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第一章 孤独の果てに
1-57 暁の敵襲
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その夜は、そのままうっすらとした夜霧に紛れ、船は陸地からの距離を稼いでおいた。
あまり高速移動すると隠蔽的には不利に働くので速度は控えめで時速四十キロ程度だ。
例の俺得意の『波乗りローラー盆』の上に船を載せて、俺が自分で動かしているのだ。
普通に海面に着水していると、航跡自体は水魔法の制御で綺麗に消せるのだが、どうしても船の形が海面にへこんだ状態で残ってしまうからな。
まだ先は長いし、ここからが本番で帝国の完全海上支配域に入る。
もうブシュレ港には激しく消耗した強襲部隊を補うための追撃の艦隊が送られている事だろう。
じきに、俺達が出航したパルセンの港も攻められるはずだ。
左右の港にいる帝国海軍の圧倒的な軍勢に挟まれて、パルセンを落とすにはもう転移魔法による急襲さえ不要なはずだ。
だから、商人や船があそこまで必死になって逃げ出していたのだから。
そこから先で帝国の支配下にない港は、東に三千二百キロ、西に五千キロほど行かないとないからな。
あるいは深淵の腹に数多の怪物を待機させている魔の海を横断していくしかないが、その選択肢をする船はおそらく一隻もなかろう。
クルーの話によれば、ここは伊達に魔の海と言われている訳ではないらしい。
もう港の配置の観点からは、西の平原全域が帝国の物になったも同然なのだ。
俺は辺境のローエングリムの街でアリエスを助けてくれた、輝く魂を持った人々にしばし思いを馳せたが、あのサンマルコス王国にも帝国の圧政が押し寄せる中、俺達にもどうにもならない事だった。
「あんた、本当に器用だな」
腕組みして船縁から海面を見ている彰さんが感心したような声を出した。
俺が水魔法で動かしている波による推進の具合を、そこから指導監督で眺めていたのだ。
彼は船の操舵や推進関係の責任者なのだから。
さすがの彼も今日は素面のようだ。
「ああ、手先も器用だけど魔法の方がもっと器用かな。
レーダーで敵船を遥かな位置から察知し、ソナーで岩礁なんかの位置もわかるから座礁の心配もない。
おまけに、それらの電波や音波自体の存在まで隠蔽してあるのさ。
もし俺みたいな電波使いが敵方にいると、逆探知されて察知されかねんしね」
「こりゃあまた芸の細かい魔神もいたもんだ。
どうだい、あんたうちの船に乗らないか」
「はっはっは、それもいいかもしれんが、それなら自分の海賊団を作って帝国海軍相手に暴れるのも悪くないな。
平原の王国連合から略奪免状くらい貰えそうなご時世だし」
「ああ、英国だっけ?
昔、地球の欧州にもそういう海賊がいたんだっけなあ」
「ところで、なんで皆は海賊をしているんだい」
「俺達は海の魔物だからな。
やっぱり陸暮らしは性に合わねえよ。
まともな商船じゃ襲ってくる敵と戦えない。
それにこの人間の姿で生きるには金品がないと不自由する事も沢山あるのさ。
船の維持にも金がかかる。
本部も支援してくれているが、なるべく自前でなんとかしていくようにしないと、ずっとやってなんていけねえ」
「なるほど、そうかもしれないなあ。
この船自体が一つの会社みたいなものか。
俺も山暮らしじゃなくなったんだから、そういう事も考えないといかんな。
今食べ盛りの子供が二人と一匹いるんだ」
俺は、今彰さんから船の操舵を習っている。
魔法でも向きの制御はできるが、この船は普段は普通に操作しておいて、いざとなった時に魔法に頼る方針らしい。
そうでないと、いつもいっぱいいっぱいになってしまうと、万が一の時に大事な仲間を連れて逃げきれないと。
そういう物なのかもしれないが、今は非常時だから俺が隠密的に動かしている。
この船は海の仲間と一緒に暮らす家という意味合いもあるので、それなりの大型の船であったのだが俺にとっては魔法で動かすのに特に苦になるほどのサイズではない。
いつか船を持ってみるのもいいと本気で考えているのだ。
今回も自分の船が収納にあれば、ここまで苦労はしなかったと思うのだ。
さすがにワンコ特製のお皿みたいな船では魔の海を渡るには非常に心許ない。
今回は転生者のお仲間である海の魔物が乗組員をやってくれている船に乗っているので心強い事この上ない。
そして夜明けの紫空、そして柔らかな黄色とオレンジ色に染め上げられた帯を纏った水平線を眺めながら、彰さんが警戒を込めた細目を更に細めながら密やかに呟く。
「今の速度だと、そろそろブシュレが近くなってきた按排だな」
「そうだなあ、あと約六十マイルってところじゃないか」
「はは、やはり海の上で距離を現わすのはマイル換算が相応しいな」
「マイルかあ、懐かしいなあ。
結構溜めていたような記憶があるんだけど、俺は生前のというか、特に死んだ時の頃の事をよく覚えていない」
「ああ、そういう生前の記憶が曖昧な奴も結構いるよ。
まあ俺はそういうチマチマした物を集めるのは苦手だったぜ」
「はは、まあそいつは彰さんらしいよね。おや?」
「どうした、ジン」
「いや、気のせいかな。
今、船の後方に何かがいたような気がしたんだ。
まるで、そっと後をつけてきているかのような。
偶然近くにいた何かの魔物か、でかい魚の気配だったのかな?」
「ほお、そいつは今もいるのか」
「わからない。
消えたというか、もしかしたら最初からいなかったのか。
だが、俺の特製の新型空間魔法の感知に引っかかったのは気になるといえば気になるかな。
感覚に引っかかったのはそれっきりで、今は索敵してみても何も感じられないので、何とも言えないのだが」
だがそれを聞いた彼は、癖のように真剣な表情で右手親指の爪を噛んでいたが、次の瞬間に逡巡なく決断した。
「秋山、甲板まで来い」
彰さんに伝声菅で呼ばれた秋山という若い男が甲板に上がってきた。
まだ二十代の後半くらいで、髪は何故か金髪に染めていた。
死んだ時にそうだと人化した今もそうなのか、今わざとそういう髪にしているのかまではわからない。
顔立ちもゴツイ感じで、目つきも鋭い感じだ。
いわゆるちょっとイキったタイプの若者なのだが、こういう度胸一番の出番には頼りになる人間だろう。
「うっす、彰さん。お呼びですか」
「ちょっと船の後ろの海中を見てこい。
隠密した何かが船をつけてきているかもしれん。
もしいるとしたら空間感知にしか引っかからないような特殊な空間魔法で隠蔽した何かだ。
お前の特殊な目なら見つけられるかもしれん。
もし本当にいるとしたら尋常な奴ではないらしいし、そのような真似までしてこの船をこっそりとつけて来ているのならロルス・コングの手の者の可能性が高いから、お前も充分に気をつけろ」
「うっす、じゃいってきます」
そして彼は躊躇いなく命令を実行するために遅滞なく収納で全ての衣服を仕舞い込み全裸となると、ロープを伝い静かにそして速やかに海面に消えていった。
俺が隠蔽をかけているので波を荒らさないようにだ。そのきびきびとした動きから見てもなかなか出来る男のようだな、さすがこういう時に彰さんから呼ばれるだけの事はある。
そして、しばらくして彰さんが唸った。
「アカン、秋山からのテレパシーで報告がきた。
やはり敵襲だ。
というか襲撃のために空間魔法で作った何かに潜伏した状態でつけていやがった。
まったく、あのロルスの野郎ときたら」
「あの秋山君は大丈夫なのか⁉」
「あ、大丈夫ですよ。
俺は秋山将大、正体は周囲に紛れられる能力のある大イカですから」
気がつくとずぶ濡れの秋山君が戻ってきていた。
よく見るとこう何かイカのように半透明で、今まさに体に色が戻ってきている最中で、なかなかシュールな絵面だった。
「マズイっすね、副長。
やはりロルス・コングでしょう。
ありゃあどうも空間魔法で『海水の分子の隙間』なんかに空間を厚み完全にゼロで薄っぺらく紛れ込ませている状態で海中をつけてきている感じで。
まあ二次元的な存在ですね。
