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第四章 結婚お披露目と任命式
5 任命式
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任命式の朝だ。
黒生地に金糸と銀糸で豪華な刺繍が、襟にもポケットにも背中の腰下にも、そして、ズボンのサイドにまで、施されている軍服。黒の表地に赤の裏地のマント。辺境伯領軍では、団長にしか許されていない色だ。
団長の軍服を纏ったカザシュタントが、夫婦の寝室へと入る。ソファーには、ヴィオリアがいた。入室してきたカザシュタントを一目みて、ヴィオリアは、とろけるような視線をカザシュタントへ贈る。
『私の旦那様、なんてステキなの。このまま口づけしてもいいかしら?』
『ヴィーの目をみると襲いたくなってしまうな。』
夫婦で不謹慎なことを考えながら、カザシュタントがソファーのところへ来るのを待った。
「よろしく頼む。」
「はい。」
ヴィオリアが軍服の前ボタンを外す。メイドから、刺繍布と針と糸を受け取り、カザシュタントの左側の胸の部分の裏地に縫い付けていく。この刺繍布は、黒地に金糸でマーペリア辺境伯の紋章が刺繍されている。一針一針、ヴィオリアが刺繍したものだ。玉止めをすると、メイドからハサミを受け取り糸を切る。ハサミをメイドへと返すと、軍服のボタンをとめていく。軍服を直したところで、ヴィオリアは、先ほど刺繍布をした場所へ上から右手を置く。
「これから、1年、ご武運を祈っております。」
「うん、では、いってくる。」
カザシュタントは、回れ右をして、扉へ向かう。ヴィオリアとメイドもついていく。玄関にはすでにメイドが並んでいた。
「いってらっしゃいませ。」
「「「いってらっしゃいませ。」」」
ヴィオリアの声とともに、メイドとヴィオリアが頭を下げて、カザシュタントを見送る。玄関の外にはすでにダニエルとフレデリックが待っており、カザシュタントが玄関を出ると頭を下げてた後、カザシュタントの後ろをついていく。
ダニエルとフレデリックの軍服は、モスグリーンで、右肩に同色のマントを翻している。彼らの裏地の胸にも、それぞれセシルとアンジェラが刺繍をした紋章がつけられていることだろう。セシルはトリベール家の紋章をヴィオリアと一緒に刺繍した。ヴィオリアは、アンジェラには前もって、手紙でゼルブラーム家の紋章を知らせておいた。
ダニエルは、男爵も領地も継がないので、平民と同じようになるというだけで、ゼルブラーム家から、外されているけわけではないので、こういうときにはゼルブラーム家の紋章となる。
モスグリーンの軍服は、今まで辺境伯領軍では、使っていなかったが、今回、側近たる二人のために用意された。そして、二人には、辺境伯直属秘書官という役職が正式に与えられることとなった。ダニエルの結婚への後押しだろう。辺境伯はまだ、ヴィオリアの父親であるのだが。
この夫婦または家族儀式は、毎年、祭の最終日の決意式の日に行われる。貴族であるものは、各家の紋章を、平民はマーペリア辺境伯の紋章をつける。つけてもらう相手は、本来、嫁または家族なのだが、女性がいない場合もあり得るので『誰でもいい』というルールを逆手に、プロポーズする者もいるらしい。決意式の日に、砦勤務の者たちは、各自日取りを決めて、祭前後に行っている。
今日は任命式だけだし、とりあえず当日の朝にやるという形をちゃんとり、仮止めの状態だ。帰ってきたら、きっちりと縫い付ける。1年間、旦那様を守るお守りなのだから。
城前の芝生には、白の軍服を着たマーペリア辺境伯軍の軍人が、整列している。その左側には、魔法師団が濃紺のローブを纏い並んでいる。軍隊の右側には、馬口を持った馬番が並ぶ。それらの後ろには、まん中の通路を挟み、左右に領民が溢れている。
城前の舞台に、辺境伯が登った。
「今日から、我がマーペリア辺境伯軍は、新たなる時代へと向かう。新たなるリーダーたちを紹介しよう。ダニエル・ゼルブラーム。」
「はっ!」
ダニエルが、辺境伯の左手に立つ。
「フレデリック・トリベール。」
「はっ!」
フレデリックは、ダニエルの左手に立つ。二人は正面に対して斜めに立っている。
「二人は、辺境伯直属秘書官に任命する。」
「「慎んでお受けいたします。マーペリア辺境伯領地へ 生涯 剣を捧げます。」」
敬礼。マーペリア辺境伯が敬礼を返す。満場の拍手。
二人が二歩さがる。
「カザシュタント・マーペリア」
「はっ!」
カザシュタントが、辺境伯の左手に立つ。舞台に立っただけで、満場の拍手だ。拍手が収まるのを待ち、辺境伯が告げる。
「カザシュタント・マーペリアを、マーペリア辺境伯軍、軍団長に任命する。」
「慎んでお受けいたします。マーペリア辺境伯領地へ 生涯 剣を捧げます。」
敬礼。マーペリア辺境伯が敬礼を返す。満場の拍手。
舞台の裏のテントで見ていた、ヴィオリアとセシルとアンジェラは、涙ぐんでいる。
「では、出陣!」
「「「はっ!」」」
カザシュタントとの掛け声に軍人、魔法師団、馬番たちが返事をする。
カザシュタントとダニエルとフレデリック、軍隊長が馬に跨がる。カザシュタントの馬は黒毛で、他の馬より幾分大きい。ダニエルとフレデリックの馬は月毛のキレイな馬だ。
カザシュタントが馬の脇腹を蹴る。
カザシュタント・騎馬
ダニエル・騎馬とフレデリック・騎馬
ベルトソード・騎馬
魔法師団、27名
軍隊長・騎馬、4名
軍隊、130名
軍隊長・騎馬、4名
勇壮なる行進だ。城門を出て、城下町広場まで行き、そこから右手に曲がり、大通り沿いに突き当たりを左へ、防衛壁正門前を通り、城下町広場へと戻ってくる。
城下町をグルッとまわるのだが、男の子たちが隣をずっと走ってくる。男の子たちは、将来の夢として、彼らに憧れ、何人かは本当にマーペリアの軍人になることだろう。
領民たちは、城下町広場での、カザシュタントの口上を聞こうと、城門から広場へと向かう。それを見計らって、城前の芝生をお祭りの状態へと代える。これがなかなか大変で、辺境伯夫人の指示のもと、メイドや使用人が動いていく。
「来年は貴女がやってね。」
と、ヴィオリアは、笑顔で母親の辺境伯夫人に言われてしまったので、メモ用紙とえんぴつを持って、辺境伯夫人の隣を歩いている。
行軍のないときは、軍隊は、領民の方を向いて整列し、辺境伯が舞台で一年間の決意を語り、軍隊で領民へ敬礼をする。そして、一旦解散の後、女主人とメイドたちで宴の準備をするのだ。
つまり、この忙しさは、毎年であり、それを仕切るのは、辺境伯夫人の毎年の仕事なのだ。
セシルとアンジェラも、これから毎年手伝うのだと覚悟し、メイドたちとともに動き、やり方を覚えていく。
アンジェラは、まだ嫁ではないのだが、えらい。
黒生地に金糸と銀糸で豪華な刺繍が、襟にもポケットにも背中の腰下にも、そして、ズボンのサイドにまで、施されている軍服。黒の表地に赤の裏地のマント。辺境伯領軍では、団長にしか許されていない色だ。
団長の軍服を纏ったカザシュタントが、夫婦の寝室へと入る。ソファーには、ヴィオリアがいた。入室してきたカザシュタントを一目みて、ヴィオリアは、とろけるような視線をカザシュタントへ贈る。
『私の旦那様、なんてステキなの。このまま口づけしてもいいかしら?』
『ヴィーの目をみると襲いたくなってしまうな。』
夫婦で不謹慎なことを考えながら、カザシュタントがソファーのところへ来るのを待った。
「よろしく頼む。」
「はい。」
ヴィオリアが軍服の前ボタンを外す。メイドから、刺繍布と針と糸を受け取り、カザシュタントの左側の胸の部分の裏地に縫い付けていく。この刺繍布は、黒地に金糸でマーペリア辺境伯の紋章が刺繍されている。一針一針、ヴィオリアが刺繍したものだ。玉止めをすると、メイドからハサミを受け取り糸を切る。ハサミをメイドへと返すと、軍服のボタンをとめていく。軍服を直したところで、ヴィオリアは、先ほど刺繍布をした場所へ上から右手を置く。
「これから、1年、ご武運を祈っております。」
「うん、では、いってくる。」
カザシュタントは、回れ右をして、扉へ向かう。ヴィオリアとメイドもついていく。玄関にはすでにメイドが並んでいた。
「いってらっしゃいませ。」
「「「いってらっしゃいませ。」」」
ヴィオリアの声とともに、メイドとヴィオリアが頭を下げて、カザシュタントを見送る。玄関の外にはすでにダニエルとフレデリックが待っており、カザシュタントが玄関を出ると頭を下げてた後、カザシュタントの後ろをついていく。
ダニエルとフレデリックの軍服は、モスグリーンで、右肩に同色のマントを翻している。彼らの裏地の胸にも、それぞれセシルとアンジェラが刺繍をした紋章がつけられていることだろう。セシルはトリベール家の紋章をヴィオリアと一緒に刺繍した。ヴィオリアは、アンジェラには前もって、手紙でゼルブラーム家の紋章を知らせておいた。
ダニエルは、男爵も領地も継がないので、平民と同じようになるというだけで、ゼルブラーム家から、外されているけわけではないので、こういうときにはゼルブラーム家の紋章となる。
モスグリーンの軍服は、今まで辺境伯領軍では、使っていなかったが、今回、側近たる二人のために用意された。そして、二人には、辺境伯直属秘書官という役職が正式に与えられることとなった。ダニエルの結婚への後押しだろう。辺境伯はまだ、ヴィオリアの父親であるのだが。
この夫婦または家族儀式は、毎年、祭の最終日の決意式の日に行われる。貴族であるものは、各家の紋章を、平民はマーペリア辺境伯の紋章をつける。つけてもらう相手は、本来、嫁または家族なのだが、女性がいない場合もあり得るので『誰でもいい』というルールを逆手に、プロポーズする者もいるらしい。決意式の日に、砦勤務の者たちは、各自日取りを決めて、祭前後に行っている。
今日は任命式だけだし、とりあえず当日の朝にやるという形をちゃんとり、仮止めの状態だ。帰ってきたら、きっちりと縫い付ける。1年間、旦那様を守るお守りなのだから。
城前の芝生には、白の軍服を着たマーペリア辺境伯軍の軍人が、整列している。その左側には、魔法師団が濃紺のローブを纏い並んでいる。軍隊の右側には、馬口を持った馬番が並ぶ。それらの後ろには、まん中の通路を挟み、左右に領民が溢れている。
城前の舞台に、辺境伯が登った。
「今日から、我がマーペリア辺境伯軍は、新たなる時代へと向かう。新たなるリーダーたちを紹介しよう。ダニエル・ゼルブラーム。」
「はっ!」
ダニエルが、辺境伯の左手に立つ。
「フレデリック・トリベール。」
「はっ!」
フレデリックは、ダニエルの左手に立つ。二人は正面に対して斜めに立っている。
「二人は、辺境伯直属秘書官に任命する。」
「「慎んでお受けいたします。マーペリア辺境伯領地へ 生涯 剣を捧げます。」」
敬礼。マーペリア辺境伯が敬礼を返す。満場の拍手。
二人が二歩さがる。
「カザシュタント・マーペリア」
「はっ!」
カザシュタントが、辺境伯の左手に立つ。舞台に立っただけで、満場の拍手だ。拍手が収まるのを待ち、辺境伯が告げる。
「カザシュタント・マーペリアを、マーペリア辺境伯軍、軍団長に任命する。」
「慎んでお受けいたします。マーペリア辺境伯領地へ 生涯 剣を捧げます。」
敬礼。マーペリア辺境伯が敬礼を返す。満場の拍手。
舞台の裏のテントで見ていた、ヴィオリアとセシルとアンジェラは、涙ぐんでいる。
「では、出陣!」
「「「はっ!」」」
カザシュタントとの掛け声に軍人、魔法師団、馬番たちが返事をする。
カザシュタントとダニエルとフレデリック、軍隊長が馬に跨がる。カザシュタントの馬は黒毛で、他の馬より幾分大きい。ダニエルとフレデリックの馬は月毛のキレイな馬だ。
カザシュタントが馬の脇腹を蹴る。
カザシュタント・騎馬
ダニエル・騎馬とフレデリック・騎馬
ベルトソード・騎馬
魔法師団、27名
軍隊長・騎馬、4名
軍隊、130名
軍隊長・騎馬、4名
勇壮なる行進だ。城門を出て、城下町広場まで行き、そこから右手に曲がり、大通り沿いに突き当たりを左へ、防衛壁正門前を通り、城下町広場へと戻ってくる。
城下町をグルッとまわるのだが、男の子たちが隣をずっと走ってくる。男の子たちは、将来の夢として、彼らに憧れ、何人かは本当にマーペリアの軍人になることだろう。
領民たちは、城下町広場での、カザシュタントの口上を聞こうと、城門から広場へと向かう。それを見計らって、城前の芝生をお祭りの状態へと代える。これがなかなか大変で、辺境伯夫人の指示のもと、メイドや使用人が動いていく。
「来年は貴女がやってね。」
と、ヴィオリアは、笑顔で母親の辺境伯夫人に言われてしまったので、メモ用紙とえんぴつを持って、辺境伯夫人の隣を歩いている。
行軍のないときは、軍隊は、領民の方を向いて整列し、辺境伯が舞台で一年間の決意を語り、軍隊で領民へ敬礼をする。そして、一旦解散の後、女主人とメイドたちで宴の準備をするのだ。
つまり、この忙しさは、毎年であり、それを仕切るのは、辺境伯夫人の毎年の仕事なのだ。
セシルとアンジェラも、これから毎年手伝うのだと覚悟し、メイドたちとともに動き、やり方を覚えていく。
アンジェラは、まだ嫁ではないのだが、えらい。
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