幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「あの駄目な感じが可愛いのに・・・」

サリーの言う、可愛いが理解できません。師匠に聞いたら分かるようになるかしら・・・
取り合えず、またいじめられたら嫌だからわたしには紹介しなくて良いって言ったら、

「大丈夫よぉ。任せて!二度とそんな失礼な事が出来ない様にしておくからぁ♪」

サリーの言葉が、そのままの意味に聞こえないのはどうしてなのかなぁ???
き、気にしたらいけないね・・・うん。気にしないよっ!
だけどおかしいよね?サリーはわたしと同じ歳のはずなのに、大人と話しているみたいな気持ちになるよ・・

「そ、それならそのぉ~レディになる為の勉強はしなくてもよくなったの?」

話題を変えなくちゃ・・・

「ああ~ルチア!!それに関しては、まだ継続中なのよ・・・教育を受けていなければ、養子も断れるでしょってお母様に言ってみたの。でも私の夢は知っているでしょ?ドレスを作る工房を持ちたいっていう話。」

「もちろんだよ!成人する時に着るドレスを、お揃いで作るって言ってくれたもの!」

「お母様がそれなら絶対に教育は必要だって言うのよぉ。ドレスを買ってくださるのは貴族がほとんどだから教養もない工房主なんか相手にして貰えないんですって・・・それに、相手がどんな教育を受けたお客様が知っていれば、すぐにどんなドレスが必要なのか注文をうけてすぐに対応できるようになるんですって。」

「ふむむ。そのお話はとっても分かりやすかったよ!うんうん。どんな薬草が良く知っていれば、すぐにお薬を作れるものね!そういうことでしょ?」

わたしたち、二人でにっこり笑って、うんうんって頷き合った。


ちくちくと人形のドレスを縫いながら、サリーがお祝いも考えなくちゃって言い出した。

「んん?お祝い?」なんだっけ?
「そうよぉ~ルチの新しいスキルを覚えたお祝いよ~」

ああ、土魔法の・・・

「でもそれを言ったらサリーなんかもう幾つもスキル覚えているでしょう?わたしお祝いしていないよ・・駄目な友達ってことになっちゃう・・・」

「私のスキルは『縫製』に関連した誰でも直ぐ取れる簡単なものばかり。生活魔法を使えるご婦人なら大概持てるスキルだから特別ではないのよ。特別にするには、特化して鍛えないといけけないから、まだまだなの。お祝いなんて恥ずかしくって・・・だけど、ルチはどうして土魔法だったの?」

「んー分からないけど、絵具を作るのに鉱物に魔力を通したりしていたからかもって・・」
す、砂遊びが切っ掛けって言わなくてもいいかな・・遊んでいてってちょっと言いづらい!

「・・・絵具! 絵具っ何てこと!凄いわ!ルチアは凄いのね!あっ、そうだ!!!」
おっと、サリーがとっても興奮しちゃったよ?どうしたの??

興奮したサリーは慌てて立ち上がると、ドールハウスの反対側にあるキャビネットの引き出しを開けて紙束を取り出してきて、私の前に広げた。

そこには、色々な形のドレスの絵が描いてあった。
「凄い!この絵、サリが描いたの??素敵だね。色々ある」

「練習がてら、どんなドレスが作りたいか考えて描いてみたんだけど、今一つしっくりしなかったけど、これに色が付いたらもっと具体的に色々考えられるようになりそうじゃない?」

「とっても良いかもね!!」
二人できゃあきゃあ言いながら、何色が作れるとか何色が好きだとか盛り上がった。

「じゃあ、親友に絵具を指名依頼したいわぁ!」
「師匠に聞いて、予算を見積もってくるね!」

サリーの予算は銀貨5枚だって!!ぎゃああ大金だよ!大仕事だよ!ひぃぃ
うちの宿なら何泊できるんだろう、えとえと、、いち、にーあっ、25泊もできるよ・・すごっ

絵具の相場はまだわからないから、何色用意できるかは分からないってサリーに言ってあるけど、一色の量を減らしたら色味を増やせないかな?これは相談してみないとわからないね。ふむふむ。

「色が乗ったら、本物の見本に近くなるから、お針子のお姉さん達に見せてみようかな・・・」
紙束を大切そうに抱きしめたサリーが、わくわくしているのが伝わって来るようだね!
これは何としても良い絵具を用意せねば!!


「本物の見本?」それは一体なんですかな?お嬢様・・・

「あ、そっかルチは知らないわね。本物の見本の絵って、ドレスに使う本物の布やレースやリボンを使って、具体的に再現して、お客様に伝わりやすいように作るのよ。だから見本とはいっても、その絵一枚ですら結構なお金がかかるの。金貨が飛び交う世界よ・・・」


「・・・金貨」貴族の世界って・・・こわっ



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