幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

文字の大きさ
17 / 58

15

しおりを挟む
結局ね、あの後あまりお腹が空かなかったの。
あたしとしては、食べなくてもいいかなぁって思ったんだけど、そうすると空腹で夜中に目が覚めることになるっていうから、いつも食べる早い時間じゃなくて、宿屋の遅番のお手伝いさんが食べる時、一緒にというとになった。
一緒に食事をするのは、リサさんとレネさん。


料理人としているリヒテさんと合わせて3人は神殿孤児院から来てもらってる。
前にいた人は冒険者になって、今は迷宮に潜ってるらしい。
3人は、見習いじゃなくてちゃんと従業員になる人たちだよ!こ、雇用契約?っていうのを結んだら通いじゃなくて、住み込みになるんだって。
前にいたお兄さんは、ちょっと怖い感じだったから、優しい人に代わってくれてよかった。
うっかりそう言っちゃった時、リヒテさんは苦笑いしてたね。

「彼は怖い人じゃなくて、ぶっきらぼうだから子供に怖がられているうちに、どう接していいのかわからなくなっちゃったらしいよ。不器用な人っていうやつだねぇ。ははっ」って

「そもそも悪人がこの宿に関わる事は、ほぼありえないだろうし。だから安心していいよ」だって!!

それって、やっすい宿だから悪い人ですら近づかないって事?!かと思ったら全然ちがったわ。
むしろこの宿の決まり事にびっくりしたもん!

まず、冒険者ギルドの紹介状が無いといけない事でしょ。その紹介状が取れるのは、
素行の悪くない真面目な新人さんじゃないとダメなんだって。
だけど稼ぎが少ない人ばかり泊めていたら宿が立ち行かないからね。ギルドから補助金ていうのが出てるって!!
それ故に紹介状がもらえるのは簡単じゃないらしい! というか、ここ宿?って言っていいの??
なんか、宿舎とか寮とかいうんじゃないの?だから従業員もすくないんじゃないの?!!!

この話を最初に聞いた時、あたしはまだ6才だったから、分かったような~分からないような~だったこと思い出したよ。

ま、そういう宿だから、継ぎなさいとか言われなくて自由なんだろうなぁっと思う。
誰がが一人で『経営』している感じじゃなくて、『共同で暮らしてる』のほうがしっくりくるんだもん。

つらつら考えながら、いつもの美味しいスープを、食べ・・・あれ?
いつも食べ過ぎちゃう、リヒテさんのスープだよ?・・・んー、んん?
こう、染みわたる感じなのは変わらないんだけど、いつもより何かが薄い?かなぁ
お行儀が悪いけど、匙を咥えて考えてみても、良く分からなくて・・・

「味、変わった?」

ぽそっと呟いただけで、リヒテさんは理解したみたい。凄いお兄さんだ!!


ふむふむ。なるほど、このスープの食材は自炊したい冒険者さんに提供されてるお野菜なのね。
でもって、『料理』のスキルが得られるように、スキル持ちのリヒテさんが指導しながら作ってるのかぁ~
沢山作る必要があるから、節約のために安い低魔素の食材を利用してるんだ。
しかもあたしはお子ちゃまで、魔素の濃いものは解禁前だったから丁度良かったという事なのね。あたしのご飯にそんな秘密が!

ちなみに、自炊するとさらに宿泊代が安く抑えられるから、金欠君達はスキルのためというより必要に迫られて料理してるそうな・・・

あっ、なんか気がついちゃったかも!
薄い味ばかり食べていたら、濃い味のものも食べたくなるよねぇ。

そりゃあ、串焼き肉が食べられた日は雄叫びも上げたくなると。そうですかー
「串焼きは命」の意味が丸っきり変わっちゃって・・・やっすいじゃなく、うっすい感じ・・ぷぷっ

げっ!あたしも串焼き肉の味知っちゃったよ・・・ぉぉ人の事笑ってる場合じゃなかった・・
どんよりした気持ちで、静かに食事をとっているリサさんとレネさんに視線を向ければ
二人は気が付いてにっこり笑ってくれた。
「私たちはもともと魔力がほとんど無いので低魔素の食事で大丈夫なんです。何よりルチアちゃんと一緒なのが嬉しいから大丈夫。」
清らかな微笑みだぁ~。なんて素敵な、ずーっとこの宿にいてくれないかな!!!





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!

川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。 だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。 だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。 馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。 俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...