特別な能力で潜んでいる何かがいるかもと聞いていなければ、海中では自分でさえも絶対に見つけられない代物です」
「マジか、秋山。
そいつは性質が悪いな」
「ああ、あのロルスの野郎め、一体どこまで空間魔法を極めていやがるものか。
頭が痛くなってくるな」
その報告を聞いて、俺と彰さんもさすがに唸った。
「どうやら港から情報が洩れて急行したものか、途中のどこかからつけてきている雰囲気ですね。
帝国の海で、要請されて出動してきた向こうの艦隊に気を取られている間に闇討ちしようって腹なんでしょう。
いきなり乗り込まれて数万人もの武装兵士に上がり込まれたらその重量だけで船が沈みかねない。
その兵士全員の溺死と引き換えにね。
その隙をついて王女様方をかどわかそうと言う腹なんじゃないかと。
大木さんがいてくださって助かりました。
あれが海中にいるのは船の上からではとてもじゃないが見つけられない。
光も反射しない物でしたしね。
俺も海中で特殊な視力を持つ魔物イカの目だから見つけられたようなもんで。
さっき見つかった時は空間魔法を部分的に伸ばして潜望鏡みたいな真似をしていたか何かなのでしょう。
おそらくは、そいつも不可視でその上、二次元的な空間になっていたはずで。
あれを瞬間的に感知で見つけられるなんて、大木さんは実にたいしたもんですよ」
うおお、相変わらずのえげつなさだな、ロルス!
よかったぜ、あいつからパクった空間魔法擬きは索敵にも応用していたので、かろうじて見つけられたのだ。
それにしても、なんて野郎だ。
一旦見つかったら簡単には逃げ切れる気がまったくしねえ。
あまり高速移動すると隠蔽的には不利に働くので速度は控えめで時速四十キロ程度だ。
例の俺得意の『波乗りローラー盆』の上に船を載せて、俺が自分で動かしているのだ。
普通に海面に着水していると、航跡自体は水魔法の制御で綺麗に消せるのだが、どうしても船の形が海面にへこんだ状態で残ってしまうからな。
まだ先は長いし、ここからが本番で帝国の完全海上支配域に入る。
もうブシュレ港には激しく消耗した強襲部隊を補うための追撃の艦隊が送られている事だろう。
じきに、俺達が出航したパルセンの港も攻められるはずだ。
左右の港にいる帝国海軍の圧倒的な軍勢に挟まれて、パルセンを落とすにはもう転移魔法による急襲さえ不要なはずだ。
だから、商人や船があそこまで必死になって逃げ出していたのだから。
そこから先で帝国の支配下にない港は、東に三千二百キロ、西に五千キロほど行かないとないからな。
あるいは深淵の腹に数多の怪物を待機させている魔の海を横断していくしかないが、その選択肢をする船はおそらく一隻もなかろう。
クルーの話によれば、ここは伊達に魔の海と言われている訳ではないらしい。
もう港の配置の観点からは、西の平原全域が帝国の物になったも同然なのだ。
俺は辺境のローエングリムの街でアリエスを助けてくれた、輝く魂を持った人々にしばし思いを馳せたが、あのサンマルコス王国にも帝国の圧政が押し寄せる中、俺達にもどうにもならない事だった。
「あんた、本当に器用だな」
腕組みして船縁から海面を見ている彰さんが感心したような声を出した。
俺が水魔法で動かしている波による推進の具合を、そこから指導監督で眺めていたのだ。
彼は船の操舵や推進関係の責任者なのだから。
さすがの彼も今日は素面のようだ。
「ああ、手先も器用だけど魔法の方がもっと器用かな。
レーダーで敵船を遥かな位置から察知し、ソナーで岩礁なんかの位置もわかるから座礁の心配もない。
おまけに、それらの電波や音波自体の存在まで隠蔽してあるのさ。
もし俺みたいな電波使いが敵方にいると、逆探知されて察知されかねんしね」
「こりゃあまた芸の細かい魔神もいたもんだ。
どうだい、あんたうちの船に乗らないか」
「はっはっは、それもいいかもしれんが、それなら自分の海賊団を作って帝国海軍相手に暴れるのも悪くないな。
平原の王国連合から略奪免状くらい貰えそうなご時世だし」
「ああ、英国だっけ?
