幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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染みわたるような優しい滋味あふれるけど、何かがうっすい感じのスープはその後、
本来のレシピによる濃い魔素チーズの投入により、再び食べ過ぎてふあふあいう羽目になったよ!


それからなんだけど、師匠が言ったみたいにお休みになっちゃった。
次の日から熱がでちゃって、腕とか足とか背中とか動かそうとするたびに、引きつったみたいに痛くって、動かそうとする度にピキッ!!ってなった。寝返りするのにも、う~う~唸っちゃうぐらい痛かったんだよ。
赤ちゃんみたいに、抱っこされて家の中運ばれる羽目になったんだもの。

これは初めてレベルが上がったからなんだって。次からは平気みたいなんだけど、
本当かなぁ。痛いのだーーいっ嫌い!!!  もう二度とごめんだっ!って言ったら、

「人生で一度しか経験できない貴重な体験だから、むしろ喜べ。」

そう言いながら、痛くてピキピキしてる背中をバシバシ叩かれて、あたし泣くよね
それなのに、じいちゃん叩くの止めてくれなくて、あたし更に大泣きするよね。
大笑いしながらさ、「遅いくらいなんだがな~」って意味がわからないよね?!
その後、おばあちゃんにしっかり家からたたき出されてた!よしっ!


「・・・・という事があったんだよ。サリー」
「大変だったわねぇ~よしよし。ルチア元気出して」

からだ痛い病(ルチア命名)からは徐々に解放されたけど、今度は師匠に急なお仕事が入ったのでお休みは継続中。
弟子だから!とはりきってお手伝いする気でいたけど、笑顔で家に帰された。
うんざりするほど大量の書き取りの課題と、魔力操作の魔法具とともに!!
課題の半分くらいは算術の問題だった・・・がっくり

そして今日は、お休みがもらえたサリーが遊びに来てくれたの!
外ではお嬢さんしているサリーも、あたしの部屋に来た時は胡坐をかいて床のラグの上に座って二人で向かい合って、いろいろな話をするのよ。大丈夫!秘密は内緒!

「それにしても、食事ね、食事。ルチがそこまで厳しくされてるって知らなかったわぁ」
「え?だってサリだって同じ歳でしょ?誕生日で特別を知ったんじゃないの?」
「いや・・う~ん。家はそこまでじゃないわ。だって高級品って濃いもの!特に迷宮産はね。」

なぬ! なるほど、商会で取り扱っているのかぁ。
外の国のお貴族様とも、取引があるの?なんかそれ凄いことだね!だからサリーもお嬢様ぽくて・・・
んん?元貴族?!ふぁ

「取扱品の中に生ものもあるから、傷んでダメになる前に加工してしまうのぉ。魔法の保存容器ってとってもとっても高い!から。使える数と量に限度があるんだってぇ。だからぁ、焼き菓子にした場合はおこぼれがあるわ~ふふっ」

おこぼれ!!なんていい響きの言葉だ!帳面に書き付け・・・
そして目の前の可愛い大親友が、何かを思いついたように、ニパッと笑った!

「明日、さっそく持ってくるわ!おやつにいただきましょ!」おこぼれ最高!

「んえ?明日?サリーは明日もお休みなの?」
「そうね。一応午前中だけはお手伝いするように言われてるけど、実質はお休みねぇ。何せ衛士養成所が休日だから仕方ないのよねぇ~みんな必死なんだものぉ。ふふっ」
ルチアは何でそれが関係あるのかが分からない。きょとんとサリーを見つめた。
サリーは逆に、なんで迷宮っ子のルチアが知らないのかと思ってきょとんとした。

「んー?ルチ、この迷宮都市での人気職業って?」
「前にサリが教えてくれた事は覚えてるよ?門番さんでしょ?」

サリーは目の前にいる、自分と同じ歳だというのに、やたらと幼げで純粋な親友に少し困った。

門のところにいるから門番で間違いない。だけどここは独立した一つの国といっても良い規模だ。
故に、あの門はただの入り口ではなく、関所にあたる。つまり彼らは国境を守る者達でもあるということだ。
それに親の取引で何度か出入りした時に気が付いたが、彼らはかなりの特権を持って行使していた。
あれって他の国なら、外交官って呼ばれるでしょうねぇ。衛士という呼び方は便宜上という事なのだろう。
その衛士を目指すために学ぶことを許されたそんな将来有望な男たち。彼らを手に入れようと、乙女達が場外乱闘を繰り広げているとは・・・・言えない!わねぇ。

「ともかく明日は楽しみにしててね♪」

こうしてサリーは家路についた。


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