【完結】転生悪役令嬢でしたがハッピーエンドを迎えたはずが最初へ逆戻りってアリですか?

MAYY

文字の大きさ
8 / 10

8.

しおりを挟む
ビッヒ男爵令嬢は連行され最後まで

「ニィーアぁぁぁ。お前が全ての元凶だ。は先に殺してやるぅぅぅ。」

と睨みながら私に向かって大声で叫び続けヒロインがまさかの殺害宣言。
怖いしホラーになってるしヒロインどうしてこうなった。
もう可愛いヒロインの恋愛ゲームではなく復習を誓った悪に染まるダークヒロイン化してる。

いやはや………恐ろしい。
もうこの先逆行になりませんように。
このままヒロインを捕らえちゃっててください。


「ニィーア、俺はまだ許せないがもう悪は捕らえたからこれからは平和だ。」


恋愛ゲームに似つかわしくない台詞をルゥーが笑顔で言うのを見て、いつからこんなわけのわからないことに………と思ったがもう終わったこと。
にこっと笑顔を返しながら逆行したらしたでまたどうにかなるでしょうと心の中で思う。
………本音は、もうルゥーからの監視が強くなった生活には戻りたくはないだけだけど。

「ルゥーはもしかして前の記憶ある?」

もし違ってたら私は馬鹿な発言をしてると思われるけどこれは確認したい。

「逆行前のことならあるよ。ニィーアにもあるだろ?」

笑顔を絶やさずにルゥーが言いながら私の頬を両手で包む。
バレてたんだ……「うん。」と言うと同時に私の唇にチュッと唇がふれた。

キスされた!と思った瞬間ぶわっと顔が真っ赤になりルゥーを見つめると

「逆行前にもしただろ?ニィーアのウエディングドレスまた見ないとな。」

誓いのキスはした。
したが、こんな普通の場所でのキスは初めてでなんだかいけないことをしてる気がしてきて恥ずかしい。

「はぁ、可愛いなぁ。前はニィーアが俺を避けてたから強引にして嫌われたくなくてなかなか二人の時間を作れなかったが、結婚式のときニィーアも俺のことを好きでいてくれたとわかったから今回は遠慮なしに二人の時間を作れた。その点は逆行に感謝だな。可愛い可愛いニィーアが沢山見れたことは俺の宝物だ。ニィーアの家族にも誰にも見せたくないな。ああ、誰にも見られないように閉じ込めてしまいたい。」

恐ろしいことを言われた。
逆行前もこんなに執着されてたなんて……ルゥーの遠慮なしは本当に遠慮がなかった。
二人の時間をって言うけど、ほとんど私軟禁されてルゥーが強制的に私の側にいた。

私も好きだからそこまで気にしてない。
これ好きな人じゃなかったらホラーだから。
ルゥーが愛おしいと言葉や表情でもわかる熱い視線を私に送りながら呟く言葉はホラーだ。

まさかルゥーも逆行してるとは………それにここまで私のことを愛しく想ってるとは夢にも思わなかった。

過激すぎるよ。
この問題は置いといて、そういえばルゥーは何に怒ってたんだろう?

「ねぇ、ルゥーはビッヒ男爵令嬢をなんで許せないの?」

「ああ、あれか。」

また怒りの炎を宿した瞳に戻りそこまで怒らせた理由が余計に気になる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

誰でもイイけど、お前は無いわw

猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。 同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。 見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、 「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」 と言われてしまう。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。

彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。 目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。

私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?

きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。 しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

俺の妻になれと言われたので秒でお断りしてみた

ましろ
恋愛
「俺の妻になれ」 「嫌ですけど」 何かしら、今の台詞は。 思わず脊髄反射的にお断りしてしまいました。 ちなみに『俺』とは皇太子殿下で私は伯爵令嬢。立派に不敬罪なのかもしれません。 ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。 ✻R-15は保険です。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

処理中です...