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お金は塗っていませんでしたっ!
よかったー!わたしの勘違いだった!話は最後までちゃんと聞かなくちゃ駄目だよね!
銅貨は銅だけど出来ているわけじゃないんだって!ぎ、偽造防止のために、特別な配合がされているんだって!!知られちゃいけない事だから、師匠も知らないんだって!!んぉぉ?師匠でも知らない事があるなんて!驚くねっ!
「ルチア、小鍋が落ち着いたので、次に進みますからね」
師匠が、何かを用意しながら声をかけてきたの~。
さっき煮出した小鍋は、触れるくらいまで温度が下がってた。
小花を沢山、プチプチしていたせいで、指が茶色?緑とか、青じゃないんだねぇ~おもしろい~!
クリーンをかけて・・・
「この器具を使って、じゃあ目盛りを読んでみて?」
「はい!師匠・・・これは、35度?」
この温度も大事なんだって。忘れない様に、授業用の帳面に書き込む。
くぅ~甘い!美味しそうな匂いで・・・気が散りそうになるけど、し、集中しなくちゃぁぁ!
小鍋の中身を濾し布を張った盥の上に流し込む。サラサラとした色水はあっという間に盥に落ちたよ。
「さあ、時間との勝負ですよ!これを、この匙で3杯入れて・・・」
「これ、クンクン・・粉?」くっ、鼻がムズムズした・・・
「『魔木の灰』です。」
子匙に山盛り、とととっ灰がサラサラこぼれちゃうよ・・・手がぷるぷる震える~いやぁぁ
ドキドキしながら3回、繰り返した。少しだけ、こ、こぼった・・・
「師匠~、これってちゃんと決められた分量入っていますか?」
「ええもちろんよ。これ以上でもこれ以下でもないぐらいにね。」
かき混ぜましょうと言って、手に持っていた匙をすっと抜いて、今度は混ぜる棒を持たせてくれた。
「にゃっ!師匠~灰を入れたら、真っ赤になった・・・すごい」
灰を入れて、かき混ぜる棒でクルリとしていくたびに、黄色い水がぐんぐん濃くなっていくんだよ!
でもって・・・その赤が、なんていうか、エグイ赤って感じ?ちょっとだけ、血みたいで怖い・・
師匠は、わたしの様子を見てクスクス笑って、数滴たらして紙の上に筆でささっーと塗り広げた。
「まだ途中ですが、発色を確かめるために何度かこうして紙に乗せてみるのよ。ほら!」
盥の中のエグさと違って、紙で見る赤い色は、まるで果実のように透明感のある美味しそうな赤だった。
見た目と違いすぎるったら!うわぁ・・紙からも甘い匂いがする・・・
「ほらルチア、こうして紙の隅にこの絵具で・・」
「わあかわいい~!きれい!」
師匠が紙の四隅に、かわいい小花を描いてちらした。
いいっ!!お洒落!!
「気に入った?もう怖くないでしょ?じゃあ仕上げしましょうか。次はウルの抽出液ですよ」
とろりとしたウル草の抽出液を混ぜて、更にぐるぐるとかき混ぜる。
混ぜ棒に抵抗を感じるぐらいに重たくなったら、次は平たいお皿みたいな盥に流し込んで・・・
「えっ!乾燥させて、乳鉢で粉末になるまでゴリゴリしたら完成ですか?」
ひー誰だっけー簡単に出来そうとか思った子!!むむむ・・
「ルチア、そちらは乾燥するまでする事はないですから、こちらのお花を処理しますよ」
はっ、そうだった!!
しかも、まだ全部は毟ってないんだった!!くぅ小花可愛いけど、めんどっちいよ小花ぁぁ!
小花を師匠と二人で毟りながら、さっきの可愛くなった紙をどう使うと良いかってお話をしてくれた。
「手紙用の紙に使って、自分からですって相手に分かるような模様を決めて描いたり、とっておきの手紙に使ったりするといいのよ。後は、防虫効果もあるから、製本する時に、背表紙で隠れれる糊付け部分に塗って置いたりまだまだ用途があるわね。」
師匠が薄での本をどこからか取り出して、背側が見えるように開いてくれた。
おおっ、気が付かなかった~ほんとに赤い。
えっ?ここにある本には、ほとんど使われているんですか?!!知らずに読んでたね!
「もっと大切な本は全部に塗るのよ」
そういって、今度は分厚い本を取り出した。
表紙は黒っぽいけど、紙の部分はさっきの赤で上も下も開く方も真っ赤!
「これはもしかしてね中身も真っ赤ですか?」
「いいえ。端だけサッと塗ってあるだけだから、ほら!」
開いた本の中身は、白い紙のままだった!!!えーっ染みたりしないんだ!
