【完結】転生悪役令嬢でしたがハッピーエンドを迎えたはずが最初へ逆戻りってアリですか?

MAYY

文字の大きさ
7 / 10

7.

しおりを挟む
「またお前かビッヒ嬢。何度ニィーアに近づかないよう警告した。警告の間に引いていればよかったもののもう容赦はしない。」

「ルゥドリッヒさ…殿下。私はニィーア様に虐められてたんですよぉ~グスン。私よりもニィーア様に怒ってはくれないんですかぁ?」

私から見ても嘘泣きをしているように見えるから周りもそう思ってそう。
ルゥーは………ヤバイくらいに無表情だ。
これはヤバイ。ルゥーが本気で怒ってるときだ。

「ビッヒ男爵令嬢もうやめた方がいいわ。」

「はぁ~?何言ってるのぉ。ふふぅ~ルゥドリッヒさ殿下が私に味方するからってニィーア様焦っちゃって可哀想だわぁ~。」

脳内お花畑には何言っても通じない。
私が言ったせいでルゥーの無表情に青筋が見える。
ヤバイヤバイヤバイ。

「なんの余地もないな。調べはついてる。虐められてたなんて嘘で友達の令嬢やに虚言を頼んだことを。ビッヒ嬢を王族…未来の皇太子妃を侮辱した罪で捕らえろ。」

「なッなんで私がこんな目に……前だってあいつ純粋だったからちょっとした出来心で令息を相手してたら何を血迷ったのか私を好きだと両想いだと拐い軟禁されて、学園には通えなかったし好きでもないのに毎日毎日求めてきて拒めば何するかわからないから拒めないし、ずっとずっとルゥドリッヒ様に会いたかった想いは募るばかり………。」

めちゃくちゃ暴露してるし。
そんな過激な人生送ってたなんて苦労したんだ。
その人悪い人だったのねって突っ込みたいのに相手に少なからず良く見せてたから相手も勘違いした部分もあるだろう。
仲が良いというのは男女友達関係は成立するのか………私は少なからずどちらかが行為を寄せればその時点で友達関係は成立しないと思ってる。
そこは人それぞれだから難しいところだけど。。

「毎日毎日神にお願いしてたら私の身体が光り出して学園入学前に戻ったの。きっと私の願いが届いたんだと今度こそはルゥドリッヒ様と幸せなハッピーエンド迎えるはずだったのに………悪のニィーアがルゥドリッヒ様に溺愛されてるし最悪だわ。」

私ってビッヒ男爵令嬢にとって悪だと思われてたんだ。
悪役令嬢と自分でも思ってたけど、誰かに言われると悲しいもんだ。
しかも、話しに違和感あるなぁと聞いてたらさらっと言ったわね。
逆行した原因はお前かヒロイン。
何かしらのチートを使ってたんだ……納得だわ。
あるいはヒロインがバットエンド?で悪役令嬢のハッピーエンドになったから強制的に働いたのか………謎たけどヒロインが関係して逆行したのね。

ようやく謎が溶けてスッキリした。


「そういうことか。どんなに想われようとも俺がニィーア以外を好きになることはない。俺の全てはニィーアのものだ。他のやつにくれてやるつもりは欠片もない。でも、一つ言うとすれば怒りが大半だが逆行してくれたお陰で前よりもニィーアを愛でることができたな。」



えっ!?
ヒロインが青ざめて臥せっているが、それよりもルゥーが言ったことの方が衝撃的で目を見開いてルゥーを見た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

誰でもイイけど、お前は無いわw

猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。 同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。 見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、 「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」 と言われてしまう。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~

夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」  弟のその言葉は、晴天の霹靂。  アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。  しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。  醤油が欲しい、うにが食べたい。  レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。  既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・? 小説家になろうにも掲載しています。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

処理中です...