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第九章 頂上
第四十二話 神様は身勝手-2
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『……蒼玉……様』
しばらく呼び出しを行い、ようやく顔を出した第二魔王”朱槍”ことイミーナ。その顔にはいつも人を見下しているような余裕が消え、助けを求めるように心許ない表情をしていた。蒼玉は冷ややかな目でそれを見る。
「……ふむ。中々出られませんでしたが、今は忙しかったですか?大変失礼いたしました」
少し嫌味ったらしく質問したが、余裕のないイミーナには何も響いていない。もうどうしたらいいのか分からないような、途方にくれた目を向ける。
蒼玉はその目に一体何が起こったのかを予想する。
一つ、内政に問題があった。二つ、オークルドの戦争のように人族、または別の種族から現在襲撃に遭っている。三つ、体調不良。三つ目はないとしても一つ目と二つ目の両方が一遍に来たのならこの慌てようは分かる。
しかしイミーナに限ってカサブリアの銀爪のような失態を冒すだろうか?逆にミーシャが居なくなったことで昔以上に結束力や科学力を強化し、魔族の力至上主義からの脱却を図っているところだったはず。反発があったとしても沈静化させる手練手管を持っているので内紛など考えられない。
ならば人族の襲撃かと言われればそれも首を傾げる。マクマインとの繋がりを経てからというもの、人族の戦力分析を済ませている。最近仲間に引き入れたと言われた八大地獄の情報以外は手の内にあり、とてもグラジャラクを攻めようと考える戦力はいない。
イミーナが狼狽ながら口をパクパクさせている時の刹那で考えていたが、返ってきた答えは想像を絶するものだった。
『いやいや、構わんとも。むしろ貴様が連絡を寄越すのを待っていたところだ』
全く聞き覚えのない声に驚いた。
「……そこに誰がいるのですか?顔をお見せなさい」
至って冷静に質問をする。ホログラムに映ったのはメイドの女性の姿だった。
(男の声だったはず……)
野太い声で返事をしたので、てっきり男が顔を覗かせるものだと思っていたのだが……。
「……あなたは?」
『我が名は創造神アトム。貴様らに力を貸してやろうと現世に舞い降り、この体を借りて話している』
得意げに名乗るメイドの目は虚ろで、何というか気色が悪い。自分が何と対峙しているのかよく分からなくなってきた蒼玉は肩を竦めて呆れ顔を作った。
「……いったい何の冗談でしょうか?面倒なので早々にやめて頂きたいのですが?」
『……蒼玉様。神を名乗るこの者は本物です……それほどの力を有しています』
イミーナの怯えるような声が画面外から聞こえてくる。
「……神との遭遇が元気のない理由ですか?……よろしい。では創造神アトム、あなたの力が本物である証拠をお見せ願いたい」
『体験主義という奴か。太々しい言い方だが、まぁ仕方がなかろう。我が威光を示すのは嫌いではない。侮った馬鹿どもが手のひらを返す瞬間は最高に滑稽だからな……』
メイドはくつくつと笑って目を閉じる。体がビクンと跳ねるとガクガク震え、そのまま画面外に消えた。ドサっと勢いよく倒れる音が響く。どうなるのか目を見張っていると、部屋の扉がコンコンとノックされた。
外で立たせている侍女が、今の蒼玉の通信の件を知っているので邪魔するはずがない。この通信を邪魔するほど未曾有の危機が迫っているとでもいうのか?そんなことを考えていると、ガチャっと侍女が部屋に入ってきた。
「……何のつもりでしょうか?」
侍女は伏せた目を上げる。その目は虚ろでさっき倒れたと思われるメイドと同じような目をしていた。その瞬間に察する。
「……アトム」
その言葉に侍女は不敵に笑った。
『中々良い勘をしている。イミーナとは一味違うようだ』
「……ふむ、体を奪う能力ですか?使えそうな能力ではありますが、その程度で神を名乗られては……」
『立て、蒼玉』
その声を聞いた途端、体がスッと立ち上がった。自分の行動に驚いたのも束の間、さらに『目の前に来い』という言葉に逆らうこともできずに歩き始めたので気づく。
「ほう、言葉で操ることができるのですか?これは凄い。私も全く抵抗できないとは……」
自身の行動を興味深そうに観察している。目の前に異様な雰囲気を漂わせる侍女。いつも見ている顔が全く違って見えた。
『神の御前だ。頭を垂れて跪け』
蒼玉は抵抗の意思を見せることなく、まるで当たり前であるように跪いた。ニヤついていたアトムはこれに対して無表情になる。
『貴様……反応が薄いな。まるで驚いている素振りではない』
「まさか。すごく驚いていますよ。こうして上位者に跪くのなど、いつ振りのことかと感動していたところです」
『ほう……これほど物分かりの良い為政者に出会ったのはエルフの里以来のことだ。どいつもこいつも自分の地位と権力を信じ切っているが、神である我の前では全てが無力。言葉一つで全てひっくり返る』
「そのようですね」
淡々と冷静に状況を見る蒼玉にアトムは面白みを無くす。
『もう良い、自由にしろ』
ふっと体から拘束具が外れたような感覚を感じ、蒼玉はスッと立ち上がった。
「もうよろしいのですか?新鮮なことだったのでもう少し楽しみたかったのですが……」
『ふんっ図々しい女だ。これならイミーナをいじめていた方が楽しいな』
アトムは机に回り込んで蒼玉の椅子に座った。
「いかがですか?その椅子の座り心地は」
『悪くない……』
蒼玉のウキウキと弾んだような質問に、ため息をつきながら質問に答えた。しばらくそのまま体を預けていたが、ふいにアトムは口を開いた。
『我がこの世に顕現したのは外でもない、貴様らの殺したがっている魔族の件だ。あれは我にとっても目障りな魔族でな。どうにか殺せぬものかと手を拱いている』
「ミーシャを……?うふふっうふふふ……」
それを聞いて心の底から笑い始めた。
『何がおかしい?』
「アトム様ほどの力を持つお方が、ミーシャに手こずるとは……もしや彼女には支配の言葉が通用しないのですか?」
図星をつかれたアトムはムッとした顔で蒼玉をしばらく見ていたが、視線を外して椅子にもたれかかる。
『……奴は特別製だ。それに我と肩を並べる死神がついていて、我が言霊に対し、唯一完全なる耐性を身につけているのだ。とくれば、こちらもそれなりの戦力を手に入れる他あるまい?』
「それで私どもを?かしこまりました。必ずやミーシャを倒してご覧に入れましょう」
『適当なことを……そう簡単であるならば、ここにその魔族の首が飾ってあるだろうに』
「これは……痛いところを突かれましたね」
蒼玉は肩を竦めて目を伏せた。偉そうに吐き捨てたが、それに関してはアトムも特に何とも言えず舌打ちをしながら目を背ける。
『ふんっ、まぁ良い。重要なのはこれからだからな』
アトムの言葉にニコッと笑みを浮かべて頭を下げる。
『それとあと一つ、奴に付いて回る邪魔な虫を一匹駆除してもらいたい。ラルフというヒューマンだが……』
「ええ、存じ上げております。あれが居なければ、元よりアトム様のお手を煩わせることもなかったのでしょうね……」
『その通りだ。よく分かっているではないか。貴様には期待している。さぁ、もう戻るとしよう』
アトムは椅子から立ち上がって部屋から出ようとする。
「またのお越しをお待ちしております」
『……食えん女だ。面白くもない……』
そのまま部屋から出て行き、しばらくしてドサっと音が聞こえた。
「出て行った後の処理が面倒くさそうですね。ともあれ神様ですか……面白くなってきましたね……」
蒼玉はニヤリと笑って通信機を見る。イミーナは心底嫌がっているが、神の存在を面白がる蒼玉の側には居たくないとグラジャラクに戻ってしまった。
せっかくミーシャという目の上のたんこぶを退かしたというのに、それより偉そうな雲の上の上位者がやってくるとは気の毒なことだ。彼女には胃に穴があきそうな案件ではあるが、諦めてもらうしかない。
それにしても思わぬ収穫だった。完全に認めたわけではないが、神が味方についた。丁度ミーシャたちの居場所等に関する情報を秘書とブラッドレイに探らせているので、襲撃の準備は整っていると言って過言ではない。
「今打てる手は打った……となれば後は詰めの部分でしょうか……」
今後のことに焦点を当て、未来を見据える蒼玉に対し、イミーナはホッと一息ついていた。
アトムの器として使われていたメイド。床に倒れてピクリとも動かないのを眺めてようやく落ち着きを取り戻していた。
(蒼玉のところに行ったのならもう戻ってはこないだろう……はぁ、やっと解放された……)
そう思ったのも束の間、メイドはすくっと起き上がった。
その立ち居振る舞いを見てイミーナは瞬時に悟り、絶望する。
「も~……何で戻ってきたの……?いい加減にしてよ……」
しばらく呼び出しを行い、ようやく顔を出した第二魔王”朱槍”ことイミーナ。その顔にはいつも人を見下しているような余裕が消え、助けを求めるように心許ない表情をしていた。蒼玉は冷ややかな目でそれを見る。
「……ふむ。中々出られませんでしたが、今は忙しかったですか?大変失礼いたしました」
少し嫌味ったらしく質問したが、余裕のないイミーナには何も響いていない。もうどうしたらいいのか分からないような、途方にくれた目を向ける。
蒼玉はその目に一体何が起こったのかを予想する。
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しかしイミーナに限ってカサブリアの銀爪のような失態を冒すだろうか?逆にミーシャが居なくなったことで昔以上に結束力や科学力を強化し、魔族の力至上主義からの脱却を図っているところだったはず。反発があったとしても沈静化させる手練手管を持っているので内紛など考えられない。
ならば人族の襲撃かと言われればそれも首を傾げる。マクマインとの繋がりを経てからというもの、人族の戦力分析を済ませている。最近仲間に引き入れたと言われた八大地獄の情報以外は手の内にあり、とてもグラジャラクを攻めようと考える戦力はいない。
イミーナが狼狽ながら口をパクパクさせている時の刹那で考えていたが、返ってきた答えは想像を絶するものだった。
『いやいや、構わんとも。むしろ貴様が連絡を寄越すのを待っていたところだ』
全く聞き覚えのない声に驚いた。
「……そこに誰がいるのですか?顔をお見せなさい」
至って冷静に質問をする。ホログラムに映ったのはメイドの女性の姿だった。
(男の声だったはず……)
野太い声で返事をしたので、てっきり男が顔を覗かせるものだと思っていたのだが……。
「……あなたは?」
『我が名は創造神アトム。貴様らに力を貸してやろうと現世に舞い降り、この体を借りて話している』
得意げに名乗るメイドの目は虚ろで、何というか気色が悪い。自分が何と対峙しているのかよく分からなくなってきた蒼玉は肩を竦めて呆れ顔を作った。
「……いったい何の冗談でしょうか?面倒なので早々にやめて頂きたいのですが?」
『……蒼玉様。神を名乗るこの者は本物です……それほどの力を有しています』
イミーナの怯えるような声が画面外から聞こえてくる。
「……神との遭遇が元気のない理由ですか?……よろしい。では創造神アトム、あなたの力が本物である証拠をお見せ願いたい」
『体験主義という奴か。太々しい言い方だが、まぁ仕方がなかろう。我が威光を示すのは嫌いではない。侮った馬鹿どもが手のひらを返す瞬間は最高に滑稽だからな……』
メイドはくつくつと笑って目を閉じる。体がビクンと跳ねるとガクガク震え、そのまま画面外に消えた。ドサっと勢いよく倒れる音が響く。どうなるのか目を見張っていると、部屋の扉がコンコンとノックされた。
外で立たせている侍女が、今の蒼玉の通信の件を知っているので邪魔するはずがない。この通信を邪魔するほど未曾有の危機が迫っているとでもいうのか?そんなことを考えていると、ガチャっと侍女が部屋に入ってきた。
「……何のつもりでしょうか?」
侍女は伏せた目を上げる。その目は虚ろでさっき倒れたと思われるメイドと同じような目をしていた。その瞬間に察する。
「……アトム」
その言葉に侍女は不敵に笑った。
『中々良い勘をしている。イミーナとは一味違うようだ』
「……ふむ、体を奪う能力ですか?使えそうな能力ではありますが、その程度で神を名乗られては……」
『立て、蒼玉』
その声を聞いた途端、体がスッと立ち上がった。自分の行動に驚いたのも束の間、さらに『目の前に来い』という言葉に逆らうこともできずに歩き始めたので気づく。
「ほう、言葉で操ることができるのですか?これは凄い。私も全く抵抗できないとは……」
自身の行動を興味深そうに観察している。目の前に異様な雰囲気を漂わせる侍女。いつも見ている顔が全く違って見えた。
『神の御前だ。頭を垂れて跪け』
