異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら

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第三十七話 全能対深淵、世界樹の下の最終決戦

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魔王の城塞の最奥、世界樹の根元に築かれた闇の祭壇。完全な降臨を果たした魔王の本体が、漆黒の巨大な剣を構え、健一とその仲間たちを冷酷な瞳で見下ろしていた。魔王から放出される闇の波動は、空間そのものを凍てつかせ、健一の深淵の魔晶脈の力と激しく反発していた。
「感謝するぞ、異物よ。貴様が我が僕を全て排除してくれたおかげで、我は、この世界樹の生命力を得て、完全な降臨を果たした。貴様との戦いは、この世界で最後の歓びとなる」魔王の威圧的な声が響き渡る。その声には、世界の全てを支配する者の、絶対的な自信が満ちていた。
健一は、無双剣 虚空斬滅剣を固く握りしめ、その全能の力を最大まで高めた。「黙れ、魔王。お前の野望は、この瞬間で終わりだ。お前がどんな力を手に入れようと、俺の無限の成長と、仲間との絆が、それを打ち砕く!」健一は、自身の最強の剣を、魔王の本体へと向けた。


健一、魔王との一騎打ち

健一は、仲間に指示を出す前に、自らが先陣を切ることを決めた。魔王の力は、これまで対峙した全ての敵とは次元が違う。この戦いでは、一瞬の油断も命取りになる。健一が魔王の注意を引きつけ、仲間たちが援護の隙を探る必要があった。
【スキル 時空間跳躍】 健一は、瞬時に魔王との距離を詰め、虚空斬滅剣を魔王の漆黒の鎧目掛けて振り下ろした。健一の剣は、空間を歪ませ、存在を虚無に変えるほどの威力を持つ。
キィィィィィン!!
しかし、魔王は、その一撃を漆黒の剣で受け止め、その衝撃を完全に吸収した。「ふふふ…面白い。その剣、空間の根源に触れる力を持つか。だが、我が鎧は、深淵の真の闇で編まれている。貴様の虚無の力など、深淵に吸い込まれるのみ!」魔王は、健一の剣を受け止めながら、その巨大な剣を、逆に健一の身体目掛けて押し込んできた。
健一は、その圧倒的な力に押し戻され、数メートル後退した。彼の身体は、魔王の闇の魔力によって、わずかに侵蝕されていた。「くそっ!この闇の魔力は…!俺の精神汚染解除すら、完全に弾く!」健一は、魔王の力の絶対的な強さを実感した。
魔王は、健一の隙を見逃さなかった。その巨大な剣を、まるで鞭のように振り回し、闇の波動の連撃を放った。闇の波動は、健一の回避のルートを全て塞ぎ、空間を歪ませながら襲いかかる。健一は、**【時空間跳躍】**を連続で発動させ、連撃を紙一重で回避するが、その度に、魔王の闇の魔力に僅かに触れ、魔力と体力を消耗していく。


ハーレムの決死の援護

健一の単独での戦いが、あまりにも不利であることを悟った仲間たちは、健一の指示を待つことなく、自発的に行動を開始した。彼らは、健一の全能の力を信じているが、魔王の力が、それを上回っていることを肌で感じていた。
「健一様!無理はしないで!私たちが援護します!」セレナは、魔晶脈の遠隔制御術式を使い、健一の身体に純粋なエネルギーを供給しながら、【古代魔王術支配】で、魔王の足元の空間に強力な重力制御の術式を展開した。魔王の巨大な身体が、一瞬だけ重力に引っ張られ、その動きが鈍る。
「よくやった、セレナ!」健一は、その一瞬の隙を見逃さず、魔王の胸の鎧のわずかな継ぎ目目掛けて、**【虚空斬滅破】**を放った。しかし、魔王は、その斬撃を直感的に察知し、闇の波動で迎撃する。
ズガァァァァン!!
虚空の斬撃と闇の波動が衝突し、巨大な爆発が発生した。魔王の鎧は、僅かに傷ついたが、致命傷には至らない。
その時、フィーナが、【神聖深淵浄化】の矢を、魔王の周囲に展開した闇の防御結界の最も弱い部分目掛けて放った。フィーナの矢は、防御結界に風穴を開け、魔王の結界の強度を一時的に低下させた。
「ルナ、セレス!今だ!防御結界が弱まった!」ルナは、**【剛力解放・極】**で地面を蹴り、セレスと共に魔王の側面に肉薄。ルナの拳とセレスの剣が、魔王の鎧の継ぎ目を連続で叩く。魔王は、その攻撃に苛立ちを覚えたが、その攻撃は、魔王の注意を健一から逸らすことに成功した。


星の巫女と全能の融合

魔王がルナとセレスの攻撃に気を取られている間に、ステラは、【星の巫女の聖なる力】を最大限に開放し、世界樹の根元へと駆け寄った。世界樹の根から放出される生命の魔力が、ステラの身体と共鳴し始める。
「お兄さん!世界樹の力を借りて!私の光を、お兄さんの剣に集中させて!」ステラは、健一の精神に直接、そのメッセージを送った。
健一は、ステラの言葉の真意を理解した。魔王は、世界樹の生命力を闇の魔力に変換して利用している。ステラの星の力と世界樹の生命力を融合させれば、魔王の魔力の根源を揺さぶることができる。
健一は、魔王の攻撃を**【時空間歪曲】**で完全に回避し、ステラの元へと飛び戻った。魔王は、健一の意図に気づき、巨大な剣を振り上げ、健一とステラ目掛けて振り下ろした。「無駄だ!その女を殺し、世界樹の生命力ごと貴様を深淵へ送る!」
その瞬間、アリアとリルムが、最後の切り札を発動させた。アリアは、【多次元空間制御】で、魔王の剣の軌道の時空間を瞬間的に延長させた。リルムは、虚空斬滅剣に**【魔力増幅】**を最大で注ぎ込み、健一に手渡した。
健一は、ステラの手を握りしめた。ステラの星の光と、世界樹の生命の魔力が、健一の全能の魔力と融合していく。
【ユニークスキル『世界樹の聖なる虚空』を習得しました!】 【全能の力が、限界を超えて覚醒しました!】
健一の全身から放出される魔力は、もはや虚空属性と闇属性の二元論を超越し、**純粋な「存在の根源」**の光を放ち始めた。彼の剣、虚空斬滅剣も、世界樹の生命力を吸収し、純粋な光の剣へと変貌した。


全能の剣、深淵を断つ

魔王の剣が、健一たちの頭上へと迫る。しかし、健一は、もはや恐れてはいなかった。彼は、ステラの星の光、世界樹の生命力、そして仲間たちの全てを背負っていた。
「これが、俺たちの…全能の力だ!」健一は、ステラを背後に隠し、純粋な光の剣を、魔王の巨大な剣へと向けて突き出した。
バァァァァァァン!!
世界樹の根元に、想像を絶する光と闇の衝突が発生した。健一の光の剣は、魔王の漆黒の剣と、魔王の本体全体を貫いた。魔王の闇の魔力は、健一の世界樹の聖なる虚空の力によって、浄化され、存在の根源から消滅していく。
「バ、馬鹿な…!我が…深淵の真の闇が…!なぜ、この世界樹の生命の力に…!」魔王は、その巨大な身体を光に貫かれながら、驚愕の声を上げた。魔王は、世界樹の生命力を支配できると過信していたが、ステラの星の巫女の聖なる力が、その生命力を解放し、健一の力と融合させたことが、魔王の計算を狂わせたのだ。
「お前は、この世界の生命を奪おうとした。だが、この世界には、お前が想像もできないほどの、強靭な生命の力と、それを守る絆の力があるんだ!」健一は、剣に最後の力を込める。
魔王の巨大な身体は、健一の光の剣によって、内側から崩壊していった。闇の鎧が砕け散り、魔王の本体は、断末魔の叫びと共に、清らかな光の粒子となって、世界樹の根元へと吸い込まれていった。


世界の平和と新たな始まり

魔王が完全に消滅した瞬間、世界樹の聖域を覆っていた闇の波動が消え去り、夜空の蒼き月も、その輝きを失い、普通の月へと戻った。世界樹は、健一の力によって魔王に奪われた生命力を取り戻し、その幹から、眩い生命の光を放ち始めた。
健一は、力を使い果たし、ステラの腕の中で倒れ込んだ。彼の周囲には、勝利の安堵に包まれた仲間たちが集まっていた。
「健一様…勝利です…!世界は、救われました!」セレナが、涙を流しながら、健一の無事を喜んだ。
健一は、ステラの温かい腕の中で、世界樹を見上げた。世界樹の放つ光は、健一と仲間たちを優しく包み込み、その傷を癒やしていく。
「ああ…勝ったな…みんな…ありがとう…」健一は、そう告げると、安堵の息を吐き、意識を失った。

数日後。健一は、世界樹の聖域の麓で、仲間たちに囲まれて目を覚ました。魔王の城塞は、健一の虚空の力によって完全に消滅しており、世界樹の聖域には、平和な時間が戻っていた。
健一は、自身の身体に満ちる、世界樹の生命力と融合した全能の力を感じた。魔王との戦いは終わったが、健一の旅は、まだ終わらない。彼の無限の成長は、この世界をさらに良い場所にするための、新たな使命を彼に与えていた。
健一は、ハーレムメンバーたちを見つめた。フィーナ、ルナ、セレナ、アリア、リルム、セレス、そしてステラ。彼らは、健一の最も大切な存在であり、この世界の平和を守るための、最強の仲間たちだった。
「みんな…これから、どうする?」健一は、仲間たちに尋ねた。
フィーナは、健一の手を握り、微笑んだ。「健一様がいる限り、私たちの旅は終わりません。この世界には、まだ、健一様の力が必要な場所がたくさんあります」
ルナは、拳を突き上げた。「そうだぜ、健一!次の敵は、宇宙人か?それとも、異界の神様か!?どこへでも、ついていくぜ!」
健一は、仲間たちの言葉に、心からの笑みを浮かべた。魔王との戦いは終わったが、彼の無双の老兵団の物語は、今、新たな始まりを迎えるのだった。


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