異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら

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第三十五話 世界樹への道と、魔王軍の迎撃

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魔王の古城で深淵の執行者を打ち破り、魔晶脈の力を手に入れた健一と無双の老兵団は、休む間もなく次の目的地、世界樹のある大陸北方へと旅立った。
フィーナの予言が示す通り、世界樹こそが魔王の最終目的であり、この大陸の生命の源を守り抜くことが、彼らの最後の使命となった。
健一は、アリアが構築した魔晶脈の遠隔制御術式を通じて、自身の魔力を常に「全能」に近い状態に保ちながら、馬車隊を急がせた。
彼のハーレムメンバーも、能力開花を経て、その眼差しは真剣そのものだった。
北方への過酷な旅路
大陸の北方は、ロゼッタ王国やフィーラントのような温暖な地域とは異なり、荒涼とした山脈や、極寒の雪原が広がる過酷な土地だった。
健一たちは、通常の馬車では踏破できない道を、アリアの【多次元空間制御】によって一時的に地形を安定させながら進んだ。
道中、健一は仲間たちに改めて指示を出した。
「魔王は、俺たちが世界樹へ向かっていることを察知しているはずだ。
奴は、必ずこの北方の道筋に、本格的な軍隊を送り込んでくる。
これまでの使徒や残党とは違う。
奴らは、魔王の全力を以て、俺たちを阻止しに来るだろう」
「はい、健一様。
この北方の荒涼とした大地は、闇の魔力を集積しやすく、魔王軍が待ち伏せするには最適の場所です」
セレナは、魔族の知識から、この地域の危険性を指摘した。
ステラは、健一の腕に抱きつきながら、決意を新たにした。
「お兄さん。
わたくしの星の巫女の聖なる力が、この北方の荒れた大地を浄化し、お兄さんの道を開きます」
健一は、ステラの優しさと強さに感謝し、彼女の力を最大限に活かすための戦術を練った。
最初の迎撃部隊、漆黒の戦団
旅路を始めて数日後、健一たちが巨大な山脈の隘路(あいろ)に差し掛かった時、その予感は的中した。
山脈の頂上から、漆黒の鎧を纏った巨大な部隊が、大地を揺らしながら、健一たちの馬車隊目掛けて降下してきた。
その数は、数百にも及び、それぞれが深淵の騎士団をも凌駕するほどの、強大な闇の魔力を放っていた。
「来たか!これが、魔王の本格的な迎撃部隊、『漆黒の戦団』だ!」
健一は、無双剣 虚空斬滅剣を構え、魔晶脈の魔力を全身に巡らせた。
彼の全身からは、深淵の闇を打ち砕く、眩い虚空属性の光が放たれていた。
漆黒の戦団のリーダーは、巨大な戦斧を携えた、一際大きな騎士だった。
彼の魔力は、深淵の執行者に匹敵するほどであり、その鎧からは、魔王の威圧的な思念が滲み出ていた。
「魔王様のご命令だ。
世界樹へ向かう異物、佐藤健一と、その仲間たちを、ここで『塵』へと変えろ!」
リーダーは、大地を揺るがす咆哮と共に、漆黒の戦団に総攻撃の指示を出した。
ハーレムの能力連携、戦場の支配
健一は、この数に圧倒されることなく、ハーレムメンバーに的確な指示を出した。
「アリア、セレナ、ステラ!隘路全体を覆う三重結界を構築しろ!敵の魔術攻撃を完全にシャットアウトする!」
「ルナ、セレス!隘路の出口を防げ!一体たりとも、この線を越えさせるな!」
「フィーナ、リルム!側面から長距離狙撃で敵の指揮系統を混乱させろ!」
健一の指示と同時に、戦場に異変が起きた。
結界による防衛と支配
アリアは、【多次元空間制御】で隘路の空間そのものを圧縮し、敵の動きを遅らせる。
セレナは、【古代魔王術支配】で、隘路の地形に古代の呪縛術式を重ね、敵の魔力消費を強制的に増大させた。
そして、ステラが、その二人の結界の上に、【星の巫女の聖なる力】を最大展開した。
ステラの結界は、漆黒の戦団の闇の魔力を浄化し、彼らの力を半減させた。
「すごい…!三人の結界が、空間、魔力、属性の全てを支配している!」
健一は、その完璧な連携に感嘆した。
前衛と後衛の精密攻撃
ルナとセレスは、結界によって力が半減した騎士団を、隘路の出口で食い止めていた。
ルナの剛力の体術と、セレスの熟練の剣技が、騎士団の進撃を完全に阻止する。
ルナは、自身の拳に魔晶脈のエネルギーを集中させ、【剛力解放・極】を放つ。
その一撃は、騎士団の鎧を粉砕し、複数の騎士を吹き飛ばした。
「ふん!力が半減したところで、このルナ様の拳は避けられねぇぜ!」
セレスは、健一の教えを忠実に守り、騎士団の鎧の継ぎ目を正確に狙い撃ち、一体ずつ着実に討ち取っていった。
後方では、フィーナとリルムが、驚異的な精密射撃を行っていた。
フィーナの【神聖深淵浄化】の聖なる矢は、騎士団のリーダーや、魔術を使う上級騎士の頭部を一撃で貫き、その存在を浄化していった。
リルムは、自作の魔力増幅ボウガンを使い、騎士団の足元の岩盤を正確に破壊し、彼らの進軍ルートを寸断した。
「ターゲット、リーダーの補佐官!射程、一〇〇〇メートル!…命中!」
リルムは、冷静沈着に敵を仕留めていく。
健一の無双、虚空の支配
健一は、仲間たちの完璧な連携が作り出した「完璧な戦場」の中央に立ち、無双剣 虚空斬滅剣を構えた。
彼の眼には、もはや数多の騎士団の姿は映っていない。
彼らにとって、健一こそが、越えられない壁だった。
「お前たちが、いくら数を揃えようと、俺の『全能』の力の前では、無意味だ!」
健一は、魔晶脈の膨大な魔力を解放し、【虚空の支配者】の真価を発揮した。
【スキル 時空間歪曲・超広域】
健一の魔力によって、隘路全体の空間が激しく歪んだ。
漆黒の戦団は、その空間の歪みに囚われ、動きを完全に封じられた。
彼らは、まるでスローモーションの世界に閉じ込められたかのように、身動き一つ取れない。
「何だ…!身体が動かない…!この空間は…!」
リーダーは、その超常的な力に驚愕した。
「終わりだ」
健一は、歪んだ空間を歩き、深淵の騎士団の群れへと近づいた。
無双剣 虚空斬滅剣を、優雅な弧を描くように一閃する。
【スキル 虚空斬滅界】
剣から放たれたのは、単なる斬撃ではない。
それは、空間そのものを虚無へと変える、広範囲の消滅の力だった。
漆黒の戦団の数百体の騎士たちは、抵抗する間もなく、空間の歪みと共に、存在の痕跡を残すことなく消滅していった。
執行者の再来と連携の極意
漆黒の戦団を一瞬で消滅させた健一だったが、その勝利の余韻に浸る暇はなかった。
空が、再び闇の波動で覆われた。
そして、その闇の中から、二体の巨大な影が、古城の最深部で倒したはずの深淵の執行者と、酷似した魔物が出現した。
「ぐっ…!二体だと!?」
健一は、その魔王の執拗さに、思わず舌打ちをした。
「貴様は、我らが魔王の『双子の執行者』の片割れを倒したに過ぎぬ!我らこそが、真の『深淵の裁定者』!貴様の力を完全に解析し、抹殺しに来た!」
二体の執行者は、それぞれが漆黒の剣と、闇の魔術を放ちながら、健一たちへと襲いかかってきた。
彼らの魔力は、先ほどの執行者よりもさらに洗練されており、健一の【時空間跳躍】を正確に予測し、迎撃の術式を展開していた。
「健一様!彼らは、あなたの魔力の流れを完全に読み取っています!単独での攻撃は危険すぎます!」
アリアが、緊急の警告を発した。
健一は、二体の執行者の猛攻に、一瞬で防御へと回らざるを得なかった。
二体の執行者は、まるで一つの身体のように連携し、健一の防御の隙間を的確に突いてくる。
「お兄さん!力を貸して!」
ステラが、健一の背後から、【星の巫女の聖なる力】を健一へと注ぎ込んだ。
ステラの光は、健一の魔力の流れを安定させ、執行者の予測をわずかに狂わせた。
「ありがとう、ステラ!」
健一は、ステラの力のサポートを受け、反撃へと転じた。
しかし、二対一の状況は、あまりにも不利だった。
その時、健一のハーレムメンバーが、究極の連携を発動させた。
究極連携:ハーレム・シンフォニー
アリアが、【多次元空間制御】で、二体の執行者の足元の空間を、一瞬で異次元の裂け目へと変貌させた。
執行者の動きが、わずかに遅れる。
セレナが、【古代魔王術支配】で、執行者の周囲に強力な魔力拘束の呪文を、高速で展開。
執行者の闇の魔力が、一時的に封じられる。
フィーナが、【神聖深淵浄化】の矢を、執行者の翼の付け根の魔力中枢目掛けて、正確に放つ。
翼が損傷し、時空間制御能力が低下する。
ルナとセレスが、その隙を突き、執行者の身体の核へと、渾身の一撃を叩き込む。
リルムは、虚空斬滅剣の刃に、自身の【魔力増幅】を最大で注ぎ込み、健一へと魔力を供給する。
健一は、仲間たちの完璧なサポートを受け、二体の執行者へと、同時に【虚空の終焉】を放った。
二体の執行者は、避けられない運命に直面し、最後の断末魔を上げた。
「馬鹿な…!我らが…究極の裁定者が…なぜ…!」
二体の執行者は、健一の虚空の終焉の力によって、完全に消滅した。
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