332 / 718
第九章 頂上
第二十二話 黄金の炎
しおりを挟む
凄まじい炎が橙将の体を燃やす。
ただの火では熱風に当てられている程度にしか感じられず、かなり強力な炎の魔法でもほとんどダメージのない彼が、この炎には身悶える。火傷の痛みなど知らない彼は、皮膚が焼ける感覚を実感しながらパニックに陥っていた。
「あああっ!!がああぁあっ!?」
手を振るっても、体を激しく揺すっても火の勢いは止まることを知らず、ほんの数秒の時間が永遠のように感じられた。
竜胆が生み出す最強の炎。元々はラルフを消し去るための攻撃だったが、橙将の不義理を許さない彼女の思いが、ラルフを通じて顕現したようだった。
このままでは焼き殺される。それを感じた橙将は急いで魔力を練り上げる。すぐさま自分に向かって攻撃魔法を放った。
「ぐおおっ!!サ、砂嵐!!」
ボアッ
砂が風で巻き上がり、体に纏わりつく。
風と砂の複合魔法で黄金の炎を吹き飛ばそうと試みた。砂での消火方法はかなり有効だった。まるでシールでも剥すように体から炎を引き剥がしていく。
魔法の効力がなくなる頃には、彼の狙い通り黄金の炎を吹き飛ばすことに成功した。
体はあまりの火力に爛れて一部炭化し、焼け落ちた肉から骨が覗く。あまりの熱に肺まで焼かれて、ヒューヒューと苦しそうに息をしている。頼りの薙刀は完全に燃え尽きた。無事な部分を探すのが難しいくらいの火傷を負った橙将は、意識が飛ぶ一歩手前といったギリギリのところで何とか立っている。
「マジか……あの炎に堪えるのかよ。流石魔王だな」
「カヒュッ……な……ヒュー……何だ……?ヒュー……今の炎は……」
「そこに転がってる竜魔人の炎だよ。特別な力で閉じ込め、ここぞってタイミングで返してやったのさ」
自分でもやりすぎたと思えるほどに痛々しい姿となった橙将を見ながら説明する。真っ黒に焼け焦げた橙将を足先から頭まで観察すると、手を二回仲間に振った。
そのジェスチャーで橙将に総攻撃を仕掛けると認識したベルフィアたちはスッとさり気なく臨戦態勢に入った。
「まぁその……なんだ。そんだけ燃えたら苦しいだろ?一思いに介錯してやるよ」
吸いずらい息を何とか焼けた肺に取り込みながら、湯立った真っ赤な目でラルフたちを見渡す。筋肉も碌に動かせなくなったこの体では、剣戟はおろか、たった一発の攻撃を止めるのも難しい。その上、焼け爛れた皮膚のせいで汗腺が塞がり、毒を散布させることが不可能となった。特異能力をも封じられた橙将にもはや生き延びる術は残されていない。
こうなれば自爆覚悟で一人は道ずれにする他ない。決死の覚悟で臨む最後の戦場。
(……こんなはずでは無かった……)
そう思うのも無理はない。もっと簡単に済むはずだったし、橙将自身は無傷での勝利が約束された戦争でもあった。
それが蓋を開けたらどうだ?グレートロックには一歩も侵入出来ず、死ぬ一歩手前の焼け焦げた自分が部下の屍の上にやっとの思いで立っている。現実は辛く、常に残酷である。
バッ
全員が攻撃のタイミングを伺っていると、一先ずラルフが走り出した。
速い。
思った以上の速度に驚きながらみんな遅れてスタートする。手負いのオーガに容赦なしで掛かっていく。どれほどダメージを受け、死にかけているといっても相手は魔王。油断は禁物。
真っ先に間合いに入ったラルフに橙将は片手を伸ばす。ラルフは腰に下げたダガーナイフでほぼ炭化したグズグズの手を切り落とした。下から上にかち上げるように切り裂き、景気良く吹き飛んでいく右腕。まだ完全に中まで火が通っていなかったようで、切られた断面から生の部分が見えた。
「終わりだ!」
「ああ……終わりだ……」
ドクッ
切られた傷口から血が溢れ出す。彼にはこの手しかなかった。傷つけられ、体から溢れ出た血液を相手にかけることで毒に侵す。
向かって来た相手がラルフで良かった。円卓でも必ずリストに上がる男。ヲルト大陸にまで乗り込んで、円卓の場を汚し、魔王たちをコケにしたヒューマン。
ラルフは橙将の表情に違和感を覚えていた。自分が追い詰められ、腕まで切られたというのに全く諦めていない。
そしてもう一つの懸念。目の前で見せられた竜胆との絡み。攻撃されて怪我まで負ったのに、倒れたのは竜胆。何かあるとは思っていた。例えば、体から吹き出るこの血とか?
