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「もう押したぞ」
という地獄の言葉と共にSFじみた音と光が発生した。
ギュイィィィィィィィィィィィィィィィンッ
──あんな言葉のあとに変化があるのは正直腹が立つが…。
さらに体が少し浮くような、まるでジェットコースターの浮遊感のような感覚がおそってきた。
──これが転送してるってことなのか?
周りを見ようにも視界は真っ白でどうにもならない。
それでも明らかに驚いている声が聞こえる。
数秒で近未来的な音は消え、体も落ち着いた。
視界はなかなか回復しなかったが、そんな状態で10秒ほどたつとようやくなにか見え始めた。
まず正面に壁、そして目の前に机。姿勢からしてどうやら椅子に座っているようだ。皆もいっしょにいて椅子に座っているようだ。
さらにまばたきを数回すると全体が見えてきた。
壁と思ったところにあったのは黒板でその前には先生がいた。
ここは見たことがある、というよりも今の今までいたところだった。
つまり教室であり、場所は変わっていない。
──本当に転送されたのか?
そんな俺の疑問は満足そうな顔の担任が解決してくれた。
「よし、転送完了だな。
見れば分かるがここはさっきの教室だ。いや、教室ごと転送したんだ。」
──これでもちゃんと成功してるのか。
確かに体の感覚がいつもと違って少し軽い気がする。
「とりあえず誰も欠けてない、良かったな全員適正のようだ。
じゃあこれから軽くここの説明をする。
知っての通りここは実体の無い空間だ。つまり、ここと現実は全く別物になっている。
なのでここでこんな風に、よっと」
先生はおもむろに椅子を持ち上げて─片手で軽々と─そばの窓ガラスに叩きつけた。
パリンッ!ガッシャーンッ!!
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
当たり前に窓ガラスは割れた。
しかし皆が驚いてるなか先生は1人平然と話始めた。
「こんな風にガラスを割っても向こうでは元通りだ。というか向こうでは割れてない、なにも起こってないことになっている。」
ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわー。
「どうなってるんだ?」
「うわっ、スッゲー!!」
「先生カッコいいーー」
俺も含め全員が目の前で起こっていることの凄さを理解し口々に感嘆の声をあげた。
──まて、最後に言ったやつ誰だ?
「とまあ、ここでは何でもありなのでいろんなことをしていこうと思う。
今日はまだ来てすぐだし他にもすることが多いからこれぐらいにしてとりあえず戻るぞ。」
ポチっ
ギュイィィィィィィィィィィィィィィィンッ
再び視界が白く覆われ気づけば実体に戻っていた、ほぼ実感無いままに。
戻ってくるとこちらのほうが体は少し重く、見える光景もクリアに感じる。
ようやく凄いことに巻き込まれたことに実感した。
気づけば皆が窓に集まっていた。
向こうで先生が割ったガラスを確かめているようだ、本当にこっちに干渉しないかどうか。
前にいるやつが窓ガラスを触りながら言った。
「なんともねえなこれ。」
実際に窓ガラスにはヒビさえも入ってなかった。
「やっぱ本当に別物なんだな。」
「そういえば向こうの体も少し軽かったよな。」
「でも本当にあるものなのか?」
みんなが自分の意見を共感しようと口々に喋り始めた。
そのちょっとした集団の中に一人見覚えのある顔があった。
「おう、拓斗!。」
という地獄の言葉と共にSFじみた音と光が発生した。
ギュイィィィィィィィィィィィィィィィンッ
──あんな言葉のあとに変化があるのは正直腹が立つが…。
さらに体が少し浮くような、まるでジェットコースターの浮遊感のような感覚がおそってきた。
──これが転送してるってことなのか?
周りを見ようにも視界は真っ白でどうにもならない。
それでも明らかに驚いている声が聞こえる。
数秒で近未来的な音は消え、体も落ち着いた。
視界はなかなか回復しなかったが、そんな状態で10秒ほどたつとようやくなにか見え始めた。
まず正面に壁、そして目の前に机。姿勢からしてどうやら椅子に座っているようだ。皆もいっしょにいて椅子に座っているようだ。
さらにまばたきを数回すると全体が見えてきた。
壁と思ったところにあったのは黒板でその前には先生がいた。
ここは見たことがある、というよりも今の今までいたところだった。
つまり教室であり、場所は変わっていない。
──本当に転送されたのか?
そんな俺の疑問は満足そうな顔の担任が解決してくれた。
「よし、転送完了だな。
見れば分かるがここはさっきの教室だ。いや、教室ごと転送したんだ。」
──これでもちゃんと成功してるのか。
確かに体の感覚がいつもと違って少し軽い気がする。
「とりあえず誰も欠けてない、良かったな全員適正のようだ。
じゃあこれから軽くここの説明をする。
知っての通りここは実体の無い空間だ。つまり、ここと現実は全く別物になっている。
なのでここでこんな風に、よっと」
先生はおもむろに椅子を持ち上げて─片手で軽々と─そばの窓ガラスに叩きつけた。
パリンッ!ガッシャーンッ!!
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
当たり前に窓ガラスは割れた。
しかし皆が驚いてるなか先生は1人平然と話始めた。
「こんな風にガラスを割っても向こうでは元通りだ。というか向こうでは割れてない、なにも起こってないことになっている。」
ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわー。
「どうなってるんだ?」
「うわっ、スッゲー!!」
「先生カッコいいーー」
俺も含め全員が目の前で起こっていることの凄さを理解し口々に感嘆の声をあげた。
──まて、最後に言ったやつ誰だ?
「とまあ、ここでは何でもありなのでいろんなことをしていこうと思う。
今日はまだ来てすぐだし他にもすることが多いからこれぐらいにしてとりあえず戻るぞ。」
ポチっ
ギュイィィィィィィィィィィィィィィィンッ
再び視界が白く覆われ気づけば実体に戻っていた、ほぼ実感無いままに。
戻ってくるとこちらのほうが体は少し重く、見える光景もクリアに感じる。
ようやく凄いことに巻き込まれたことに実感した。
気づけば皆が窓に集まっていた。
向こうで先生が割ったガラスを確かめているようだ、本当にこっちに干渉しないかどうか。
前にいるやつが窓ガラスを触りながら言った。
「なんともねえなこれ。」
実際に窓ガラスにはヒビさえも入ってなかった。
「やっぱ本当に別物なんだな。」
「そういえば向こうの体も少し軽かったよな。」
「でも本当にあるものなのか?」
みんなが自分の意見を共感しようと口々に喋り始めた。
そのちょっとした集団の中に一人見覚えのある顔があった。
「おう、拓斗!。」
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