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第二章 【学園編】
16.事実とは残酷な時もある
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「も……申し訳ございません。あっ……あるか……たにお渡ししておりました。」
「俺の手紙をか?何の為に?誰にだ?」
「………………フランと言う女性です。」
フラン??誰だそれは?
何の為に俺の愛の手紙を欲しがる??
「誰だ?」
「えっ!?ミゥレンド殿下はご存知のはずですが……町の中で運命的な出会いをしたと聞きました。」
「虚偽を平気でいうやつなのか?」
俺のサミュラに対しての愛を綴った手紙を欲しいやつなんて検討もつかないんだが……。
「………本当にわからないのですか?ムシュリです。」
「………誰だ?」
「ムシュリ子爵令嬢です。」
「貴族の名前は覚えているが、その者とは会ったことはない。」
俺が本当にわからないからかだんだんと不機嫌な顔になってくるプロト。
「まあいいです……会えばわかりますでしょうから。ミゥレンド殿下の手紙はフランに渡しその場でいつも読んで燃やしてました。」
「はっ!?燃やした?それに大体読むこと事態不敬罪だろ!自分は処罰されないとでも思っていたのか?」
サミュラに対しての愛を綴った手紙を知らない誰かが読んでいたとは何故そうなる?
それに燃やされていたことに憤りを隠せない。
「ミゥレンド殿下はフランと恋に落ちるのです。いいえ、俺たちはフランを溺愛しているのです。ミゥレンド殿下はサミュラ・グレニチェ侯爵令嬢のことは一時の気の迷いでございます。正しく導くためにもフランと燃やしていただけのこと。目を覚ましていただくために仕方なかったことです。」
プロトの言葉は信じられないことばかりだ。信用していたがここまでとは………昔はこんなやつではなかったのに。
俺の気持ちを気の迷いと言った瞬間押さえていた最後の何かが崩れ落ちた。
「お前は何を言ってるんだ?俺たちとはプロトもそのフラン嬢とは恋仲でみんな仲良く恋仲になろうということか?馬鹿げている!!俺が一生涯愛するのはサミュラだけだ。プロトのことは信頼していたがまさかここまで裏切っているとは……もうお前と話すことはない。今までの行い不敬罪に値するプロトもムシュリ子爵令嬢も覚悟しておけ!それよりも今はサミュラに一刻も早く逢って話さなければならない。」
「俺の手紙をか?何の為に?誰にだ?」
「………………フランと言う女性です。」
フラン??誰だそれは?
何の為に俺の愛の手紙を欲しがる??
「誰だ?」
「えっ!?ミゥレンド殿下はご存知のはずですが……町の中で運命的な出会いをしたと聞きました。」
「虚偽を平気でいうやつなのか?」
俺のサミュラに対しての愛を綴った手紙を欲しいやつなんて検討もつかないんだが……。
「………本当にわからないのですか?ムシュリです。」
「………誰だ?」
「ムシュリ子爵令嬢です。」
「貴族の名前は覚えているが、その者とは会ったことはない。」
俺が本当にわからないからかだんだんと不機嫌な顔になってくるプロト。
「まあいいです……会えばわかりますでしょうから。ミゥレンド殿下の手紙はフランに渡しその場でいつも読んで燃やしてました。」
「はっ!?燃やした?それに大体読むこと事態不敬罪だろ!自分は処罰されないとでも思っていたのか?」
サミュラに対しての愛を綴った手紙を知らない誰かが読んでいたとは何故そうなる?
それに燃やされていたことに憤りを隠せない。
「ミゥレンド殿下はフランと恋に落ちるのです。いいえ、俺たちはフランを溺愛しているのです。ミゥレンド殿下はサミュラ・グレニチェ侯爵令嬢のことは一時の気の迷いでございます。正しく導くためにもフランと燃やしていただけのこと。目を覚ましていただくために仕方なかったことです。」
プロトの言葉は信じられないことばかりだ。信用していたがここまでとは………昔はこんなやつではなかったのに。
俺の気持ちを気の迷いと言った瞬間押さえていた最後の何かが崩れ落ちた。
「お前は何を言ってるんだ?俺たちとはプロトもそのフラン嬢とは恋仲でみんな仲良く恋仲になろうということか?馬鹿げている!!俺が一生涯愛するのはサミュラだけだ。プロトのことは信頼していたがまさかここまで裏切っているとは……もうお前と話すことはない。今までの行い不敬罪に値するプロトもムシュリ子爵令嬢も覚悟しておけ!それよりも今はサミュラに一刻も早く逢って話さなければならない。」
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