蒼玉は抵抗の意思を見せることなく、まるで当たり前であるように跪いた。ニヤついていたアトムはこれに対して無表情になる。
『貴様……反応が薄いな。まるで驚いている素振りではない』
「まさか。すごく驚いていますよ。こうして上位者に跪くのなど、いつ振りのことかと感動していたところです」
『ほう……これほど物分かりの良い為政者に出会ったのはエルフの里以来のことだ。どいつもこいつも自分の地位と権力を信じ切っているが、神である我の前では全てが無力。言葉一つで全てひっくり返る』
「そのようですね」
淡々と冷静に状況を見る蒼玉にアトムは面白みを無くす。
『もう良い、自由にしろ』
ふっと体から拘束具が外れたような感覚を感じ、蒼玉はスッと立ち上がった。
「もうよろしいのですか?新鮮なことだったのでもう少し楽しみたかったのですが……」
『ふんっ図々しい女だ。これならイミーナをいじめていた方が楽しいな』
アトムは机に回り込んで蒼玉の椅子に座った。
「いかがですか?その椅子の座り心地は」
『悪くない……』
蒼玉のウキウキと弾んだような質問に、ため息をつきながら質問に答えた。しばらくそのまま体を預けていたが、ふいにアトムは口を開いた。
『我がこの世に顕現したのは外でもない、貴様らの殺したがっている魔族の件だ。あれは我にとっても目障りな魔族でな。どうにか殺せぬものかと手を拱いている』
「ミーシャを……?うふふっうふふふ……」
それを聞いて心の底から笑い始めた。
『何がおかしい?』
「アトム様ほどの力を持つお方が、ミーシャに手こずるとは……もしや彼女には支配の言葉が通用しないのですか?」
図星をつかれたアトムはムッとした顔で蒼玉をしばらく見ていたが、視線を外して椅子にもたれかかる。
『……奴は特別製だ。それに我と肩を並べる死神がついていて、我が言霊に対し、唯一完全なる耐性を身につけているのだ。とくれば、こちらもそれなりの戦力を手に入れる他あるまい?』
「それで私どもを?かしこまりました。必ずやミーシャを倒してご覧に入れましょう」
『適当なことを……そう簡単であるならば、ここにその魔族の首が飾ってあるだろうに』
「これは……痛いところを突かれましたね」
蒼玉は肩を竦めて目を伏せた。偉そうに吐き捨てたが、それに関してはアトムも特に何とも言えず舌打ちをしながら目を背ける。
『ふんっ、まぁ良い。重要なのはこれからだからな』
アトムの言葉にニコッと笑みを浮かべて頭を下げる。
『それとあと一つ、奴に付いて回る邪魔な虫を一匹駆除してもらいたい。ラルフというヒューマンだが……』
「ええ、存じ上げております。あれが居なければ、元よりアトム様のお手を煩わせることもなかったのでしょうね……」
『その通りだ。よく分かっているではないか。貴様には期待している。さぁ、もう戻るとしよう』
アトムは椅子から立ち上がって部屋から出ようとする。
「またのお越しをお待ちしております」
『……食えん女だ。面白くもない……』
そのまま部屋から出て行き、しばらくしてドサっと音が聞こえた。
「出て行った後の処理が面倒くさそうですね。ともあれ神様ですか……面白くなってきましたね……」
蒼玉はニヤリと笑って通信機を見る。イミーナは心底嫌がっているが、神の存在を面白がる蒼玉の側には居たくないとグラジャラクに戻ってしまった。
せっかくミーシャという目の上のたんこぶを退かしたというのに、それより偉そうな雲の上の上位者がやってくるとは気の毒なことだ。彼女には胃に穴があきそうな案件ではあるが、諦めてもらうしかない。
それにしても思わぬ収穫だった。完全に認めたわけではないが、神が味方についた。丁度ミーシャたちの居場所等に関する情報を秘書とブラッドレイに探らせているので、襲撃の準備は整っていると言って過言ではない。
「今打てる手は打った……となれば後は詰めの部分でしょうか……」
今後のことに焦点を当て、未来を見据える蒼玉に対し、イミーナはホッと一息ついていた。
アトムの器として使われていたメイド。床に倒れてピクリとも動かないのを眺めてようやく落ち着きを取り戻していた。
(蒼玉のところに行ったのならもう戻ってはこないだろう……はぁ、やっと解放された……)
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