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第二章 【学園編】
20.終着……いや執着
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『プロトとムシュリ子爵令嬢はミゥレンド殿下の怒りをかい、断罪された』と社交界で一気に広まった。
二人の仲は一線を越えた関係だったらしくプロトはムシュリ子爵令嬢を本当に好きだったようだけどムシュリ子爵令嬢は『ミゥレンド殿下の側近だったから利用のために近づいた』とはっきり本人の前で言ってのけ、プロトは精神をやんでしまった。
精神を病んだことで、鉱山送りにはならなかったが貴族籍剥奪の平民として監視の元過ごさなければならない………元貴族となるとそれは大変な生活になるだろうな。
ムシュリ子爵令嬢は最後までミゥレンド様に熱視線を送っていたが相手にされず、泣き落としてもスルーされてたので最後は『私を選ばないと不幸になるわよ』と怒り叫んだのを最後に『連れていけ』と見向きもせず冷たく言ったミゥレンド様。
厳格な修道院へ送られ一生償わなければならない。
『あそこは冬は凍えるほど寒い中で作業やお祈りを繰り返し夏は熱帯夜。地獄と言われているらしい』とライラが教えてくれてよく知ってるなと感心してしまった。
減刑を唱える声がそれぞれの身内から聞こえてきたが、ミゥレンド様が許さなく二人とも判決後にそれぞれ旅立っていった。
あまりよくわからないうちに始まりそして終わった気…………がする。
「これで心置きなくサミュラを愛せるよ。」
何故そうなった?
そして膝の上にのせて私に抱きついてくるのは何故?
「ミッミゥレンド様、みんなが見ております。」
「違うだろ?前みたいに呼んでほしいと言ったじゃないか。」
「…………ミゥ様。離してください。恥ずかしいですわ。」
身体をねじるが動けない。
動けないどころかさらにきつくきつーく抱き締められてる気がする。
動けば動くほどほどけないとか………怖い!!
ここはライラが教えてくれたように悪役令嬢を演じるのよ。
「ミゥ様、離してくれないときっ嫌いになりますわ。」
「くくくっ。サミュラの悪役令嬢は可愛いな。」
えっ!?ミゥ様『悪役令嬢』と言ったよね?
ライラを見ると私から目をそらされた………ミゥ様に言ったのね。
演技がばれて恥ずかしくなって
ドン
「ミミミミッミゥ様ごごごめんなさい。恥ずかしくて思わず………。」
ミゥ様の身体を押してしまった。
私の力ではびくともしてないけれど、王族に手を上げたことは間違いない。
「サミュラなら叩かれようが嫌いと言われようが何をされても俺から離れることを許さない。」
えっ!?私何しても怒られないの?
王子様のキュンキュンする言葉なはずなのに何故か怖いことを言われてる気にもなる。
「俺以外の男に触られたらその男の腕を切り落とす。」
………被害を出さないためにしっかりしなきゃ。
「ミゥ様以外の男性とそんな状況にはなりませんわ。」
「ああ、俺のためにサミュラが努力してくれるのたまらないな。」
頬を染めて幸せそうな顔をされたら何も言えないじゃない。
私の手にちゅっとキスをして
「これからは堂々とサミュラを愛せるのが嬉しいよ。」
ちゅっちゅっと私の手にキスを絶やさない。
いつまでしてるんだろう……ミゥ様の愛が重い。
周りの護衛騎士やライラからは温かい目で見られて気恥ずかしいので、いい加減に止めてほしいな。
「ああ、サミュラの手は気持ちいいな。ずっとキスをしていたい。これからが楽しみだ」
誰か止めてほしい。
これから?一体何をするんだろう。
二人の仲は一線を越えた関係だったらしくプロトはムシュリ子爵令嬢を本当に好きだったようだけどムシュリ子爵令嬢は『ミゥレンド殿下の側近だったから利用のために近づいた』とはっきり本人の前で言ってのけ、プロトは精神をやんでしまった。
精神を病んだことで、鉱山送りにはならなかったが貴族籍剥奪の平民として監視の元過ごさなければならない………元貴族となるとそれは大変な生活になるだろうな。
ムシュリ子爵令嬢は最後までミゥレンド様に熱視線を送っていたが相手にされず、泣き落としてもスルーされてたので最後は『私を選ばないと不幸になるわよ』と怒り叫んだのを最後に『連れていけ』と見向きもせず冷たく言ったミゥレンド様。
厳格な修道院へ送られ一生償わなければならない。
『あそこは冬は凍えるほど寒い中で作業やお祈りを繰り返し夏は熱帯夜。地獄と言われているらしい』とライラが教えてくれてよく知ってるなと感心してしまった。
減刑を唱える声がそれぞれの身内から聞こえてきたが、ミゥレンド様が許さなく二人とも判決後にそれぞれ旅立っていった。
あまりよくわからないうちに始まりそして終わった気…………がする。
「これで心置きなくサミュラを愛せるよ。」
何故そうなった?
そして膝の上にのせて私に抱きついてくるのは何故?
「ミッミゥレンド様、みんなが見ております。」
「違うだろ?前みたいに呼んでほしいと言ったじゃないか。」
「…………ミゥ様。離してください。恥ずかしいですわ。」
身体をねじるが動けない。
動けないどころかさらにきつくきつーく抱き締められてる気がする。
動けば動くほどほどけないとか………怖い!!
ここはライラが教えてくれたように悪役令嬢を演じるのよ。
「ミゥ様、離してくれないときっ嫌いになりますわ。」
「くくくっ。サミュラの悪役令嬢は可愛いな。」
えっ!?ミゥ様『悪役令嬢』と言ったよね?
ライラを見ると私から目をそらされた………ミゥ様に言ったのね。
演技がばれて恥ずかしくなって
ドン
「ミミミミッミゥ様ごごごめんなさい。恥ずかしくて思わず………。」
ミゥ様の身体を押してしまった。
私の力ではびくともしてないけれど、王族に手を上げたことは間違いない。
「サミュラなら叩かれようが嫌いと言われようが何をされても俺から離れることを許さない。」
えっ!?私何しても怒られないの?
王子様のキュンキュンする言葉なはずなのに何故か怖いことを言われてる気にもなる。
「俺以外の男に触られたらその男の腕を切り落とす。」
………被害を出さないためにしっかりしなきゃ。
「ミゥ様以外の男性とそんな状況にはなりませんわ。」
「ああ、俺のためにサミュラが努力してくれるのたまらないな。」
頬を染めて幸せそうな顔をされたら何も言えないじゃない。
私の手にちゅっとキスをして
「これからは堂々とサミュラを愛せるのが嬉しいよ。」
ちゅっちゅっと私の手にキスを絶やさない。
いつまでしてるんだろう……ミゥ様の愛が重い。
周りの護衛騎士やライラからは温かい目で見られて気恥ずかしいので、いい加減に止めてほしいな。
「ああ、サミュラの手は気持ちいいな。ずっとキスをしていたい。これからが楽しみだ」
誰か止めてほしい。
これから?一体何をするんだろう。
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