幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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あれは、漁村だ。

「・・・ぎょそん」

「これから昼に食べる魚介類、つまり海で漁をして獲れたものを売ったりするのを、生業とする者達が住んでいる村だな。此処で買い付けて行商に出るまでが一括で済んで都合が良かったせいで、商人自体が降りてきちまってなぁ、個人で販売する分には良いんだが・・・取りまとめる村が出来ちまったんだよなぁ」
わたしから受け取った、『双眼鏡』を仕舞いながらシーンさんはそう話した。

「ぎょそん、駄目?」そんな雰囲気だけど・・・

「んーまだ大丈夫だな。・・・独立した組合にするべきか・・・」

まだって?何だろう?ともかく、あっちには人が一杯いるって事ね。

「シーンさん、もしかして、迷宮の入り口からちゃんと入ると、あっちに出るの?」
「そうだ。あちらが本来の岸だな。そして、こっち側にはここみたいな小島がいくつかある」

「他の島?いくつもあるの?その島には誰も来ないの?」
「いや、個人登録してある島もあるんだぞ。別荘として使える用になってるぞ。まあ、見える距離には無いから急にこんにちわって事にはならないからな」

んんー?という事は、ここはシーンさんの島って事なのかな?

「島って誰でも登録できちゃうの?」
「いやいや、高ランクの冒険者とか、金持ちの商会とか、だな。外国の王族もちょぴっ!といない事もない」
「ええっ?えと・・・そうするとシーンさんは・・どれ?」
「おっ?そういう突っ込みはいるか・・・そうだなぁ?ルチアはどれがいい?」
とってもニコニコ笑って、質問に質問で返されたよ!!マナー違反!サリーに聞いて知ってるよ!

「はははは。膨れた顔するなルチア!意地悪で質問し返したわけじゃない。色々な事をミシェリーと一緒にしているから特別これはという肩書が無いだけなんだ。だけど、こうして個人で小島にいられるという事は登録できるぐらいの力はあるって事さ」

「そうなんだ~登録するにはどうしたらいいの?」

だって、泳ぐのって楽しいんだもん!わたしも登録できたら、いつでもスイスイしに来られるって事だよ!!

「お?島に興味があるのかぁ~?登録かーそれはちょっと大変だなぁ。実は、お金がいーーっぱい掛かるんだ」

いっぱい???お金が沢山??
わたし、もしかして飛んでもない事考えちゃった?それまで良い感じに力が抜けていたので、片手だけで引かれて泳いでいたけど、力がはいっちゃって。ちょっと溺れた・・・ぺっぺっぺっ

一瞬で沸いた野望は、一瞬で消えたよ!ふふふふふ
だって、銀貨じゃなくて、金貨がやまのように必要なんだってさ・・・とほほ

「げっ、休憩無しで泳がせたせいか?!!ルチア寒くないのか?体調はどうだ??」
急にシーンさんが慌ててだすから、何事??と思ったら・・・
えー唇が紫?自分じゃ見えないから、わからないよ?特に不調はないよ~?

ザバッと持ち上げられて、そのまま天幕まで連れてこられちゃった。

師匠がわたしを見るなり、少しだけ慌てたようだけど、すぐにクリーンとドライをかけてくれた。
そして、寝そべっても大丈夫そうな椅子に座らされて、もこもこタオルにくるまれて、あったかい甘いミルクを渡された。

「ふぅいぃぃ~しみる・・・」
ついつい、じいちゃんみたいになっちゃったけどね。えへっ

だって平気だと思っていたのにね、体の中を温かいミルクが通っていくのが分かるんだよ!不思議だね~

これは体が芯から冷えちゃってるからだって!
なるほどこうなるんだね・・・だけど冷え冷えの体であったかいミルクを飲むのって楽しい~。とっても美味しいって事も大事だよねきっと!

お腹のあたりでほわぁっと広がる事まで分かるなんて!おっかしいのー!!3口も飲み込んだら、もう分からなくなったからちょっと残念だけど、自分ですら分からないくらい冷え冷えだなんてね~海って凄いよねー。
気持ちいい風に吹かれて、少しだけ重く感じる体も不思議に思いながら、もう海に入っていいか聞いた。

師匠は、無理をすると事故につながるから、まだ駄目だって言うの。
これにはシーンさんも賛成らしくって、その代わりに砂で遊ぶんだって!

あの白いサラサラでどうやって遊ぶんだろう?シーンさんが楽しそうにしてるから、こっちもウキウキした気持ちになるよ!

「さあ、ルチアこれを持て!シャベルとバケツだ!海といえば砂遊びだ!これで城を作るんだぞ」
「し、城ぉぉ???」



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