31 / 32
30 卒業パーティー
しおりを挟む
マーシャ様は、パティ様の恋を大変よころんでくださっているようですわ。
「来週からゼディお兄様とダリライト様はケーバルュ厶王国に参るそうですわね」
マーシャ様の情報通には舌をまきますわ。そんな気持ちが顔に出ていたようです。わたくしもパティ様もこの4人でいるときには、仮面をほぼほぼ外してしまうほど、居心地がよいのです。
「ふふ、驚かれないでくださいませ。コンラッドから聞きましたのよ。ダリライト様が国王陛下に、推薦状をいただきに行かれたそうですわ。ですが、ダリライト様は外交に行かれたことがありませんでしょう。ゼディお兄様がお付き添いなさると聞いておりますわ。まあ、ゼディお兄様もボージェ侯爵様にお会いになるそうですから、乗り気ですわね。ふふふ」
「す、推薦状ですか?そんなに簡単にいただけるものではありませんでしょう?」
パティ様はダリライト様のご苦労を気にして、慌ててらっしゃいます。
「2年前の英雄ですもの。即座に出されましたわよ」
2年前、東の山に山賊が集い、その街道は大変な被害が出ました。本来国境を守る仕事の辺境伯様は、国境からうって出て、その山賊を討伐なさったのです。その東の街道はケーバルュ厶王国とここパールブライト王国を結ぶ街道の1つなので、当時はケーバルュ厶王国にも辺境伯様のご子息が英雄様であるというお話は届きました。それがまさかダリライト様であると、わたくしとパティ様が知ったのはつい先日のことです。
パティ様が、もしダリライト様に嫁がれても、辺境伯領はケーバルュ厶王国側なのです。ちょっと羨ましいですわね。
〰️ 〰️ 〰️
「卒業式には戻るから、卒業式のパートナーは僕だからね!」と念を押して、ゼンディール様はダリライト様とともに、わたくしたちの故郷ケーバルュ厶王国への向かわれました。
そして、卒業式の2日前、なんと、わたくしの両親とケーバルュ厶王国の王太子殿下つまりはパティ様のお兄様を連れて帰ってまいりました。
卒業式では、パティ様が王女殿下であることを発表し、大騒ぎになりましたが、それ以外は滞りなく進みました。
〰️ 〰️ 〰️
今日は卒業式だ。あっという間の3年間。大変なこともあったけど、楽しかった。
卒業パーティーでは、はじめからクララとお揃いにした。母上やティナもデザインに加わって、とっても大変だった。
「わたくしのお母様がいらっしゃったら、このようにしてくださっていたのでしょうね」
クララが、母上の喜びようを眩しそうに見ていたから、僕はクララの腰を抱き寄せた。そして、母上のやりたいようにやってもらうことにした。
クララの薄いピンクのドレスが映えるようにと、僕のタキシードは濃い目のグレーになった。花の女神のようなクララは決して幼くは見えず、佇んでいるのを見ただけで、跪きたくなる神々しさだった。
「素晴らしいわぁ……」
コレッティーヌ嬢は、なぜか僕と同じくらい感動して、クララを見ていた。この方は、はじめからクララへの視線がおかしい。
「彼女は、僕のですよ」
コレッティーヌ嬢がキッと僕を睨んだ。
「見ているだけです!減らないでしょう!」
「いえ、なぜか貴女に見られると減ってしまう気がするのです」
「まあ!クララ様の大きなお心を学んだ方がよろしいわよ」
確かにクララは、心が広い。
「やはり貴女もクララを好きだったのですね。でも、僕の勝ちです。ハッハッハ」
マーシャとの話が終わったのか、クララがこちらへやってきた。慈愛溢れる笑顔で。
「コレット様、あの日の青もステキでしたが、明るい緑もお似合いになりますのね」
コレッティーヌ嬢は、輝く緑のドレスだ。強調している部分が部分なので、成人したばかりの女性には見えない。化粧は美人化粧だ。本当に少しずつ変化させていたのだろう。今更あの不細工化粧は頑張っても上手く思い出せないし、逆にコレッティーヌ嬢の美人化粧にものすごく驚く者もいない。
