幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「つまりね、5女の母と4男の父はどうひっくり返っても跡取りにはならない子供で、貴族でいる事が面倒臭い二人は、とっとと平民になる準備をしましょう!といって商会を立ち上げて婚約時代から頑張ったって訳。他家の跡取りに嫁いだり婿に入る選択もあるけど政略結婚って、相手が選べないから酷い目に合う場合もあるんですって!そんなの嫌じゃない?」

「はぅ~?そ、そうなんだ・・・それは嫌かも・・・」
ちょっとよく分からない部分もあるけど、ちょ、いや大分かな、だけどサリーのお家が立派な商会だっていうのは知ってる。おじさんとおばさんは若いころから頑張ったっていう事でいいかな?

「しかもね、うち以外の孫は全員男なのよ。それは別に問題はないんだけど、お勉強より剣を振り回している方が楽しいって連中でね・・・騎士になりたいそうなの。薬師にも医者にもなりたくないんですって!それで成り立ってきた家柄なのにね。だから、おばあ様が勝手に私かエリーを養子にするつもりで、淑女教育を強制してきたんですって!!やってられないわぁ!」

おう、お嬢様っぽいサリーは実は本物のお嬢様だって事だけど、荒れてらっしゃる・・・

「お、落ち着いて・・・」
この件については、よほど不満が溜まっていたのか、サリーが止まらない!!
身分制度とか、良く分からない所を質問しながら必死でサリーの話を聞いた。

「貴族から命令されちゃったら、平民は逆らえないって事なの??」
わたしは、それは酷いって思っちゃった。この街にはそういうのが無くてよかった。

「そうよ。だけど、うちのお父様ったらとっても頼もしいって思ったの。『なんでわざわざ、この街に本店と本宅を構えたのか』ですって!つまり、国元にいれば拒めなかったけど、すでに外国で籍をもつ平民にまでは手を出せないですって♪愛する家族は絶対に守るって言ってくれたの。だから私のほうも、手を打ってあるのよ」

「はい?」

「鍛冶屋の息子のルーノの事覚えている?」

はい?あのいじめっ子のクソッタレでしょ?覚えているも何も、もう二度と会いたくないけど??
眉間がきゅってなるっば、きゅって!

「私、あの子を恋人にする事にしたのよ!恋人がいれば連れていかれないわ!」

えっ?わたしのサリーったら、ちょっと駄目な子に見えたのは許してほしい・・・

「こ、恋人っていうのは、そういう理由でできちゃうものなのかな?サリーなら、も、もっと素敵な人が似合うと思うんだけど、それって駄目な手すぎないかな???」

幼馴染と言えなくもない子だけど、なんとか諦めてくれないかな・・・どうしたらいいんだろう!

「子供のころから知り合いって、良いと思うのよぉ。だって・・・気に入らない所は矯正しやすいし・・・」

あっ、清らかなサリーがとっても悪い顔しているっ!その笑顔は駄目な気がするよ?!!
なんか話に聞く、貴族みたいじゃないかな?サリーなら貴族になってもやっていけそうだね・・・ひぇぇ怖い!


『近場で手を打つ』といえばねぇ、家の宿って最長5年までしかいられないから、もうすぐ5年になるリックさんは出て行くんだけど、まぁ別の宿に移るだけだから会えなくなる訳じゃないけどね。ココさんに「出て行くとき一緒付いてきてくれ!」って跪いてお願いしたら、ローロさんに殴られてた・・・ココさんは、「ばーかばーか馬鹿はこっちくるな・・」って静かに怒ってた。

ああ、サリーのせいで変な事思い出しちゃった・・・

リックさん、じいちゃん並みの残念野郎だったわ。

歓楽街にお気に入りの『スイート』さんがいて、貢いでるって自分から暴露していた大酔っ払いで、暴れた晩の事は記憶に無かったらしい。ばっちりココさんに聞かれて、さんざん殴られてた記憶も無かったみたいね。
しかもココさんは、最初から相手にしていなかったらしい・・・
何年かこの街で働いてお金を貯めたら、ローロさんとまた村に戻って、そっちで婚姻するんだって・・・
『近場で手を打とうとするんじゃないよ!』ってその場にいた全員から、説教されていたね・・・

ちょっと、やっぱり近場で選ぶのは駄目じゃないかなっ?!

「お願いだから!きっと、おじさんも悲しむから!本当にお願いだから、目を覚ましてサリ!!」


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