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第一章 【出会い編】
3.迷子
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「ここはどこ?」
なんてこと、拾い物どころかお父様いた!!と急に走ったライラを見失って自分が迷子になってしまってる。
あんな小さい子を見失うなんて姉として失格だ。
情けなくて涙が出てくる。
「泣かないで。」
「ありがと……う。」
差し出してくれたハンカチを受け取り、逆光で見えない顔に向かってお礼を言った。
「迷子??ここは広いからねー。誰に会いに来たの?」
「……お父様。ライラを追いかけてたら見失っちゃって……...。」
自分の失態を話すのは恥ずかしいが迷子になってるのは事実なので仕方ない。
「ライラ?」
「……妹です。」
「ふふふ。妹さんは素早いんだね。」
然り気無くフォローを入れられて情けなくいたたまれない。
「はっ!!ライラがお父様と会えてるといいんだけど……こうしちゃいられない!!ありがとうございました。私急いで探しにいきます。」
そうだ!泣いてる場合ではない!!
私よりも小さいライラがお父様に会えてるのか確認するまでは弱気になっては駄目だ!!
「ここが何処かもわからないのに?」
走り去ろうとした私の手を掴んで真っ当なことを言われた。
そうだ!私迷子だった。
「すみません、図々しいですが案内してもらえませんか?」
頭を下げながらお願いすると、手をぎゅっと握られ
「ふふ、いいよ。多分探してる人物はこっちにいるよ。」
「???ありがとうございます?」
何故知ってるの??と思いながらもお礼を伝えた。
「そろそろ名前を教えてくれる?」
「サミュラです。」
「サミュラ、ハンカチを返さなくていいからこの綺麗な赤色の髪に映えているこれ頂戴。」
サラッと髪を触られ使っているお気に入りの髪留めだけど………
「………わかりました。私のお気に入りですので大切にしてくださいね。えーと…………」
「ミゥだ。」
「ミゥ様ですね。今取りますね待ってくだ……「ありがとう。貰うね。」
私が外そうとする前にミゥ様が髪に触れ髪留めを外された。
キラキラとした銀髪にクリクリした金色の瞳。
私よりも似合いそうだ。
この短時間でミゥ様の行動にはびっくりされっぱなしだが、今目の前でしている『私の髪飾りに口づけ』が一番驚いた。
「サミュラと思って大切にするよ。」
言うことがキザだったから少し引いたけど、この容姿が様にさせてる……ずるいです。
なんてこと、拾い物どころかお父様いた!!と急に走ったライラを見失って自分が迷子になってしまってる。
あんな小さい子を見失うなんて姉として失格だ。
情けなくて涙が出てくる。
「泣かないで。」
「ありがと……う。」
差し出してくれたハンカチを受け取り、逆光で見えない顔に向かってお礼を言った。
「迷子??ここは広いからねー。誰に会いに来たの?」
「……お父様。ライラを追いかけてたら見失っちゃって……...。」
自分の失態を話すのは恥ずかしいが迷子になってるのは事実なので仕方ない。
「ライラ?」
「……妹です。」
「ふふふ。妹さんは素早いんだね。」
然り気無くフォローを入れられて情けなくいたたまれない。
「はっ!!ライラがお父様と会えてるといいんだけど……こうしちゃいられない!!ありがとうございました。私急いで探しにいきます。」
そうだ!泣いてる場合ではない!!
私よりも小さいライラがお父様に会えてるのか確認するまでは弱気になっては駄目だ!!
「ここが何処かもわからないのに?」
走り去ろうとした私の手を掴んで真っ当なことを言われた。
そうだ!私迷子だった。
「すみません、図々しいですが案内してもらえませんか?」
頭を下げながらお願いすると、手をぎゅっと握られ
「ふふ、いいよ。多分探してる人物はこっちにいるよ。」
「???ありがとうございます?」
何故知ってるの??と思いながらもお礼を伝えた。
「そろそろ名前を教えてくれる?」
「サミュラです。」
「サミュラ、ハンカチを返さなくていいからこの綺麗な赤色の髪に映えているこれ頂戴。」
サラッと髪を触られ使っているお気に入りの髪留めだけど………
「………わかりました。私のお気に入りですので大切にしてくださいね。えーと…………」
「ミゥだ。」
「ミゥ様ですね。今取りますね待ってくだ……「ありがとう。貰うね。」
私が外そうとする前にミゥ様が髪に触れ髪留めを外された。
キラキラとした銀髪にクリクリした金色の瞳。
私よりも似合いそうだ。
この短時間でミゥ様の行動にはびっくりされっぱなしだが、今目の前でしている『私の髪飾りに口づけ』が一番驚いた。
「サミュラと思って大切にするよ。」
言うことがキザだったから少し引いたけど、この容姿が様にさせてる……ずるいです。
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