「ありがとうございます。クララ様の神々しさには足元にもおよびませんわ」
僕は僕と同じくクララに『神々しさ』を感じたコレッティーヌ嬢は、やはり強敵だと認識した。
そこへ、パティリアーナ嬢とダリライト殿、ダリライト殿と睨み合っているゼンディールさんがいらっしゃった。ゼンディールさんは、コレッティーヌ嬢を見留めると、ダリライト殿に向けていた顔と真逆の顔で近寄ってきた。
「僕の姫!もう家に帰りたいな」
甘々の会話をしながら、二人で、人の少ない片隅へ行ってしまわれた。
しばらくして会場が開放され、僕たちは中に入った。
新しい生徒会の司会で、コンラッド組とパティリアーナ嬢組が、後から入場して、パティリアーナ嬢が実は王女殿下だったことが発表された。ざわめきの中、ファーストダンスは二組の王族が担い、二組は今、優雅に踊っていた。
「問題は解決なさったみたいで、本当によかったわ」
クララの言葉にギョッとした。
「ジルはまた夢を見てしまったのでしょう?」
クララは、会場に視線を向けたまま僕にだけ聞こえるように話をした。目元は優しさを持ったままだった。
僕はしばらく思考を停止させていた。
僕はどのくらい止まっていたのだろうか?長い気もするし、短い気もする。どうにか、クララに聞こえるくらいの声が出せた。
「ど、どうして?」
僕の声は震えてしまった。
「ジルは何事も慎重だもの。自分の秘密を軽々しくは話さないわ。それをさほど親しいわけではなかったコレット様にお話することになったってことは、なにかしらのアクシデントがあったからでしょうね。おそらくは、夢のことでコレット様と接点を持ったのでしょう?」
僕はあ然としたまま会場に何も見ていない目だけを向けていた。僕の沈黙を肯定と捉えたのだろう。クララの話は続いた。
「コレット様がジルの夢に精通なさっていたのは偶然でしょうけど、夢が原因で、接点を持った。ということは、夢はパティ様かしら?
パティ様は、はじめはコンラッドと親しくなりたがっておりましたし」
僕はそっと隣を見た。微笑をたたえ、僕を責め立てている様子はない。
「わたくしにまで内緒になさったのは、マーシャには、パティ様のお気持ちを知られたくなかったのかしら?ね?」
クララはそう言って笑顔でこちらを向いた。僕は素直に頷く。だって、もう………。
「ご、ごめんね、秘密にして。マーシャとパティリアーナ嬢が拗れると、外交にも関わるからって」
僕は思いつく言い訳を重ねようとしたが、上手く頭が回らなかった。
「ふふ、そうね、女同士は怖いから。みんなはシンシア様とマーシャの時に実感なさっているものね」
口に手を当てて鈴のように笑うクララ。
この人はいったいどこまで受け止めているのだろうか。僕はどこまでも、この人の掌にいるのかもしれない。
「わたくしが、板挟みにならないように慮ってくださったのね。ありがとう」
クララは、「ありがとう」と笑顔で軽く頭をさげた。だが、上を向いた顔は真剣だった。僕は思わず姿勢を正した。
「でもね、ジル。わたくしはいつでもあなた側にいるわ。だって、わたくしはあなたの妻になるのですもの。あなたが他の者に秘密にしなさいとおっしゃれば、わたくしはそれが親友のマーシャであろうと秘密にします。
それが、わたくしの覚悟と………」
クララはまた会場の方へと向いてしまった。僕はクララを見つめたまま言葉を待った。
「わたくしの覚悟と愛ですわ」
クララは頬をほんのり染めた。だが、いつものように俯いたり、恥ずかしがったりはしない。クララの決意が伝わる。
僕の頬にはいつの間にか涙が伝っていた。僕の変化に気がついたクララが慌てて僕の腕を引き、会場の壁際へ連れてきた。
僕はずっとクララを守っているつもりでいた。でも、いつの日からかはわからないが、僕は見守られる側だったようだ。それはなんと幸せなことなのだろう。僕は女神に守られている喜びが溢れるように涙を流してしまっていた。