昔、地球の欧州にもそういう海賊がいたんだっけなあ」
「ところで、なんで皆は海賊をしているんだい」
「俺達は海の魔物だからな。
やっぱり陸暮らしは性に合わねえよ。
まともな商船じゃ襲ってくる敵と戦えない。
それにこの人間の姿で生きるには金品がないと不自由する事も沢山あるのさ。
船の維持にも金がかかる。
本部も支援してくれているが、なるべく自前でなんとかしていくようにしないと、ずっとやってなんていけねえ」
「なるほど、そうかもしれないなあ。
この船自体が一つの会社みたいなものか。
俺も山暮らしじゃなくなったんだから、そういう事も考えないといかんな。
今食べ盛りの子供が二人と一匹いるんだ」
俺は、今彰さんから船の操舵を習っている。
魔法でも向きの制御はできるが、この船は普段は普通に操作しておいて、いざとなった時に魔法に頼る方針らしい。
そうでないと、いつもいっぱいいっぱいになってしまうと、万が一の時に大事な仲間を連れて逃げきれないと。
そういう物なのかもしれないが、今は非常時だから俺が隠密的に動かしている。
この船は海の仲間と一緒に暮らす家という意味合いもあるので、それなりの大型の船であったのだが俺にとっては魔法で動かすのに特に苦になるほどのサイズではない。
いつか船を持ってみるのもいいと本気で考えているのだ。
今回も自分の船が収納にあれば、ここまで苦労はしなかったと思うのだ。
さすがにワンコ特製のお皿みたいな船では魔の海を渡るには非常に心許ない。
今回は転生者のお仲間である海の魔物が乗組員をやってくれている船に乗っているので心強い事この上ない。
そして夜明けの紫空、そして柔らかな黄色とオレンジ色に染め上げられた帯を纏った水平線を眺めながら、彰さんが警戒を込めた細目を更に細めながら密やかに呟く。
「今の速度だと、そろそろブシュレが近くなってきた按排だな」
「そうだなあ、あと約六十マイルってところじゃないか」
「はは、やはり海の上で距離を現わすのはマイル換算が相応しいな」
「マイルかあ、懐かしいなあ。
結構溜めていたような記憶があるんだけど、俺は生前のというか、特に死んだ時の頃の事をよく覚えていない」
「ああ、そういう生前の記憶が曖昧な奴も結構いるよ。
まあ俺はそういうチマチマした物を集めるのは苦手だったぜ」
「はは、まあそいつは彰さんらしいよね。おや?」
「どうした、ジン」
「いや、気のせいかな。
今、船の後方に何かがいたような気がしたんだ。
まるで、そっと後をつけてきているかのような。
偶然近くにいた何かの魔物か、でかい魚の気配だったのかな?」
「ほお、そいつは今もいるのか」
「わからない。
消えたというか、もしかしたら最初からいなかったのか。
だが、俺の特製の新型空間魔法の感知に引っかかったのは気になるといえば気になるかな。
感覚に引っかかったのはそれっきりで、今は索敵してみても何も感じられないので、何とも言えないのだが」
だがそれを聞いた彼は、癖のように真剣な表情で右手親指の爪を噛んでいたが、次の瞬間に逡巡なく決断した。
「秋山、甲板まで来い」
彰さんに伝声菅で呼ばれた秋山という若い男が甲板に上がってきた。
まだ二十代の後半くらいで、髪は何故か金髪に染めていた。
死んだ時にそうだと人化した今もそうなのか、今わざとそういう髪にしているのかまではわからない。
顔立ちもゴツイ感じで、目つきも鋭い感じだ。
いわゆるちょっとイキったタイプの若者なのだが、こういう度胸一番の出番には頼りになる人間だろう。
「うっす、彰さん。お呼びですか」
「ちょっと船の後ろの海中を見てこい。
隠密した何かが船をつけてきているかもしれん。
もしいるとしたら空間感知にしか引っかからないような特殊な空間魔法で隠蔽した何かだ。
お前の特殊な目なら見つけられるかもしれん。
もし本当にいるとしたら尋常な奴ではないらしいし、そのような真似までしてこの船をこっそりとつけて来ているのならロルス・コングの手の者の可能性が高いから、お前も充分に気をつけろ」
「うっす、じゃいってきます」
そして彼は躊躇いなく命令を実行するために遅滞なく収納で全ての衣服を仕舞い込み全裸となると、ロープを伝い静かにそして速やかに海面に消えていった。
俺が隠蔽をかけているので波を荒らさないようにだ。そのきびきびとした動きから見てもなかなか出来る男のようだな、さすがこういう時に彰さんから呼ばれるだけの事はある。
そして、しばらくして彰さんが唸った。
「アカン、秋山からのテレパシーで報告がきた。
やはり敵襲だ。
というか襲撃のために空間魔法で作った何かに潜伏した状態でつけていやがった。
まったく、あのロルスの野郎ときたら」
「あの秋山君は大丈夫なのか⁉」
「あ、大丈夫ですよ。
俺は秋山将大、正体は周囲に紛れられる能力のある大イカですから」
気がつくとずぶ濡れの秋山君が戻ってきていた。
よく見るとこう何かイカのように半透明で、今まさに体に色が戻ってきている最中で、なかなかシュールな絵面だった。
「マズイっすね、副長。
やはりロルス・コングでしょう。
ありゃあどうも空間魔法で『海水の分子の隙間』なんかに空間を厚み完全にゼロで薄っぺらく紛れ込ませている状態で海中をつけてきている感じで。
まあ二次元的な存在ですね。
特別な能力で潜んでいる何かがいるかもと聞いていなければ、海中では自分でさえも絶対に見つけられない代物です」
「マジか、秋山。
そいつは性質が悪いな」
「ああ、あのロルスの野郎め、一体どこまで空間魔法を極めていやがるものか。
頭が痛くなってくるな」
その報告を聞いて、俺と彰さんもさすがに唸った。
「どうやら港から情報が洩れて急行したものか、途中のどこかからつけてきている雰囲気ですね。
帝国の海で、要請されて出動してきた向こうの艦隊に気を取られている間に闇討ちしようって腹なんでしょう。
いきなり乗り込まれて数万人もの武装兵士に上がり込まれたらその重量だけで船が沈みかねない。
その兵士全員の溺死と引き換えにね。
その隙をついて王女様方をかどわかそうと言う腹なんじゃないかと。
大木さんがいてくださって助かりました。
あれが海中にいるのは船の上からではとてもじゃないが見つけられない。
光も反射しない物でしたしね。
俺も海中で特殊な視力を持つ魔物イカの目だから見つけられたようなもんで。
さっき見つかった時は空間魔法を部分的に伸ばして潜望鏡みたいな真似をしていたか何かなのでしょう。
おそらくは、そいつも不可視でその上、二次元的な空間になっていたはずで。
あれを瞬間的に感知で見つけられるなんて、大木さんは実にたいしたもんですよ」
うおお、相変わらずのえげつなさだな、ロルス!
よかったぜ、あいつからパクった空間魔法擬きは索敵にも応用していたので、かろうじて見つけられたのだ。
それにしても、なんて野郎だ。
一旦見つかったら簡単には逃げ切れる気がまったくしねえ。
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