本づくりの職人さん、素敵!
よかったー!わたしの勘違いだった!話は最後までちゃんと聞かなくちゃ駄目だよね!
銅貨は銅だけど出来ているわけじゃないんだって!ぎ、偽造防止のために、特別な配合がされているんだって!!知られちゃいけない事だから、師匠も知らないんだって!!んぉぉ?師匠でも知らない事があるなんて!驚くねっ!
「ルチア、小鍋が落ち着いたので、次に進みますからね」
師匠が、何かを用意しながら声をかけてきたの~。
さっき煮出した小鍋は、触れるくらいまで温度が下がってた。
小花を沢山、プチプチしていたせいで、指が茶色?緑とか、青じゃないんだねぇ~おもしろい~!
クリーンをかけて・・・
「この器具を使って、じゃあ目盛りを読んでみて?」
「はい!師匠・・・これは、35度?」
この温度も大事なんだって。忘れない様に、授業用の帳面に書き込む。
くぅ~甘い!美味しそうな匂いで・・・気が散りそうになるけど、し、集中しなくちゃぁぁ!
小鍋の中身を濾し布を張った盥の上に流し込む。サラサラとした色水はあっという間に盥に落ちたよ。
「さあ、時間との勝負ですよ!これを、この匙で3杯入れて・・・」
「これ、クンクン・・粉?」くっ、鼻がムズムズした・・・
「『魔木の灰』です。」
子匙に山盛り、とととっ灰がサラサラこぼれちゃうよ・・・手がぷるぷる震える~いやぁぁ
ドキドキしながら3回、繰り返した。少しだけ、こ、こぼった・・・
「師匠~、これってちゃんと決められた分量入っていますか?」
「ええもちろんよ。これ以上でもこれ以下でもないぐらいにね。」
かき混ぜましょうと言って、手に持っていた匙をすっと抜いて、今度は混ぜる棒を持たせてくれた。
「にゃっ!師匠~灰を入れたら、真っ赤になった・・・すごい」
灰を入れて、かき混ぜる棒でクルリとしていくたびに、黄色い水がぐんぐん濃くなっていくんだよ!
でもって・・・その赤が、なんていうか、エグイ赤って感じ?ちょっとだけ、血みたいで怖い・・
師匠は、わたしの様子を見てクスクス笑って、数滴たらして紙の上に筆でささっーと塗り広げた。
「まだ途中ですが、発色を確かめるために何度かこうして紙に乗せてみるのよ。ほら!」
盥の中のエグさと違って、紙で見る赤い色は、まるで果実のように透明感のある美味しそうな赤だった。
見た目と違いすぎるったら!うわぁ・・紙からも甘い匂いがする・・・
「ほらルチア、こうして紙の隅にこの絵具で・・」
「わあかわいい~!きれい!」
師匠が紙の四隅に、かわいい小花を描いてちらした。
いいっ!!お洒落!!
「気に入った?もう怖くないでしょ?じゃあ仕上げしましょうか。次はウルの抽出液ですよ」
とろりとしたウル草の抽出液を混ぜて、更にぐるぐるとかき混ぜる。
混ぜ棒に抵抗を感じるぐらいに重たくなったら、次は平たいお皿みたいな盥に流し込んで・・・
「えっ!乾燥させて、乳鉢で粉末になるまでゴリゴリしたら完成ですか?」
ひー誰だっけー簡単に出来そうとか思った子!!むむむ・・
「ルチア、そちらは乾燥するまでする事はないですから、こちらのお花を処理しますよ」
はっ、そうだった!!
しかも、まだ全部は毟ってないんだった!!くぅ小花可愛いけど、めんどっちいよ小花ぁぁ!
小花を師匠と二人で毟りながら、さっきの可愛くなった紙をどう使うと良いかってお話をしてくれた。
「手紙用の紙に使って、自分からですって相手に分かるような模様を決めて描いたり、とっておきの手紙に使ったりするといいのよ。後は、防虫効果もあるから、製本する時に、背表紙で隠れれる糊付け部分に塗って置いたりまだまだ用途があるわね。」
師匠が薄での本をどこからか取り出して、背側が見えるように開いてくれた。
おおっ、気が付かなかった~ほんとに赤い。
えっ?ここにある本には、ほとんど使われているんですか?!!知らずに読んでたね!
「もっと大切な本は全部に塗るのよ」
そういって、今度は分厚い本を取り出した。
表紙は黒っぽいけど、紙の部分はさっきの赤で上も下も開く方も真っ赤!
「これはもしかしてね中身も真っ赤ですか?」
「いいえ。端だけサッと塗ってあるだけだから、ほら!」
開いた本の中身は、白い紙のままだった!!!えーっ染みたりしないんだ!
本づくりの職人さん、素敵!
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