81 / 718
第三章 勇者
第六話 ブレイドとアルル
しおりを挟む
ブレイドはホブゴブリンと小屋に入るとすぐに朝ごはんの支度の為、火をおこす。
かまどに薪を投げ込み、着火道具で木屑に火をつける。魔道具はこんな山奥でも一丁前に存在し、さも当然のように使い、竹の筒で息を吹き、火を大きくしていく。
原始的な方法と、魔法の組み合わせで素早く調理を開始する。
小麦粉を練って寝かしていたタネを冷蔵室から取り出し、フライパンの上に乗っけて釣り鐘型の蓋で閉じて、蒸す。時折、蓋をとってタネをひっくり返したりして多少の焦げ目をつける。
きつね色に焼き上がったのを見て皿に移し、パンみたいな主食の出来上がり。
次に、またフライパンを温め、長期保存用の干し肉と最近手に入れた貴重な卵を使用し、俗に言うハムエッグを作る。
卵は新鮮さが命。遠出するのに残していては腐ってしまう可能性がある。多少、もったいない気もするが、食べられなくなるより100倍いい。
すぐ側の畑で栽培している野菜類を添えて朝食の完成だ。既にテーブルについているホブゴブリンの前に朝ごはんを差し出し、食べるよう促す。ホブゴブリンは頷き、食べ始めた。余程腹が減ってたのか、その食いっぷりは気持ちがいいほどだ。
「アルル、朝ごはん出来てるぞ。冷めない内に食えよなー」
小屋は二人分のベッドが奥にそれぞれ隅に並び、片方は掛け布団が盛り上がって、人がいると教えている。一見、狭そうな小屋だが、よく見ると奥行きが大分あり、思ったより広い。二人住む分には申し分ないとも言える。
多少時間も経ち、日が照り始めた頃。
盛り上がったベッドがモゾモゾ動き出す。
顔を覗かせたのは赤髪の女性だった。
「ふぁ…おはよ~……その人誰?」
「ゴブリンの丘から来たホブゴブリンだ」
ホブゴブリンは軽く会釈する。
人の見た目などよく分からないが、この前来たラルフとかいう人間と比べれば若いブレイドが生活感あふれるこの小屋と、この女性といる事を考慮すると、既に身を固めひっそり暮らしていたと察する。そんな幸せな家庭にお邪魔していたのかと少々驚いていた。
「オレノ、ナハ、”ザガリガ”」
「ああ、すまない。ザガリガさんだそうだ。訳あってゴブリン宮殿まで送り届ける事になった。アルルも支度しろ」
しばらくボーと眺めていたが、もうひと欠伸した後肌着とパンツ丸出しでベッドから出てきた。
全体的にむっちりした体形で、特に胸がでかい。
肌着を押しのけんばかりだ。
その魅力満点の豊満ボディを一応大事なとこだけ隠して、その他は気にも留めず歩き回る。ブレイドの方が恥ずかしくなり、顔が赤くなる。
「ちょ…お前さ…その恰好…お客さんの前でみっともないぞ?少しは隠す事をだな…」
「何赤くなってんの?言いじゃん別に、ここは私の家だし。ご飯食べたらすぐ着るから」
ブレイドはザガリガに助けを求めるように視線を向ける。視線を向けられた所で、客であるザガリガが何かを言えるわけではない。
「キニスルナ。オレハ、ベツニ、カマワ、ナイゾ?シュウチシン、ナド、ウチノ、オンナ、ドモモ、モッテナイ、カラナ。スッパダカデ、アルク、ナド、アタリマエ、クライダ」
それは果たしてフォローと言えるのか分からないし根本が変わらない上、良いとは決して言えないが、それで諦めるしかこの問答を収める方法はない。アルルはザガリガに笑顔で返礼する。
その笑顔を見てザガリガも不格好な笑顔を見せる。
食べ終わって一息つくと、お湯が出てきた。
よく見ると茶色く濁っていて、いい香りが漂う。
「ナンダ?コレハ?」
初めて見るものに興味津々なザガリガ。
「お茶だよ。俺の畑で採った自家製の奴。気分が落ち着くから飲んでくれ」
