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第665話 召喚された勇者
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第665話 召喚された勇者
俺は今いるエリアから奴が逃亡しないように結界を張った。
できるだけ、奴に気が付かれないように………
言葉も喋れない召喚された勇者………
異世界から召喚されたからなのか、言葉を口にしない。
いや、「ギッ」と言うから、もしかしたら、ギだけでお前が敵か?とか、お前が勇者か?とか、どうして、こんなところに呼び出されたんだ?とか言っているのか?
えっ、一言で、そんなに入るかって?
そんなことないよね~
と考えていたら、奴が前かがみになって拳を前へ突き出す。
奴は剣で戦うと言うよりも、地下から拳で上がってきたみたいだから、俺も拳で戦うことにしたので剣は消した。
剣が消えたと同時に奴が突進してくる。
奴が、俺の前の前に来て、顔を殴ろうとしたので、首を曲げて避けて、さっと後ろを向いて奴を背中で抱えて、背負い投げ………
今まで、こんなことしなことがないのに、なぜか体が勝手に動く。
奴は俺に投げられて、地面に倒れている。
顔を上に向けて、唖然としているような気がする。
俺は、奴から距離を取る。
時間をかけながら、奴は起き上がり俺の方を見る
「ギグァァァ~」と威嚇のような変な声を出す。
ギッ、以外にも言えたんだ。
俺をにらむ目が鋭くなった。
なにをするつもりだ?
俺が奴の様子を見ていると、奴の爪が伸びてきて、それを攻撃に使うみたいだ。
伸びた爪を、口もとに持っていき、舐めている。
「おい、伸びた爪くらい切ったら、どうだ?」と俺が言うと、奴は、頭を少し横に倒して、意味不明?って言う顔をしている。
「そうか、お前の国には爪を切る習慣がないと言うことだな」と言ったが、奴は、もう聞く耳を持つことは無かった。
奴は長く伸ばした爪を武器に俺に戦いを挑むみたいだけど、こいつやはり剣も魔法も使えないのか?
と考えていたら、召喚された勇者が爪を前面に出して突っ込んできた。
奴の両手には、伸ばされた爪がでている、下にしていた右手を上にあげてくる。
しかし、俺は、その右手を直前でかわす。
奴は、かわされることを予想していたみたいに、次の手の左手を下から繰り出す。
俺は下から上に上がってくる左手の爪を、範囲を小さくして鋭いウィンドウカッターを起動して切り落とした。
奴の左手が空を切る。
俺と奴は同時にお互いの距離をとる。
こんどは、何をするのか?
そのとき先頭に夢中で気が付かなかったが結界の外にいるアリシアから念話が入る
『クリス、魔物が………』とだけ。
この国の魔物は俺が結界で止めているから安心だ………と考えたが、もう一度、探知魔法を使うと、近くの別の場所に魔物反応………
くそっ、こんな時に………
『俺は………くっ………ここから動けない』念話中も奴は攻撃をしてくる。
『ジャネット、アリシアと協力して対応してくれる?」と言うと
ジャネット『了解しました』
そしてジャネットは何かを話したあと、転移して行った。
そう、もう、ここには誰もいない。
俺をフォローするメンバーも、王都民も、そして王妃と王女も誰もいなくなった。
メンバーの数人は、俺のことを見ているだろうが、それはいい。
俺は一気にケリをつけるべき行動を起こす。
メンバーの前では、なんだかやりづらい………
俺は、うちなる神の力を解放する。
未だに自分自身が神だと信じているわけではないが、使った魔法から言っても、そうなのだろうと思う。
亜神かもしれないし、そんな偉そうな存在じゃない。
しかし、今までの何回か使えた威力の強い魔法………
しかも、自然と口から出た、言葉が物語っている。
そして俺が今から使おうとする魔法は以前、巨大なカメを倒した魔法。
そう神圧
神圧が一番、周辺に被害がない。
俺の体の魔力が急上昇していく。
俺の視界が、今までとは違って、鮮明になり、光っているのが自分でもわかる。
そして、どうしてかわからないが右手が奴に向かって真っすぐ伸びる。
人差し指をまっすぐ伸ばして、
「………神圧………」と
俺の言葉とともに、すごい圧力が増してくる。
俺にも少し影響があるみたいで、範囲を絞る。
奴の立っている範囲に絞りながら、カメはつぶすだけだったが、召喚された勇者は上からも下からもつぶしていく。
上からの圧力と下からの圧力を強めながら………
上を下の範囲を1メートルとして、その有効範囲に絞る。
召喚された勇者は、圧力が加わると、なんだか叫んでいる。
「ぎぎぎぎっ~」
こいつは、もう何人も殺している。
召喚されたときに、王以外にも数人の人を………まぁ自業自得だけど。
あとで複製されたものと原本を処分する必要がある。
もう二度と、召喚された勇者を呼び出されないように。
ほんとうに、こいつ勇者なのか?
普通はせめて言葉くらい話せるんじゃないの。
この世界の言葉も話せない勇者なんて、いらない。
俺は、さっさと召喚された勇者を片付けることにした。
神圧を強めて、つぶしていくと、奴は苦しそうな顔をしている。
もう、立っていられないみたいで、膝をついている。
今まではカメはやったことがあるけど、人か、どうかもわからないが人型をつぶすのは初めて、こんな光景、女性たちには見せられない。
なんだか、俺の方が睨まれそうで。
変なものをつぶしたぁ~って、手をつなぐのも嫌がられるシーンが思い浮かぶ。
なんて妄想をしながら、召喚された勇者をつぶしていくが、こいつ、転移もできないのか?
もしかして、本当にパワー系だけの勇者?
拳一本でドラゴンをも倒す?
でも、喋れないし、言葉が近いできないじゃないか。
こんな奴、勇者とは言えない。
さぁ、さっさとあまり見たくないことをやってしまおう。
俺は圧力を強めていく………
「グシャッ」と音がして、押しつぶされた。
なんとも言えない、最低、最悪な嫌な気分。
「………」
終わったので、セラフィーナとシャーロットに念話で通信する。
念話『シャーロット、セラフィーナ、終わったから二人を連れて来て』
しばらく何もせずに待っているのも暇なので、俺は女性たちの目を気にして、つぶした勇者を、少しだけ土を隠す事をした。
証拠となるものは。見えるようにして。
数分待っていると、たくさんの足音が、こちらへ向かってくる。
じょじょに大きくなり、通路の端が暗くなっているから、足しか見えない。
走っている音だけが、周辺に響き渡る。
姿が見えてきた………シャーロットとセラフィーナを先頭に出てくる。
セラフィーナとシャーロットの後方には王妃と王女、そのあとに騎士たちがいるみたい。
なんだか、大勢を引き連れてきたみたいだが、当たり前か?
今は、国家存続の危機だから。
息を切らせながら、全員が、庭にでて、周囲を見渡す。
俺の後方には、土が盛り上がっている………もちろん、全員を呼ぶわけだから、勇者の死は確認している。
セラフィーナとシャーロットが俺に近づいてきて
シャーロット「クリス様、大丈夫ですか?」
「ああ、倒したから問題ないよ」
「いえ、そうではなくて、クリス様は、ケガとかないですか?」
セラフィーナが「そうですよ、あんな奴よりも、クリス様のケガの方が心配ですよ」
「うん、大丈夫だよ、ケガもしていないよ」と手を挙げた。
シャーロットっとセラフィーナが俺に近づき、俺の周りを回りながら、じろじろ見ている。
「うん、大丈夫のようですね」とシャーロット
「そうですね」とセラフィーナ
安心したような二人。
普段は前面には出てこない二人だが。
王妃と王女は、俺の後方に騎士や兵士ともにいる。
やっと二人から解放されて、王妃たちがいるところまで行く。
「これが、あなたたちの王が召喚した勇者です」
「………」
「それと、言わなければならないことが………」
「主人がしんだんですね」
「………はい、召喚された勇者に………」
「………」
「あとのことは、お願いしてもいいですか?」
「えっ?」と王女
「俺が結界で魔物を押しとどめている場所以外に、もう一か所、魔物が沸いて出てきています。そこに行きます」
「そうですか……」と気落ちしているみたい。
俺は今いるエリアから奴が逃亡しないように結界を張った。
できるだけ、奴に気が付かれないように………
言葉も喋れない召喚された勇者………
異世界から召喚されたからなのか、言葉を口にしない。
いや、「ギッ」と言うから、もしかしたら、ギだけでお前が敵か?とか、お前が勇者か?とか、どうして、こんなところに呼び出されたんだ?とか言っているのか?
