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第14話
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3月10日
S警察署A公園バラバラ殺人死体遺棄事件捜査本部会議室は例の一連の動画と関係していると思われる女性の遺体が先日再び発見されたという報告にざわついていた。
「宇都宮さんよくそんなグロい映像何度も見れますね……。」
捜査一課の部下でまだ20代の堤下が会議室の片隅で今回の事件と関係していると思われる動画を繰り返しチェックしている宇都宮に声をかけた。
「……………………………。」
宇都宮はタバコをモクモクと吹かしながら映像に見入っていてまるで堤下の声が聞こえてない様子だ。
「……やれやれ。我らが一課長様は本当タフだよな。」
堤下は誰にともなく呟くと宇都宮のいるデスクから離れていく。
「……警察の面子にかけて絶対に捕まえてやる……」
映像に釘付けのままで宇都宮は呟いた。
10月5日
「……それで調査の方はどうなっているんでしょうか?」
荒垣探偵事務所の応接スペースでは所長の荒垣と依頼人である京子の母入江真実が座って話をしている。
「……ええ結局8月に直接コンタクトを取って来て以降は特にストーカー本人に動きは見られません。あの気味が悪い手紙も匿名でインターネットを使ってアルバイトを雇い投函させていたのでストーカーまではたどり着けませんでした。一応そのアルバイトには警告をしておきましたがちゃんと言ったことを聞くかどうかは何とも……。」
「……そうですか。」
「当初こちらが想定していたよりも京子さんのストーカーは慎重な男のようです。……正直これ以上調査しても余り意味がないかもしれません。」
「………………………。」
荒垣の言葉に真実は黙りこくった。
「……お茶でもいかがですか?この間良い茶葉を知り合いから貰ったんですよ。えぇ~と茶葉茶葉っと。」
言いながら荒垣が給湯スペースに向かったその時突然真実が
「……フフフフフフフ……。アーハッハッハッハッ!!」
と笑い声を上げた。
荒垣がギョッとして振り返ると真実の瞳孔は開き焦点がどこか合っていない。
「……どうかされましたか?」
近づいて荒垣が問いかけるもののまるで聞こえていないようだ。
「……ケケケケケケケケケ。ヒィッッーーーーーーーー!!」
いきなりの豹変ぶりに荒垣は当惑する。
……これはひょっとすると……。
「奥さん!あなた何か薬物をやってるんじゃあないでしょうね?」
真実の両肩に手をかけて揺さぶると、
「………………………。……あら探偵さん?どうされたんですか?」
先程までが嘘のようにキョトンとした顔で真実が言う。
「…………いいえ何でもありません。」
「……そうですか。とりあえず家に帰って主人と今後の事について相談してみます。……これまでの調査どうもありがとうございました。」
そう言うと一礼して真実は事務所を出ていった。
真実が出ていった後一人部屋に残された荒垣は険しい顔で何やら考えを巡らせて
「……フゥ……。」
と一息ついた。
S警察署A公園バラバラ殺人死体遺棄事件捜査本部会議室は例の一連の動画と関係していると思われる女性の遺体が先日再び発見されたという報告にざわついていた。
「宇都宮さんよくそんなグロい映像何度も見れますね……。」
捜査一課の部下でまだ20代の堤下が会議室の片隅で今回の事件と関係していると思われる動画を繰り返しチェックしている宇都宮に声をかけた。
「……………………………。」
宇都宮はタバコをモクモクと吹かしながら映像に見入っていてまるで堤下の声が聞こえてない様子だ。
「……やれやれ。我らが一課長様は本当タフだよな。」
堤下は誰にともなく呟くと宇都宮のいるデスクから離れていく。
「……警察の面子にかけて絶対に捕まえてやる……」
映像に釘付けのままで宇都宮は呟いた。
10月5日
「……それで調査の方はどうなっているんでしょうか?」
荒垣探偵事務所の応接スペースでは所長の荒垣と依頼人である京子の母入江真実が座って話をしている。
「……ええ結局8月に直接コンタクトを取って来て以降は特にストーカー本人に動きは見られません。あの気味が悪い手紙も匿名でインターネットを使ってアルバイトを雇い投函させていたのでストーカーまではたどり着けませんでした。一応そのアルバイトには警告をしておきましたがちゃんと言ったことを聞くかどうかは何とも……。」
「……そうですか。」
「当初こちらが想定していたよりも京子さんのストーカーは慎重な男のようです。……正直これ以上調査しても余り意味がないかもしれません。」
「………………………。」
荒垣の言葉に真実は黙りこくった。
「……お茶でもいかがですか?この間良い茶葉を知り合いから貰ったんですよ。えぇ~と茶葉茶葉っと。」
言いながら荒垣が給湯スペースに向かったその時突然真実が
「……フフフフフフフ……。アーハッハッハッハッ!!」
と笑い声を上げた。
荒垣がギョッとして振り返ると真実の瞳孔は開き焦点がどこか合っていない。
「……どうかされましたか?」
近づいて荒垣が問いかけるもののまるで聞こえていないようだ。
「……ケケケケケケケケケ。ヒィッッーーーーーーーー!!」
いきなりの豹変ぶりに荒垣は当惑する。
……これはひょっとすると……。
「奥さん!あなた何か薬物をやってるんじゃあないでしょうね?」
真実の両肩に手をかけて揺さぶると、
「………………………。……あら探偵さん?どうされたんですか?」
先程までが嘘のようにキョトンとした顔で真実が言う。
「…………いいえ何でもありません。」
「……そうですか。とりあえず家に帰って主人と今後の事について相談してみます。……これまでの調査どうもありがとうございました。」
そう言うと一礼して真実は事務所を出ていった。
真実が出ていった後一人部屋に残された荒垣は険しい顔で何やら考えを巡らせて
「……フゥ……。」
と一息ついた。
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