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23 外交官
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またしても後から現れたエイムズ様は、わたくしを強引に応接室へと連れて来られました。わたくしには、あの場面で拒否する勇気などございません。
………勇気があったら………わたくしはどうしていたのでしょうね………。
「コレッティーヌ嬢が参加するなら連絡がほしいってマーシャには伝えてあったのに!こんなの酷いだろう?」
応接室のソファーにお隣で座ったエイムズ様は、誰に問うでもなく、お話しております。エイムズ様は、薄っすらと額に汗をかかれておいででした。そんなに一生懸命に駆けつけてくれたのでしょうか?
「この会の趣旨が1回目と変わったと聞いている。コレッティーヌ嬢にも、もう参加しないでもらいたい!」
エイムズ様は、腕を組み下を向いてそうおっしゃいました。
わたくしは目をしばたかせました。
「なぜでございましょう?」
「え?」
やっとエイムズ様と目が合いました。本当にお美しい方だわ。目を合わせるのは少し照れますが、あれからわたくしもいろいろ考えましたし、覚悟もしました。なんとか、目を合わせてお話ができます。
「わたくしは趣旨を理解して参加いたしましたわ」
チャーリー様とエイミー様のように、あの会の後、エイムズ様からデートを申し込まれた訳でもありません。お手紙をいただいた訳でもありません。わたくしは確かにあの会のすぐ後には、大変悩みましたが、エイムズ様から連絡もないのに悩むのもおかしなものですので、こうして、本日の会にも参加いたしましたの。
エイムズ様はしばらく呆けた後、ご自分の髪をガシガシとかきむしられ、せっかくのセットが台無しになってしまわれました。
エイムズ様は大きく深呼吸して、わたくしの方を向いてくださいました。
「言葉が遅くなって申し訳なかった」
エイムズ様はわたくしに頭を下げられました。さすがに、そこまでするとは思っておらず、わたくしは動揺してしまいました。
「そのようにしてほしいと思ったわけではありませんわ。わたくしは、エイムズ様に、マーシャ様を責めるようなことをしてほしくなかっただけですわ。それに、それに、………」
続けようとしたが、それは先程エイムズ様が頭をお下げになったとき、わたくしが遮ってしまったことでした。
わたくしたちは沈黙いたしました。
「お茶……いただこうか?」
わたくしは頷き、ソーサーを取りました。わたくしの手と同時にソーサーに伸びたエイムズ様の手は、指先までも美しく、そこからの優雅な仕草にわたくしは見入ってしまいました。『まさに2.5次元!』もう、こんなときに、『はるかの知識』のおふざけはいりませんのよ。
ハッと我に返り、わたくしはまた逃げたくなってしまいました。
しかし、ギュッと目を閉じれば、クララ様の笑顔が浮かび、わたくしを落ち着かせてくださいました。
「うん、美味しいよ」
エイムズ様に促され、わたくしも一口いただきます。
「はい。美味しいですわ」
わたくしはエイムズ様を長時間の直視はできませんが、この時間を嫌だとは思いませんでした。
「空回り男の話を聞いてほしいんだ」
エイムズ様はそっとソーサーをテーブルに置かれました。
〰️ 〰️ 〰️
僕は学園を卒業して外交官になった。外に出てみたい。ずっと夢だった。公爵の爵位を継いでしまえば、なかなか外にはでられない。しかし、外交官であれば、それは可能かもしれない。僕はその思いで外交官になった。
公爵令息として持ち上げられて育った僕はすぐに頭を殴られた。いや、実際には殴られてないけど、そんなような気持ちになった。少しばかり他国語ができてもダメなようだ。
同僚ともなんとなくうまくいかず、だからってどうしていいのかわからないでいた頃、隣国の馬車が素晴らしいのだと噂が出た。半信半疑で伺った隣国で乗せてもらった馬車の乗り心地の良さに驚愕した。
もちろん、その場で買い付けを決めた。外交官として買い付けは王族分と外交部の分とあと数台のみだ。しかし、金額をしっかりと把握して、これから買い付けに来るだろう商人たちが我が国で暴利な値段で売らないように監視しなくてはならない。
開発者の侯爵とは上司が早々に交渉成立させ、なぜそうなったかのかは不明だが、僕が工場見学に行くことになった。
その工場は山の麓の鉄鋼工場のすぐとなりにあった。工場など見せて僕が技術を盗んだらどうするのかと思ったが、さすがに大切な部分は見せてもらえず、すでに形になったスプリングと呼ばれるものが並び、クッションの製造途中の工程であった。
工場の1番奥で、どう見ても場違いなドレスの女性のいや女の子の後ろ姿が見えた。その子はペコペコと頭を下げていた。頭を下げられた者は照れながらも笑顔だった。
「あの子は?」
「侯爵様のご長女様ですよ」
工場の責任者だという男は執事然としており、姿勢がよく、口調も穏やかで、笑顔を絶やさない。
「は?つまり雇い主のご令嬢?」
僕の質問は不躾であったと思う。それほど驚いていたのだ。それに、僕が未熟だったし……。
「そうですね」
そんな僕にも、笑顔で対応する責任者。今思うと、すごい精神力だ。
「あれは、何を謝っているんだ?」
「ハハハ、謝っているわけではないと思いますよ」
僕は無性に気になって、そちらにツカツカと歩いたが、その女の子はあっという間に外へ出てしまった。僕も後から外へ出たが、もうどこにも見当たらなかった。
先程の笑顔の男の元へ行く。どうみても平民。僕は知らず知らずに眉を寄せていた。そんな僕を見て、その男は萎縮したような顔をした。あの女の子へ向けた顔との違いに、僕は腹立たしくなった。
「おい!あの女の子と何を話したんだ?」
僕の命令のような質問に男はポカンとした。そして、しどろもどろに、冷や汗のように額に汗をかきながら説明した。
「な、何もお話はしておりません。お嬢様が、ワシらを労ってくださっただけです」
労う。ご苦労と、声をかけること。だが、あの女の子は、ペコペコとしていた。
「労うとは違うように見えたが?」
「お、お嬢様は、いつも『ご苦労様、いつもありがとう』と言ってくださり、頭を下げられるのです。最初にそのようになされた時は恐縮して、止めてくださいとお願いしたのですが、執事さんが、でなくて、工場長が、『お嬢様はみなにそう挨拶なさります』と言ったんで、ワシらも受け入れました。お嬢様の笑顔はワシらのやる気になります」
僕を案内していた責任者だか工場長だかという者が、ニコニコと見ていた。
僕は町の噴水前で呆けていた。
『お嬢様はみなにそう挨拶なさります』
僕は自分の家の執事を思い出してみた。『ご苦労』これはよく使う。『うん』これも受け取るときによく使う。
………あれ?お茶を飲んだときは?………あれ?バッグを持ってきた時は?………あれ?
僕は国にいれば毎日会う執事にでさえ、『ありがとう』と言っていなかった。
心では思っている。だからこそ、執事に冷たくしたり、厳しいことを言ったりはしない。労う気持ちで『ご苦労』と言う。
呆けていた僕の足元にりんごが転がってきた。僕は拾い上げ、持ち主であろう男の子の持つ紙袋の1番上に乗せた。
「お兄ちゃん、ありがとう!」
僕はその男の子に自然に笑顔を向けることができた。きっとその顔は、あの工場の平民と同じ気持ちの笑顔だと思った。
『ありがとう』僕はその日からその言葉を意識して使うことにした。そうすると、してもらっていたことが、一つ一つわかるようになった。わかるようになってみたら、僕のまわりはしてもらっていることばかりだった。
僕は帰国前に侯爵に連絡をとり、お嬢様と会わせてほしいとお願いした。侯爵には、のらりくらりと誤魔化され、会うことは叶わなかった。
それから何度かその国へ行くたびに侯爵にお願いにあがるのだが、会うことが叶わぬまま月日は過ぎていった。
〰️
『ありがとう』を使うようになってから、同僚との関係も激変した。僕の同僚への目も激変した。だって僕は何一つ一人でやっていなかったのだから。僕はそんなことにも気がついていなかったのだ。
同僚との関係が変わると仕事はとても楽しくなった。もうこのまま外交官でいよう。公爵位は弟に譲ろうと思っていた矢先、弟が学園卒業前に伯爵位を持って領地へ行くと決めてしまっていた。弟はその領地のことをすでに勉強して、婚約者と夢を話しているという。そんな弟に公爵位の話はできなかった。するにしても、弟がやろうとしていることが落ち着いてからだろうと思った。
