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第328話 空間の存在する場所

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第328話 空間の存在する場所

今、この星には、ウルフの気配を感じることができない。

そして神レイチェルの姿をした奴も確認できない。

と言うことは、気配を感じることができない所にいるとしか考えることができない。

俺は、今、ウルフと、もう一人の奴が、どこにいるのか考えている。

一つは、探知魔法でわからないくらいの結界魔法を発動している場合

もう一つは、探知魔法でも、わからない空間を作って、その中にいる場合

または、その両方でもない所にいる場合、

この星にいるんだったら、俺の探知魔法で探ると、結界魔法がある所はわかるから、、この場合はないだろうと思う。

強い結界魔法を張ることができる場合も、誰が中にいるのか、わからなくても、ここに結界魔法が張られいるというくらいはわかるはずだから。

もう一つの可能性は、探知魔法でわからない空間を作っている場合だけど、俺の空間も同じだから、わかるんだけど、空間は探知魔法でもわからない。

これは空間が見つかった時に、その時に出てきている神獣たちが、俺が、どこに飛ばされたのか、どこにいるのか、わからなかったから。

空間を作れば、感知魔法で、空間がどこにあるのか、わからなくなる。

空間の出口は、作った所にあるわけではないから、違う所に空間の出入り口を作ることができる。

草原で俺が空間を作っても中に入っていても、出口を屋敷にすることができるわけだ。

だから、空間は、現世である、この星にあるわけではないと思う。

どこにでも入り口を開けることができる空間は、どこに存在するのか?

たぶん、そんなことを考えた奴は、この星では今まではいなかっただろう。

前にも言ったけど、異次元とは、次元が違うところがあると言うことだと思うから、次元を字体を変えると次の元と書く、と言うことは、違う世界が、他にも存在することになる。

でも、その世界でも、俺がいる可能性があるけど、空間があるのは、そこでもないと思うから、次元の間あいだがあるんじゃないかと思う。

一本の線を書いて、その先から、二つに分かれる線があるということになると、先割れした線は、混ざることなく、先に向けて進んでいく。

でも、その先割れした線と線には間あいだが存在する

線と線のあいだ、たぶん、そこに空間は存在していると考えると、今、いる、ここの世界とは違う世界にも行けるのか?

その正解に行けたとしても、平和な世界じゃないかもしれない。

あっ、そういえば思い出した、以前、レイチェルが言っていたじゃないか、アリシアが、村で寝込んだ時に、死んだいるはずだったと。

たまたま、俺が早く手紙を受け取ることができて、いち早く村にいくことができたからアリシアは、助かったと‥‥‥

ということは、もしかしたら、アリシアが助からない死んでしまう世界もあるのか?

どこで分岐点が起きるか、わからない。

それを言えば、 分岐点が起きる人もいれば、起きない人もいると言うことをになってしまうから、分岐点が起きる人が大勢いれば、それだけの世界が存在すると言うことになる。

しかし普通の人が分岐点になる事は、まずないだろうと思うから、特殊な力を持った人が人性か世界の分岐点になるんだと思う。

世界の分岐点、つまり ターニングポイント。

その分岐点であり、 ターニングポイントの力を持つものがどこかにいるはずだ。

じゃないと、 2本の線に分かれることもなく、同じ世界がずっと続くはずだ。

二つの世界の狭間ハザマにあるのが空間だろう。

と言うことになれば、俺は強力な結界魔法を作って、空気の出入りを遮断して、そして、イメージ力を強くして空間が存在すると思われる座標に神力で転移した。

俺の目の前が、一瞬もないくらい景色が変わった。

周りを見渡すと、そのには、いくつかの空間が存在している。

俺は、もう一度、戻って、元いた場所まで戻った。

そして空間を作って中に入り、この星じゃない所に入り口を開けた、そうすると、やはり、思った通りに先ほどまで見ていた景色が広がっている。

景色と言っても、何もない真っ黒い空間だけど。

なるほど、これが空間の正体か!

と言うことは、異次元収納も、空気がある空間と、ない空間も、ここのどこかに存在するのか?

空気がある空間は、現世から空気を取り込んでいると思われる空間のことだ。

空気がない空間は、時間が止まり空気もない空間だから、イメージ力次第なんだろう。

存在する所は同じだということになる。

なるほど、やっとわかってきた。

じゃ、俺がいつも使っている、今現在の剣が入っている空間も、ここにあると言うこと。

俺は剣をイメージしてみると、感じる、感じる、この空間にある。

この場所は宇宙とも違う。

俺は先ほど同じようにしているので、結界魔法の中には空気があるから、今いる空間から出てみることにした。

空間に出てみると、自分の剣を感じる方向に魔法を使い移動する。

初めは魔法を使って移動するようにしていたが、はっと気がついて念動力を使って移動することにしたら、難なく移動することができた。

移動するスピードも慣れてくると、早くできるので、スピードを上げながら、剣が入れてある空間を見つけた。

そして手を触れて開けと念じたら、思った通り開いたけど、迷宮で入れていたガラクタが少し漏れ出てしまった。

急いで閉めたけど間に合わなかった。

まぁガラクタだしいいか。

剣を入れてある空間は空気がない空間だから、これで済んだと思う。

中に入ると、剣をとって、俺は先ほどいた空間に瞬間転移で、戻ってきた。

そして空間から出て、現世に戻り、俺の異空間収納から剣を出そうとしたら、なかった。

ということは成功したということになる。

あとはウルフと俺を殺した奴の存在を確認するだけ。

ウルフは、わかっているけど、俺を殺したやつは変身していたけど気配はわかっているから、今は急ぐ必要はない。

わざわざ、こちらから出向く必要はない。


時計を見たら夜中の2時を回っている時間だったけど、目が冴えてしまったのでお風呂に行くことにした。

さっきは、考えていたから、ゆっくりする暇もなかったから。

俺は瞬間転移で部屋から、脱衣場に出てきたので、そのまま、洋服を脱いで露天風呂に直行した。

今は、誰も入っていない。もうみんな寝ている時間だから。

今日は晴れているので、星空もすごく、満天に星が散りばめられている。

俺は湯船の岩に背中を預けて、顔を上に向けて、星空を見ている。

女性たちと入る風呂もいいけど、一人で入る風呂もいいよね。

今はもう冬に向かっているから、虫の音のしないけど。

その分、星空が綺麗だ。

俺は湯船に入って背伸びした。

「あー気持ちいい」
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