良く働く男だ。さっきから見ていれば、目の端に映っては何かをし、その都度風景が変わる。お茶が出てきたのもその一環で、これはそっちあれはあっちとずっと片付けている。
食べ終わった皿もさっと持って行き、流しで蓄えた水で洗ったかと思うと水切り場において、次の行動をしている。
布巾で手を拭いた後、小物入れをゴソゴソ、アルルと呼んだ女性の髪を櫛で溶かしたり、タンスから女性ものの服を取り出したり、自分もその傍ら着替えを行ったりと忙しない。
そこでブレイドが着ている服を脱いだ時、引き締まった筋肉が顕わになった。木こりだし、切った木を持ち運ぶなら当然だと思えるが、戦士を知るゴブリン一族の目は誤魔化す事が出来ない。
「キコリ、トイッテ、イタガ…センシ、ダッタカ…ドウリデ、サキノ、マジュウモ、カンタンニ…」
「俺は木こりだ。ただ単に、戦わなくちゃこの山で生きられないだけだよ」
あくまで自然に適用したと言い張るが、これはいつか戦うために鍛えている男の体だった。何と戦う為か定かではないが危険なほどに筋肉を鍛え上げて、その強さを身に纏う。
ザガリガは食い下がるほど馬鹿ではないが、勘ぐってしまうのも仕方がない。何せつい昨夜、ヒューマンに襲われたのだ。さっきまであった親切も優しさも、彼の中で、吹き飛ぶ程に体が震える。
そう考えるが、頼る当てがないのも事実。
機嫌を損ねない様に、キングの下に安全に運んでもらわなくてはいけない。
「…キングハ、シャレイヲ、ダスト、オモウ。オレハ、ナニモ、モッテ、イナイガ、ゼッタイニ、ソンハ、サセナイ」
ブレイドは上着を羽織ると、ザガリガに振り向く。
「心配するな。俺のは単なる親切心。長居するつもりはないし、ただ危ないから送る。それだけだから、謝礼なんて思ってもないよ」
「えぇ~、ここを空けるんだから、謝礼の一つ貰いましょうよ~。割に合わないじゃん」
アルルは口の周りに自家製ソースをべったりつけて駄々をこねている。見かねたブレイドはすすっと近寄って布で口周りを拭い、流しで洗う。
良く絞って、布掛け用の棒にかけると
「お前はいいから服を着ろ」
と、一喝。アルルはしょんぼりして自分のベッドに置かれた服を身にまとい、あられもない姿から一気に肌を隠す。出ているのは手の先と顔だけ、一見すると魔女のような見た目に変化する。
「おいで、アスロン」
ペットを呼ぶような軽い感じで何かに語り掛けるとアルルのベッドの下からにゅるっと刃物が顔を出した。刃物の真ん中には大きな赤い水晶がはめ込まれ、それがまるで目のように見える。小動物のように辺りを見渡すと、蛇のようににょろにょろとベッドの下から這い出てきた。
「コ…コレハ…?」
「こいつは魔法使いでね。あれはいわば魔法増幅の為の杖の役割だってさ。生きた魔道具、魔槍”マギーアインス”。アスロンって呼んでる」
「まるでペットだよな」と一笑に付すが、ザガリガには信じられない光景だった。何せ見た事も聞いた事もない。
この小屋の周りだけやたら平和なのも、この女が関わっている為ではないかと思った。ここだけ現実から隔離された別の空間ではと深読みしてしまう程に頭がこんがらがった。
何にせよ、この二人と一本がついてくるなら無事に宮殿につけると確信が持てる。普段ならこんなに気持ちが悪くなる空間は一秒でも早く離れたいが、丘以上の安全地帯だと思うと、今だけここ以上に落ち着ける所もない。ザガリガは改めて二人に向き直り、
「キュウデン、マデノ、ケイゴヲ、タノム!」
と言って頭を下げた。
ブレイドとアルルは顔を見合わせて、気恥ずかしそうに頬を掻いた。
「ああ、任せろ。無事に送り届けてやる」
かまどに薪を投げ込み、着火道具で木屑に火をつける。魔道具はこんな山奥でも一丁前に存在し、さも当然のように使い、竹の筒で息を吹き、火を大きくしていく。
原始的な方法と、魔法の組み合わせで素早く調理を開始する。
小麦粉を練って寝かしていたタネを冷蔵室から取り出し、フライパンの上に乗っけて釣り鐘型の蓋で閉じて、蒸す。時折、蓋をとってタネをひっくり返したりして多少の焦げ目をつける。
きつね色に焼き上がったのを見て皿に移し、パンみたいな主食の出来上がり。
次に、またフライパンを温め、長期保存用の干し肉と最近手に入れた貴重な卵を使用し、俗に言うハムエッグを作る。
卵は新鮮さが命。遠出するのに残していては腐ってしまう可能性がある。多少、もったいない気もするが、食べられなくなるより100倍いい。
すぐ側の畑で栽培している野菜類を添えて朝食の完成だ。既にテーブルについているホブゴブリンの前に朝ごはんを差し出し、食べるよう促す。ホブゴブリンは頷き、食べ始めた。余程腹が減ってたのか、その食いっぷりは気持ちがいいほどだ。
「アルル、朝ごはん出来てるぞ。冷めない内に食えよなー」
小屋は二人分のベッドが奥にそれぞれ隅に並び、片方は掛け布団が盛り上がって、人がいると教えている。一見、狭そうな小屋だが、よく見ると奥行きが大分あり、思ったより広い。二人住む分には申し分ないとも言える。
多少時間も経ち、日が照り始めた頃。
盛り上がったベッドがモゾモゾ動き出す。
顔を覗かせたのは赤髪の女性だった。
「ふぁ…おはよ~……その人誰?」
「ゴブリンの丘から来たホブゴブリンだ」
ホブゴブリンは軽く会釈する。
人の見た目などよく分からないが、この前来たラルフとかいう人間と比べれば若いブレイドが生活感あふれるこの小屋と、この女性といる事を考慮すると、既に身を固めひっそり暮らしていたと察する。そんな幸せな家庭にお邪魔していたのかと少々驚いていた。
「オレノ、ナハ、”ザガリガ”」
「ああ、すまない。ザガリガさんだそうだ。訳あってゴブリン宮殿まで送り届ける事になった。アルルも支度しろ」
しばらくボーと眺めていたが、もうひと欠伸した後肌着とパンツ丸出しでベッドから出てきた。
全体的にむっちりした体形で、特に胸がでかい。
肌着を押しのけんばかりだ。
その魅力満点の豊満ボディを一応大事なとこだけ隠して、その他は気にも留めず歩き回る。ブレイドの方が恥ずかしくなり、顔が赤くなる。
「ちょ…お前さ…その恰好…お客さんの前でみっともないぞ?少しは隠す事をだな…」
「何赤くなってんの?言いじゃん別に、ここは私の家だし。ご飯食べたらすぐ着るから」
ブレイドはザガリガに助けを求めるように視線を向ける。視線を向けられた所で、客であるザガリガが何かを言えるわけではない。
「キニスルナ。オレハ、ベツニ、カマワ、ナイゾ?シュウチシン、ナド、ウチノ、オンナ、ドモモ、モッテナイ、カラナ。スッパダカデ、アルク、ナド、アタリマエ、クライダ」
それは果たしてフォローと言えるのか分からないし根本が変わらない上、良いとは決して言えないが、それで諦めるしかこの問答を収める方法はない。アルルはザガリガに笑顔で返礼する。
その笑顔を見てザガリガも不格好な笑顔を見せる。
食べ終わって一息つくと、お湯が出てきた。
よく見ると茶色く濁っていて、いい香りが漂う。
「ナンダ?コレハ?」
初めて見るものに興味津々なザガリガ。
「お茶だよ。俺の畑で採った自家製の奴。気分が落ち着くから飲んでくれ」
良く働く男だ。さっきから見ていれば、目の端に映っては何かをし、その都度風景が変わる。お茶が出てきたのもその一環で、これはそっちあれはあっちとずっと片付けている。