何もかも空回りで、一足遅くて、なかなか上手くいかない。僕は自分は優秀だと思っていた若い頃を思い出すと、苦笑いをしてしまう。
兎に角、目の前のことをやっていこうと思っていたとき、留学生の一人が僕の会いたかった女性だと聞いたのだ。
………勇気があったら………わたくしはどうしていたのでしょうね………。
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「この会の趣旨が1回目と変わったと聞いている。コレッティーヌ嬢にも、もう参加しないでもらいたい!」
エイムズ様は、腕を組み下を向いてそうおっしゃいました。
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「え?」
やっとエイムズ様と目が合いました。本当にお美しい方だわ。目を合わせるのは少し照れますが、あれからわたくしもいろいろ考えましたし、覚悟もしました。なんとか、目を合わせてお話ができます。
「わたくしは趣旨を理解して参加いたしましたわ」
チャーリー様とエイミー様のように、あの会の後、エイムズ様からデートを申し込まれた訳でもありません。お手紙をいただいた訳でもありません。わたくしは確かにあの会のすぐ後には、大変悩みましたが、エイムズ様から連絡もないのに悩むのもおかしなものですので、こうして、本日の会にも参加いたしましたの。
エイムズ様はしばらく呆けた後、ご自分の髪をガシガシとかきむしられ、せっかくのセットが台無しになってしまわれました。
エイムズ様は大きく深呼吸して、わたくしの方を向いてくださいました。
「言葉が遅くなって申し訳なかった」
エイムズ様はわたくしに頭を下げられました。さすがに、そこまでするとは思っておらず、わたくしは動揺してしまいました。
「そのようにしてほしいと思ったわけではありませんわ。わたくしは、エイムズ様に、マーシャ様を責めるようなことをしてほしくなかっただけですわ。それに、それに、………」
続けようとしたが、それは先程エイムズ様が頭をお下げになったとき、わたくしが遮ってしまったことでした。
わたくしたちは沈黙いたしました。
「お茶……いただこうか?」
わたくしは頷き、ソーサーを取りました。わたくしの手と同時にソーサーに伸びたエイムズ様の手は、指先までも美しく、そこからの優雅な仕草にわたくしは見入ってしまいました。『まさに2.5次元!』もう、こんなときに、『はるかの知識』のおふざけはいりませんのよ。
ハッと我に返り、わたくしはまた逃げたくなってしまいました。
しかし、ギュッと目を閉じれば、クララ様の笑顔が浮かび、わたくしを落ち着かせてくださいました。
「うん、美味しいよ」
エイムズ様に促され、わたくしも一口いただきます。
「はい。美味しいですわ」
わたくしはエイムズ様を長時間の直視はできませんが、この時間を嫌だとは思いませんでした。
「空回り男の話を聞いてほしいんだ」
エイムズ様はそっとソーサーをテーブルに置かれました。
〰️ 〰️ 〰️
僕は学園を卒業して外交官になった。外に出てみたい。ずっと夢だった。公爵の爵位を継いでしまえば、なかなか外にはでられない。しかし、外交官であれば、それは可能かもしれない。僕はその思いで外交官になった。
公爵令息として持ち上げられて育った僕はすぐに頭を殴られた。いや、実際には殴られてないけど、そんなような気持ちになった。少しばかり他国語ができてもダメなようだ。
同僚ともなんとなくうまくいかず、だからってどうしていいのかわからないでいた頃、隣国の馬車が素晴らしいのだと噂が出た。半信半疑で伺った隣国で乗せてもらった馬車の乗り心地の良さに驚愕した。
もちろん、その場で買い付けを決めた。外交官として買い付けは王族分と外交部の分とあと数台のみだ。しかし、金額をしっかりと把握して、これから買い付けに来るだろう商人たちが我が国で暴利な値段で売らないように監視しなくてはならない。
開発者の侯爵とは上司が早々に交渉成立させ、なぜそうなったかのかは不明だが、僕が工場見学に行くことになった。
その工場は山の麓の鉄鋼工場のすぐとなりにあった。工場など見せて僕が技術を盗んだらどうするのかと思ったが、さすがに大切な部分は見せてもらえず、すでに形になったスプリングと呼ばれるものが並び、クッションの製造途中の工程であった。
工場の1番奥で、どう見ても場違いなドレスの女性のいや女の子の後ろ姿が見えた。その子はペコペコと頭を下げていた。頭を下げられた者は照れながらも笑顔だった。
「あの子は?」
「侯爵様のご長女様ですよ」
工場の責任者だという男は執事然としており、姿勢がよく、口調も穏やかで、笑顔を絶やさない。
「は?つまり雇い主のご令嬢?」
僕の質問は不躾であったと思う。それほど驚いていたのだ。それに、僕が未熟だったし……。
「そうですね」
そんな僕にも、笑顔で対応する責任者。今思うと、すごい精神力だ。
「あれは、何を謝っているんだ?」
「ハハハ、謝っているわけではないと思いますよ」
僕は無性に気になって、そちらにツカツカと歩いたが、その女の子はあっという間に外へ出てしまった。僕も後から外へ出たが、もうどこにも見当たらなかった。
先程の笑顔の男の元へ行く。どうみても平民。僕は知らず知らずに眉を寄せていた。そんな僕を見て、その男は萎縮したような顔をした。あの女の子へ向けた顔との違いに、僕は腹立たしくなった。
「おい!あの女の子と何を話したんだ?」
僕の命令のような質問に男はポカンとした。そして、しどろもどろに、冷や汗のように額に汗をかきながら説明した。
「な、何もお話はしておりません。お嬢様が、ワシらを労ってくださっただけです」
労う。ご苦労と、声をかけること。だが、あの女の子は、ペコペコとしていた。
「労うとは違うように見えたが?」
「お、お嬢様は、いつも『ご苦労様、いつもありがとう』と言ってくださり、頭を下げられるのです。最初にそのようになされた時は恐縮して、止めてくださいとお願いしたのですが、執事さんが、でなくて、工場長が、『お嬢様はみなにそう挨拶なさります』と言ったんで、ワシらも受け入れました。お嬢様の笑顔はワシらのやる気になります」
僕を案内していた責任者だか工場長だかという者が、ニコニコと見ていた。
僕は町の噴水前で呆けていた。
『お嬢様はみなにそう挨拶なさります』
僕は自分の家の執事を思い出してみた。『ご苦労』これはよく使う。『うん』これも受け取るときによく使う。
………あれ?お茶を飲んだときは?………あれ?バッグを持ってきた時は?………あれ?
僕は国にいれば毎日会う執事にでさえ、『ありがとう』と言っていなかった。
心では思っている。だからこそ、執事に冷たくしたり、厳しいことを言ったりはしない。労う気持ちで『ご苦労』と言う。
呆けていた僕の足元にりんごが転がってきた。僕は拾い上げ、持ち主であろう男の子の持つ紙袋の1番上に乗せた。
「お兄ちゃん、ありがとう!」
僕はその男の子に自然に笑顔を向けることができた。きっとその顔は、あの工場の平民と同じ気持ちの笑顔だと思った。
『ありがとう』僕はその日からその言葉を意識して使うことにした。そうすると、してもらっていたことが、一つ一つわかるようになった。わかるようになってみたら、僕のまわりはしてもらっていることばかりだった。
僕は帰国前に侯爵に連絡をとり、お嬢様と会わせてほしいとお願いした。侯爵には、のらりくらりと誤魔化され、会うことは叶わなかった。
それから何度かその国へ行くたびに侯爵にお願いにあがるのだが、会うことが叶わぬまま月日は過ぎていった。
〰️
『ありがとう』を使うようになってから、同僚との関係も激変した。僕の同僚への目も激変した。だって僕は何一つ一人でやっていなかったのだから。僕はそんなことにも気がついていなかったのだ。
同僚との関係が変わると仕事はとても楽しくなった。もうこのまま外交官でいよう。公爵位は弟に譲ろうと思っていた矢先、弟が学園卒業前に伯爵位を持って領地へ行くと決めてしまっていた。弟はその領地のことをすでに勉強して、婚約者と夢を話しているという。そんな弟に公爵位の話はできなかった。するにしても、弟がやろうとしていることが落ち着いてからだろうと思った。
何もかも空回りで、一足遅くて、なかなか上手くいかない。僕は自分は優秀だと思っていた若い頃を思い出すと、苦笑いをしてしまう。
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