異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら

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第二十八話 星の神殿の終焉と、新たな光

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星の神殿に満ちる、ステラの覚醒した星の光。
それは、神の降臨術式を取り込み異形の姿と化した使徒の闇の魔力を、容赦なく押し返していた。
ステラは、光り輝く巫女の姿で、健一に最後の望みを託した。
「お兄さん!今よ!私の光が、彼の闇を封じている!早く!」
ステラの声は、強く、そして清らかだった。
「ああ!任せろ、ステラ!」
健一は、無双剣 虚無を構え、使徒へと肉薄した。
使徒は、ステラの光によって動きを封じられ、激しく苦悶していた。
「ぐ、ぐぅぅぅっ!この光は、まさか、古代の星の巫女の力……!この程度の辺境の地で、なぜこんな力が……!」
使徒は、その異形の顔を歪ませ、闇の波動を放って抵抗しようとするが、ステラの光の結界によって、その力は弱められてしまう。
健一は、この一瞬のチャンスを逃さなかった。
無双剣 虚無に、自身の無限の魔力と、新たに習得したスキルを集中させる。
スキル 神性防御無効化 スキル 虚空属性最大解放 スキル 星の巫女の加護。
ステラの光の力が、健一の身体を包み込み、彼の剣の威力を極限まで高めていく。
「これで終わりだ、使徒め!お前たちの邪悪な企みは、この世界には不要だ!」
健一は、無双剣 虚無を、使徒の身体の核へと突き立てた。
ズガァァァン!!
健一の剣が、使徒の闇の防御を、まるで紙切れのように貫き、その核を破壊する。
虚空属性の魔力が、使徒の身体に侵入し、内部からその存在を崩壊させた。
「ば、馬鹿な……神の、神の御業を邪魔するなど……!私、私は、真の神の器に……!」
使徒は、断末魔の叫びを上げ、その異形の身体から、禍々しい闇の魔力が噴き出す。
しかし、その闇の魔力は、ステラの清らかな星の光によって瞬時に浄化されていった。
使徒は、光の粒子となって完全に消滅し、彼が手にしていた「真の神の降臨術式」が記された巻物も、同時に燃え尽きた。
【ユニークスキル『神の器破壊』を習得しました!】 【称号『星を救いし者』を獲得しました!】 【全ステータスが、大幅に上昇しました!】
健一の頭の中で、勝利を告げる新たなスキルの習得と、称号の獲得が鳴り響く。
辺境の小さな村を舞台にした、神託の民との戦いは、これで完全に終結した。
神の器が消滅し、星の神殿を覆っていた闇の魔力は、完全に消え去った。
ステラは、光り輝く巫女の姿から、元の銀髪の少女の姿へと戻り、健一の胸に倒れ込んだ。
彼女は、力を使い果たし、疲労困憊の状態だった。
「お兄さん……ありがとう……村が、遺跡が、守られたわ……」
ステラは、そう告げると、健一の温かい胸の中で、意識を失った。
「ステラ!よく頑張ったな」
健一は、ステラの身体を優しく抱きしめ、彼女の頭を撫でた。
フィーナ、ルナ、セレナ、アリア、リルム、セレスも、健一の元へと駆け寄る。
「健一様、ご無事で何よりです!そして、ステラ王女も……よくやりました!」
セレスが、安堵の表情を浮かべた。
彼女は、王都のリリア王女と同じく、ステラの勇敢さに感銘を受けていた。
「これで、この辺境の神託の民の残党は、完全に一掃されたわね。
真の降臨術式も燃え尽きた。
しばらくは、この大陸の危機は回避されたはずよ」
アリアが、状況を分析した。
「ああ。
しかし、彼らが持っていた降臨術式の巻物は、この遺跡の石碑から写し取られたものだ。
神託の民の真の指導者が、まだ潜んでいる可能性がある」
健一は、神託の民の真の黒幕が、まだこの世界にいることを確信していた。
健一たちは、ステラを連れてルミナ村へと戻った。
宿屋の女将、ユリアは、娘の無事と、村の平和が守られたことに、心から感謝した。
ステラは、健一の【精神汚染解除】と【星の巫女の癒し】スキルによる魔力治療と、女将の献身的な看護によって、急速に回復した。
回復したステラは、健一の傍を離れようとしなかった。
彼女は、健一の強さと優しさに触れ、彼に深い愛情と信頼を抱いていた。
ある日の午後。
健一が宿屋の縁側で休んでいると、ステラが、お茶を持って健一の隣に座った。
「お兄さん……あのね。
わたくし、決めたの」
ステラは、真剣な表情で健一を見つめた。
「どうした、ステラ?」
「わたくし、お兄さんの旅に、ついて行きたい」
ステラの言葉に、健一は驚きの表情を浮かべた。
「君は、この村の『星の巫女』だろう?この村を守る使命があるんじゃないのか?」
「はい。
わたくし、この村を守る使命は、これからも持ち続けます。
でも、わたくしの力は、この村の結界を守るだけじゃない。
あの使徒が言っていたように、神託の民が狙っている『星の力』は、もっと大きな力なの。
だから、わたくし、お兄さんと一緒に、神託の民の真の指導者を探し出し、この世界の平和を守りたい」
ステラの瞳には、以前の病弱な面影はなく、強い決意と、健一への揺るぎない愛情が宿っていた。
彼女は、健一に救われたことで、自分自身の存在意義と、使命を見つけ出していたのだ。
「それに……わたくし、お兄さんの傍にいたい。
お兄さんといると、心が温かくなるの。
わたくし、お兄さんの奥さんたちみたいに、お兄さんの役に立ちたい」
ステラは、顔を赤らめながら、健一にそう告げた。
健一は、ステラの純粋で強い想いに心を打たれた。
彼は、ステラを拒否することはできなかった。
彼女の持つ「星の力」は、今後の戦いにおいて、大きな力となるはずだ。
そして何より、健一は、ステラの優しさと、彼女が健一のハーレムに加わる運命を感じていた。
「わかった、ステラ。
俺たちの旅に、一緒に行こう。
君の力と、君の優しさは、きっとこの世界の平和を守る力になる」
健一は、ステラの手を優しく握りしめた。
「ありがとう……お兄さん!」
ステラは、健一の言葉に歓喜の表情を浮かべ、健一の腕に抱きついた。
宿屋の窓から、フィーナ、ルナ、セレナ、アリア、リルム、セレスが、その光景を微笑ましく見つめていた。
健一のハーレムに、また一人、新たな仲間が加わった瞬間だった。
翌朝。
健一と無双の老兵団、そして新たに加わった星の巫女の末裔、ステラを迎え、ルミナ村を後にした。
ステラは、村の守り人である母、ユリアに、必ずこの世界に平和をもたらすと誓い、健一と共に、新たな旅へと踏み出した。
彼らの次の目的地は、神託の民の真の指導者、そして、その背後にいる黒幕の影を追って、大陸の中心地へと向かうことだった。
辺境の小さな村で得た新たな力と仲間と共に、健一たちの物語は、さらなる高みへと昇っていくのだった。
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