battle class

ピッティ

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「あ!!」
「あっ、あのときの!!」

──まさかあの娘が隣の部屋だったなんて。
確か悲鳴が聞こえて、後ろを振り向いたら落ちかけててあのときはとっさに手をつかんだんだった。
──その時はうまくやったのにこれで女子との関わりが少ないことがばれてしまった…
それでも二人だけの知り合いが隣の部屋とは運がいい。
「あのとき大丈夫だった?置いてっちやったけど」
「あ、うん大丈夫。ありがとう。」
どちらかというと向こうの方がどもっていて逆に話しやすかった。
──向こうにしたら良いことではないのだろうなぁ
こと俺の勇姿を誰かに見せてやりたい。
「これからよろしく。」
「よろしく…。」
などというまるで初対面かのような会話をして戻ろうといや、拓斗をシバきに行こうとして俺は一つ思い出した。
「ちょっと待って!」
俺はアスリートに勝るとも及ばないほどのスピードで振り返り閉じかけていたドアをガシッと止めた。
「…!?」
半分恐れられながらも勇気を出して聞いた。
「名前、名前まだ聞いてなかったから。」
「あ、ああそっか。私は優莉菜、青木優莉菜」
「あらためてよろしく。じゃ」
そこから会話を続けるほどのコミュニケーションスキルを俺は持っていなかったのでようやく別れた。俺にはまだ早い。

予想外のところで精神力を使った気がする。
それよりも…
「あー拓斗くんじゃないですかー、何してるんですかー?」
まだ遠くから眺めてる拓斗に精一杯の煽りを込めてゆっくりと話しかける。
「そんなことよりもお前いつあんな美人と仲良くなったんだ!?」
──こいつには反省の色が見えないようだな
「お前が勝手に逃げたんだろ。あのあとすぐにだよ。」
「あークソ!俺としたことが、悔しー。」
割と本気で悔しがっている拓斗を見て俺が思ったことは
──おつーーー
「ま、そんなことより部屋に戻ろうぜ。」
勝ち誇った顔で肩をたたく俺と
「はい…」
ものすごくどんよりした顔の拓斗だった。


二人の部屋。
部屋って言っても大したことはなく、二段ベッドと小さな勉強机のようなものが一つづつ。あとは荷物を置いたらスペースはほとんど無くなる。
基本はベッドの上で過ごすことになるだろうなぁと思っていると
下のベッドからは未だにぶつぶつ呟きが聞こえてくる。
明日は全てこいつにやらせようと決心した。
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