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第2章 生態調査
第3話 禁断
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禁じられていると、どうしても破りたくなるのが、人の常である。
例え、些細なことでさえ...。
禁じられていなければ、誰も見向きもしない事柄でも、その言葉の呪縛に囚われる。
ましてや、男子一生の憧れが、手元にある環境では。
ロベルト・マッツィオ3等調査官は、己の権限の最大許すところまで、捕獲したジョカルの調査
・研究をしていた。
いや、その域は、とっくに越えていたかも知れない?
転機は、突然やって来た。
「マッツィオ3等官、地球連邦政府は、我々にとてつもない無理難題を吹っかけてきた」
「スタージェス副統治官、その難題ってのは、一体何でしょうか?」
「捕獲したベネディクト種の幼生の調査・研究だけでは飽きたらず、成体までの変化・成長の過程と最終形態のデータを報告せよと...」
「それには、誰かのDNAが必要なのでは?」
「確かにそうだ、それも新鮮なものでなければならない。だから、今回の命令には、異を唱えることとした」
「それは、統治官の本意ですか?」
「奴は、ただの飾りだ。ジョカルの何たるかも知らんし、興味も無い。あるのは、本部の席が、早く空くことだけさ」
惑星ジョカルの統治及び管理は、ごく少数の人間によって行われている。1名の統治官を頂点として、2~3名の副統治官、その下に2名づつの1等調査官、2等調査官、3等調査官を置く。
その星の規模と人口に対して極端に人員が少ないのは、メインコンピュータ(マザー)による徹底した法律及び行動管理を行っているからである。
この世紀の風潮、人間の性質としては、他人に対して非常に無関心で干渉しないのである。
「ところで、マッツィオ3等官。君のDNAを少しばかり、お貸し願えないかな?」
「ええっ、どういった意味でしょうか?」
「ううん、つまりだな。本部からの命令に対して少しは応えなければ、この星の未来はあり得ないのは、君もご承知の通りだと思う...」
「...」
「我々が、捕獲したべ種は、幼生の状態であるから、成体への変化の過程をつぶさに調査・研究しなければならん!」
「それには、自分も大変興味がありますが、大丈夫なのでしょうか?」
「無論、リスクはゼロでは無いが、頑丈な飼育ゲージに入れてあるから大丈夫!安心したまえ」
「りょ、了解しました」
モルモットとウサギの中間サイズのジョカルは、オスのDNAを取得すると、約1日で5.6歳の幼児に変態を遂げ、一週間で宿主の最も欲する形態と嗜好の女性。いや、性的対象に変貌する。
その間は、ジョリスのみに生育する金色に輝く植物とオスの精液を必要とし、他に類を見ない速度で成長するのだ。
例え、些細なことでさえ...。
禁じられていなければ、誰も見向きもしない事柄でも、その言葉の呪縛に囚われる。
ましてや、男子一生の憧れが、手元にある環境では。
ロベルト・マッツィオ3等調査官は、己の権限の最大許すところまで、捕獲したジョカルの調査
・研究をしていた。
いや、その域は、とっくに越えていたかも知れない?
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「捕獲したベネディクト種の幼生の調査・研究だけでは飽きたらず、成体までの変化・成長の過程と最終形態のデータを報告せよと...」
「それには、誰かのDNAが必要なのでは?」
「確かにそうだ、それも新鮮なものでなければならない。だから、今回の命令には、異を唱えることとした」
「それは、統治官の本意ですか?」
「奴は、ただの飾りだ。ジョカルの何たるかも知らんし、興味も無い。あるのは、本部の席が、早く空くことだけさ」
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その星の規模と人口に対して極端に人員が少ないのは、メインコンピュータ(マザー)による徹底した法律及び行動管理を行っているからである。
この世紀の風潮、人間の性質としては、他人に対して非常に無関心で干渉しないのである。
「ところで、マッツィオ3等官。君のDNAを少しばかり、お貸し願えないかな?」
「ええっ、どういった意味でしょうか?」
「ううん、つまりだな。本部からの命令に対して少しは応えなければ、この星の未来はあり得ないのは、君もご承知の通りだと思う...」
「...」
「我々が、捕獲したべ種は、幼生の状態であるから、成体への変化の過程をつぶさに調査・研究しなければならん!」
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