幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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足をバタバタしすぎて辛いので、手に捕まったまま引っ張られています。

最初は怖くて、肩から上は水に浸からない様にしていたから、腕はがっちり曲げたまま固まって力は抜けないわ、浮いてるとは言っても足は大分沈んで、ほぼ立ち泳ぎみたいになってた。

全身に力が入っていて、時々シーンさんが力抜けよ~って言ってくれたけど、わたしもうんうんとは返事もするんだけど上手くいかなくってヘトヘトになっちゃった。だけど、驚くのはこれからよ!!

くたびれて早々に音を上げた体から力が抜けた途端、ふわぁって足が浮いたの!!体の向きが変わったの!
怖くて腕も伸ばせていなかったのに、自然に伸びて顎のあたりまで水に浸かったけど、そのまま引っ張られると、スイスイーって感じで楽になった。

嬉しくなって、シーンを見上げたらとっても褒められた!やっとコツ掴んだみたい!

時々、波がチャプンとして顔に水がかかってウェッってなったけど・・
そう!そのお水が聞いてた通り、しょっぱかったよ!というか、しょっぱいというよりエグかった・・・
料理も塩を入れ過ぎて失敗すると、悲惨な事になるよね!

海の水も、塩いれすぎだね。塩っ辛いっていう意味が、生まれて初めてよく分かりました!!!
わかったけど、お祖母ちゃんになんで知ったのか言えないんじゃ・・・
くぅぅ~自慢したいのに内緒にしなくちゃいけないとか、こんなに大変なんだって想像してなかったよ!
気持ちがくぅぅってなる度、また体に力が入っちゃって足が沈む。慌ててバタバタするを繰り返していたら

「ルチア?どうしたんだ?さっきから様子が・・」
見上げると、シーンさんが何やらお困り顔をしているね。

「いやえっと、その・・わぶっ!しょっ・・ぺっぺっぺっ! えっと、折角色々覚えたのに秘密で内緒でしょ?お祖母ちゃんにも言えないってとっても大変だなって思ってたの。宿の皆も色々聞きたがるし・・・」

「ああ、その事については俺も反省していたんだ。ルチアの師匠と相談して、めちゃくちゃ激怒されましてちゃんと報告できる事をさせようって決めたから、話せる事も増えるし心配しないで楽しむといい。ちなみに、ここは迷宮の5階層だから話してもかまわないぞ~」

なんと!!!そんなご近所さんだったとは・・・なるほど、前の場所ほど圧迫感がないのは階層が浅かったから・・・
え?という事は、前に行った場所って・・・ちょっとプルプルってなったので考えるのを止めた!

「あえ?でも・・5階層って許可が無いと入れないって聞いたような・・・あれ?」ちゃぷちゃぷしなが思い出した。

「いやいや、ここは戦闘もしない一般の街人も、各見習い諸君も入れる安全地帯だから!あ?多分間違って話が伝わっているかもな~、此処には塩の採取を任せている商会の作業場があるんだが、そこは従業員じゃないと入れないからな、そのせいかもしれん。」

「作業場が・・・街の人も自由に?え?何をしに来るの?」

「今ルチアがしているみたいに、こうやって泳いだりな~。とれたて新鮮魚介類を浜で網焼きにして食べたりとかなぁ~楽しい事をしに来る!」

「うわぁ~いいなぁ。なんだろう、初めて聞く言葉で全く想像つかないけど、とてもお腹が空く響きだね!」
「そうだろう~いい勘してるぞルチア!昼は楽しみにしとけ~」

おおお!何か良い事が待ってるんだねっ!ふふふふふ~ちゃぷちゃぷしながら待ちますとも!!
待つ・けど・も?????

「お昼になったら、ここの浜?に、人が押し寄せるの?」

「ここには来ないな。海に浮かぶ小島だからな。えーっとこれ!倍率は~よしっルチアこれで向こうを見てみると良い。遠くが見えるようになる道具だからな」

シーンさんに渡された筒が二つ繋がった黒いものを、言われるがままに仕草にあわせて目に当てて、指をさされた方向を見てみた。

「ぎゃっ!」
変な声でたって笑わないで欲しい・・・
何も見えない場所に、あの筒を目に当てただけで・・・わさわさしている様子の人達が見えたんだもの。

人・・・人もだけど、建物も見えたよ?? 街?迷宮の中に街があるの?船もあるよ!!

「ルチアは何にでもびっくりするんだなぁ~驚きすぎだ。ははは」

シーンさん、朗らかに笑ってる場合ではないですよ!教えてくれないと拗ねちゃうぞ!!




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