えっ、一言で、そんなに入るかって?
そんなことないよね~
と考えていたら、奴が前かがみになって拳を前へ突き出す。
奴は剣で戦うと言うよりも、地下から拳で上がってきたみたいだから、俺も拳で戦うことにしたので剣は消した。
剣が消えたと同時に奴が突進してくる。
奴が、俺の前の前に来て、顔を殴ろうとしたので、首を曲げて避けて、さっと後ろを向いて奴を背中で抱えて、背負い投げ………
今まで、こんなことしなことがないのに、なぜか体が勝手に動く。
奴は俺に投げられて、地面に倒れている。
顔を上に向けて、唖然としているような気がする。
俺は、奴から距離を取る。
時間をかけながら、奴は起き上がり俺の方を見る
「ギグァァァ~」と威嚇のような変な声を出す。
ギッ、以外にも言えたんだ。
俺をにらむ目が鋭くなった。
なにをするつもりだ?
俺が奴の様子を見ていると、奴の爪が伸びてきて、それを攻撃に使うみたいだ。
伸びた爪を、口もとに持っていき、舐めている。
「おい、伸びた爪くらい切ったら、どうだ?」と俺が言うと、奴は、頭を少し横に倒して、意味不明?って言う顔をしている。
「そうか、お前の国には爪を切る習慣がないと言うことだな」と言ったが、奴は、もう聞く耳を持つことは無かった。
奴は長く伸ばした爪を武器に俺に戦いを挑むみたいだけど、こいつやはり剣も魔法も使えないのか?
と考えていたら、召喚された勇者が爪を前面に出して突っ込んできた。
奴の両手には、伸ばされた爪がでている、下にしていた右手を上にあげてくる。
しかし、俺は、その右手を直前でかわす。
奴は、かわされることを予想していたみたいに、次の手の左手を下から繰り出す。
俺は下から上に上がってくる左手の爪を、範囲を小さくして鋭いウィンドウカッターを起動して切り落とした。
奴の左手が空を切る。
俺と奴は同時にお互いの距離をとる。
こんどは、何をするのか?
そのとき先頭に夢中で気が付かなかったが結界の外にいるアリシアから念話が入る
『クリス、魔物が………』とだけ。
この国の魔物は俺が結界で止めているから安心だ………と考えたが、もう一度、探知魔法を使うと、近くの別の場所に魔物反応………
くそっ、こんな時に………
『俺は………くっ………ここから動けない』念話中も奴は攻撃をしてくる。
『ジャネット、アリシアと協力して対応してくれる?」と言うと
ジャネット『了解しました』
そしてジャネットは何かを話したあと、転移して行った。
そう、もう、ここには誰もいない。
俺をフォローするメンバーも、王都民も、そして王妃と王女も誰もいなくなった。
メンバーの数人は、俺のことを見ているだろうが、それはいい。
俺は一気にケリをつけるべき行動を起こす。
メンバーの前では、なんだかやりづらい………
俺は、うちなる神の力を解放する。
未だに自分自身が神だと信じているわけではないが、使った魔法から言っても、そうなのだろうと思う。
亜神かもしれないし、そんな偉そうな存在じゃない。
しかし、今までの何回か使えた威力の強い魔法………
しかも、自然と口から出た、言葉が物語っている。
そして俺が今から使おうとする魔法は以前、巨大なカメを倒した魔法。
そう神圧
神圧が一番、周辺に被害がない。
俺の体の魔力が急上昇していく。
俺の視界が、今までとは違って、鮮明になり、光っているのが自分でもわかる。
そして、どうしてかわからないが右手が奴に向かって真っすぐ伸びる。
人差し指をまっすぐ伸ばして、
「………神圧………」と
俺の言葉とともに、すごい圧力が増してくる。
俺にも少し影響があるみたいで、範囲を絞る。
奴の立っている範囲に絞りながら、カメはつぶすだけだったが、召喚された勇者は上からも下からもつぶしていく。
上からの圧力と下からの圧力を強めながら………
上を下の範囲を1メートルとして、その有効範囲に絞る。
召喚された勇者は、圧力が加わると、なんだか叫んでいる。
「ぎぎぎぎっ~」
こいつは、もう何人も殺している。
召喚されたときに、王以外にも数人の人を………まぁ自業自得だけど。
あとで複製されたものと原本を処分する必要がある。
もう二度と、召喚された勇者を呼び出されないように。
ほんとうに、こいつ勇者なのか?
普通はせめて言葉くらい話せるんじゃないの。
この世界の言葉も話せない勇者なんて、いらない。
俺は、さっさと召喚された勇者を片付けることにした。
神圧を強めて、つぶしていくと、奴は苦しそうな顔をしている。
もう、立っていられないみたいで、膝をついている。
今まではカメはやったことがあるけど、人か、どうかもわからないが人型をつぶすのは初めて、こんな光景、女性たちには見せられない。
なんだか、俺の方が睨まれそうで。
変なものをつぶしたぁ~って、手をつなぐのも嫌がられるシーンが思い浮かぶ。
なんて妄想をしながら、召喚された勇者をつぶしていくが、こいつ、転移もできないのか?
もしかして、本当にパワー系だけの勇者?
拳一本でドラゴンをも倒す?
でも、喋れないし、言葉が近いできないじゃないか。
こんな奴、勇者とは言えない。
さぁ、さっさとあまり見たくないことをやってしまおう。
俺は圧力を強めていく………
「グシャッ」と音がして、押しつぶされた。
なんとも言えない、最低、最悪な嫌な気分。
「………」
終わったので、セラフィーナとシャーロットに念話で通信する。
念話『シャーロット、セラフィーナ、終わったから二人を連れて来て』
しばらく何もせずに待っているのも暇なので、俺は女性たちの目を気にして、つぶした勇者を、少しだけ土を隠す事をした。
証拠となるものは。見えるようにして。
数分待っていると、たくさんの足音が、こちらへ向かってくる。
じょじょに大きくなり、通路の端が暗くなっているから、足しか見えない。
走っている音だけが、周辺に響き渡る。
姿が見えてきた………シャーロットとセラフィーナを先頭に出てくる。
セラフィーナとシャーロットの後方には王妃と王女、そのあとに騎士たちがいるみたい。
なんだか、大勢を引き連れてきたみたいだが、当たり前か?
今は、国家存続の危機だから。
息を切らせながら、全員が、庭にでて、周囲を見渡す。
俺の後方には、土が盛り上がっている………もちろん、全員を呼ぶわけだから、勇者の死は確認している。
セラフィーナとシャーロットが俺に近づいてきて
シャーロット「クリス様、大丈夫ですか?」
「ああ、倒したから問題ないよ」
「いえ、そうではなくて、クリス様は、ケガとかないですか?」
セラフィーナが「そうですよ、あんな奴よりも、クリス様のケガの方が心配ですよ」
「うん、大丈夫だよ、ケガもしていないよ」と手を挙げた。
シャーロットっとセラフィーナが俺に近づき、俺の周りを回りながら、じろじろ見ている。
「うん、大丈夫のようですね」とシャーロット
「そうですね」とセラフィーナ
安心したような二人。
普段は前面には出てこない二人だが。
王妃と王女は、俺の後方に騎士や兵士ともにいる。
やっと二人から解放されて、王妃たちがいるところまで行く。
「これが、あなたたちの王が召喚した勇者です」
「………」
「それと、言わなければならないことが………」
「主人がしんだんですね」
「………はい、召喚された勇者に………」
「………」
「あとのことは、お願いしてもいいですか?」
「えっ?」と王女
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