そう思えば行動も早かった。ラルフは橙将の傷に左手を伸ばした。
ジュッ
「!?」
橙将の傷口は塞がれた。
何が起こったのか気づくのにコンマ三秒かかった。どこから出したのか、ラルフは橙将の傷口に液体をぶっかけた。それもただの液体ではない。溶けた金属だ。あまりのことに橙将は痛みすら感じなかった。
ラルフは橙将が仕掛けようとした最後っ屁を、溶けて使い物にならなくなったナイフだったもので完全に防ぐことに成功したのだ。
もちろん橙将の能力を看破したわけではない。これは条件反射に近い行為だ。竜胆とのいざこざを見ていなければ懸念の一つもなく血を吹きかけられていただろうし、これに対応出来る能力がなかったらどうしようもなかった。戦闘において観察と先読み、あと咄嗟の行動は自身の命を救うことにつながる。ラルフも例に漏れず救われた。
ただ正解を引いただけの運の良い状況だが、この世には結果オーライという言葉が存在する。
「……うごおぉっ!!?」
遅れてやって来た戸惑いと痛みが彼の喉を震わせる。傷口に纏わりつく熱い金属が、橙将の意識を刈り取ろうとする。パチパチと明滅する視界。ショック死してもおかしくなかったが、彼の精神力は並大抵ではなく、ここまで追い詰められながらまだ意識が存在した。
「カヒュ……ラル……フ……」
それでも虫の息であることには変わりない。ラルフはとにかく全部の金属をぶっかけて、サッと後退した。続けざまにデュラハン姉妹が剣で切りつける。シャーク、ティララ、メラ、イーファ……入れ替わり立ち替わり剣で斬りつけていく。身体中にかけられた熱々の金属のせいで切られた途端に傷口を塞ぎ、血液の噴出を防いだ。
「ウワッ!何コレッ!?」
ジュリアは金属で包まれた橙将に触れることなく下がった。アンノウンはウンディーネを操作し、水の魔法を使用する。局地的な滝を浴びせかけられ、金属は蒸気を上げて冷えて固まった。
現代アートのような直立する金属になった橙将。ブレイドは心臓に当たる胸部に魔力砲を放った。ドンッという音と共に丸い穴が開く。最後にベルフィアは持ち前の腕力で橙将の頭の部分を殴りつけた。
バキュッ
硬い甲羅を叩き割ったような音が鳴り響き、頭の部分の金属はぺしゃんこになった。
金属が固まったせいで倒れることも出来ず、橙将は立ったまま絶命した。
薬害で倒れている竜胆。
死んだ橙将。
指揮系統を失った魔族たちだったが、それに気づく者は少なく、正面以外を攻めていた魔族も徐々に合流して、未だ戦争は続いていた。
魔王戦より周りの雑魚を優先して戦っていたバードたちは順調に戦果を重ねていた。こちらの様子を確認したアロンツォはウィンクを飛ばし、ナタリアはムスッとしているもののラルフたちの功労に目で返礼した。
「……ったく粋の良い連中だぜ……よし、とっとと片付けよう!そうそう、こいつが突然起きても厄介だからブレイドとアルル、それからアンノウンは竜胆を見張ってくれ。それ以外は周りを片付けてくれ」
魔王戦で目立った活躍のなかったジュリアはそれを聞くなり、すぐに移動を開始した。デュラハン姉妹もすぐさま魔族に攻撃を開始し、ベルフィアもいつも通り動こうとしたその時、ラルフに呼び止められた。
「ベルフィア。ちょっといいか?」
「なんじゃ?これからがお楽しみじゃというに……」
「いいから聞けって。思ったんだが、まだミーシャが戻って来てない。変じゃないか?」
そういえばそうだった。魔王との戦いに集中していたせいで失念していた。
ミーシャの相手は古代種。一時は地震が起こるほどの戦いを繰り広げていたし、現状特に地面の揺れを感じないところから、戦いはミーシャが勝ったのだろうと考えるが、帰ってこないのはどういうわけか?
万が一もあり得るのでは?そう思えばお楽しみなど二の次、三の次だ。ベルフィアは腰に下げた杖を取り出した。
「……飛ぶぞラルフ」
「ああ、そうだな。すれ違いにならなきゃ良いけど……」
ベルフィアが杖を振り、同時に二人の姿は戦場からかき消えた。
ただの火では熱風に当てられている程度にしか感じられず、かなり強力な炎の魔法でもほとんどダメージのない彼が、この炎には身悶える。火傷の痛みなど知らない彼は、皮膚が焼ける感覚を実感しながらパニックに陥っていた。
「あああっ!!がああぁあっ!?」
手を振るっても、体を激しく揺すっても火の勢いは止まることを知らず、ほんの数秒の時間が永遠のように感じられた。
竜胆が生み出す最強の炎。元々はラルフを消し去るための攻撃だったが、橙将の不義理を許さない彼女の思いが、ラルフを通じて顕現したようだった。
このままでは焼き殺される。それを感じた橙将は急いで魔力を練り上げる。すぐさま自分に向かって攻撃魔法を放った。
「ぐおおっ!!サ、砂嵐!!」
ボアッ
砂が風で巻き上がり、体に纏わりつく。
風と砂の複合魔法で黄金の炎を吹き飛ばそうと試みた。砂での消火方法はかなり有効だった。まるでシールでも剥すように体から炎を引き剥がしていく。
魔法の効力がなくなる頃には、彼の狙い通り黄金の炎を吹き飛ばすことに成功した。
体はあまりの火力に爛れて一部炭化し、焼け落ちた肉から骨が覗く。あまりの熱に肺まで焼かれて、ヒューヒューと苦しそうに息をしている。頼りの薙刀は完全に燃え尽きた。無事な部分を探すのが難しいくらいの火傷を負った橙将は、意識が飛ぶ一歩手前といったギリギリのところで何とか立っている。
「マジか……あの炎に堪えるのかよ。流石魔王だな」
「カヒュッ……な……ヒュー……何だ……?ヒュー……今の炎は……」
「そこに転がってる竜魔人の炎だよ。特別な力で閉じ込め、ここぞってタイミングで返してやったのさ」
自分でもやりすぎたと思えるほどに痛々しい姿となった橙将を見ながら説明する。真っ黒に焼け焦げた橙将を足先から頭まで観察すると、手を二回仲間に振った。
そのジェスチャーで橙将に総攻撃を仕掛けると認識したベルフィアたちはスッとさり気なく臨戦態勢に入った。
「まぁその……なんだ。そんだけ燃えたら苦しいだろ?一思いに介錯してやるよ」
吸いずらい息を何とか焼けた肺に取り込みながら、湯立った真っ赤な目でラルフたちを見渡す。筋肉も碌に動かせなくなったこの体では、剣戟はおろか、たった一発の攻撃を止めるのも難しい。その上、焼け爛れた皮膚のせいで汗腺が塞がり、毒を散布させることが不可能となった。特異能力をも封じられた橙将にもはや生き延びる術は残されていない。
こうなれば自爆覚悟で一人は道ずれにする他ない。決死の覚悟で臨む最後の戦場。
(……こんなはずでは無かった……)
そう思うのも無理はない。もっと簡単に済むはずだったし、橙将自身は無傷での勝利が約束された戦争でもあった。
それが蓋を開けたらどうだ?グレートロックには一歩も侵入出来ず、死ぬ一歩手前の焼け焦げた自分が部下の屍の上にやっとの思いで立っている。現実は辛く、常に残酷である。
バッ
全員が攻撃のタイミングを伺っていると、一先ずラルフが走り出した。
速い。
思った以上の速度に驚きながらみんな遅れてスタートする。手負いのオーガに容赦なしで掛かっていく。どれほどダメージを受け、死にかけているといっても相手は魔王。油断は禁物。
真っ先に間合いに入ったラルフに橙将は片手を伸ばす。ラルフは腰に下げたダガーナイフでほぼ炭化したグズグズの手を切り落とした。下から上にかち上げるように切り裂き、景気良く吹き飛んでいく右腕。まだ完全に中まで火が通っていなかったようで、切られた断面から生の部分が見えた。
「終わりだ!」
「ああ……終わりだ……」
ドクッ
切られた傷口から血が溢れ出す。彼にはこの手しかなかった。傷つけられ、体から溢れ出た血液を相手にかけることで毒に侵す。
向かって来た相手がラルフで良かった。円卓でも必ずリストに上がる男。ヲルト大陸にまで乗り込んで、円卓の場を汚し、魔王たちをコケにしたヒューマン。
ラルフは橙将の表情に違和感を覚えていた。自分が追い詰められ、腕まで切られたというのに全く諦めていない。
そしてもう一つの懸念。目の前で見せられた竜胆との絡み。攻撃されて怪我まで負ったのに、倒れたのは竜胆。何かあるとは思っていた。例えば、体から吹き出るこの血とか?
そう思えば行動も早かった。ラルフは橙将の傷に左手を伸ばした。
ジュッ
「!?」
橙将の傷口は塞がれた。
何が起こったのか気づくのにコンマ三秒かかった。どこから出したのか、ラルフは橙将の傷口に液体をぶっかけた。それもただの液体ではない。溶けた金属だ。あまりのことに橙将は痛みすら感じなかった。
ラルフは橙将が仕掛けようとした最後っ屁を、溶けて使い物にならなくなったナイフだったもので完全に防ぐことに成功したのだ。
もちろん橙将の能力を看破したわけではない。これは条件反射に近い行為だ。竜胆とのいざこざを見ていなければ懸念の一つもなく血を吹きかけられていただろうし、これに対応出来る能力がなかったらどうしようもなかった。戦闘において観察と先読み、あと咄嗟の行動は自身の命を救うことにつながる。ラルフも例に漏れず救われた。
ただ正解を引いただけの運の良い状況だが、この世には結果オーライという言葉が存在する。
「……うごおぉっ!!?」
遅れてやって来た戸惑いと痛みが彼の喉を震わせる。傷口に纏わりつく熱い金属が、橙将の意識を刈り取ろうとする。パチパチと明滅する視界。ショック死してもおかしくなかったが、彼の精神力は並大抵ではなく、ここまで追い詰められながらまだ意識が存在した。
「カヒュ……ラル……フ……」
それでも虫の息であることには変わりない。ラルフはとにかく全部の金属をぶっかけて、サッと後退した。続けざまにデュラハン姉妹が剣で切りつける。シャーク、ティララ、メラ、イーファ……入れ替わり立ち替わり剣で斬りつけていく。身体中にかけられた熱々の金属のせいで切られた途端に傷口を塞ぎ、血液の噴出を防いだ。
「ウワッ!何コレッ!?」
ジュリアは金属で包まれた橙将に触れることなく下がった。アンノウンはウンディーネを操作し、水の魔法を使用する。局地的な滝を浴びせかけられ、金属は蒸気を上げて冷えて固まった。
現代アートのような直立する金属になった橙将。ブレイドは心臓に当たる胸部に魔力砲を放った。ドンッという音と共に丸い穴が開く。最後にベルフィアは持ち前の腕力で橙将の頭の部分を殴りつけた。
バキュッ
硬い甲羅を叩き割ったような音が鳴り響き、頭の部分の金属はぺしゃんこになった。
金属が固まったせいで倒れることも出来ず、橙将は立ったまま絶命した。
薬害で倒れている竜胆。
死んだ橙将。
指揮系統を失った魔族たちだったが、それに気づく者は少なく、正面以外を攻めていた魔族も徐々に合流して、未だ戦争は続いていた。
魔王戦より周りの雑魚を優先して戦っていたバードたちは順調に戦果を重ねていた。こちらの様子を確認したアロンツォはウィンクを飛ばし、ナタリアはムスッとしているもののラルフたちの功労に目で返礼した。
「……ったく粋の良い連中だぜ……よし、とっとと片付けよう!そうそう、こいつが突然起きても厄介だからブレイドとアルル、それからアンノウンは竜胆を見張ってくれ。それ以外は周りを片付けてくれ」
魔王戦で目立った活躍のなかったジュリアはそれを聞くなり、すぐに移動を開始した。デュラハン姉妹もすぐさま魔族に攻撃を開始し、ベルフィアもいつも通り動こうとしたその時、ラルフに呼び止められた。
「ベルフィア。ちょっといいか?」
「なんじゃ?これからがお楽しみじゃというに……」
「いいから聞けって。思ったんだが、まだミーシャが戻って来てない。変じゃないか?」
そういえばそうだった。魔王との戦いに集中していたせいで失念していた。
ミーシャの相手は古代種。一時は地震が起こるほどの戦いを繰り広げていたし、現状特に地面の揺れを感じないところから、戦いはミーシャが勝ったのだろうと考えるが、帰ってこないのはどういうわけか?
万が一もあり得るのでは?そう思えばお楽しみなど二の次、三の次だ。ベルフィアは腰に下げた杖を取り出した。
「……飛ぶぞラルフ」
「ああ、そうだな。すれ違いにならなきゃ良いけど……」
ベルフィアが杖を振り、同時に二人の姿は戦場からかき消えた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる