【完結】転生者候爵令嬢のわたくしは王女と一緒に転落するらしいのですが全力で拒否したいと思いますわ〜公爵令息の僕の悪夢は現を拒否隣国王女編〜

宇水涼麻

文字の大きさ
1 / 32

プロローグ

しおりを挟む
プロローグ

 パールブライト王国の王都にあるブライト学園は、9月中旬から7月中旬までを1年間として、3学年制の貴族学園だ。

 一応、男女に分かれた寮はあるが、王都に屋敷を持つ高位貴族は、通いの者が多い。

 そんな学園の今年度の生徒会には、高位貴族が揃っている。ボブバージル、コンラッド、セオドア、ウォルバック、マーシャ、クラリッサだ。

 ボブバージル・ギャレットは、公爵家次男。クラスメイトのクラリッサ・マクナイト伯爵令嬢と婚約しており、婿入り予定。

 コンラッド第2王子は、クラスメイトのマーシャ・ホーキンス公爵令嬢と婚約しており、婿入り予定。

 セオドア・サンダーズは伯爵家の長男で父親は騎士団長、本人はコンラッドの護衛役。一つ下のベラ・モットレイ伯爵令嬢と婚約している。

 ウォルバック・リントンは公爵家長男で、父親と同じ宰相を目指す天才だ。ボブバージルの妹で一つ下のティナヴェイラと婚約している。

〰️ 〰️ 〰️

 そして、ボブバージルには、秘密があった。

〰️ 〰️ 〰️

 ボブバージル・ギャレットは不思議な夢を見る。その夢を見た朝は目眩がひどくツライ。しかし、もっとツライのは、それが夢でなく、現実になることだ。

 幼き頃には、婚約者クラリッサが継母と義妹に虐められた。

 学園の2学年だったころは、婚約者以外の女子生徒シンシア嬢と、恋愛をすることになりそうだった。

 それらに、努力と友情と愛で立ち向かってきたボブバージルには、今や、婚約者、家族、友達という、ボブバージルの不思議な夢を信じて、最悪な事態回避のための協力者がいる。

〰️ 〰️ 〰️

 そして学園の3学年になって、また、ボブバージルは、その不思議な夢を見た。友人コンラッドを誘惑し、この国の王妃の座を狙う留学生は、侯爵令嬢と言いながら実は隣国の王女殿下らしいのだ。

 ボブバージルはその夢を見た朝、兄アレクシスに相談することにした。


「兄上!」

「朝からなんだ、騒がしいな」

「まさか、隣国の姫が留学とか来ます?」

「なんで、知ってるんだ?今日、学園で知るはずのことだぞ。それに、王女であることは極秘だ。侯爵令嬢として紹介されるはずだが?
まさか、夢かっ?!」

 アレクシスは思い当たったことに、顔をしかめた。

「はい。その王女様が、コンラッドを誑かして、王にしようとしていました」

 ボブバージルは、今は夢を淡々と報告することしかできない。

「今日は、早めに出る。支度を頼む」

「はい」

 アレクシスの妻でボブバージルの義姉のキャサリンと、執事が動く。

「とにかく、コンラッド殿下とその王女を二人きりにはするな。できるだけ、コンラッド殿下とマーシャ嬢を一緒にしておくんだ。いいな。それと、先程も言ったが、王女であることは極秘だ。あくまでも侯爵令嬢として扱え」

 アレクシスは、今できる指示を的確にしていった。さすがはブランドン第1王子殿下の側近である。

「はい」

 ボブバージルは、小さく目を伏せ、了承の意を表した。

「コンラッド殿下と男たちには、概要を話して構わない。マーシャ嬢には……少し待て。女性同士だ。イヤな先入観を持たれても、外交上困ることもあるからな。
あとの対策はこちらも用意する」

 アレクシスは急いで王城へ向かった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

愛しいあなたは竜の番

さくたろう
恋愛
 前世で無惨に処刑された記憶を持つ少女フィオナは、今世では幼い頃から番である竜族の王に保護されて塔の中で大切に育てられていた。  16歳のある日、敵国の英雄ルイが塔を襲撃しにきたが、なんとフィオナは彼に一目惚れをしてしまう。フィオナを人質にするために外へと連れ出したルイも、次第に彼女に離れがたい想いを感じ始め徐々に惹かれていく。  竜人の番として育てられた少女が、竜を憎む青年と恋に落ちる物語。 ※小説家になろう様に公開したものを一部省略して投稿する予定です。 ※全58話、一気に更新します。ご了承ください。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

華やかな異世界公爵令嬢?――と思ったら地味で前世と変わらないブラックでした。 ~忠誠より確かな契約で異世界働き方改革ですわ~』

ふわふわ
恋愛
華やかなドレス。きらびやかな舞踏会。 公爵令嬢として転生した私は、ようやく優雅な人生を手に入れた―― ……はずでしたのに。 実態は、書類の山、曖昧な命令、責任の押し付け合い。 忠誠の名のもとに搾取される領地運営。 前世のブラック企業と、何も変わりませんでしたわ。 ならば。 忠誠ではなく契約を。 曖昧な命令ではなく明文化を。 感情論ではなく、再評価条項を。 「お父様、お手伝いするにあたり契約を結びましょう」 公爵家との契約から始まった小さな改革は、やがて王家を巻き込み、地方貴族を動かし、王国全体の制度を揺るがしていく――。 透明化。共有化。成果の可視化。 忠誠より確かな契約で、異世界働き方改革ですわ。 これは、玉座を奪う物語ではありません。 国家を“回る構造”に変える、公爵令嬢の改革譚。 そして最後に選ばれるのは――契約ではなく、覚悟。 ---

【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた

22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。

前世の推しに似てる不仲の婚約者に「お顔が好きです」と伝えましたところ

咲楽えび@改名しました(旧 佐倉えび)
恋愛
公爵令嬢のエリーサベトは、ポンコツ王子と呼ばれる婚約者のベルナルドに嫌気がさし、婚約者破棄を目論んでた。 そんなある日、前世を思い出したエリーサベトは気付く。ベルナルドが前世の推しに似ていることに―― ポンコツ王子と勝気な令嬢が両思いになるまでのお話。 ※小説家になろうさまでも掲載しています。

完結·婚約破棄された氷の令嬢は、嫁がされた枯れおじのもとで花開く

恋愛
ティリアは辺境にある伯爵の娘であり、第三王子ガフタの婚約者であった。 だが、この婚約が気に入らないガフタは学園生活でティリアを冷遇し、卒業パーティーで婚約破棄をする。 しかも、このまま実家に帰ろうとするティリアにガフタは一回り以上年上の冴えないおっさん男爵のところへ嫁ぐように命令する。 こうしてティリアは男爵の屋敷へと向かうのだが、そこにいたのは…… ※完結まで毎日投稿します ※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿中

【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

婚約破棄されたけれど、どうぞ勝手に没落してくださいませ。私は辺境で第二の人生を満喫しますわ

鍛高譚
恋愛
「白い結婚でいい。 平凡で、静かな生活が送れれば――それだけで幸せでしたのに。」 婚約破棄され、行き場を失った伯爵令嬢アナスタシア。 彼女を救ったのは“冷徹”と噂される公爵・ルキウスだった。 二人の結婚は、互いに干渉しない 『白い結婚』――ただの契約のはずだった。 ……はずなのに。 邸内で起きる不可解な襲撃。 操られた侍女が放つ言葉。 浮かび上がる“白の一族”の血――そしてアナスタシアの身体に眠る 浄化の魔力。 「白の娘よ。いずれ迎えに行く」 影の王から届いた脅迫状が、運命の刻を告げる。 守るために剣を握る公爵。 守られるだけで終わらせないと誓う令嬢。 契約から始まったはずの二人の関係は、 いつしか互いに手放せない 真実の愛 へと変わってゆく。 「君を奪わせはしない」 「わたくしも……あなたを守りたいのです」 これは―― 白い結婚から始まり、影の王を巡る大いなる戦いへ踏み出す、 覚醒令嬢と冷徹公爵の“運命の恋と陰謀”の物語。 ---

処理中です...