルフー!こっち来てー!」
ミーシャが大声で呼んでいる。
ラルフが急いで戻ると、ミーシャとベルフィアが同じ場所を不思議そうに見ていた。そこには瓦礫に埋まって死にかけているゴブリンを必死になって助けようとする小さなゴブリンがいた。子供のゴブリンが親を助ける為に頑張っているようだ。
瓦礫が重くて、それ以上動かず、それでも小さなゴブリンは引っ張り出そうとしていた。1mmも動いていない様子から、非力さが分かる。
「何見てんだよ!助けるぞ!!」
「しょうがないノぅ…」
ベルフィアはラルフが動くより速く瓦礫を持ち一人でグワッと揚げてしまった。同時にラルフが小ゴブリンと一緒に引っ張り出す。虫の息のゴブリンにすぐさま回復剤を振り掛ける。
「あぁ…ラルフ良かったの?」
「良いも何も、助ける為には必要なことだ」
ラルフのなりふり構わない精神は立派だが、これでは自分の回復がままならない。
「もっと考えてから使えラルフ。そちはすぐ死にかけルほど弱いんじゃぞ?」
ベルフィアはラルフに苦言を呈す。まぁ言っても、これのおかげでミーシャが助かったのも事実だから、一概に全てを否定する事も出来ないのだが…。
すっかり生気の戻ったゴブリンを確認した小ゴブリンは、どこかに歩いていく。
「あれ?ちょ…どこ行くんだよ?」
小ゴブリンはその辺の瓦礫の中を覗いたり、倒れているゴブリンを片っ端から揺さぶったりして生きている同胞を探していた。
「健気なゴブリンじゃノぅ」
「ベルフィア。あの子についていってあげて、他に生存者がいれば、ここに連れて来てくれる?」
ミーシャは先のラルフの行動から感銘を受けたのと生存者から情報を聞き出そうと考えた。
「承知いタしましタ」
ベルフィアは文句一つ垂れず、小ゴブリンについていく。
助けたゴブリンの意識がはっきりしてくると、事情を聴こうと声をかけた。
「大丈夫か?痛いところはないか?」
ラルフを見るや、怯えて後ずさりした。
手を伸ばすとビクッとしてさらに離れる。
「ふむ…この行動から察するに、人間が襲ったと見るのが適切か…」
ミーシャは今回の首謀者を分析する。ラルフは否定したかったが、この行動はそうとしか思えなかった。悲しいことだが、人が日和見のゴブリンに一方的に虐殺したのが事の発端だろう。
「尚更あり得ないだろう…ゴブリンは見た目は魔族に見えるけど、種族的には人だぞ?人類が日和見主義ってだけで滅ぼすなら太古の昔に絶滅しているさ…」
だが、これも絶対ではない。特定の種族以外は要らないと豪語する迫害主義も偏在している。
暴徒と化したグループが突如牙をむいたという可能性は無きにしも非ずである。
「ならこの私が直々に尋ねようではないか!」
ミーシャは胸を張って堂々と手を突き出す。
「さぁゴブリン!ここであったことを洗いざらい吐いてしまいなさい!」
しかしゴブリンは答えない。
「あっ、ゴブリンは一部の特権階級以外喋れないんだっけ…」
ラルフはふとホブゴブリンが言っていた事を思い出す。喋りたくとも喋り方を知らないのだ。
「じゃどうすんの?」
「喋られる奴が生きている事を望むのみだな…」
ベルフィアのゴブリン救出はすぐに終了し、ラルフたちが救ったゴブリンを含めて七体の救出に成功。無傷の小ゴブリンを含めて、八体の生存者を保護するも、結局、口が利けるゴブリンには会えなかった。
「これは…行くしかないかな…キングの所に」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる