幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「お腹すいたーー!」

自分の叫び声にハッとした。あれ?
わたし、寝てる?寝てた??ここは何処だっけ・・・ん?天幕が・・・
まだボーっとするけど、気になるのはこの美味しそうな匂いだよ!クンクン!

ぐぎゅりと喉がなって、お腹もなって、口から涎がタラーってなってもね!
小鼻をひくひくさせながら辺りを見回したら、師匠がわたしを覗き込んだ。

「目が覚めたみたいね。体調はどうかしら?ルチアにはちょっぴり驚かされたわ。ふふふっ」

へ?わたしが師匠を驚かせちゃったの?何したんだろう?あれれ?わたし何をしていたっけ?
師匠はわたしに触れると何か調べてるのか、ふわふわとした魔力が伝わってくる。

能力を調べる、鑑定の魔法を使われている時みたいに、暖かくて心地いい魔力が動いてる。
おでこの辺りでクルクルしたあと、胸とお腹辺りまでクルクルして、ふわんと消えた。

「もう大丈夫ね、良かったわ。ルチアは、一度に魔力を大量に消費して枯渇状態になって倒れてしまったのよ。もう少し、大人になって魔力量が上がっていれば、意識を失うまでにはならなかったのでしょう。だけど容量が少なかった事で回復も早くて今はそれ・・」

へっ?えーと師匠の言葉の意味が、分かるようで分からないです。まだちょっとぼーっとするかな??
そして師匠の言葉を叩き切るように、お腹が盛大に「ぎゅぎゅ~ぎゅ」と鳴った!恥ずかしい・・・

「ルチア大丈夫ですよ。急激に魔力が回復したので、余計にお腹が空いたのね。準備は出来ているので先に食事をしてしまいましょうね。詳しくはその後でお話してあげますからね」

麗しい師匠の微笑みに少しは慣れたつもりだったけど、やっぱりぽーっとしちゃうわたし。
そのわたしを、を抱えて椅子から立たせてくれた。
ふらついてないか確認されて、手のひらを握ったり開いたりもするように言われた。
違和感がないか確かめられて、ようやく天幕の外に連れていって貰えるようだ。

多少、体にダルさはあるけど今は・・・この美味しい煙の正体を確認する方が大変重要かと思うのです!!!


目の前には、白い砂浜!そしてお日様でキラキラの海!そして美味しいい~風!!あふっ

そしていい具合に焼けている何か!!!ごきゅり・・・音も美味しそうだね!お肉もジュウジュウ言うもんね!
しかしそこには竈?さっきは何も無かった場所に、焼き台とスープ鍋のかかった台があった。
焼き台からは、火が燃えてるのがみえた。

「おっルチア来たな~。丁度いい頃合いだ!片っ端から食べるぞ~!あ、近づき過ぎると火傷しそうだな。よし、食べたいものを言え、俺がとってやるからな。みんな揃ったし、そろそろ大物いくか!」

シーンさんがニコニコしながら、何かを持ち上げた。

うげっ!それなあに?何か、ワキワキと動くものを手に持ってるよ!こっ、怖いよ~!そ、それは食べたらいけないものじゃないの?ビチビチしてるソレ・・・も!!!ぎゃああ~何か噴出した!!い、生きたままなの?!そのまま・・火にかけるなんて!!バチバチいってるけどぉ?!!!

ちょ、ちょっと待って~シーンさん!やだやだ!!
いやぁぁぁ!それ持ってこっちに来ないで!!黒いトゲトゲなんか食べたくないってばぁぁ!
「騙されたと思って食べてみろ」は禁句!!大人がその言葉を言う時は、信じちゃいけないって知ってるよ!
じいちゃんに言われて、何度ひどい目に合った事か!

やだって言ってるのに!こっち来るから、最初に渡されたお皿もフォークも放り投げて天幕まで逃げた!
砂に足をとられて、転びそうになったけど必死になって逃げた!お腹もすいてるけど、あれは無理!!

天幕の中に駆けこむと、寝椅子に置かれたままだった、もっこもこのタオルをぐるっと自分に巻きつけて、師匠が座っていた椅子の下に潜り込んだ。だって怖いんだもん!ううっ・・・見つかりませんように。

隠れてるつもりなのに、お腹がグウグウ鳴るのが恨めしい! 音でここに居るのがバレちゃうと思うと居ても経ってもいられず、どうしたらいいのか必死に考えて思い出した!

砂のお城だ!お城を守る為の城壁があるじゃない!私の周りにも壁があったらいいんだ!!

隠れている椅子は砂に直に置かれていたので、わたしの下に砂はある!
わたしは、べしょべしょ泣きながら、自分の周りを必死に砂の壁で覆った。





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