食べ終わった皿もさっと持って行き、流しで蓄えた水で洗ったかと思うと水切り場において、次の行動をしている。
布巾で手を拭いた後、小物入れをゴソゴソ、アルルと呼んだ女性の髪を櫛で溶かしたり、タンスから女性ものの服を取り出したり、自分もその傍ら着替えを行ったりと忙しない。
そこでブレイドが着ている服を脱いだ時、引き締まった筋肉が顕わになった。木こりだし、切った木を持ち運ぶなら当然だと思えるが、戦士を知るゴブリン一族の目は誤魔化す事が出来ない。
「キコリ、トイッテ、イタガ…センシ、ダッタカ…ドウリデ、サキノ、マジュウモ、カンタンニ…」
「俺は木こりだ。ただ単に、戦わなくちゃこの山で生きられないだけだよ」
あくまで自然に適用したと言い張るが、これはいつか戦うために鍛えている男の体だった。何と戦う為か定かではないが危険なほどに筋肉を鍛え上げて、その強さを身に纏う。
ザガリガは食い下がるほど馬鹿ではないが、勘ぐってしまうのも仕方がない。何せつい昨夜、ヒューマンに襲われたのだ。さっきまであった親切も優しさも、彼の中で、吹き飛ぶ程に体が震える。
そう考えるが、頼る当てがないのも事実。
機嫌を損ねない様に、キングの下に安全に運んでもらわなくてはいけない。
「…キングハ、シャレイヲ、ダスト、オモウ。オレハ、ナニモ、モッテ、イナイガ、ゼッタイニ、ソンハ、サセナイ」
ブレイドは上着を羽織ると、ザガリガに振り向く。
「心配するな。俺のは単なる親切心。長居するつもりはないし、ただ危ないから送る。それだけだから、謝礼なんて思ってもないよ」
「えぇ~、ここを空けるんだから、謝礼の一つ貰いましょうよ~。割に合わないじゃん」
アルルは口の周りに自家製ソースをべったりつけて駄々をこねている。見かねたブレイドはすすっと近寄って布で口周りを拭い、流しで洗う。
良く絞って、布掛け用の棒にかけると
「お前はいいから服を着ろ」
と、一喝。アルルはしょんぼりして自分のベッドに置かれた服を身にまとい、あられもない姿から一気に肌を隠す。出ているのは手の先と顔だけ、一見すると魔女のような見た目に変化する。
「おいで、アスロン」
ペットを呼ぶような軽い感じで何かに語り掛けるとアルルのベッドの下からにゅるっと刃物が顔を出した。刃物の真ん中には大きな赤い水晶がはめ込まれ、それがまるで目のように見える。小動物のように辺りを見渡すと、蛇のようににょろにょろとベッドの下から這い出てきた。
「コ…コレハ…?」
「こいつは魔法使いでね。あれはいわば魔法増幅の為の杖の役割だってさ。生きた魔道具、魔槍”マギーアインス”。アスロンって呼んでる」
「まるでペットだよな」と一笑に付すが、ザガリガには信じられない光景だった。何せ見た事も聞いた事もない。
この小屋の周りだけやたら平和なのも、この女が関わっている為ではないかと思った。ここだけ現実から隔離された別の空間ではと深読みしてしまう程に頭がこんがらがった。
何にせよ、この二人と一本がついてくるなら無事に宮殿につけると確信が持てる。普段ならこんなに気持ちが悪くなる空間は一秒でも早く離れたいが、丘以上の安全地帯だと思うと、今だけここ以上に落ち着ける所もない。ザガリガは改めて二人に向き直り、
「キュウデン、マデノ、ケイゴヲ、タノム!」
と言って頭を下げた。
ブレイドとアルルは顔を見合わせて、気恥ずかしそうに頬を掻いた。
「ああ、任せろ。無事に送り届けてやる」
0
あなたにおすすめの小説
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる