17 / 20
第二章 【学園編】
17.なりふりかまっていられない
しおりを挟む
「すべては俺の甘さからだ。申し訳ない。俺はサミュラを愛してる。どうか婚約解消はしないでほしい。」
目の前で跪いて私の手をとり切実な目でまっすぐに見つめてくるのはこの国の皇太子殿下。
目下の令嬢になにしてるんですか??
「こんな私に跪くなんておやめください。」
慌ててしゃがみミゥレンド殿下と目線を同じにした。
なんでこんなことになったのか……………
「えっ!?皇太子殿下がお見えになってる??婚約解消のことで何かあったのかしら?」
「とにかく、サミュラお姉様は自分の気持ちを伝えて婚約破棄の方向で話をすればすべて上手くいくわ。」
「わっわかったわ。」
ミゥレンド殿下と対面して今までのことを話された。読めなかったけどまさか毎日手紙をくれているとは思わなかった。忘れられてなんかなかったことがわかっただけで心が温まる気がする。
でも、、先ほどのライラの言葉を思い出して伝える。
「殿下の気持ちを聞けて嬉しかったです。連絡がない間ずっと迷ってました。辛いことですが殿下には他に好きな人が現れたのかもしれないと……私との婚約話が弊害になっていたらと結論が出まして婚約破棄をご提案させていただきました。殿下の気持ちをこの先好きになる方……婚約者になる方に言われると喜ばれますわ。」
言っていてズキッと心に重い言葉もあったけれど、本心である。
微笑みながら伝えると殿下もわかってくれたのか急に立ち上がり私に近づきながら
「婚約破棄はしないよ。」
「えっ!?」
「サミュラを逃さない。俺からはなれることは許さない。」
笑顔で怖いこと言いながら私の前で跪いた。
ライラの言った通りに気持ちを伝え温かく見守っていこうと思ってたのに………ミゥレンド殿下からは異常な執着を感じますが!?
目の前で跪いて私の手をとり切実な目でまっすぐに見つめてくるのはこの国の皇太子殿下。
目下の令嬢になにしてるんですか??
「こんな私に跪くなんておやめください。」
慌ててしゃがみミゥレンド殿下と目線を同じにした。
なんでこんなことになったのか……………
「えっ!?皇太子殿下がお見えになってる??婚約解消のことで何かあったのかしら?」
「とにかく、サミュラお姉様は自分の気持ちを伝えて婚約破棄の方向で話をすればすべて上手くいくわ。」
「わっわかったわ。」
ミゥレンド殿下と対面して今までのことを話された。読めなかったけどまさか毎日手紙をくれているとは思わなかった。忘れられてなんかなかったことがわかっただけで心が温まる気がする。
でも、、先ほどのライラの言葉を思い出して伝える。
「殿下の気持ちを聞けて嬉しかったです。連絡がない間ずっと迷ってました。辛いことですが殿下には他に好きな人が現れたのかもしれないと……私との婚約話が弊害になっていたらと結論が出まして婚約破棄をご提案させていただきました。殿下の気持ちをこの先好きになる方……婚約者になる方に言われると喜ばれますわ。」
言っていてズキッと心に重い言葉もあったけれど、本心である。
微笑みながら伝えると殿下もわかってくれたのか急に立ち上がり私に近づきながら
「婚約破棄はしないよ。」
「えっ!?」
「サミュラを逃さない。俺からはなれることは許さない。」
笑顔で怖いこと言いながら私の前で跪いた。
ライラの言った通りに気持ちを伝え温かく見守っていこうと思ってたのに………ミゥレンド殿下からは異常な執着を感じますが!?
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる