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唯一残った車から男が一人降りてきた。
「だいたいわかってると思うがこれから学校まで歩いてもらう。着いてきてくれ。」
低い怖い声でグラサンスキンヘッドさんが言った。
──学校か…そういえばそうだったっけな
ほとんどのやつがまだ棒立ちだったがグラサンは一人で置いていってしまうのでみんな仕方なく着いていった。
「はぁ、はぁはぁはぁはぁぁー…。」
超過酷な山道を歩くこと30分。
──速い、速すぎる
グラサン一人だけ圧倒的な歩速で山を進んでいく。もちろんやつは歩いている。それでも俺たちは小走りをしなければ取り残されただろう。
やっと学校に着いたときにはぜぇはぁぜぇはぁ肩で息をして膝に手をついたり、座り込んでいる子供が約100人いた。
しかしグラサンさんは全く息切れしていなかった。
先程はただ背が高いだけだと思っていたが実際、かなりの高身長なのに針金のようには見えない。
つまりそれだけがっしりしたがたいをしている。
──本職は何なんだろうか?
このよく分からない送迎が仕事というわけではないだろう。これでは肉体が明らかに無駄だ
そんな人の山登りに30分ほどついていった俺たちはかなり頑張ったと思うが疲労によって、到着しても喜びはなかった。
今目の前には家から数時間のドライブと過酷な登山を越えてたどり着いた建物がある。
そう思いながらゆっくりと時間をかけて息を整えてから、期待の念を込めてまたゆっくりと顔をあげた。が、
感想。
──ふつうだ。というよりむしろがっかりだ。
この山の唯一に建物のこの学校はいたって普通、ただの学校だった。
まず4階建ての校舎が2つ、体育館のような大きめの平たい建物が1つ。
その奥には別の小さめの建物があり、例の装置だと思われる。
それだけだった。山なので当然運動場といった物はなくそのせいか少し物足りなく感じる。
どの建物も美しく光を反射しているが新築であれば当然のことで何も変わったことはなかった。
しかし、ここまで批判しといてなんだが、この山のなかに唯一の建物でまるで城のようにそびえ立つ姿はとてもかっこよく見えた。それでもがっかりはがっかりだが。
―――ここで俺の新しい人生が始まる。はじまるん…
「おい、突っ立ってないで早く入れ。」
―――はい、すみません…。
俺の心構えを台無しにするグラサンスキンヘッドさんだった。
「だいたいわかってると思うがこれから学校まで歩いてもらう。着いてきてくれ。」
低い怖い声でグラサンスキンヘッドさんが言った。
──学校か…そういえばそうだったっけな
ほとんどのやつがまだ棒立ちだったがグラサンは一人で置いていってしまうのでみんな仕方なく着いていった。
「はぁ、はぁはぁはぁはぁぁー…。」
超過酷な山道を歩くこと30分。
──速い、速すぎる
グラサン一人だけ圧倒的な歩速で山を進んでいく。もちろんやつは歩いている。それでも俺たちは小走りをしなければ取り残されただろう。
やっと学校に着いたときにはぜぇはぁぜぇはぁ肩で息をして膝に手をついたり、座り込んでいる子供が約100人いた。
しかしグラサンさんは全く息切れしていなかった。
先程はただ背が高いだけだと思っていたが実際、かなりの高身長なのに針金のようには見えない。
つまりそれだけがっしりしたがたいをしている。
──本職は何なんだろうか?
このよく分からない送迎が仕事というわけではないだろう。これでは肉体が明らかに無駄だ
そんな人の山登りに30分ほどついていった俺たちはかなり頑張ったと思うが疲労によって、到着しても喜びはなかった。
今目の前には家から数時間のドライブと過酷な登山を越えてたどり着いた建物がある。
そう思いながらゆっくりと時間をかけて息を整えてから、期待の念を込めてまたゆっくりと顔をあげた。が、
感想。
──ふつうだ。というよりむしろがっかりだ。
この山の唯一に建物のこの学校はいたって普通、ただの学校だった。
まず4階建ての校舎が2つ、体育館のような大きめの平たい建物が1つ。
その奥には別の小さめの建物があり、例の装置だと思われる。
それだけだった。山なので当然運動場といった物はなくそのせいか少し物足りなく感じる。
どの建物も美しく光を反射しているが新築であれば当然のことで何も変わったことはなかった。
しかし、ここまで批判しといてなんだが、この山のなかに唯一の建物でまるで城のようにそびえ立つ姿はとてもかっこよく見えた。それでもがっかりはがっかりだが。
―――ここで俺の新しい人生が始まる。はじまるん…
「おい、突っ立ってないで早く入れ。」
―――はい、すみません…。
俺の心構えを台無しにするグラサンスキンヘッドさんだった。
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