会場では、コンラッドたちのダンスが終わり、多くの生徒たちがホールへと向かっていった。
やっと落ち着いてきた僕を優しく見守る女神。その背を壁に添わせ、誰にも見えないように、女神に永遠を誓う口づけをした。
「来週からゼディお兄様とダリライト様はケーバルュ厶王国に参るそうですわね」
マーシャ様の情報通には舌をまきますわ。そんな気持ちが顔に出ていたようです。わたくしもパティ様もこの4人でいるときには、仮面をほぼほぼ外してしまうほど、居心地がよいのです。
「ふふ、驚かれないでくださいませ。コンラッドから聞きましたのよ。ダリライト様が国王陛下に、推薦状をいただきに行かれたそうですわ。ですが、ダリライト様は外交に行かれたことがありませんでしょう。ゼディお兄様がお付き添いなさると聞いておりますわ。まあ、ゼディお兄様もボージェ侯爵様にお会いになるそうですから、乗り気ですわね。ふふふ」
「す、推薦状ですか?そんなに簡単にいただけるものではありませんでしょう?」
パティ様はダリライト様のご苦労を気にして、慌ててらっしゃいます。
「2年前の英雄ですもの。即座に出されましたわよ」
2年前、東の山に山賊が集い、その街道は大変な被害が出ました。本来国境を守る仕事の辺境伯様は、国境からうって出て、その山賊を討伐なさったのです。その東の街道はケーバルュ厶王国とここパールブライト王国を結ぶ街道の1つなので、当時はケーバルュ厶王国にも辺境伯様のご子息が英雄様であるというお話は届きました。それがまさかダリライト様であると、わたくしとパティ様が知ったのはつい先日のことです。
パティ様が、もしダリライト様に嫁がれても、辺境伯領はケーバルュ厶王国側なのです。ちょっと羨ましいですわね。
〰️ 〰️ 〰️
「卒業式には戻るから、卒業式のパートナーは僕だからね!」と念を押して、ゼンディール様はダリライト様とともに、わたくしたちの故郷ケーバルュ厶王国への向かわれました。
そして、卒業式の2日前、なんと、わたくしの両親とケーバルュ厶王国の王太子殿下つまりはパティ様のお兄様を連れて帰ってまいりました。
卒業式では、パティ様が王女殿下であることを発表し、大騒ぎになりましたが、それ以外は滞りなく進みました。
〰️ 〰️ 〰️
今日は卒業式だ。あっという間の3年間。大変なこともあったけど、楽しかった。
卒業パーティーでは、はじめからクララとお揃いにした。母上やティナもデザインに加わって、とっても大変だった。
「わたくしのお母様がいらっしゃったら、このようにしてくださっていたのでしょうね」
クララが、母上の喜びようを眩しそうに見ていたから、僕はクララの腰を抱き寄せた。そして、母上のやりたいようにやってもらうことにした。
クララの薄いピンクのドレスが映えるようにと、僕のタキシードは濃い目のグレーになった。花の女神のようなクララは決して幼くは見えず、佇んでいるのを見ただけで、跪きたくなる神々しさだった。
「素晴らしいわぁ……」
コレッティーヌ嬢は、なぜか僕と同じくらい感動して、クララを見ていた。この方は、はじめからクララへの視線がおかしい。
「彼女は、僕のですよ」
コレッティーヌ嬢がキッと僕を睨んだ。
「見ているだけです!減らないでしょう!」
「いえ、なぜか貴女に見られると減ってしまう気がするのです」
「まあ!クララ様の大きなお心を学んだ方がよろしいわよ」
確かにクララは、心が広い。
「やはり貴女もクララを好きだったのですね。でも、僕の勝ちです。ハッハッハ」
マーシャとの話が終わったのか、クララがこちらへやってきた。慈愛溢れる笑顔で。
「コレット様、あの日の青もステキでしたが、明るい緑もお似合いになりますのね」
コレッティーヌ嬢は、輝く緑のドレスだ。強調している部分が部分なので、成人したばかりの女性には見えない。化粧は美人化粧だ。本当に少しずつ変化させていたのだろう。今更あの不細工化粧は頑張っても上手く思い出せないし、逆にコレッティーヌ嬢の美人化粧にものすごく驚く者もいない。
「ありがとうございます。クララ様の神々しさには足元にもおよびませんわ」
僕は僕と同じくクララに『神々しさ』を感じたコレッティーヌ嬢は、やはり強敵だと認識した。
そこへ、パティリアーナ嬢とダリライト殿、ダリライト殿と睨み合っているゼンディールさんがいらっしゃった。ゼンディールさんは、コレッティーヌ嬢を見留めると、ダリライト殿に向けていた顔と真逆の顔で近寄ってきた。
「僕の姫!もう家に帰りたいな」
甘々の会話をしながら、二人で、人の少ない片隅へ行ってしまわれた。
しばらくして会場が開放され、僕たちは中に入った。
新しい生徒会の司会で、コンラッド組とパティリアーナ嬢組が、後から入場して、パティリアーナ嬢が実は王女殿下だったことが発表された。ざわめきの中、ファーストダンスは二組の王族が担い、二組は今、優雅に踊っていた。
「問題は解決なさったみたいで、本当によかったわ」
クララの言葉にギョッとした。
「ジルはまた夢を見てしまったのでしょう?」
クララは、会場に視線を向けたまま僕にだけ聞こえるように話をした。目元は優しさを持ったままだった。
僕はしばらく思考を停止させていた。
僕はどのくらい止まっていたのだろうか?長い気もするし、短い気もする。どうにか、クララに聞こえるくらいの声が出せた。
「ど、どうして?」
僕の声は震えてしまった。
「ジルは何事も慎重だもの。自分の秘密を軽々しくは話さないわ。それをさほど親しいわけではなかったコレット様にお話することになったってことは、なにかしらのアクシデントがあったからでしょうね。おそらくは、夢のことでコレット様と接点を持ったのでしょう?」
僕はあ然としたまま会場に何も見ていない目だけを向けていた。僕の沈黙を肯定と捉えたのだろう。クララの話は続いた。
「コレット様がジルの夢に精通なさっていたのは偶然でしょうけど、夢が原因で、接点を持った。ということは、夢はパティ様かしら?
パティ様は、はじめはコンラッドと親しくなりたがっておりましたし」
僕はそっと隣を見た。微笑をたたえ、僕を責め立てている様子はない。
「わたくしにまで内緒になさったのは、マーシャには、パティ様のお気持ちを知られたくなかったのかしら?ね?」
クララはそう言って笑顔でこちらを向いた。僕は素直に頷く。だって、もう………。
「ご、ごめんね、秘密にして。マーシャとパティリアーナ嬢が拗れると、外交にも関わるからって」
僕は思いつく言い訳を重ねようとしたが、上手く頭が回らなかった。
「ふふ、そうね、女同士は怖いから。みんなはシンシア様とマーシャの時に実感なさっているものね」
口に手を当てて鈴のように笑うクララ。
この人はいったいどこまで受け止めているのだろうか。僕はどこまでも、この人の掌にいるのかもしれない。
「わたくしが、板挟みにならないように慮ってくださったのね。ありがとう」
クララは、「ありがとう」と笑顔で軽く頭をさげた。だが、上を向いた顔は真剣だった。僕は思わず姿勢を正した。
「でもね、ジル。わたくしはいつでもあなた側にいるわ。だって、わたくしはあなたの妻になるのですもの。あなたが他の者に秘密にしなさいとおっしゃれば、わたくしはそれが親友のマーシャであろうと秘密にします。
それが、わたくしの覚悟と………」
クララはまた会場の方へと向いてしまった。僕はクララを見つめたまま言葉を待った。
「わたくしの覚悟と愛ですわ」
クララは頬をほんのり染めた。だが、いつものように俯いたり、恥ずかしがったりはしない。クララの決意が伝わる。
僕の頬にはいつの間にか涙が伝っていた。僕の変化に気がついたクララが慌てて僕の腕を引き、会場の壁際へ連れてきた。
僕はずっとクララを守っているつもりでいた。でも、いつの日からかはわからないが、僕は見守られる側だったようだ。それはなんと幸せなことなのだろう。僕は女神に守られている喜びが溢れるように涙を流してしまっていた。
会場では、コンラッドたちのダンスが終わり、多くの生徒たちがホールへと向かっていった。
やっと落ち着いてきた僕を優しく見守る女神。その背を壁に添わせ、誰にも見えないように、女神に永遠を誓う口づけをした。
26
あなたにおすすめの小説
愛しいあなたは竜の番
さくたろう
恋愛
前世で無惨に処刑された記憶を持つ少女フィオナは、今世では幼い頃から番である竜族の王に保護されて塔の中で大切に育てられていた。
16歳のある日、敵国の英雄ルイが塔を襲撃しにきたが、なんとフィオナは彼に一目惚れをしてしまう。フィオナを人質にするために外へと連れ出したルイも、次第に彼女に離れがたい想いを感じ始め徐々に惹かれていく。
竜人の番として育てられた少女が、竜を憎む青年と恋に落ちる物語。
※小説家になろう様に公開したものを一部省略して投稿する予定です。
※全58話、一気に更新します。ご了承ください。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
華やかな異世界公爵令嬢?――と思ったら地味で前世と変わらないブラックでした。 ~忠誠より確かな契約で異世界働き方改革ですわ~』
ふわふわ
恋愛
華やかなドレス。きらびやかな舞踏会。
公爵令嬢として転生した私は、ようやく優雅な人生を手に入れた――
……はずでしたのに。
実態は、書類の山、曖昧な命令、責任の押し付け合い。
忠誠の名のもとに搾取される領地運営。
前世のブラック企業と、何も変わりませんでしたわ。
ならば。
忠誠ではなく契約を。
曖昧な命令ではなく明文化を。
感情論ではなく、再評価条項を。
「お父様、お手伝いするにあたり契約を結びましょう」
公爵家との契約から始まった小さな改革は、やがて王家を巻き込み、地方貴族を動かし、王国全体の制度を揺るがしていく――。
透明化。共有化。成果の可視化。
忠誠より確かな契約で、異世界働き方改革ですわ。
これは、玉座を奪う物語ではありません。
国家を“回る構造”に変える、公爵令嬢の改革譚。
そして最後に選ばれるのは――契約ではなく、覚悟。
---
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
前世の推しに似てる不仲の婚約者に「お顔が好きです」と伝えましたところ
咲楽えび@改名しました(旧 佐倉えび)
恋愛
公爵令嬢のエリーサベトは、ポンコツ王子と呼ばれる婚約者のベルナルドに嫌気がさし、婚約者破棄を目論んでた。
そんなある日、前世を思い出したエリーサベトは気付く。ベルナルドが前世の推しに似ていることに――
ポンコツ王子と勝気な令嬢が両思いになるまでのお話。
※小説家になろうさまでも掲載しています。
完結·婚約破棄された氷の令嬢は、嫁がされた枯れおじのもとで花開く
禅
恋愛
ティリアは辺境にある伯爵の娘であり、第三王子ガフタの婚約者であった。
だが、この婚約が気に入らないガフタは学園生活でティリアを冷遇し、卒業パーティーで婚約破棄をする。
しかも、このまま実家に帰ろうとするティリアにガフタは一回り以上年上の冴えないおっさん男爵のところへ嫁ぐように命令する。
こうしてティリアは男爵の屋敷へと向かうのだが、そこにいたのは……
※完結まで毎日投稿します
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿中
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる